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児童11人、岐阜県郡上市の小学校で一輪車講習会

低学年も上手、地区運動会で妙技披露

模範演技を披露する小山美由紀さん(右)と浮谷奈菜さん(左) ベルマーク教育助成財団主催の「一輪車講習会」が8月26日、岐阜県郡上市白鳥町石徹白(いとしろ)の市立石徹白小学校(平井隆平校長)で開かれました。元世界チャンピオンのコーチが指導し、高度な技をふんだんに盛り込んだ模範演技を見せました。児童たちは秋の地区運動会で講習の成果を披露します。
 一輪車講習会は、財団の名称を「教育設備助成会」から「ベルマーク教育助成財団」に改めたのを機会に、1997年から山間部などの学校を対象に開催しているもので、今年で17年目です。
 指導したのは、全日本大会や国際大会で優勝経験を持つ小山美由紀さん(ユ二サイクルなぎさクラブ所属)と、浮谷奈菜さん(江戸川一輪車クラブぴえろ所属)の2人。過疎化が進み、同校の児童はわずか11人。一人で取り組める一輪車に長年にわたり力を入れてきました。
 9月15日に、地元住民が楽しみにしている地区運動会があり、そのプログラムの中で、児童たちは例年、一輪車によるグループ演技を披露しています。その質をさらに高めようと、講習会による指導を財団に希望して実現しました。講習会は体育館で開かれ、11人の児運動会で披露する難度の高いグループ演技もできるようになりました童全員が参加しました。
 一輪車に乗れない児童が多い中で、同校では低学年の児童でもスラロームの走行ができる水準の高い学校です。
 初めに、小山さんらが世界大会で披露した高いレベルの技を披露すると、児童たちから「ウォー」「すごい」という驚きの声が上がりました。
 児童たちは、基礎的な技術指導を受けたあと、高度な技の習得に取り組みました。初めての技がなかなか決まらなかった児童たちも、コーチの的確な助言と手とり足とりの熱心な指導でマスターできるようになりました。少し気後れしていた児童も自信満々の顔になり、高い水準の技を習得できるようになりました。
 地区運動会で披露する一輪車のグループ演技についても、コーチから熱心な指導を受けて、かなりの上達を見せました。
 コーチの2人は「基礎がしっかりとできているので、自信を持って、笑顔で楽しく取り組んでください」「少し休むと元に戻ってしまいます。今日練習したことをすぐにまた練習して、上の段階に進むようにしてください」とアドバイスしていました。
 石徹白地区は、福井県との県境にある標高約700メートルの集落です。「白山信仰」の拠点として知られる歴史的な地区で、県下でも児童が収穫した特産のトウモロコシと手作りのしおりを贈られて喜ぶ小山さん(右)と浮谷さん(左)有数の豪雪地帯。過疎化と高齢化が進んでいます。そこで「将来にわたって石徹白小学校を残す」というスローガンを掲げ、地区の活性化に力を入れています。その一つとして「石徹白ふれあい大運動会」を開き、田舎暮らしや移住に興味のある地区外の若い人たちの参加も呼びかけています。
 創立は1874(明治7)年という歴史のある学校です。「やさしく・かしこく・たくましく」を教育目標に、「確かな自信とふるさとを愛する気持ちを育てる」理念で、子どもたちの教育に取り組んでいます。
 地域の自然を守るアマゴの飼育放流活動▽保護者と地区の方とともに行う環境整備活動▽地域の特産であるトウモロコシづくり▽伝統文化である民踊やわらべ歌の伝承▽スキー教室などを実践しています。
 講習会のあと、児童を代表してリーダーの鴛谷(おしたに)杏さん(6年)が「私たちが見たことのない色々な技を見て、びっくりしました。これからも、今日教えていただいた難しい技に挑戦していきたいです。ありがとうございました」とお礼の言葉を述べました。

コーチを囲んで平井隆平校長(左)とともにパチリ

 平井校長は「これだけ一流の指導者に来ていただくのは、とても光栄なこと。子どもたちも大変、感激していました。一輪車に自ら乗って指導できる先生はおらず、子どもたちは、先輩の見よう見まねで乗ってきました。一輪車の基本をていねいに教えていただき、かなり上達しました。住民が楽しみにしている運動会で、この成果を生かしてパワーアップした技を披露したいです」と話していました。

≪写真上から≫
・模範演技を披露する小山美由紀さん(右)と浮谷奈菜さん(左)
・運動会で披露する難度の高いグループ演技もできるようになりました
・児童が収穫した特産のトウモロコシと手作りのしおりを贈られて喜ぶ小山さん(右)と浮谷さん(左)
・コーチを囲んで平井隆平校長(左)とともにパチリ

(2013/09/09)

富山県南砺市で走り方教室

幼児のハイハイやボルト選手の映像も参考に

 富山県南砺市利賀村(とがむら)の市立利賀中学校(城岸毅校長、15人)で「ベルマーク走り方教室」が開かれました。幼児のハイハイや世界最速ランナーのボルト選手(ジャマイカ)らの競技映像を見ながら、専門コーチが効率的な「正しい走り方」を教えました。生徒脚の付け根から大きく開くストレッチたちはこの成果を生かして、今秋の県駅伝大会に挑みます。
 走り方教室は2002年度に始まり、今年で12年目。富山県内での開催は初めてです。
 利賀村は、県南西部にあり岐阜県に接しています。加賀藩の初代藩主である前田利家にちなんでつけられた名前で、明治期に発足して以来、平成の大合併まで他町村と合併しませんでした。世界演劇祭「利賀フェスティバル」の開催地として知られ、南砺市になった現在も「利賀村」の地名を残している歴史的な地域です。標高千メートルを超える山々に囲まれた自然豊かな地区で、市中心部に比べると3~5度も気温が低い山間地です。
 講師は「NPO法人ニッポンランナーズ」ヘッドコーチの齊藤太郎さんと、チーフコーチの萩谷正紀さん。あいにくの雨のため、体育館での開催になりました。
 齊藤さんは、早稲田大学(競走部)卒業後、実業団陸上部にコーチとして入社。オリンピック代表選手などのサポートを経て、金哲彦氏とともに同ランナーズを設立。国際サッカー連盟のレフェリーやラグビー女子日本代表選手も指導しています。
 萩谷さんは、三大市民マラソンとされる荒川市民マラソンなどで優勝。同ランナーズのチーフコーチとして、多くの人たちにランニングの魅力を実践指導しています。
 教室には、同校の全生徒で、バドミントン部にも所属する15人が参加しました。

新聞紙を体の前に置いて、正しい姿勢で走りました

 軽い柔軟体操で体をほぐしたあと、人間の頸椎から骨盤までの骨格模型やビデオ映像で「効率的な走り」を学びました。走るには「こ・け・し」(「こ」は骨盤、「け」は肩甲骨、「し」は姿勢)が大切で、走るときの姿勢や重心のかけ方、腕の振り方によって体にかかる負担が全然違うなどという説明に、生徒たちは熱心に耳を傾けました。
 続いて、肩甲骨や骨盤を意識しながら準備体操、体育館の中を実際に走って、ビデオで生徒たちの姿勢などをチェックしました。ラダーと呼ばれる縄ばしご状の道具や床面に等間隔に置いたマーカーを使って、姿勢を正して腕をしっかり振りながら走る練習もしました。
 また、齊藤さんはパソコンとプロジェクターを使いながら、自分の次女(2歳)のハイハイで歩く姿と、ボルト選手の競技映像を比較しながら説明。さらに、サッカーのコンフェデ杯で審判を務めた人たちを現地ブラジルで指導した様子も紹介しました。いかに余分な力を入れず、より速く、より効率的に走ることができるかについて、視覚的にわかりやすく説きました。
齊藤太郎コーチ(前列左)と萩谷正紀コーチ(同右)を囲んで記念撮影 さらに、新聞紙を胸の前に置いて落とさないように走って、正しい姿勢を体で覚えました。
 質疑コーナーも設けられ、駅伝大会をひかえた生徒たちから「苦しい坂道を上る時の呼吸方法を教えてください」などと質問が出ました。齊藤さんと萩谷さんは「上り坂が苦しくなるのは、肩で息をしているから。深い呼吸をするためには、腹筋が必要。おなかの呼吸ができないと、体が縮こまってしまい、苦しくなってしまう。腹筋を使って呼吸する練習を心がけるように」「吸うことよりも、吐くことに注意するのが大事。自分のリズムで自然に吐き切ること。ふだんから、姿勢を正しくキープして呼吸することが大切」と答えていました。
 終了後、駅伝チーム代表の堂口琉君(3年)がお礼のあいさつ。2人のコーチを囲み記念撮影をしました。
 当初は硬い表情で走り方もぎこちなかった生徒たちも、最後には笑顔で、走りを楽しむ生徒が目立ちました。
 城岸校長は「今までイメージしていなかった正しい走り方を教えてもらい、走ることが本当に楽しくなったと思います。教えてもらったことを自分の体にしみこませて秋の駅伝大会に備えてほしい。体で覚えたことは年をとっても残っています。今日の貴重な時間が、楽しく走れる出発点になったと思います。早く走れなくても、楽しく走るということをこれからの人生でも生かしてほしいです」と話していました。

≪写真上から≫
・脚の付け根から大きく開くストレッチ
・新聞紙を体の前に置いて、正しい姿勢で走りました
・齊藤太郎コーチ(前列左)と萩谷正紀コーチ(同右)を囲んで記念撮影

 

(2013/09/09)

岐阜県高山市の栃尾・本郷小で理科実験教室

「サイエンスものづくり塾エジソンの会」の8人

 岐阜県の奥飛騨地方にある高山市の市立栃尾小学校(原和弘校長、70人)と本郷小学校(三橋浩之校長、90人)で8月9、10日、実験名人ベルマーク教室が開かれました。訪れたのは「サイエンスものづくり塾エジソンの会」(華井=はない=章裕代表)の8人。NPO法人設立10周年の記念行事として催されたもので、メンバーたちは例年以上に力を奮って、子どもたちにサイエンスと物づくりのおもしろさを教えていました。
 「エジソンの会」は岐阜市の柳津小PTAの歴代役員を中心に結成されたNPO法人で、メンバーは学校の先生や元先生、薬剤師、建築業などさまざまです。柳津地区をはじめ、県内外で理科の出前教室を開き、毎年80回以上開催してきました。今年は10周年を記念してベルマーク財団の「出前教室」として開催しました。
 第1部のサイエンスショー「液体窒素の極低温の世界」では、華井さんが「みんなは理科の実験が好きかな」と問いながら、液体窒素を使ってさまざまな実験を披露しました。かんきつ類の皮の油を濃縮した液体を風船にかけて破裂させる▽水を入れた紙コップを逆さにしても水がこぼれ落ちない▽二つのビーカーの液体を混ぜると数秒後に突然色が変わる▽野菜や花を液体窒素で凍らせる▽凍らせたバナナで釘を打つ――などで、それぞれ子どもたちに前に出てもらい、液体窒素の不思議な世界を一緒に楽しんでいました。
 第2部の「ものづくり」では、会場内に「くるくるレインボー」「ストローで竹とんぼ」「スライムを作ろう」「人工イクラで遊ぼう」「遠くへ飛ばそう紙飛行リング」「ブラバンで遊ぼう」「ブンブンごまで遊ぼう」のコーナーを設けました。
 子どもたちは自分の好きなコーナーをのぞき、エジソンの会メンバーらの指導を受けながら、もの作りに挑戦していました。時間内に何カ所も回ってたくさんの作品を仕上げ、さっそく遊ぶ姿もありました。
 終わった後、子どもたちは仕上げた作品を教室の成果として持ち帰りました。お店では買えない貴重な「お土産」を手にして、とてもうれしそうでした。
 教室終了後、栃尾小学校では、児童を代表して6年生の三木祐作君が、本郷小学校では、6年の髙澤佑太君が「皆さんが私たちのために準備してくださったおかげで楽しい時間が過ごせました。理科の実験がとても好きになりました」とお礼のあいさつをしました。
 栃尾小学校は1873(明治6)年に、本郷小学校もその翌年に創立された歴史のある学校です。四方につらなるアルプスを望む高原の山里にあり、自然豊かな地域です。
 原校長と三橋校長は「目を輝かせて講師のお話を聞いていた子どもたちのいきいきとした表情が印象的でした。『なぜ』『どうして』という問いかけと仮説の大切さを学び、理科の実験にとても興味を持てたようです。子どもたちにとって、とても有意義な教室になりました」と話していました。
 華井代表は「10周年を節目に、これからも子どもたちの理科に対する興味を喚起し、ものづくりについても関心を高める活動を地道に続けていきたいです」と話していました。



≪写真上から≫
・「サイエンスものづくり塾エジソンの会」の華井章裕代表(左から3人目)とメンバーたち
・自分で作った作品の出来栄えに喜ぶ子どもたち
=岐阜県高山市の市立栃尾小学校
・草や花を液体窒素で凍らせる子どもたち
・針千本のような釘板で風船を必死に割ろうとする親子。それでも割れません
・サイエンスショーに目を輝かせる子どもたちと保護者たち
=同市の本郷小学校

(2013/09/09)

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