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奈良県の黒滝中学校で走り方教室

力まない腕振りで、足が速くなる「こけし」走りを学ぶ

 2013年度最後の「ベルマーク走り方教室」が、奈良県黒滝村立黒滝中学校(水口善造校長、14人)で10月30日に開かれました。奈良県内での開催は初めてです。黒滝村は県の中央に位置し、面積の約97%を林野が占める「森の村」です。長さ115メートル、高さ35齊藤さんの指導でストレッチメートルの、木の床板を持つ吊床版(つりしょうばん)吊橋として日本最長級の「黒滝吊橋」があります。
 講師は、1988年のソウルオリンピック男子1万メートルに出場した協賛会社・エスビー食品の遠藤司さんと「こけし」理論のNPO法人ニッポンランナーズヘッドコーチの齊藤太郎さんです。二人は早稲田大学競走部出身で、これまでもコンビで指導してきました。
 14人の生徒は、バドミントン部(7人)、陸上部(6人)、パソコン部(1人)に所属。この日は13人が参加しました。
 最初に遠藤さんが、小学校の卒業文集に「オリンピックに出たい」と書いたこと、秋田県の高校3年生の時、中村清・早大競走部監督と出会い、一生懸命勉強して早大に入学、オリンピックを目指したこと、けがやスランプを乗り越えてオリンピック出場を果たせたことを語り、「これから高校、大学へ行くとき、目標に向けてがんばってやれば、みんなの協力で出来ます」と話しました。
 体をほぐした後、齊藤さんがラダー(縄ばしご)を使いステップを行う生徒たちをビデオ撮影。続いて、国際サッカー連盟(FIFA)ランニングインストラクターとして各国のレフェリーに走り方を指導した映像を見せて、効率よく走るには「こ(骨盤)け(肩甲骨)し(姿勢)」を意識腕を大きく振り、正しい姿勢で「こけし」を実践した走り方、つまり「体幹(体の軸)」をうまく使って走る方法を説明しました。
 理論の後は実技です。骨盤や肩甲骨を意識しながら、様々なエクササイズを行います。再びラダーを使ったステップでは、先に撮ったビデオと見比べることで、生徒は自分たちの姿勢の変化に気づいたようです。
 この後グラウンドへ。前日の雨が上がり、抜けるような青空が広がる秋晴れとなりました。ハードルを使って足を上げ骨盤を回す練習や、新聞紙を胸の前に置いて落とさないように正しい姿勢での走り方を体験します。最後は、男女に分かれて追い越し走です。2本目が終わるころにはだいぶ息が上がりましたが、最後は生徒13人に先生も入りました。
 質問コーナーでは「背中が痛くなったのは姿勢が悪いからですか」との問いがあり、齊藤さんが「少し猫背気味なので、急にバランスを直しすぎたかも」と答えました。「長距離を速く走るにはどうするか」には、遠藤さんが「特効薬はなく、毎日の積み重ね、練習したいという気持ちでがんばってやること」と答えます。また尾上翔一君(3年)の「長距離の真ん中のきつい時、何を考えてやりますか」には、遠藤さんが「天使と悪魔がいて、天使が勝つように、絶対に負けない、あきらめないという気持ちでやること」と答え、笑いを誘う一幕もありました。

新聞紙を胸に正しい走り方を体験
 閉会式では水口校長が「天使のささやきと悪魔のささやきのどちらを選択するかは、みなさん次第です」と伝えました。保体委員長の尾上翼君(2年)がお礼のあいさつで締めくくり、講師を囲み記念写真を撮りました。
 黒滝村では、5年前から村内の幼稚園、小学校、中学校が合同で、地域の方も参加する「黒滝やまなみ運動会」を行っています。ベルマーク運動には1964年に参加していますが、水口校長は「現在は、集めたマークは黒滝小学校に寄贈しています」と話してくれました。
生徒たちとパチリ。前列右から水口善造校長、遠藤司さん、齊藤太郎さん
≪写真上から≫
・齊藤さんの指導でストレッチ
・腕を大きく振り、正しい姿勢で「こけし」を実践
・新聞紙を胸に正しい走り方を体験
・生徒たちとパチリ。前列右から水口善造校長、遠藤司さん、齊藤太郎さん

(2013/11/13)

瀬戸内の島で理科実験教室

凍らせてとかして納得

ドライアイスを割る生徒。後ろが平松和彦さん 瀬戸内海にうかぶ香川県丸亀市の本島(ほんじま)。島にひとつの本島中学校で11月5日、ベルマーク財団の理科実験教室がありました。
 生徒は10人。理科室に集まり、伊井一雅校長ら先生方も参観しました。講師は氷雪学に詳しい平松和彦さん。広島県の福山市立大学で教員志望の学生に理科教育を教える准教授です。
 水は三つの形で存在しています。水と氷、水蒸気です。平松さんはドライアイスや氷を使って、凍ったり水蒸気になったりする様子を実験で再現。水凍ったぞ、試験管の性質をわかってもらおうと工夫しています。ペットボトルや空き缶、発泡スチロールの箱などで実験装置を手作り。生徒たちに配り、一緒に挑戦です。
 ドライアイスを金づちで割る作業から始めました。大学から来た先缶をのぞくとダイヤモンドダストが生に最初は緊張した様子です。
 実験では、マイナス8度で3分間冷やした試験管の水が凍りません。なぜ? 「過冷却」というそうです。試験管を動かさずにおくと、0度以下になっても凍らない場合があるのです。そこに氷片を入れると一気に凍りました。氷片の衝撃がきっかけで凍るのです。紅茶やサイダー、炭酸水も凍らせます。中に含まれている砂糖などの成分によって、凍り方が違ってくるのです。雪の結晶作り、ダイヤモンドダストの観察もしました。
 水が水蒸気になると、千倍以上に膨張することも教わりました。ふたをした空き缶を熱すると、中の水分が水蒸気になり膨張します。缶が破裂して大けがをした例もあるそうです。逆に、水蒸気で満ちた缶を冷やすと水に戻り、体積はぐっと減ります。実本島から見た瀬戸大橋験でも缶はへこんでいました。「水の知識があれば破裂事故は防げます」と平松さんは話しました。
 へき地の学校を支援するベルマーク財団の出前授業は約2時間。楽しい経験になったでしょうか。
 本島のある塩飽(しわく)諸島は、戦国時代には水軍の拠点となり、その後も優れた操船技術で北方との交易や咸臨丸の渡米を支えた、歴史ある島々です。本島中は戦後まもなくの創立。高度成長期は生徒数200人を数えましたが、人口減少が止まりません。島では瀬戸大橋をのぞむ絶景と歴史的家並みの保存などで、観光にも力をいれているそうです。

≪写真上から≫
・ドライアイスを割る生徒。後ろが平松和彦さん
・凍ったぞ、試験管
・缶をのぞくとダイヤモンドダストが
・本島から見た瀬戸大橋

(2013/11/06)

佐賀県みやき町で「ミズノ走り方教室」

3つのポイント学ぶ中原小の4年生75人

「楽しくやりましょう」とあいさつする大賀悠平さん 佐賀県東部のみやき町立中原(なかばる)小学校(緒方克成校長、児童数415人)で10月29日、ベルマーク教育助成財団主催の教育応援隊ミズノ・スポーツ教室「走り方教室」が開かれました。この教室は、協力会社の「ミズノ」が専門の指導員を派遣して、走り方の基本を教えるものです。秋晴れのもと、4年生2クラスの75人が参加して、トレーナーに約2時間、ポイントを教えてもらいました。
 中原小は、JR長崎本線中原駅のそばにあります。佐賀、福岡両県境にある背振山(せふりさん)系に源を発する寒水(しょうず)川の美しい水と緑豊かな自然に柔軟体操で体をほぐす包まれていて、教育目標は「心豊かでたくましく賢(さか)しい風の子」の育成です。
 1977(昭和52)年8月からベルマーク運動に参加している中原小では、PTA環境委員会(副島恵美委員長、12人)が今年度、教育応援隊の事業を知り、先生たちに相談して「走り方教室」に応募しました。校長たちは、4年生の国語の教科書に、陸上競技400メートルの選手だった高野進さんの走り方への思いが紹介されていたので、「これなら一番タ2人で足のもも上げ練習イミングがいい」と対象者を4年生に絞ったそうです。
 指導したのは、ミズノスポーツサービス株式会社で、広島県廿日市(はつかいち)市や山口県柳井市など中国地区を中心にトレーナーとして活動している大賀悠平さん(24)です。
 午前9時半、大賀さんが「基礎をちゃんと覚えたら今よりも速く走れますよ。楽しくやりましょう」とあいさつして教室が始まりました。
 まず柔軟体操で体をほぐし、それぞれ小さなコーン(円錐形)を目標に、両腕を伸ばして手のひらを合わせて親指を立てたり、両手を頭の上にのせたりするなど、まっすぐ走ることを学仕上げにスタートの練習びました。
 続いて、腕の振り方や足のももを上げて回数を多くする練習、ラインマーカーでひいた白線を使い、上手に足を動かす練習、ゴールを目指した全速力ダッシュ、スタートの練習など、指導が続きました。小休止をはさみながら、子どもたちは話しながら和気あいあい。お互いに競いあいながら学びました。
 午前11時半ごろ、教室は終了。大賀さんが「きょう話した ①まっすぐ見ること ②腕を振ること ③足を上げて前にちゃんと出すこと、という3つのポイントを忘れないでください。これを覚えると、どんな走り方でも速く走れます」と激励。「楽しかった」などと口々に話す4年生たちは「ありがとうございました」と声をそろえてお礼を述べました。最後に記念撮影をして、大賀さんと一緒に運動場一周を全力で走りました。

大賀さんと記念撮影
 PTAでベルマーク運動を担当しているのは環境委員会ですが、この委員(12人)のほかにサポーター(支援者)制度をとっており、年度初めにサポーター募集して、気軽に参加しやすいように工夫しているそうです。

≪写真上から≫
・「楽しくやりましょう」とあいさつする大賀悠平さん
・柔軟体操で体をほぐす
・2人で足のもも上げ練習
・仕上げにスタートの練習
・大賀さんと記念撮影

(2013/11/06)

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