2021年度報告


 ベルマークを集めて自分の学校の備品を充実させると同時に、ハンディのある学校への支援の輪を広げることができる。これがベルマーク運動です。2021年度もたくさんのマークが寄せられ、多様な商品が「お買いもの」として購入されました。これをもとに、ベルマーク財団では様々な援助事業を実施することができました。財団の2021年度の活動を以下に報告します。

◆コロナ禍とベルマーク運動

 依然として新型コロナの流行が続いていますが、その時々の状況に合わせた対応を行うことで、ベルマーク運動の継続に取り組んでいます。

<2021年度 ベルマーク財団の動き>

・2021年4月  協賛協力会社懇談会をオンラインで開催

・5月 中止となった運動説明会の代わりに、「バーチャル説明会」を財団ホームページに掲載

・6月 財団事務所が東京都墨田区両国に移転

・8月 感染拡大に伴いお盆期間に財団事務所を一時閉鎖

    この月から1日の出勤者を減らす交代勤務を実施

・10月 「支援に使って」と財団に送られてくる寄贈マークの1ヵ月の件数が過去最高の658件を記録

    月末で勤務を平常に戻す

・11月 へき地校支援の一輪車講習会が2年ぶりに再開、12月までに5校で実施

・12月 水戸社協のベルマーク仕分け講座に財団から講師派遣

・2月 防災科学技術研究所と共催の「防災科学教室」を初めてオンライン開催

◎バーチャル説明会

 毎年5・6月に全国で開いているベルマーク運動説明会はコロナ禍のため、前年度に続き中止となりました。その代わりに、財団HPに「バーチャル説明会」を掲載。運動の現状や進め方、参加団体の実例集に加え、協賛会社から寄せられたPRを紹介しました。

 ⇒バーチャル説明会2021

◎コロナ禍での活動例

 コロナ禍によって通常通りのPTA活動が難しいなか、児童や生徒が主体となって活動を展開してくれた学校がありました。

 ⇒福岡市立姪浜中生徒会に脇川大使から感謝状/コロナ禍でもベルマーク集め寄贈

 ⇒神奈川・茅ヶ崎市立松浪小が500万点達成


◆参加団体はおよそ2万6300

 現在、ベルマーク運動には2万6300余の団体が参加しています。実に小学校の7割、中学校の6割が参加している勘定です。運動が始まった1960年の参加校はわずか2263校。運動の広がりとともに参加校は増え、1970年代には2万校を突破しました。その後、少子化の影響で学校統廃合が進んだ結果、参加数は伸び悩んだものの、2006年4月からは、大学や公民館などの生涯学習施設にも参加資格が拡大し、現在約280団体が参加しています。

※財団のマークに関する締め日は毎月20日です。締め日後、協賛会社への請求等を経て、翌月に活動実績が確定します。そのため、年度締めは2月20日と定めています。2021年度は、2021年2月21日から2022年2月20日となります。

◆コロナ禍でも集票点数は前年度比増

 2021年度、ベルマーク財団に集まったベルマークは、前年度に比べおよそ3445万点増えました。長引くコロナ禍で、いつものような活動が難しいなか、創意工夫を凝らしながら活動を実践していただいた成果です。

◆ベルマーク点数の仕組み

 

 集まったベルマーク1点につき1.275円の「市場調査費」が協賛会社から財団に支払われます。このうち1円が参加団体の「ベルマーク預金」になります。残り0.275円のうち、0.25円が財団の運営費0.025円が運営費にかかる消費税です。

 2019年9月までは、協賛会社が支払うのは1点につき1.27円(ベルマーク預金に1円、財団に0.25円、消費税が0.02円)でした。同10月に消費税が上がり、市場調査費も変更されましたが、税金を除いたその内訳は、ベルマーク預金80%、財団20%で変わりません。

 ベルマーク預金と財団運営費は厳密に仕分けています。ベルマーク預金が運営費に使われることはありません。


◆協賛会社

 ベルマーク運動は「協賛会社」なくして成り立ちません。というのも、参加団体の「ベルマーク預金」は、マーク1点を1円として貯めていく仕組みですが、その1円はベルマーク運動に賛同してくださっている協賛会社から支払われているからです。

 2021年度は48の協賛会社が、身近な食料品や日用品、学用品、衣料品、保険証券など、さまざまな自社商品にベルマークを付けてくださいました。


 切り取るベルマークばかりでなく、インク・トナーカートリッジや紙パック容器という現物がベルマークの点数になる会社もあります。資源としてリサイクルし、環境保全につなげる上でベルマークが一役買っています。参加団体が、集めたカートリッジや紙パックをメーカーの回収センターに送ると、その数に応じたベルマーク点数の証明書が発行されます。それを他のベルマークと一緒に財団に送れば、ベルマーク預金に加算されます。

01 イオントップバリュ㈱/03 ラッキーベル㈱/04 日本水産㈱/05 日本ノート㈱/06 三井製糖㈱/07 キユーピー㈱/08 ㈱東京ワンタン本舗/09 エスビー食品㈱/10 ㈱クレハ/15 ジブラルタ生命保険㈱/17 日本テトラパック㈱/18 日清オイリオグループ㈱/19 キヤノンマーケティングジャパン㈱/21 スリーエム ジャパン㈱/24 ㈱日清製粉ウェルナ/25 ㈱明治/26 森永製菓㈱/28 ブラザー販売㈱/29 アサヒ飲料㈱/31 ㈱新学社/33 ㈱ヤマハミュージックジャパン/35 日清食品ホールディングス㈱/36 成田食品㈱/37 牛乳石鹸共進社㈱/39 ㈱ファインプラス/43 東芝ライフスタイル㈱/48 ㈱ブルボン/52 ナカバヤシ㈱/53 ショウワノート㈱/54 キリンビバレッジ㈱/55 クツワ㈱/56 グリーンスタンプ㈱/57 ㈱ロッテ/64 マルトモ㈱/65 フジッコ㈱/70 ㈱スミフルジャパン/73 エプソン販売㈱/76 NGP日本自動車リサイクル事業協同組合/77 ㈱湖池屋/78 グンゼ㈱/83 味の素㈱/84 セメダイン㈱/88 ㈱ニチレイ/89 白鶴酒造㈱/91 トヤマ楽器製造㈱/92 あいおいニッセイ同和損害保険㈱/93 石井食品㈱/95 マルニ㈱

※社名の前の数字はベルマーク番号

◎キャンペーン

 ベルマークを使った商品を用いて、協賛会社は様々なキャンペーンを企画しています。点数を貯めると景品があたるもの、一定期間内に送ると点数が加算されるもの……。様々なキャンペーンは、財団HPでもご紹介しています。

 ⇒キリンビバレッジが信州でキャンペーン、長野県も後援

 ⇒ショウワノートのベルマークキャンペーン

 ⇒スミフルジャパンが今年も「点数2倍キャンペーン」を実施

◎イベント

 コロナ禍でリアルなイベントは中止を余儀なくさせられるなど、大きな影響を受けましたが、その代わりに自宅からでも参加できるオンラインのイベントを企画する企業が増えました。

 ⇒キユーピーがオンライン見学の申し込みを受付中

 ⇒自動車リサイクルを学ぶ「バーチャル工場見学」/NGPが企画

◎商品情報

 財団ホームページでは、新しく発売したベルマーク付き商品を取り上げました。商品画像やベルマーク点数とともに、どのような商品なのかを説明しています。

 ⇒三井製糖が「国産てん菜糖クラフト」を新発売

 ⇒東芝ライフスタイルが「LEDランタン」を新発売

◎協賛会社が率先してベルマーク収集

 自社商品にマークを付けることに加え、自らベルマークの収集に取り組んでくれている会社もあります。グループ会社の社員やお客さま、取引先等、たくさんの方の協力を得て集まったマークの多くは、財団に贈られる「寄贈マーク」となり、援助活動に活用されます。

 ⇒ジブラルタ生命保険が330万点を財団に寄贈

 ⇒あいおいニッセイ同和損害保険が113万点を財団に寄贈

 ⇒ニチレイが4年連続でマークを寄贈

 ⇒ユニーが190万点寄贈、リモートで贈呈式/10年で計1000万点

 ⇒セイコーエプソンが財団に14万点を寄贈

 ⇒石川県自動車車体整備協同組合がマーク寄贈/10年以上収集を継続

◆寄贈マークと仕分けボランティア

 運動に参加登録をしていない団体、さらに個人でも、集めたベルマークを財団に送れば「寄贈マーク」として支援に活用されます。その寄贈マークですが、このところ財団に届く件数が増えています。長引くコロナ禍で、外出もままならない日々が続く中、自宅に居ながら気軽にできるボランティアとして、ベルマークが見直され、或いは再発見されたのでは、と財団では考えています。

 ⇒調布市職員有志が今年もベルマーク寄贈

 ⇒株式会社ナックが13年連続のマーク寄贈

 ⇒ヴァンフォーレ甲府とはくばくがベルマーク4万点を寄贈

 寄贈マークの仕分け・集計は「仕分けボランティア」のみなさんが担ってくれています。学校が集めたベルマークと同じように、寄贈マークもきちんと仕分け・集計して、はじめて支援に生かせる点数になるのです。送られてくる寄贈マークと同様に、「仕分けボランティアをやりたい」との申し出も増えています。学生のような若い人が個人で問い合わせてきたり、企業や学校単位での申し込みがあったり。集めることとは違う観点からも、ベルマークへの注目が高まっているようです。

 ⇒3年弱でマーク仕分け累計300万点/イールド桜木町

 ⇒106人でマーク仕分け、「共に生きる」を学ぶ/宮城学院高

 ⇒400人が100万点以上を仕分け/グラクソ・スミスクライン社のボランティア

 ⇒キューアンドエーが集めたマークを仕分けて寄贈

◆協力会社は13社

 

 「協力会社」は、ベルマーク預金で購入できる商品を提供してくれている会社です。2021年度は13社がベルマーク運動に協力してくれました。取り扱う商品は文房具、楽器、時計、書籍、体育用品など多種多様で、すべての学用品を扱っているといっても過言ではありません。


◎世界的な物流停滞の影響も

 2021年度のお買いもの額は、コロナ禍が長く続いていることから、前年度に比べておよそ26%減でした。その内容では、体温計や消毒関係の品物など、コロナ対策用品が相変わらず目立ちました。一方、世界的な物流の停滞で、海外で生産しているボールや一輪車などの到着が遅れるといった影響が出ました。また、半導体の品不足により、デジタルカメラやプリンター、プロジェクターなどの着荷にも遅れが生じました。

◎教育応援隊

 ベルマーク預金で購入できるものは備品や教材だけではありません。子どもたちに特別な授業を受けてもらうソフト事業「教育応援隊」もあります。

 「オーサー・ビジット」は、本の著者(オーサー)が学校を訪れて(ビジット)特別授業を行う朝日新聞社との共催事業です。今年度は絵本作家の宮西達也さんと、教育評論家の尾木直樹さんが学校を訪問しました。

 「ミズノ・スポーツ教室」は、「走り方」または「サッカー」のどちらかを選択して、そのコツを学べるプログラム。校庭や体育館で、コーチと一緒に体を動かしながらの授業です。今年度の申し込みは、定員の10校に達しました。

 「絵本を届ける運動」は、アジアの国々の言語を翻訳したシールを絵本に貼って、現地に届ける活動です。活動を行っているのはシャンティ国際ボランティア会ですが、財団はその趣旨に賛同し、支援しています。今年度は、定員の20校で実施されました。

 「防災科学教室」は国立研究開発法人防災科学技術研究所とベルマーク財団との共催プログラムです。今年度は4校で実施。うち1校はコロナ第6波と重なったこともあり、オンラインでの実施となりました。

 ⇒高知・黒潮町立拳ノ川小で宮西達也さんのオーサー・ビジット

 ⇒愛知・オルタナティブスクールあいち惟の森で尾木直樹さんのオーサー・ビジット

 ⇒「ストライド×ピッチ=走る速さ」/大阪・関目東小でミズノ走り方教室

 ⇒クメール語の翻訳シール貼りました!/「絵本を届ける運動」倉敷第一中1年生有志が参加

 ⇒三重・津市立南立誠小でDr.ナダレンジャーの防災科学教室



※上記以外の実施校

ミズノ・スポーツ教室

 東春朝鮮初級学校(愛知県)/下関市立江浦小(山口県)/長久手市立西小(愛知県)/横浜市立東山田小(神奈川県)/江東区立第四砂町小(東京都)/横須賀市立鴨居小(神奈川県)/奈良市立富雄北小(奈良県)/蕨市立東小(埼玉県)/下関市立熊野小(山口県)

絵本を届ける運動

 駒沢学園女子中・高(東京都)/南丹市立園部中(京都府)/神戸市立神陵台中(兵庫県)/県立一色高(愛知県)/丹波篠山市立西紀中(兵庫県)/長崎市立長崎商高(長崎県)/八王子市立由木中(東京都)/神栖市立神栖第四中(茨城県)/松陰中・高(兵庫県)/刈谷市立朝日中(愛知県)/多摩市立東愛宕中(東京都)/神戸市立舞子中(兵庫県)/府立堺聴覚支援学校(大阪府)/南安曇農高(長野県)/県立春日高(福岡県)/府立中央聴覚支援学校(大阪府)/西東京市立保谷中(東京都)/女子聖学院中高(東京都)/宇都宮市立陽西中(栃木県)

防災科学教室

 県立盲学校(山梨県)/裾野市立富岡第一小(静岡県)/岡崎盲学校(愛知県)

◆へき地校など計153校に備品などを支援

 ベルマーク運動は山間部などの小規模校(へき地校)の先生が教育環境の窮状を訴えたのがきっかけで始まりました。未来を担う子どもたちの学ぶ環境を整えたいという思いは広がり、2021年度はへき地校100校、特別支援学校45校、院内学級4学級を支援しました。へき地校には希望の備品・教材(20万円相当)と朝日ジュニア学習年鑑、他の学校には希望備品や拡大読書器、短焦点プロジェクター、タブレットなどを贈りました。在外日本人学校4校にも折り畳み式鉄棒、法被(はっぴ)などを届けました。

 ⇒2021年度、へき地校・特別支援学校など149校を支援

◎「まなび」の機会を提供するソフト援助
 財団では、リアルな対面による「まなび」の機会をへき地校に提供する援助も実施しています。ひとつは、大会で優勝経験をもつインストラクターを講師役も迎えた一輪車講習会です。もう一つは、NPO法人サイエンスものづくり塾エジソンの会(華井章裕代表)など、経験豊かな講師たちが披露する理科実験教室です。

※実施校

理科実験教室:下呂市立馬瀬小(岐阜県)高山市立岩滝小(同)

一輪車講習会:浜松市立熊野小(静岡県)高山市立本郷小(岐阜県)白川町立黒川小(同)東白川村立東白川小(同)南相木村立南相木小(長野県)

◆東日本大震災被災校支援

 未曾有の被害をもたらした東日本大震災の発生から11年余。ベルマーク財団は震災発生直後から被災校を支援し続けています。岩手・宮城・福島各県の小・中学校長会と連携し、2021年度は120校に総額600万円相当を援助しました。コロナ禍の影響もあり、援助額は前年度にくらべ半減しましたが、被災地支援の火を絶やさないよう、支援を継続しました。

 また、学校支援とは別に、震災を教訓として教職員の防災力を高める取り組みをしている国立大学法人宮城教育大学の「311いのちを守る教育研修機構」に50万円の支援を継続しました。福島県と熊本県水俣市の中学生交流事業「中学生サミット」も支援予定でしたが、コロナで前年に続きサミットは中止となりました。

 ⇒東日本大震災、2021年度は120校に600万円相当を支援

◆全国から感謝メッセージ

 支援先のへき地学校や災害被災校などからは、感謝のメッセージや写真が届きます。手書きのメッセージや、ピカピカの新しい備品を使っている笑顔の写真からは、支援が子どもたちに確実に届いていることを実感できます。届いた写真等は、運動に協力してくださる方にも見ていただけるよう、財団ホームページで紹介しています。

 ⇒へき地校や海外から感謝のメッセージ

 ⇒被災校からの感謝メッセージ


◆海外への援助

 財団は海の向こうのおともだちにも目を向けています。2021年度は、アフガニスタン、ラオス、スリランカ、東ティモール、シエラレオネ、ブルキナファソといったアジアやアフリカでさまざまな人道支援組織が行っている8つの取り組みに計210万円を支援しました。原資は、ふだんは自分たちの学校のお買いものに使うベルマーク預金を直接寄付する「友愛援助」などを活用。1998年に始まり、2021年度で24回目を迎えた息の長い取り組みです。

 ⇒第24回友愛援助、10事業を募集

◆広報活動

 ベルマーク運動に関するニュースは、財団のホームページや毎月発行しているベルマーク新聞でお知らせしています。今年度もコロナ禍の影響は大きく、電話やオンライン会議で取材を行うことが多くありました。

◎大台達成校

 ベルマークの集票累計が50万点、100万点、200万点(以降100万点きざみ)を超えた参加団体のことを、財団では「大台達成校」と呼び、感謝状を贈っています。2021年度の達成校は354校・団体でした。

 ⇒大台達成校(大台達成校を訪ねて・大台達成校アンケート)

◎様々なPR活動

 日本ゴルフツアー機構が主催する小学生のスナッグゴルフ全国大会(ベルマーク財団後援)にベルマークブースを出店、参加者からベルマークを集めてPRしました。大阪読書推進会による「本の帯コンクール」は、今年もコロナのため表彰式はありませんでしたが、例年のようにベルマーク賞を提供、大阪府の小6が受賞しました。また水戸市社会福祉協議会が実施したベルマーク仕分け集計講座に講師として職員を派遣しました。

 ⇒スナッグゴルフ大会でベルマーク収集

 ⇒「本の帯コンクール」ベルマーク賞受賞者が決定

 ⇒水戸社協でベルマークの仕分け集計講習会を開催


◎ベルマーク便りコンクール

 ベルマーク活動を学校内外に伝える印刷物・冊子などを対象にしたコンクールです。1986年に始まり、今年度で36回目、今回の応募総数は111校。コロナ禍の影響で応募が減り59通だった昨年度の倍近くを記録しました。

 ⇒ベルマーク便りコンクール2021、入賞22校決まる

<リンク>

2020年度報告

2019年度報告

以 上
公益財団法人 ベルマーク教育助成財団

ベルマーク商品

こどもがよろこぶ・けしやすい学習帳B5こくご8マスリーダー

ベルマーク検収

今週の作業日:5/16~5/20
3/11までの受付分を作業中

PAGE TOP