2019年度報告


 ベルマークを集めて自分の学校の備品を充実させると同時に、ハンディのある学校への支援の輪を広げることができる。これがベルマーク運動です。2019年度もたくさんのマークが寄せられ、多様な商品が「お買いもの」として購入されました。これをもとに、ベルマーク財団では様々な援助事業を実施することができました。財団の2019年度の活動を以下に報告します。

◆参加団体は約2万7000

 ベルマーク運動には、2020年2月時点で約2万7000の団体が参加しています。運動が始まった1960年に2,263校だった参加校は、わずか5年後には1万校を超え、1970年代には2万校以上にまで増えました。

 近年は少子化の影響で学校の統廃合が進む中、小学校の72%、中学校の61%が運動に参加しています。また2006年4月からは大学や、公民館などの生涯学習施設にも参加資格が拡大され、現在268の団体が参加しています。

◆集票点数は4億1028万点

 ベルマーク財団には2019年度、合計4億1028万点のマークが集まりました。マークは1点が1円として参加団体ごとの「ベルマーク預金」として管理され、お買いものにあてることができます。

◆ベルマーク点数の仕組み

 集まったベルマーク1点につき1.275円の「市場調査費」が協賛会社から財団に支払われます。このうち1円が参加団体の「ベルマーク預金」になります。残り0.275円のうち、0.25円が財団の運営費0.025円が運営費にかかる消費税です。

 2019年9月までは、協賛会社が支払うのは1点につき1.27円(ベルマーク預金に1円、財団に0.25円、消費税が0.02円)でした。同10月に消費税が上がり、市場調査費も変更されましたが、税金を除いたその内訳は、ベルマーク預金80%、財団20%で変わりありません。

 ベルマーク預金と財団運営費は厳密に仕分けています。ベルマーク預金が運営費に使われることはありません。


◆協賛会社は53社

 ベルマークを商品に付けている会社が「協賛会社」です。ベルマーク預金は協賛会社が支払っており、いわば協賛会社はベルマーク運動全体のスポンサーなのです。2019年度は53社が、食料品や日用品、衣料品、学用品、保険証券など多種多様なベルマーク商品を販売しました。


01 イオントップバリュ㈱/03 ラッキーベル㈱/04 日本水産㈱/05 日本ノート㈱/06 三井製糖㈱/07 キユーピー㈱/08 ㈱東京ワンタン本舗/09 エスビー食品㈱/10 ㈱クレハ/15 ジブラルタ生命保険㈱/16 岩塚製菓㈱/17 日本テトラパック㈱/18 日清オイリオグループ㈱/19 キヤノンマーケティングジャパン㈱/21 スリーエム ジャパン㈱/23 ㈱ファミリーマート/24 日清フーズ㈱/25 ㈱明治/26 森永製菓㈱/28 ブラザー販売㈱/29 アサヒ飲料㈱/30 クラレトレーディング㈱/31 ㈱新学社/33 ㈱ヤマハミュージックジャパン/35 日清食品ホールディングス㈱/36 成田食品㈱/37 牛乳石?共進社㈱/39 ㈱ファインプラス/43 東芝ライフスタイル㈱/48 ㈱ブルボン/52 ナカバヤシ㈱/53 ショウワノート㈱/54 キリンビバレッジ㈱/55 クツワ㈱/56 グリーンスタンプ㈱/57 ㈱ロッテ/60 宮坂醸造㈱/64 マルトモ㈱/65 フジッコ㈱/66 BRITA Japan㈱/70 ㈱スミフルジャパン/73 エプソン販売㈱/76 NGP日本自動車リサイクル事業協同組合/77 ㈱湖池屋/78 グンゼ㈱/83 味の素㈱/84 セメダイン㈱/88 ㈱ニチレイ/89 白鶴酒造㈱/91 トヤマ楽器製造㈱/92 あいおいニッセイ同和損害保険㈱/93 石井食品㈱/95 マルニ㈱

※社名の前の数字はベルマーク番号

 環境を守るためのリサイクルにつながるとして、インク・トナーカートリッジや紙パックを回収するために参加している会社もあります。これらは商品にマークがついていません。現物を回収センターに送ると点数証明書はがきが返送され、それがベルマークとなります。

 ベルマーク運動を支える協賛会社の様々な活動は随時、財団HP上で紹介しています。

日本テトラパック「アルミ付き紙パック回収チャレンジ」の結果が発表

バナナのスミフル「ベルマークを集めよう!キャンペーン

ベルマークを集めて!東北の元気を応援キャンペーン/キリンビバレッジ

第45回ショウワノートベルマークキャンペーン表彰式/全国1位は地元・富山県の射水市立大島小学校

その他、記事は 協賛会社トピックス に

◆協力会社は14社、お買いもの額は4億6027万円

 2019年度のお買いもの額は合計4億6027万円でした。消費税アップに伴い、お買いものの際に使う消費税の計算式も2019年10月から一部変更されました。

 (本体価格×90%)×8% → (本体価格×90%)×10%

 ベルマーク預金で買える商品を提供しているのが「協力会社」で、2019年度は14社でした。財団では年に2回、商品カタログにあたる「お買いものガイド」を発行して参加団体に届けています。


 お買いものをすると、買った額の1割がベルマーク財団に寄付され、これが援助に使われます。へき地学校や災害被災校に財団が援助する際も、協力会社を通じて必要なものを買ってもらう仕組みです。最近はファンや冷水器、ミストポールなどの猛暑対策グッズに人気があります。2019年度は、生徒の手による校歌の「書」を飾るための額を希望した学校もありました。

額装された校歌、書いたのは生徒/三重・尾呂志学園中

◆へき地校等への支援は計164校

 へき地校の先生が子どもたちの窮状を訴えたことから、1960年に始まったベルマーク運動。それは、のちに特別支援学校や災害被災校、病院内に設置されている院内学級などへの支援にも広がりました。

 2019年度、ベルマーク財団が援助の対象としたのは、全国のへき地校100校、特別支援学校56校、院内学級4学級、海外の日本人学校・補習校4校です。へき地校には1校あたり30万円相当の備品と教材、朝日ジュニア学習年鑑を送りました。特別支援学校には希望の備品または拡大読書器、プロジェクターなどを、院内学級にはタブレットなどを、日本人学校にも希望の備品を届けました。

へき地校などへの支援、2019年度は164校

◆一輪車講習会と理科実験教室

 へき地校を対象にしたソフト援助です。一輪車講習会と理科実験教室をあわせて13校で実施しました。

一輪車講習会、岐阜・恵那でスタート/今年度のへき地校支援

郡上市立高鷲北小で理科実験教室 など


◆台風・大雨被害への支援

 2019年9月と10月の台風による強風・大雨で、浸水などの被害を受けた福島、栃木、千葉、長野の4県の被災校計50校に、合計800万円相当の援助の実施を決めました。そのうち63万円余は、財団が呼びかけた「台風・大雨緊急友愛援助」で参加団体から寄せられた寄付金でした。

昨秋の台風・大雨被害で800万円相当を支援/福島、栃木、千葉、長野各県の学校に

台風・大雨被害、支援先は計50校/千葉県の支援校決定


◆東日本大震災被災校への支援

 発生から9年が経った東日本大震災。財団は毎年継続して被災校を支援してきました。2019年度は岩手県、宮城県、福島県の小中学校139校に、総額1200万円相当の援助を実施。これまでの支援総額は、のべ1893校、4億9000万円相当になります。

 ほかに、学習サポートなどの寺子屋活動をしている岩手県の「山田町ゾンタハウス」と福島県の「ビーンズふくしま」、震災を教訓として教職員の防災力を高める取り組みをしている宮城教育大学の「311いのちを守る教育研修機構」、福島と水俣の中学生が交流し学び合う事業に、それぞれに50万円を助成しました。

東北支援、139校に総額1200万円


◆海外への支援

 ベルマーク預金を直接寄付する「友愛援助」というしくみがあります。1998年に始まり、22回目となった2019年度は、東日本大震災を含め、全10事業を募集しました。ひとつは東日本大震災、他の9つは全て海外の子どもたちを助けるNGOの事業です。

第22回友愛援助、10事業を募集

 また2019年度は、前年度に寄せられた友愛援助に財団資金を加え、以下の9団体に助成しました。ベルマーク運動参加団体に活動の一翼を担ってもらう「絵本を届ける運動」もあわせると、海外向けの助成額は計425万円になります。


◆教育応援隊

 ベルマーク預金で購入できるのは、備品だけではありません。子どもたちに特別な授業を体験してもらう「教育応援隊」という事業があり、こちらもベルマーク預金のお買いものとして応募することができます。

 オーサー・ビジット 本の著者(オーサー)が学校を訪問(ビジット)し、とっておきの特別授業をする朝日新聞との共催事業です。2019年度は、教育評論家の尾木直樹さん、絵本作家の宮西達也さん、落語家の柳家さん喬さんの3人が学校に赴き、すばらしい授業を展開してくれました。

笑いと喝采の渦・柳家さん喬さんのオーサービジット/秋田県横手市立朝倉小

119人で作った圧巻の絵/宮西達也さんのオーサービジット・明石市立清水小

一緒に悩みを解決しよう・尾木直樹さんのオーサービジット/埼玉県三郷市立新和小


 ミズノ・スポーツ教室 「走り方」または「サッカー」を選択して、実際に体を動かす授業です。2019年度は10校で開催しました。特に、「走り方」は大変人気で、児童・生徒だけでなく、学校の先生も夢中になるほどです。

神奈川・伊勢原市立大田小でミズノ「走り方教室」

 絵本を届ける運動 国際NGOのシャンティ国際ボランティア会による運動です。カンボジアやラオス、アフガニスタンなどに、現地語の翻訳シールを貼った絵本を贈ります。参加校には財団からの援助で絵本とシールのセットが送られます。中学・高校が対象で2019年度は20校が参加しました。

ミャンマーの子どもたちへ本を/茨城・神栖市立神栖第四中学校が「絵本を届ける運動」に初参加

 防災科学教室 国立研究開発法人・防災科学技術研究所(防災科研)とベルマーク財団が共催しています。防災科研の研究者が講師となり、自然災害に備えるための知識を学ぶことが出来ます。2018年度から始めたプログラムで、2019年度は16校で開催。うち4校は盲学校などの特別支援学校でした。

千葉・市川市立大和田小でDr.ナダレンジャーの防災科学教室

塙保己一学園で防災教室/目が不自由でも、自分の身を守ろう!


◆広報活動

 HPと新聞 財団HPには1日平均1万人がアクセスします。運動のすすめかたや歴史などに加え、参加団体や協賛会社の活動、財団からの支援先の決定といった記事を常時掲載しています。また「ダウンロード」という項目からは、各種申込書や注文書、ベルマークのキャラクターなどを取り出すことができます。

 参加団体が送ったベルマークが、財団で受け付けられたかどうかの確認も、2020年3月からできるようになりました。

週別ベルマーク受付状況

 ホームページに掲載した内容を簡潔にまとめて編集したベルマーク新聞は、毎月10日にPDF形式で発行しました。オールカラーで、A3版両面印刷を想定して制作しています。

ベルマーク新聞バックナンバー


 財団見学 夏休みの自由研究や、総合的な学習の授業の一環で、財団を見学しに来てくれる子どもたちがいます。2019年度は計13組が訪れました。

静岡・沼津の小6が財団見学

東京・中野区立中野中の2年生が今年も財団訪問 など


 ベルマーク大使 ベルマーク運動の普及や発展に、特に大きなお力添えをいただいている方たちを「ベルマーク大使」に任命しています。2016年1月に第1陣として7名、2018年10月に第2陣として9名を任命。2019年度も各所で活躍していただきました。

板坂 菜々乃さん、麻菜華さん、茉梨菜さん、ありささん(かごしまベルマーク運動推進の会共同代表)/岡田 太絵子さん(豊橋市教育委員会教育政策課)/金杉 恭三さん(あいおいニッセイ同和損害保険社長)/釜木 尚美さん(大阪・別府小学校の元図書司書)/三田 靖子さん(仕分けボランティアグループ火曜会会長)/寺内 ゆうきさん(お笑いコンビ「ランパンプス」のボケ役)/幡野 たいさん(山梨・上野原小学校でマーク仕分け半世紀)/平嶺 光子さん(かごしまベルマーク運動推進の会前代表)/古谷 祐子さん(神戸市立魚崎小学校PTAベルマーク委員長)/真栄平 京子さん(沖縄・小禄小学校の元PTA)/松本 哲さん(ジブラルタ生命保険執行役員)/脇川 雅之さん(ラッキーベルのベルマーク担当者)/中野学園オイスカ高校奉仕活動委員長

ベルマーク大使3人が集合 説明会・豊橋会場

ベルマーク大使・釜木尚美さんと一緒に

「仲間がいい」から長続き/岡崎・マーク仕分けボランティア火曜会の近況 など


◆ベルマーク便りコンクール

 自校のベルマーク運動の近況報告やマーク収集を呼びかけるために配るプリント。それが「ベルマーク便り」です。財団では、便りの出来栄えを競うコンクールを毎年実施。2019年度は過去5年で最高の115校から応募があり、優秀賞10点、佳作6点、特別賞6点が選ばれました。入賞を逃した学校にも参加賞として図書カードを送りました。

ベルマーク便りコンクール2019、入賞決まる


◆説明会には4,645校、12,180人が参加

 新しくベルマーク担当になったPTAの方を主対象に開催するのがベルマーク運動説明会です。2019年度も5、6月に全国95会場で実施し、4,645校から12,180人が参加しました。ベルマークがどのような運動なのか、その成り立ちや現状、具体的な作業の方法を職員が説明します。協賛会社は81会場でブース設置し、自社製品をアピールしました。

 PTAの皆さんにも各会場で活動の体験発表をしてもらいました。その内容は以下のページで読むことができます。

ベルマーク運動説明会 PTA体験発表(2019年度)

◆その他

 本の魅力を表現する「帯」を小学生がデザインする「本の帯創作コンクール」(大阪読書推進会など主催)に、2018年度から「ベルマーク賞」を創設、2019年度も大阪で開かれた表彰式に常務理事が出席しました。また、後援事業としては、全国から小学生が集う「スナッグゴルフ対抗戦JGTOカップ全国大会」(一般社団法人日本ゴルフツアー機構主催)が、2019年度は7月14日に福島県西郷村で開かれました。

本の魅力、小学生が「帯」で伝える/大阪で創作コンクール表彰式

スナッグゴルフ対抗戦全国大会/感謝を胸に、雨の中ひたむきにプレー

以 上
公益財団法人 ベルマーク教育助成財団

ベルマーク商品

インクカートリッジ

ベルマーク検収

今週の作業日:8/11~8/14
3/11までの受付分を作業中

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