活動の事例

 ベルマーク運動は、参加団体がさまざまな工夫をしながら活動しています。取り組みの実例を、5つのポイントに分けて説明します。

①ベルマークポケットの活用

 ベルマークの回収箱を、協賛会社別のポケットに変え、あらかじめ会社別に仕分けながら集める学校が増えてきました。後で整理する作業の負担が軽くなる、というのがその理由です。素材や作り方は学校によって様々。設置場所も、昇降口や職員室前、PTA室前などそれぞれです。


 形式は、ウォールポケット型のものが多いですが、牛乳の空き箱で作った「貯金箱」型、引き出し付きのスチール棚を使ったものなどバリエーションがあります。紙コップを使ったものを各学年ごとに設置している学校もあります。いずれにしても、どの会社のマークをどこに入れればいいか、わかりやすく表示することが大切です。

ベルマーク便りコンクール優秀賞・世田谷区多聞小

「ベルマーク貯金箱」を通した親子のふれあい活動/佐賀・佐賀市立高木瀬小

4年連続で優秀賞/大阪市立常盤小学校

ベルマーク便りコンクール佳作・草津市立笠縫小

②自宅作業の導入

 続いて、コロナ禍で取り入れる学校が増えた自宅作業です。ベルマークを持ち帰って仕分け集計します。自由な時間に作業できます。あとで個々の結果を集約・合算して財団に送付します。学校に集まる回数や時間を減らす効果があります。マークを持ち帰るときには「自宅集計キット」を用意すると便利です。


 自宅集計キットは、結果を記入する用紙や仕分けたマークを入れる小分け袋、作業マニュアルなどをまとめたものです。学校によっては文房具も入れています。作業する人もベルマーク委員のほか、ボランティアを募って無理のない範囲でお願いしている学校もあります。自宅だと子どもが手伝ってくれる、との声も寄せられています。

ベルマーク便りコンクール優秀賞・杉並区立桃井第三小

ベルマーク便りコンクール特別賞・長浜市立長浜小

集計キットで時間短縮と負担軽減/50万点達成の熊大附属小

ベルマーク運動説明会 富山市立藤ノ木小学校

②子どもたちも活躍

 児童や生徒が自分たち自身でベルマークに取り組むケースも増えています。マークの仕分け集計を手伝ったり、啓発活動をしたり。子どもでも手軽に体験できるボランティア活動として位置づけている学校もあります。ベルマークは困っている学校支援につながるからです。ベルマークは個人では使えず、子どもが扱っても安心です。


 子どもたちの取り組みは様々です。仕分け集計に取り組んだり、集めたベルマークで何を買うかみんなで話し合ったり、被災校に点数をプレゼントしようと収集をよびかけたり。中には子どもたち自身の発案で、買った備品を自分たちでは使わず、地域の施設に寄付した学校もあります。

長野・諏訪市立諏訪中が300万点達成

岩手・山田町立山田小が900万点達成

福島・郡山第一中が累計1800万点達成

児童がマークを集めて仕分け、台風の被災校に寄贈/東京・多摩市立南鶴牧小

参加37年目、初の活動で生徒が保育園に遊具寄贈/埼玉・富士見市立勝瀬中

④関心を高める広報

 ベルマーク活動を伝える広報活動も大切です。教室で配る「お便り」のほか、最近は動画やSNSの利用も増えています。活動報告に加えて、ベルマークが支援につながることをアピールしている例も。活動のモチベーションをアップさせる効果がある、との声がれています。他校の事例参照、素材集めには財団HPをご利用ください。


 ベルマークのことを子どもたちに紙人形劇で伝えたり、記念品を手作りしたり、仕分けの方法を動画で学校ホームページにアップしたり、自分の学校だけのキャクターを作ったり、クラスごとに感謝状を発行したり。ある高校の生徒会のベルマーク班は、文化祭のステージで全校生徒向けに発表してPRしました。

ベルマーク便りコンクール優秀賞・聖ミカエル幼稚園

活動の「活性化」を目指して動画制作/大阪・咲洲みなみ小中一貫校

ベルマーク便りコンクール特別賞・練馬区立立野小

ベルマーク便りコンクール特別賞・福岡県立武蔵台高

⑤地域との連携

 地域との連携も大切です。集票点数を増やすためお店に回収箱を置いたり、回覧板で協力を呼びかけている学校はとても多いです。こうした活動の成果として、地域と学校との距離が縮まり、つながりを深める効果が生まれた、という声も寄せられています。買いたいものを目標に、地域ぐるみで運動に取り組んで成功した学校もあります。


 地域住民向けに、お店などに回収箱を置く以外にも、色々な活動があります。ある学校は病院と協力してアルミ付きの紙パックをたくさん集めています。地域のお祭りの一角にコーナーを作り、クイズやゲームで活動をアピールした学校もあります。また、企業や団体が独自に集めたベルマークを地元校に寄贈する、といったケースも多いです。

ベルマーク運動説明会 沼津市立片浜小学校

ベルマーク便りコンクール優秀賞・枚方市立五常小

ベルマーク便りコンクール優秀賞・堺市立登美丘西小

創立90周年「みんなの時計台」、ベルマークを集めて設置/福岡市立吉塚小

“大人のベルマーク運動”富士見市社協が地元校に3700点を寄付


 財団からお届けするベルマーク一覧表のウラには、「無理なく無駄なく根気よく」と書かれています。ベルマーク運動は、決して無理をせず、それぞれが出来る範囲で続けることが大切です。子どもたちの笑顔につながることを楽しめるよう、ご紹介した活動方法を参考にしてみてください。

<リンク>

過去の事例集 「仕分け・集計の実例」(2019年春掲載)

活動の事例2021


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