愛知・長久手市立長久手中が100万点達成
(2024/09/11)印刷する
愛知県長久手市にある市立長久手中学校(名倉健校長、生徒506人)のこれまで集めたベルマーク点数が今年4月、100万点を超えました。活動を担っているのは福祉委員会の生徒たちです。全クラスから2人ずつ計28人の生徒が所属しています。
同校には福祉委員会のほかに、体育、美化、放送などの委員会もあります。意欲的に活動している生徒はとても多いそうで、学校づくりへの関心や自立心の高さがうかがえます。
実際に、福祉委員の活動に必要なのも生徒の主体性です。学期が始まって最初の活動は、「ベルマークをたくさん集めるために何ができるか」を考えること。委員長(3年)と副委員長(3年)の生徒が中心となって、みんなの意見をまとめていきます。今年度は「ベルマーク強化週間」を1週間設けて、収集を呼びかけることにしました。各クラスに委員がいることを生かして、呼びかけもスムーズに進めることができたそうです。中には自宅で長くマークを集めていた生徒もいて、1000点を超えるベルマークが集まったクラスもありました。副委員長は「保護者に活動をお願いするのではなく、生徒たちで活動しているから、意識を高められていると思う」といいます。
強化週間以外の期間も、牛乳パックで作ったオリジナル回収箱を生徒会室前に置き、各自が持ってきたマークをいつでも入れられるようにしています。オリジナル回収箱は協賛会社のベルマーク番号別になっていて、仕分けにも活用することができます。
さらに、今年5月には貯めたベルマーク預金で「ベルマーク整理棚」を買いました。ふたつを同時に使うことで、効率よく活動を進められます。
このような生徒の活動を見守っているのが福祉委員会担当の松雄久美子先生です。長久手中に赴任して初めてベルマーク活動に関わった松雄先生は、「自分だけでなく、人のために大きな力をもつのが『福祉』」と感じています。きっかけは、中学生とは直接の関わりがない人からベルマークが届いたことです。それも複数回あり、中には直接手渡してくれた人もいたといいます。地域への呼びかけはしていないにもかかわらず、「誰かのためにと集め続けてくれる人がいることを知り、とてもあたたかい気持ちになりました」と話してくれました。
2005年には愛知万博の開催地として、また2年前にはジブリパークの開園が話題となった長久手市。愛・地球博記念公園があり、自然の多い東側とは対照的に、市の西側には住宅地や商業施設などが多くあります。全国的には少子化が進んでいますが、名倉校長によると長久手中学校の学区では子どもの数が増えているそうです。多くの生徒の協力を得て、今後のベルマーク収集がさらに盛り上がるとうれしいですね。