参加37年目、初の活動で生徒が保育園に遊具寄贈/埼玉・富士見市立勝瀬中


(2022/01/26)印刷する

 埼玉県富士見市の市立勝瀬中学校(中島秀行校長、生徒725人)の生徒たちがベルマークを集め、自分たちで仕分け・集計して預金を獲得、遊具を買って近所の保育園に寄贈しました。これが参加登録37年目にして初めてのベルマーク活動でした。

保育園を訪れて「お砂場セット」をプレゼントする勝瀬中生徒会のメンバー

 財団の記録によると、勝瀬中は1984年に登録しましたが、それ以降、ベルマークの送付はなく、活動のない状態がずっと続いていたようです。でも2021年3月、初めてベルマークが送られてきました。財団で検収すると1万8000点余ありました。さらに11月、同校から「やわらかお砂場セット・サニーパーク2」の購入依頼書が届きました。砂場で使うスコップやバケツなどのセットです。これが初めてのお買いものなのに、中学校で「お砂場セット」とは?

 依頼書を書いた今關友美先生に聞きました。勝瀬中は授業以外の学びの場も大切にしています。部活動も盛んですが、生徒会を中心にしたボランティアクラブがあって、地域の清掃や募金活動もしています。このボランティア活動の一環として昨年度、ベルマークを集めようということになったそうです。

 PTA活動とのコラボレーションという側面もありましたが、ベルマークは自分たちの手で集めようと、生徒たちが回収箱を手作りし、教室や昇降口などに置きました。さらに校内放送などでベルマークを集めていることも周知し、仕分け・集計にも取り組みました。生徒会だけでは手が足りないのでボランティアを募り、作業したそうです。こうして集まったベルマークを昨年3月、初めて財団に送付しました。

 勝瀬中から徒歩5分ほどのところに、勝瀬こばと保育園があります。生徒会などで話し合った結果、この保育園に備品を贈ることになり、財団に注文を出しました。そして12月23日、学校に届いた「お砂場セット」をきれいにリボンで飾り、生徒たちが園に持参して手渡しました。思わぬクリスマスプレゼントに、園側は「いいんですか?」などと恐縮しつつも、とても喜んでくれたとのことでした。

 勝頼中のベルマーク活動は今も続いています。収集を呼びかける動画を生徒会が作り、事務室前のモニターで流しているほか、保育園も活動に協力するため園内に収集箱を置いてくれました。「今後も地域の施設などに備品を寄付していきたいです。ベルマークを通じて学校全体のボランティア活動が活発になっていけば」と今關先生は話しました。

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