ベルマーク便りコンクール優秀賞・堺市立登美丘西小

(2019/12/24)印刷する

　堺市東区にある市立登美丘西小学校（大林千登勢校長、児童628人）は昨年度、堺市内の年間集票で１位に輝きました。大阪府全体でも３位。最近はずっとランキング上位の常連校です。ベルマーク便りコンクールも今回で５年連続の受賞、うち４回が優秀賞と抜群の成績です。ベルマークを担当しているPTAの文化委員や本部役員のみなさんに集まってもらい、お話を伺いました。

登美丘西小

　「ベルマークに力を入れ始めた数年前に、一連の『流れ』が作られました。それに乗って活動しています」と文化委員長の出田さん。児童がマークを持ってくるのは毎月の月初め。前日には学校から「あすはベルマークの日」とメールのお知らせが保護者に届きます。マークは５・６年生の奉仕委員会が回収して会社ごとに仕分け、活動日に文化委員さんが同じ点数ずつ束にします。同時に校名の略称「とにし」をもじって作られた「とにぴぃ隊」と呼ばれる保護者のボランティアも持ち帰ってお手伝いしています。それを回収して集計・発送する一方、地域の店などに置いた回収箱からテトラパックとトナーやインクカートリッジを集めて……。

　学校と保護者、児童、地域がひとつになった協力体制がしっかり出来上がっていて、順調に稼働している様子がうかがえました。地域の回収箱はすぐ満杯になるため２週間ごとに回収します。箱の中にビニール袋を仕込んで持ち帰りやすくしたり、ゴミ類の投入を避けるためフタを設けたり、といった工夫も。財団には２カ月に１回くらいの割合でマークを送っています。

大量に集まるトナーやインクカートリッジ

テトラパックも山積み

　お便りの担当は松原さん。ほぼ毎月発行で、B4用紙をヨコいっぱいに使い、手書きの文字とかわいらしいイラストを配置しています。「季節にあったものを載せるよう心掛けています。それと、前年の号とかぶらないように」と松原さん。イラストは塗りつぶし部分を少なくし、後から子どもたちが色を付けて「ぬりえ」として楽しめるようにしています。実際に色をぬって遊んでいる子どもの動画を送ってくれた方もいたそうで、とても人気です。

　同校伝統の企画でもある「テトラパック対決」が毎号掲載されています。その年度ごとに対決していて「登西のみんな」vs「地域の方、先生方」または「１、３、５年」vs「２、４、６年」といった形で集めた量の勝敗を掲載し、興味を誘う工夫です。こうしたPR活動が実を結び、日本テトラパックの実施する「アルミ付き紙パック回収チャレンジ」キャンペーンでは２年連続で受賞校に選ばれました。PTA室には病院で使う流動食のパック（アルミ付き）が大量にありました。ちゃんと洗った状態で渡してくれているそうです。

　実は、昨年度はテトラパックが思った以上に集まり、「活動時間内にはさばききれなかった」そうです。このため今年度は病院から回してもらう数を減らし、収集目標も13万点と控えめなものになりました。でも、文化委員を中心に「とにぴぃ隊」その他保護者のボランティアの活躍もあって順調に点数が積み上がり、夏休み前にはあっさりと目標を達成してしまいました。「今思えば、集める量を減らさなくてもよかったね」

テトラパックを開きます

カートリッジの整理

前列右から出田文化委員長、大林千登勢校長、お便り担当の松原さん、会計の馬場さん、後列右から文化委員の津田さん、桂木さん、木村さん、PTA本部の井上さん、佐藤さん

　お話を伺っていて、みなさんとても明るく元気でパワフルなのが印象的でした。写真撮影のためテトラパックを切って開いてもらったのですが、あっという間に一袋分の作業が終わりました。今のメンバーは「ベルマーク好き」が多いのも特色で、例えば出田委員長と会計の馬場さんは「ベルマークの細かい作業が好き」と，時間を見つけては合間に自宅での作業もしているそうです。こうした人の輪がつながり、回っていくことで、子どもたちのための活動も大きく広がっていくのだと、改めて思いました。