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東日本大震災関連ニュース

デンソーが「被災小学校に大時計を」

50万点目標 復興支援に全力/フラダンスチームも

 自動車部品大手「デンソー」(本社・愛知県刈谷市、加藤宣明社長)がグループをあげて、震災被災地の復興支援を続けています。ベルマーク運動による学校支援にも力を入れており、ボランティアグループを中心に、社内イベントなどで協力を訴えています。福島県いわき市のフラガールをヒントに、復興を願うフラダンスチームも結成しました。ベルマークを集めて宮城県の小学校に大時計を贈ろうと奮戦しています。

ダンスを披露するフラガールキャラバンのメンバー
 デンソーは、先進的な自動車技術やシステム、製品を世界の主要な自動車メーカーに提供しています。東日本大震災では、いち早く被災地に社員674人を派遣。がれきの撤去、生活物資の支援、避難所の提供など支援をしてきました。今後10年間、震災遺児や孤児の修学支援なども加えて、息長く継続する方針です。
 その方針とともに活動するのが、ボランティア意識の高い社員有志のグループ「デンソーハートフルフレンド」。その中でベルマーク活動に昼ボラ隊の指導を受けながらベルマークを仕分けする家族連れ取り組んでいる「昼ボラ隊」は、震災を機に本社や工場、全8製作所などにベルマーク回収箱を設置して活動を強化し、昨年までにトヨタ自動車の仕入先団体である「二豊会」を通じて約10万点、デンソーから約15万点のベルマークを集めてベルマーク財団に贈っています。
 さらに、現地に派遣した社員から被災地の現状を聞き、今年度は宮城県石巻市の市立開北小学校にベルマークで大時計を贈ることを決めました。
 ベルマークの収集目標は、大時計の購入に必要な50万点。社内にポスターを貼り、社内会議でも協力を訴えました。様々なイベントにもブースを出して協力要請してきました。「復興支援」に焦点をあてた社の市民開放イベント(ハートフルまつり)が7月にあり、そこでも市民にベルマークを持ち寄ってもらいました。
 11月3日と4日に本社で開催された秋のイベント「第11回アイデアコンテスト夢卵(ムーラン)」には、約2万人が訪れました。「ベルマーク分別体験コーナー」を開設し、ベルマークを親子で楽しく仕分けしてもらう体験イベントも実施。社員やその家族らが熱心に取り組んでくれました。「昼ボラ隊」は、社内ボランティアを募り、約千人の社員やその家族が仕分けと集計作業に協力してきましたが、手間のかかる作業に苦労していました。この日はベルマークの持ち込みもあり、家族や市民から温かい協力と励ましを受け、スタッフたちは笑顔でした。
 イベントホールでは、フラダンスチームが登場。華麗なハワイアンダンスを2度にわたり披露しました。
仕分けをしてくれた子どもたちに、風船をプレゼントする昼ボラ隊メンバー=いずれも愛知県刈谷市のデンソー本社 チーム発足のきっかけは、いわき市のフラガールの奮闘ぶりでした。活動の場だった「スパリゾートハワイアンズ」が営業中止に追い込まれましたが、全国を回って復興を訴え、被災地の人たちを励ましました。
 社会貢献推進室の大海留美さんが中心となり、4月下旬、フラダンスチーム「デンソーフラガールキャラバン」をつくろうと加入を呼びかけました。5月にはベルマーク運動に携わる社員を含む23人が名乗りを上げ、チームを立ち上げました。初めての上演はハートフルまつりで、この日は4回目の出演になりました。
 「虹を」など3曲の踊りを披露したあと、デバイス事業部所属でチームのメンバーである山田雅代さんが「私たちはベルマークを50万点集めて、被災地の石巻市の開北小学校に大時計を贈る運動をしています。できる範囲で結構です。ベルマークの収集にご協力ください。みなさんが、これならやれるということを行動に移していただければうれしいです」と訴え、ベルマークの収集封筒などが配布されました。
 チームスタッフの大海さんは、「初心者ばかりで、インターネットの動画を見ながら振り付けの練習を重ねてきました。いつか被災地を訪れ、お役に立ちたいですね」と話しています。
 これまでに寄せられたベルマークは10月末現在で36万9千点。ベルマークチームのリーダーで電子技術2部の平田佐奈恵さんは「目標までもう一歩。大時計をなんとか子どもたちに届けたい」。社会貢献推進室企画課長の杉浦龍次さんは「社会貢献はわが社の大きな使命の一つであり、社員参加が大切です。今後もベルマークを通じて、社会貢献を続けます」と話しています。

≪写真上から≫
・ダンスを披露するフラガールキャラバンのメンバー
・昼ボラ隊の指導を受けながらベルマークを仕分けする家族連れ
・仕分けをしてくれた子どもたちに、風船をプレゼントする昼ボラ隊メンバー=いずれも愛知県刈谷市のデンソー本社

(2012/11/06)

寄贈マークの仕分け・集計にご協力ください

 東日本大震災で被災した学校や子どもたちを支援するため、多くの方たちからベルマークが寄贈されており、ベルマーク財団では、この寄贈マークの仕分け・集計を手伝っていただけるベルマーク運動参加校・団体、ボランティアグループの募集しています。震災直後からたくさんの寄贈マークが財団に寄せられていますが、仕分け・集計されていないマークもたくさんあります。被災した学校を支援するには、通常のベルマーク活動と同じように仕分け・集計して協賛会社に請求する手続きが必要です。このため、財団では協力していただける学校や団体、個人に協力を呼びかけています。やっていただける場合は、財団(03-3572-4937)まで、ご連絡ください。

◆対象 ベルマーク運動に参加登録している学校・PTA及び団体、またはボランティアでベルマークの仕分け・集計の経験がある団体・グループ及び個人の方
◆方法 ベルマーク財団から、寄贈マーク、整理袋(全社分一式)、送り状、返送用袋を送ります。通常のベルマーク活動と同じように、協賛会社別に仕分けし、集計のうえ、点数を送り状に記入、マークは整理袋に詰めて、財団あてに返送していただきます。運送費はすべて財団が支払います。
◆分量 1学校・団体にお願いする寄贈マークの量は、1回につき、宅配便用の袋(横30センチ、縦40センチ、幅10センチ)に入る程度を目安にしています。継続してやっていただける場合は、希望に応じて同様に繰り返して送ります。
◆集計期限 原則として2カ月ほどを考えていますが、活動の都合に合わせていただいてかまいません。

 震災支援の寄贈マークは、2012年3月末までに1万件が寄せられ、PTAや個人の方に手伝っていただいて仕分け・集計が済んだ点数は1200万点を超えました。
 財団では、このうち760万点を昨年11月までに被災した運動参加校149校に各4万点、幼稚園・保育園12園に各10万点を贈りました。この他、貯めたベルマークを流されてしまった8校にも各5万点を贈っています。大きなご協力ありがとうございました。
 これからも集計がある程度まとまった段階で、被災校に配分していきます。

(2012/10/24)

クラブ活動への影響深刻

校庭に仮設住宅、仮設校・間借り授業 今も
被災地リポート

 東日本大震災で被災した学校、子どもたちを長く支援していきたい――。ベルマーク教育助成財団はそんな思いから、この夏、被災各地の実情を視察するとともに、小中学校の先生方と意見交換しました。被災から1年半がたち、地域によって必要とする支援の内容はさまざまです。実情に合わせて、きめの細かい支援を工夫していきたいと思っています。現地訪問の様子をリポートします。(常務理事・宮田謙一)

 巨大津波で大きな被害を受けた石巻地区。日本有数の水揚げを誇る大漁港がありました。港では一部の冷蔵施設などの再建が始まっていましたが、市街地の復興はまだまだです。隣接する女川地区、雄勝地区も回りましたが、ようやくがれきの撤去が峠を越したものの、再建はほとんど緒についていませんでした。
 被災した学校は、それでもなんとか仮設の校舎を整え、あるいは別の学校に間借りして、教育活動を軌道に乗せていました。石巻地区小学校長会長の鈴木則男・石巻小校長が、そうした復興の様子を説明してくれました。ほかの学校の先生方からは「支援で図書の蔵書管理システムを買った」「耕運機を買って校庭の菜園を耕している」などと、ベルマーク支援へのお礼がありました。
 中学校では、太宰明・県中学校長会長が「昨年度は生きるためにどうするかが問われた。今年度は『生きる』から『どう生活するか』にテーマが移ってきました」と説明してくれました。被災直後の緊急対応の段階は過ぎ、状況は落ち着いてきたものの、被災した生徒の多くが公的な就学支援を受けるなど、正常化への道のりは遠いということです。
 とくに深刻なのは、クラブ活動の問題でした。仮設校には満足な運動場、体育館はありません。近くの野球場やグラウンドなどには、被災住民の仮設住宅が建っています。練習試合や地区大会などに行くのに、移動のためのバスチャーター代が大きな負担になっています。そうしたバス代が年100万円以上になるケースもあるそうです。

 東京電力福島第一原子力発電所の事故で、周辺自治体の学校は避難を余儀なくされています。原発のすぐ南、富岡町は町立の中学校2校、小学校2校、町立幼稚園を郡山市郊外の三春町に移しました。戦争中の疎開のようです。自動車部品工場だった跡地の管理棟を使っています。毎朝夕、スクールバスで郡山市やいわき市などにある仮設住宅を回って、子どもたちを運びます。通学に1時間以上かかる生徒もいます。
 そこに疎開している富岡一小の八島敬校長は「なんとか学校の再開にこぎつけましたが、学校の基盤となる地域社会がどうなっていくか、心配です」と話していました。被災前には4つの小中学校で1400人の児童・生徒がいましたが、今は90人足らず。避難先の地区の学校に転校した児童が多いのです。放射線の問題を解決し、早く故郷に戻れなければ、子どもたちはずっと三春町で過ごし、卒業することになります。
 再開できていない学校もあります。住民がばらばらに避難して地域社会が崩れれば、学校は消えてしまいかねません。
 県内では比較的、放射線量の少ない会津地方、隣接する山形県などに避難している子どもたちも多いそうです。福島市や郡山市の学校では、校庭の表土を削り、放射線量をはかるモニタリングポストを設置して、なんとか校庭で活動できるようになっていました。

 太平洋岸の釜石市、大槌町、大船渡市、陸前高田市を回りました。大槌町の吉里吉里地区の湾内にある、ひょっこりひょうたん島のモデルとされる小島は、漂着したがれきに埋まっていました。町内のサッカー場をつぶした仮設学校には、町内の4つの小学校、1つの中学校が入っていました。
 驚いたのは、被災しなかった小中学校の多くで、校庭に被災した人たちの仮設住宅が建ち並び、運動場がなくなってしまっていることでした。高台に平地が少ないための措置だそうです。いつになったら校庭が戻るのか。クラブ活動は深刻な問題に直面しています。

 日立市など県北部に被災校が多く、地震の揺れによる被害が大きかったようです。日立市立水木小学校では、本校舎が壊れてしまい、半数の児童が近くの中学校の校庭に建てた仮設校舎で暮らしています。

(2012/10/10)

喫茶店の顧客にベルマーク支援を呼びかけ

名古屋の成瀬さん「地道に無理せず長く」 名古屋市の喫茶店オーナーからベルマーク教育助成財団に「震災で被災した学校や子どもたちのために」と、顧客らから寄せられたベルマークが今夏も送られてきました。昨夏�

「東北の子供たちを応援しよう」

イトーヨーカ堂がベルマーク約47万点を寄贈「東北かけはしプロジェクト」の成果 震災被災地の産品を販売して応援する「東北かけはしプロジェクト」を展開しているイトーヨーカ堂グループが、全国160店舗にベ�

大阪市立遠里小野小学校が緊急友愛援助

児童と一緒に40342点分を寄付 東日本大震災への緊急友愛援助に応えた団体のひとつ、大阪市住吉区の市立遠里小野小学校(福間達郎校長、児童数209人)のPTAは、児童たちと力を合わせてベルマーク運動を�

東北6県の朝日新聞販売所がマーク寄贈

「絆」のマーク収集箱を読者宅へ 東北6県の朝日新聞販売所(ASA)でつくる東日本第2部連合朝日会の三ヶ山忠義会長らが9月14日、ベルマーク教育助成財団を訪れ、読者の協力を得て集めたベルマークを寄贈し�

支援学級生徒が仕分けに奮闘

「被災した仲間の力に」と2人で24万点処理岐阜県多治見市立平和中の特別支援学級 岐阜県多治見市の市立平和中学校(水﨑誠校長、190人)の特別支援学級の生徒2人が、東日本大震災で被災した学校を支援する�

ともに被災地、神戸と石巻の中学校が交流

ベルマークで入手したスポーツ用品を贈る 神戸市立高取台中学校(同市長田区)の生徒代表や女子ソフトテニス部員、市川伸之校長ら一行が8月28日、宮城県石巻市立雄勝(おがつ)中学校(早坂信也校長)を訪問し�

6年生がベルマーク仕分けボランティア

川越第一小学校が授業の一環で 東日本大震災の被災校を支援する寄贈ベルマークの仕分けボランティア活動に、埼玉県の川越市立第一小学校(伊藤明校長、児童数629人)の6年生が授業の一環として参加しています�

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