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東日本大震災関連ニュース

NGOにも広がる大震災支援

 東日本大震災に対しては、ベルマーク財団が海外のこどもたちへの支援を委託しているNGOなどの団体も取り組んでいます。国内での支援活動は初めてというところもあります。こうした団体の活動を紹介します(写真は各団体提供)。

日本ユニセフ協会

日本ユニセフ協会職員とボランティアが子どもに優しいスペースをつくり、子どもの心を癒す活動をしました=岩手県大船渡市で 公益財団法人日本ユニセフ協会は、大震災の翌日、支援を行うことを決定しました。通常は開発途上国のための支援活動をしているユニセフとって、異例の事です。宮城県、岩手県に拠点を設置し、0歳から中学生くらいまでの子どもたちを対象に、学用品、レクリエーションキット、小児科医や保健師の方々が子どもたちの元を回るための車両の提供などといった支援からスタートしました。現在①子どもたちの教育支援②お母さんと赤ちゃんの保健・栄養支援③子どもの保護支援、の3つの分野で、被災地の行政サービス機能の回復のための支援を行うとともに、被災地の子どもたちの状況が、被災以前よりも良い状態になることを目指して、支援活動を続けており、福島県へも活動を拡げました。震災で愛する家族を亡くしたりして、心に傷を負った子どもたちに、1日でも早く通常の状況に心を取り戻す事が必要になります。この心のケア事業をデンマークから取り寄せたレクリエーションキットを活用して避難所で実施しました。

《写真》日本ユニセフ協会職員とボランティアが子どもに優しいスペースをつくり、子どもの心を癒す活動をしました=岩手県大船渡市で

 

シャンティ国際ボランティア会

避難所になっている特別養護老人ホームで炊き出しが行われました=3月20日、岩手県陸前高田市で 公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(SVA)は、3月16日からスタッフが現地入りし、宮城県気仙沼市を拠点に岩手県南部から宮城県北部で被災者支援活動を行っています。今までに、聞き取りをもとにした物資の配布、温かいご飯を提供する炊き出し、ライフラインが整っていない避難所で暮らす人々を浴場へ送迎するバスの運行をしています。また、宮城県と気仙沼市の両教育委員会と連携し、入学式と始業式に合わせノートや鉛筆など19種類の学用品セットを気仙沼市内にある11の小学校、1764人の生徒に届けました。特定非営利活動法人日本冒険遊び場づくり協会と大学生が作るouth for 3.11と協力し、気仙沼市本吉地区にブランコやすべり台のある遊び場を作り、子どもたちが遊びを通して自由に自分を表現できる機会を提供しています。津波により図書館が壊滅した地域で、仮設住宅や学校を回る、移動図書館の活動を6月から計画しています。

《写真》避難所になっている特別養護老人ホームで炊き出しが行われました=3月20日、岩手県陸前高田市で

 

ラオスのこども

被災地に届けるためイベント当日に持参していただいた本 ラオスのお正月を祝うイベント「サバイディ・ピーマイ・パーティー」を4月23日に開催し、東日本大震災の被災地に届けるため、参加者のみなさんに本を持参していただきました。支援の本は、712冊になり、ボランティアの手で絵本、児童書、紙芝居、マンガなど種類ごとに分け、図書リストを作り、5月2日に岩手県釜石市へ送り、6日には会員に紹介いただいた釜石市内の仮設保育園(旧鵜住居=うのすまい=保育園)に届きました。さらに児童書など小学生向けのものは保育園仮設地近くの栗林小学校に分けて使うとのお知らせもいただきました。子どもたちの豊かな未来を願い、ラオスの教育を支援してきた私たち、特定非営利活動法人「ラオスのこども」。日本からラオスへ、ラオスから日本へ、絵本の力をつなげたいと日本国内に向けての支援は初めてですが、送りました。1冊でも多くの本が、ひとりでも多くの子どもたちの心に届くことを願っています。

《写真》被災地に届けるためイベント当日に持参していただいた本

 

ジョイセフ

「母と子の元気市」では、避難所だけではなく在宅避難の方も対象に女性や赤ちゃんに必要な物資が届けられました=4月23日、宮城県山元町で 国際協力NGOジョイセフが国内への支援活動をするのは初めてですが、日本助産師会、日本家族計画協会、特定非営利活動法人オックスファム・ジャパンと連携協力し、以下のような取り組みをしています。
 30社以上の企業から寄せられた女性と妊産婦、赤ちゃんが必要なベビーフード、おむつ、授乳服、ひざかけ、衣類、シャンプー類、おもちゃなど計50トンを岩手、宮城、福島、茨城の4県の助産院などの拠点に配付しました。また被災地で活動している助産師たちの家庭訪問などの活動費を補助したり、被災された産婦が産後、新生児と共に休めるように、被災県の内外の助産院が受け入れており、その入院補助をしたりしています。
 また国内、国外から義援金約3600万円(5月11日現在)が集まっており、今年3月から12月末までに出産される方に各5万円を配布することにしています。

《写真》「母と子の元気市」では、避難所だけではなく在宅避難の方も対象に女性や赤ちゃんに必要な物資が届けられました=4月23日、宮城県山元町で

 

オイスカ

イベントで行われた「森のつみ木広場」の様子=5月5日、福島県郡山市内で 公益財団法人オイスカでは、企業から寄せられた栄養補助食品、衣類、靴などを宮城、福島、茨城県の避難所に配布しています。また寄せられた支援金で国産材(ヒノキの間伐材)のつみ木を作り、宮城県気仙沼市や岩手県陸前高田市の保育園や避難所に寄贈しました。
 5月からは、福島県や宮城県などの保育園や避難所で「森のつみ木広場」を開催。約1万個のつみ木を持参し、子どもたちに遊びの場を提供しています。
 この他、オイスカの活動地域であるタイ、ミャンマー、パプアニューギニア、フィリピン、台湾などアジア・太平洋地域で活動するオイスカのスタッフや日本で研修を受けた研修OB、「子供の森」計画の支援校の子どもたち、現地に住む日本人などが、募金活動を実施してくれています。また各国より200通を越える応援メッセージが届いており、支援物資と一緒に被災地域に送っています。

《写真》イベントで行われた「森のつみ木広場」の様子=5月5日、福島県郡山市内で

 

シェア

シェアのボランティアスタッフは被災者の声に耳を傾け、健康相談を行う=5月6日、宮城県気仙沼市で 特定非営利活動法人シェア(国際保健協力市民の会)は、宮城県気仙沼市で「気仙沼巡回療養支援隊」に参加し、自宅で孤立しがちな高齢者や母子のお宅を巡回訪問し、安否確認や健康相談に加えて、乳幼児健診の案内や在宅ケアの側面支援などを行っています。
 同市では、在宅の高齢者等の安否確認や健康相談が重要な課題となっていました。そこでシェアは、この「療養支援隊」の設立に参画し、高齢者や母子など社会的弱者を中心に、保健医療支援活動を行うことにしたものです。「療養支援隊」では、健康相談班のコーディネーション業務を受け持ち、巡回訪問で得られた安否情報や健康状態の結果などを記録・整理し、行政関係者や地元の関係事業者とも共有しています。
 ベルマーク財団からご支援いただいているシェアの東ティモールでの活動が、騒乱で致命的に破壊された東ティモールの保健医療基盤を復興する一助となっているように、この東日本大震災においても、シェアは地域の人々と共に、復興に向けて中長期的に取り組んでいきます。

《写真》シェアのボランティアスタッフは被災者の声に耳を傾け、健康相談を行う=5月6日、宮城県気仙沼市で

 

日本ユネスコ協会連盟

避難所の子どもに絵本が渡されました=4月3日、宮城県気仙沼市で 公益社団法人日本ユネスコ協会連盟では、今回の大震災で「東日本大震災 子ども支援募金」を呼びかけています。この募金は、被災した子どもたちと子どもたちが通う学校への支援金です。この募金は短期的に実施するだけではなく、悲しみの中にある子どもたちが、笑顔と希望をとりもどせるよう、中長期的に支援を行っていくものです。またユネスコ寺子屋運動で教育や自立支援を行っているインドやネパールなどでも自発的な募金活動が行われ、届けられています。
 こうした募金をもとに、野球用具やなわとびなどの運動用具、国語辞書や学習ノートなどの教材、避難所暮らしをしている子どもたちには電気スタンドを贈るなど、学校ごとの個別の要望に対応した支援を実施しています。支援にあたっては、本活動に賛同していただいている横綱白鳳関など著名人の方も募金の呼びかけや被災地訪問などを行っています。

《写真》避難所の子どもに絵本が渡されました=4月3日、宮城県気仙沼市で

(2011/06/03)

東日本大震災で「緊急友愛援助」募集

個人の方は寄贈マークを財団へ

 ベルマーク財団は、東日本大震災(東北地方太平洋沖大地震)の被災校を支援するための「緊急友愛援助」を募集します。友愛援助は、ベルマーク運動に登録参加している学校や団体が、買い物を通じた通常の割戻し寄付金ではなく、自分たちのベルマーク預金から直接、援助資金に寄付できる仕組みです。今回の大震災では、一緒にベルマーク運動に取り組んできた学校や子どもたち、PTAも大きな被害を受けたと思われます。お友達と仲間たちに温かい支援をお願いします。
 お寄せいただいた援助金は、ある程度、子どもたちが落ち着いて学習出来る時期を見極めて、学校の設備、教材など被災校が希望する品物を届けます。援助対象の学校については、文部科学省、県教育委員会などの推薦をもとに決める予定です。
 友愛援助の申込みは、ホームページから申込書をダウンロードのうえ、必要事項を記入して財団までお送りください。また申込書は電話、メールで財団に連絡いただいても、お送りします。
 申込み期限はとくに設けていませんが、2012年1月末を1つの区切りとし、継続するかどうかを決めたいと考えています。もちろん、すぐに援助が可能な部分については、財団の事業としても随時対応して参ります。

 なお、ベルマーク預金口座のない個人やグループなどは友愛援助ができません。個人やグループで集めたベルマークを震災の援助に寄贈したい場合は、「大震災寄贈マーク」と書いてベルマーク財団にお送りください。その際は、できるだけマークを協賛会社別に分けて、袋などに入れていただくと助かります。寄せられたマークの点数を財団がボランティア団体などに依頼して集計し、被災したベルマーク運動参加学校のベルマークとして預金口座に預金します。被災校は、その預金で必要な設備や教材を購入することになります。

 友愛援助の申込書と、寄贈マークの送り先は
〒104-0061 東京都中央区銀座6-6-7 ベルマーク教育助成財団
問い合わせは、電話03-3572-4937まで。

(2011/05/30)

緊急友愛援助に預金7年分54万円を寄付

富山市立五福小、募金活動も

 富山市の市立五福小学校(柳内誠治校長、439人)が7年にわたって使わずに貯めていたベルマーク預金のほぼ全額、54万円を東日本大震災支援のための緊急友愛援助に寄付しました。
ベルマーク活動に取り組んでいる(左から)児童会運営委員長の田嶋由さん、同書記の広瀬丈郎君、PTA厚生委員長の牧田真奈美さん=富山市立五福小学校で 「今回の大震災は復興まで長い時間がかかります。1回限りで終わらせるのでなく、いろいろな方法で支援を継続していくことが大切です」(柳内校長)という思いから、同小は緊急友愛援助のほか、児童会が義援金のための募金活動を呼びかけたり、被災地の学校に未使用の学用品を贈ろうと準備を進めたりと、さまざまな形で被災地支援に取り組んでいます。
 同小でベルマーク活動を担当しているのは、PTA(金谷幸則会長)の厚生委員会(牧田真奈美委員長、15人)と児童会の運営委員会(田嶋由委員長、6年生15人)です。子どもたちが定期的にベルマークや使用済みカートリッジの回収を呼びかけ、厚生委員が整理・集計に取り組んでいます。ベルマーク運動への参加は1985(昭和60)年で、これまでに累計で171万点余を集めました。ここ数年は年に7~10万点ずつ送っており、毎年、県内の上位にランクインしています。09年度は10万1562点を送り5位、10年度は6万9006点で18位でした。
 以前はベルマーク預金でテントなどを購入していましたが、最近7年間はお買い物をしておらず、10年度末時点で残高が54万5851円に達していました。PTAと学校側が「そろそろ何か購入しよう」と話し合っていたときに大震災が起こりました。大きな被害に心を痛めた同小は、ベルマーク預金でのお買い物を取りやめ、端数を除く54万円を緊急友愛援助に寄付することにしました。
 「先輩方の努力の積み重ねが大きな力になりました。ベルマーク預金は、また一から積み上げていきます」とPTA厚生委員会の牧田委員長。児童会運営委員長の田嶋さんと同委員会書記の広瀬丈郎君も「家や学校を流され、身近な人を失ったお友達がたくさんいるのをニュースで見ました。そうした人たちのお役に少しでも立てたらと思います」と話していました。
 児童会運営委員会は学校を向上させるための委員会で、前年度の委員たちは卒業間近にもかかわらず急きょ全校児童に被災地支援の募金を呼びかけ、集まった20万5024円全額を義援金として地元の新聞社に寄託しました。また県内で5校だけというユネスコスクールに指定されている関係から、未使用の学用品を集めて被災地の学校に贈る運動への協力を求められ、準備を進めています。
 同小はJR高山線西富山駅や富山大学近くの住宅街にあります。基礎教育に力を入れ、15分間の朝の活動時間の週2回は「100ます計算」、1回は百人一首、2回は読書(音読と黙読各1回)に取り組んでいます。教育目標は「共生」で、柳内校長は「子どもたちには被災地への援助を通じて、支えあう、つながるということを実践していってほしい」と話しています。

 緊急友愛援助は、ベルマーク運動に登録している幼稚園、小学校、中学校、高校など合計約2万8400団体が、自分たちのベルマーク預金口座から、直接「震災援助」に寄付する仕組みです。5月16日現在で193件、総額1119万円にのぼっています。

《写真》ベルマーク活動に取り組んでいる(左から)児童会運営委員長の田嶋由さん、同書記の広瀬丈郎君、PTA厚生委員長の牧田真奈美さん=富山市立五福小学校で

(2011/05/20)

東日本大震災へ協力会社も支援

 東日本大震災に対しベルマーク運動の協力会社も以下のような様々な支援を行っています(5月16日現在)。 エルモソリューション販売エルモグループとして義援金100万円、被災により損傷した書画カメラ�

東日本大震災支援の寄贈マーク、1カ月で約5千件も

 東日本大震災への支援を呼びかけるベルマーク教育助成財団のお知らせがベルマーク新聞やホームページ、朝日新聞に載って以来、個人や企業から大量の寄贈マークが毎日のように財団に寄せられています。3月21日か

スミフルと連携、オリンピックでマーク集め

 協賛会社のスミフル(ベルマーク番号70)が、フードマーケット「オリンピック」と連携して、東日本大震災支援のベルマーク集めを始めました。収集箱の他、「がんばろう東北!がんばろう日本!みんなの笑顔をベル

キリンビバレッジが専用封筒で震災支援

回収BOXやメッセージボードも 協賛会社のキリンビバレッジが「みんなで集めよう!ベルマーク運動」を企画、自社のホームページで、東日本大震災支援を目的に「ベルマーク回収ボックス」や「震災寄贈マーク」送�

仙台市内の小学校からベルマーク送付

大震災後、被災地から初めて 「支えてくださる方に感謝」の手紙も 東日本大震災で大きな被害を受けた仙台市の小学校から4月13日、ベルマーク約2万3千点が送られてきました。宮城野区の仙台市立中野栄小学校�

東日本大震災、津波の黒い波しぶきが田を走った

被災した堀込さん(出前教室講師)が手記 ベルマーク財団の出前教室の講師で宮城県石巻市在住の堀込智之さんが3月11日の東日本大震災で被災し、財団に手記を寄せました。堀込さんは地元女川高校の物理教師を長�

説明会、東日本53会場を中止

西日本の49会場は開催 ベルマーク財団は3月28日、東日本大震災の被災地の状況や福島原発事故、さらに計画停電など今後も続くと思われる混乱を考慮し、例年5、6月に全国で開催している運動説明会のうち、北�

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