仕組みへ


記事目次


大学の参加続く 学部で収集やサークル、ボランティア団体も

 ベルマーク運動への大学(短大・専門学区を含む)参加の動きが目立ちます。大阪電気通信大学、畿央大学、大阪産業大学工学部、神奈川大学経営学部などが相次いで参加、6月末で38校になりました。
 大阪電気通信大学は、大阪府寝屋川市と四条畷市にキャンパスがありますが、職員で作る「ベルマークを集める会」がインクカートリッジ回収で参加しました。教職員にはメールでお知らせしたほか、両キャンパスのロビーなどに回収箱が置かれ、すでに5回ほど送り1万点近くになっているそうです。たまれば学内備品ではなく、近くの小中高校に寄贈することを考えています。
 畿央大学(奈良県広陵町)は、ボランティアセンターが参加しました。学生が積極的にボランティア活動をするよう情報を紹介したり、関係団体を招いてフェアや説明会などを開いたりしています。収集箱がセンターと事務局の2カ所に置かれ、新入生のオリエンテーションでもベルマーク活動が紹介されました。学生たちがボランティア活動をするときに持っていけるボール類や、附属の幼稚園や学童保育所に寄贈するものを買いたい、とボランティアセンターの野口佳奈子さんは話していました。9月後半からの後期には、ベルマーク収集活動キャンペーンも計画中です。
 大阪産業大学工学部(大阪府大東市)は学部(学生約3100人)としての参加です。学内のネットを使い教職員、学生に呼びかけ、使用済みインクカートリッジの回収をしていますが、他学部の学生からも問い合わせがあるなど反応は上々で、5月末には初めて回収センターに送りました。将来は、被災校や海外の途上国援助など恵まれない子どもたちのために役立てたい、そうです。
 また日本赤十字九州国際看護大学(福岡県宗像市)は、国際交流や地域交流が盛んですが、環境保護サークル「ナチュラブ」が参加しています。エコ情報を発信し、海岸清掃やペットボトルのキャップ集めやこまめな消灯など身近なエコ活動をしており、ベルマーク集めで福祉、教育施設に寄贈する計画です。
 また、北海道大学女性研究者支援室(札幌市)、南山短期大学(名古屋市)では、貯めたベルマーク預金ですでにお買い物をしています。南山短大はベルマーク教育助成財団にベルマークを送ったのも、預金でお買い物をしたのも大学第1号で、今年2月には、フィリピン中部セブ島近くにあるボホール島の子どもたちにソフトバレーボール8個(計8360円)をプレゼントしました。使用済みインクカートリッジの回収を通じてベルマーク運動に取り組んでいる北大では、ベルマーク点数が1年半で17万点を超え、支援室のホームページなどを通じて募集した学校の中から北海道内の中高校4校に今年3月から5月にかけ実験器具を贈りました。
 2006年4月、大学と同時に参加が始まった公民館は6月末までに参加が49にのぼっています。

参加大学の名簿

北海道大学女性研究者支援室(北海道札幌市)
東京農業大学生物産業学部(北海道網走市)
十文字学園女子大学(埼玉県新座市)
日本医科大学看護専門学校(千葉県印旛村)
東京経済大学(東京都国分寺市)
文京学院大学(同文京区)
日本外国語専門学校(同新宿区)
武蔵野大学(同西東京市)
青山学院大学(同渋谷区)
女子美術大学(神奈川県相模原市)
神奈川大学経営学部(同平塚市)
新潟大学(新潟市)
岐阜医療科学大学(岐阜県関市)
静岡県立大学(静岡市)
南山短期大学(名古屋市)
豊橋技術科学大学電気電子工学科(愛知県豊橋市)
金城学院大学薬学部(名古屋市)
名古屋芸術大学デザイン学部(愛知県北名古屋市)
愛知大学(名古屋市)
愛知東邦大学(名古屋市)
大阪教育大学教育学部第二部(大阪市)
大阪電気通信大学(大阪府四條畷市)
大阪産業大学工学部(同大東市)
奈良学園奈良産業大学(奈良県三郷町)
畿央大学(同県広陵町)
岡山大学医学部(岡山市)
呉大学看護学部(広島県呉市)
呉共済病院看護専門学校(同県呉市)
徳島文理大学(徳島市)
河原学園国際デザイン・アート専門学校(松山市)
久留米大学(福岡県久留米市)
九州大学大学院総合理工学府(福岡県春日市)
日本赤十字九州国際看護大学(福岡県宗像市)
福岡歯科衛生専門学校(福岡市)
西九州大学(佐賀県神埼市)
佐賀大学(佐賀市)
活水女子大学(長崎市)
別府大学短期大学部(大分市)

(2009/07/09)


フィリピンの子に購入したボール届ける ベルマーク送付第1号の南山短大生

 私立南山短期大学(名古屋市昭和区、鳥巣義文学長)の学生らが、フィリピン中部セブ島近くにあるボホール島の子どもたちにソフトバレーボール8個(計8360円)をプレゼントしました。フィリピンの恵まれない子らの支援に役立てたい――そんな願いで参加したベルマーク活動の、最初の成果です。
学生たちはどこでも子どもたちの大歓迎を受けました
 同短大は、国際フィールドワークの講座でフィリピンのストリートチルドレンや孤児の問題に取り組んでいます。2000年からは毎年1回現地を訪れ、文具や衣類などを渡したり、子どもたちと一緒に遊んだり、勉強したり、食事を共にしたりしています。
 今年は、1年生24人が2月10日〜3月2日の3週間、小知和優江教授とサントス・ホセ・リサル准教授の引率で、ボホール島の小学校や未就学児が通うデーケアセンターなどを訪問しました。 贈られたボールを手に喜ぶ女の子 ボールを贈ったのは、公立カタルマン小学校の1年生3クラスに各1個と4カ所のデーケアセンターに計5個。子どもたちは大喜びで、早速、仲間同士や学生たちと一緒にボール遊びを楽しんでいました。
 同短大のベルマーク運動参加は、大学では全国で2番目に早い06年秋でした。同年春に大学・公民館にも門戸が開放されたのを知ったボランティア部の学生が、フィリピンの子どもたちに学用品などを贈る一助にしたいと顧問の小知和教授に相談し、加盟を申し込みました。加盟後は早速、学内の各所に収集箱を置き、学生や教職員に協力を求め、活動を続けています。 ボールで子どもたちと楽しく遊びました
 全国の大学・短大・専門学校では、09年3月までに計36団体が加わりましたが、財団にベルマークを送ったのも、ベルマーク預金でお買い物をしたのも、同短大が第1号です。
 最初のお買い物にソフトバレーボールを選んだのは、小さな子どもでも安心して遊べるからです。08年10月初めに発注したときは7個分の預金しかなかったため、同下旬にベルマークを追加して送り、さらに1個分を購入。計8個のボールをそろえることができました。 帰国して報告書作りを相談する学生たち
 帰国した学生たちは、報告書作りに追われながら、ボホール島での子どもたちとの触れ合いを「楽しかった」「学ぶことがたくさんあった」「人の温かさを感じた」などと振り返っていました。また鉛筆などを握ったことのない子どもが初めて自分の名前を書けるようになって喜ぶ姿が、とくに印象的だったと話す学生もいました。

《写真上から》
・贈られたボールを手に喜ぶ女の子
・ボールで子どもたちと楽しく遊びました
・学生たちはどこでも子どもたちの大歓迎を受けました=以上、フィリピンのボホール島で(南山短大提供)
・帰国して報告書作りを相談する学生たち=名古屋市昭和区の南山短大で
(2009/03/27)

ベルマークで実験器具寄贈 北大支援室が中高校4校に

 使用済みインクカートリッジの回収を通じてベルマーク運動に取り組んでいる北海道大学女性研究者支援室のベルマーク点数が1年半で17万点を超え、北海道内の中高校4校に実験器具が贈られることになりました。3月18日には、室蘭市の海星学院高校で贈呈式があり、有賀早苗支援室長(北大大学院農学研究院教授)から浸透圧実験器の目録が渡されました。
 支援室では、女子生徒に理科に興味を持ってもらおうと、道内の中学、高校でキャラバン隊と呼ばれる実験授業の「出前」を続けていますが、訪れた各校から「実験用具が十分にない」といった声が多かったことから、器具の提供を思い立ち2007年8月にベルマーク運動に参加しました。大学生協と連携し、学内の売店に、点数が高いコピー用のトナーやプリンターのカートリッジの回収ボックスを設置。ホームページでお知らせしたりポスターを作ったりしたほか、各研究室にも協力を呼びかけています。今年1月末から2月初めの11日間、医学部の研究棟など7カ所に回収ボックスを置いたイベントではトナー136個、カートリッジ271個が集まるなど、積極的な活動で関心も高まり、毎月1万点近くが集まりました。
 こうして貯まったベルマークで実験器具を贈ろうと支援室のホームページなどを通じて学校を募集したところ、7校が応募し、希望理由や活用方法などから選考し、4校が決まりました。海星学院高以外は、札幌旭丘高校(水生生物の飼育、観察用の水槽)、北海道シュタイナー学園いずみの学校(豊浦町、簡易水質検査器)、広葉中学校(北広島市、発泡スチロール用カッター)です。器具は4月頃には届けられる予定です。
 支援室では「反響が大きく、予想以上の金額が集まりました。器具を活用して理科教育を充実したいというお礼も届いており、これからもベルマーク活動を続け、寄贈していきたい」と話しています。
(2009/03/24)

南山短大が大学で初のお買いもの フィリピンの子らのために

 名古屋市昭和区の私立南山短期大学(鳥巣義文学長)が、ベルマーク預金でソフトバレーボール8個(計8360円)を購入しました。大学に門戸が開放された2006年春から08年11月までに計33の大学・短大・専門学校がベルマーク運動に加わっていますが、お買いものをしたのは同短大が初めてです。ボールは、09年2月にフィリピンを訪問するボランティア部の学生たちが、衣類や文房具と一緒に現地の子どもたちに届ける予定です。
 ボランティア部はフィリピンのストリートチルドレンや孤児らを支援する活動を続けており、ベルマーク運動に参加したのも預金で学用品などを買って子どもたちに届けたいというのが目的でした。
 顧問の小知和優江教授に相談して、学内に協力呼びかけのポスターを張ったり、教官の先生方に依頼のメッセージを送ったり、また学生が休憩などで利用するラウンジの一角にベルマーク回収箱を置いたりしました。インクカートリッジの回収にも取り組んでいます。約2年の活動で1万点近くを集めました。
 同部の学生たちはここ数年、定期的にフィリピンを訪問しており、今年度は09年2月に24人がセブ島の隣にあるボホール島を訪れることになりました。手分けして8カ所の施設を回り、子どもたちにABCを教えたり、遊び相手になったりして過ごします。ここに少しでも多くのお土産を持参したいとベルマーク預金で選んだのが、小さな子どもでも安心して遊べるソフトバレーボールです。08年10月初めに発注したときは7個分の預金しかなかったのですが、同下旬にベルマークを送って1個分を追加することができ、訪れる8施設全部に渡すことができるようになりました。
(2009/01/30)