徳島県石井町立石井小学校(武知光子校長、627人)の保護者のブログ「ベルママの日記」が「細やかな主婦の視点で書かれていて楽しい」と好評です。

ベルママのブログ自体珍しいうえ、ベルマークの活動を本格化したばかりのPTAベルマーク関係者の意気込みが伝わってきます。
「ベルママの日記」の開設は2008年5月。PTAベルマーク委員長に就任したばかりの坂井園子さんが委員会のホームページ「ベルママくらぶ」とともに、ホームページ用ソフトなどを使い立ち上げました。「1年間の活動の足跡を残していけたら」と、折々に感じたことを綴り、「日記」の方は08年5月から09年3月までに、写真つきで月に2回ほどのペースで掲載しています。
《主婦の感覚》
(集まったスプーン印の砂糖に関し)「880枚。なんと砂糖880kg分です。全校児童がひとり1枚以上持ってきてくれた計算です。1点1円が440枚、1.5点440枚、点数数えて1100円分。結構な金額だと思いませんか」(08年5月29日付)。
5月27日付「日水サン」のタイトルでこういうのもあります。「うちの家族も大好き。庶民の味方、魚肉ソーセージ!の小さいベルマークがいっぱい」。
《子どもたちの様子》
「全校児童の運動会予行演習が始まりました。今日は午前中ずっと、だそうです。曇天がせめてもの救い。先生方も大変そうだけど、子ども達が本番さながら一生懸命頑張っている様子が、2階まで伝わってきます。こっちが気になって、今日の作業はあまりはかどらないかも」(9月24日付)。ベルマーク集めに教室を回った時、「家にまだ置いてあるから今度持ってくるね!」と言ってくれる子どもたちとの交流の様子も伝えています。
《ベルママの家族風景》
「お家にあるベルマークさ〜ん、早く学校においでよ〜《皆さんご協力お願いしますね》と、うちのワンコも言っております」(09年1月23日付)と、愛犬(写真)が収集呼びかけ。
「日記」も「ベルママくらぶ」もアクセスは共に1850件ほど。今年1月、ベルマーク教育助成財団に投稿して以来、「頑張ってください」といった県外からの書き込みが増えたそうです。
子どもたちの写真など、どこまで載せていいものか、と悩ましいこともあったようです。「ベルママくらぶ」で作成した画面がきれいでも公開したらうまくいっていなかったり、「ベルママの日記」の方は活動が中だるみのときはあまり更新されていない時だったりとか。「自己満足の中で、いろいろ勉強になりました」と坂井さん。
1年間を振り返り、坂井さんは開口一番「楽しかったです」と。「学校に来る機会が増えたし、教室にベルマークを取りに行き、子どもたちと触れ合えたし、教室の窓から子どもたちの声が聞こえてくるし、今まで付き合いのない人からも声をかけられるし」。
「日記」は坂井さんが08年度限りで委員長を退くので終了になりますが、ホームページの方は次期役員で引き継ぐ、という声が上がっています。
石井小のベルマーク活動は、07年3月に参加、その年は広報活動を中心に展開、08年度に収集などの本格活動を始めました。教室に回収箱を置き、子どもたちはいつでも入れる事が出来るようにしてあります。地区選出の委員ら15人で構成するPTAベルマーク委員会が1カ月に1回、仕分け作業をします。仕分けを手伝ってくれる保護者のボランティアは毎回10人ほど集まります。ふだんは昼ですが、1学期に1回、ベルマーク委員会を兼ねて夜にも開催、子ども連れが多く、にぎやかだそうです。
08年度は目標10万点収集に対し09年1月時点で6万4592点。児童数600人余の学校規模、本格活動初年度ということ、3学期の分が次年度分に算入されていないことなどを考えれば大健闘といえる収集内容です。ベルマーク活動はお母さんたちの交流の場としても盛り上がりをみせており、坂井さんは「(私のベルマーク活動は終わりますが)今後、一層熱心な活動が続けられるので大変良かった」と喜んでいます。
学校では早速カラーリングと竹馬を購入しました。新年度に児童に披露することにしています。
《写真上から》
・ベルマーク委員長の坂井園子さん
・仕分け作業の後、武知校長(前列中央)を囲んで記念撮影するベルマーク委員のみなさん=徳島県石井町の石井小学校で
・「ベルママの日記」には作業開始やご協力ありがとうございます、などのタイトルが付いています
(2009/03/19)
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