私立南山短期大学(名古屋市昭和区、鳥巣義文学長)の学生らが、フィリピン中部セブ島近くにあるボホール島の子どもたちにソフトバレーボール8個(計8360円)をプレゼントしました。フィリピンの恵まれない子らの支援に役立てたい――そんな願いで参加したベルマーク活動の、最初の成果です。
同短大は、国際フィールドワークの講座でフィリピンのストリートチルドレンや孤児の問題に取り組んでいます。2000年からは毎年1回現地を訪れ、文具や衣類などを渡したり、子どもたちと一緒に遊んだり、勉強したり、食事を共にしたりしています。
今年は、1年生24人が2月10日〜3月2日の3週間、小知和優江教授とサントス・ホセ・リサル准教授の引率で、ボホール島の小学校や未就学児が通うデーケアセンターなどを訪問しました。

ボールを贈ったのは、公立カタルマン小学校の1年生3クラスに各1個と4カ所のデーケアセンターに計5個。子どもたちは大喜びで、早速、仲間同士や学生たちと一緒にボール遊びを楽しんでいました。
同短大のベルマーク運動参加は、大学では全国で2番目に早い06年秋でした。同年春に大学・公民館にも門戸が開放されたのを知ったボランティア部の学生が、フィリピンの子どもたちに学用品などを贈る一助にしたいと顧問の小知和教授に相談し、加盟を申し込みました。加盟後は早速、学内の各所に収集箱を置き、学生や教職員に協力を求め、活動を続けています。
全国の大学・短大・専門学校では、09年3月までに計36団体が加わりましたが、財団にベルマークを送ったのも、ベルマーク預金でお買い物をしたのも、同短大が第1号です。
最初のお買い物にソフトバレーボールを選んだのは、小さな子どもでも安心して遊べるからです。08年10月初めに発注したときは7個分の預金しかなかったため、同下旬にベルマークを追加して送り、さらに1個分を購入。計8個のボールをそろえることができました。
帰国した学生たちは、報告書作りに追われながら、ボホール島での子どもたちとの触れ合いを「楽しかった」「学ぶことがたくさんあった」「人の温かさを感じた」などと振り返っていました。また鉛筆などを握ったことのない子どもが初めて自分の名前を書けるようになって喜ぶ姿が、とくに印象的だったと話す学生もいました。
《写真上から》
・贈られたボールを手に喜ぶ女の子
・ボールで子どもたちと楽しく遊びました
・学生たちはどこでも子どもたちの大歓迎を受けました=以上、フィリピンのボホール島で(南山短大提供)
・帰国して報告書作りを相談する学生たち=名古屋市昭和区の南山短大で
(2009/03/27)
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