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北大がベルマーク運動に参加 国立の総合大学では初

 ベルマーク運動に北海道大学が8月から参加しました。女性研究者が研究に取り組む環境を整えようと昨年7月に発足した同大の 女性研究者支援室(室長・有賀早苗大学院農学研究院教授)からの申し込みですが、国立の総合大学としては初めての参加です。
  女性支援室の活動のひとつが理系応援キャラバン隊で、大型バスにスタッフと実験機材を乗せ、道内の小中学校や総合施設などで様々な実験を行う出前教室を開いています。理科離れがいわれる中、理系への関心を高め、特に女子中高生が進路を選ぶときに参考にしてもらおうという狙いです。キャラバン隊で学校を回った時に、実験に使う費用が足りない、という声を耳にしたり、子どもの時ベルマーク集めをしたことのあるスタッフがいたことなどがきっかけで、「ベルマークを集め、貯めた預金で各学校を応援しよう」、と考え、参加しました。ゆくゆくは、出前教室に行った際、購入した実験器具などを寄贈できれば、と考えているそうです。
  今年8月末、帯広市の帯広三条高校など中高校3校と生涯学習・交流センター「とかちプラザ」で開かれた出前教室では、地震の時に起きる液状化現象を紹介したり、野生動物の生活をのぞいたり、タンパク質の形と働きを見てみよう、など11のテーマで北大生らによる実験が行われ、小中高校生ら約700人が参加しました。
  北大は、12学部と大学院のほか、低温科学研究所などと合わせ約 1万8300人の学生が学び、教職員も約4000人という大所帯です。キャンパスも札幌だけでなく、水産学部のある函館にも広がります。ベルマーク集めは、大学生協の協力を得て、売店にインクカートリッジやトナーカートリッジ回収のポスターや回収箱を置かせてもらう他、支援室で参加を呼びかけるポスターを作り、各学部や研究所などに張り出したり、支援室のホームページでも知らせることにしています。「なるべく多くの学生、教職員が参加するよう呼びかけていきたい」と支援室では話しています。
(2007/9/7)