太陽鉱油がガソリンスタンドで集めたマークを財団に寄贈


(2025/04/17)印刷する

 全国でガソリンスタンドを展開している太陽鉱油株式会社(本社・東京都中央区)の東北支社がベルマーク収集に初めて取り組み、昨年7月から12月までに集まった約4万点を財団に寄贈しました。今年2月、東北エリアの11の直営店それぞれから一斉にベルマークが届き、支社全体での取り組みだとすぐに理解できました。どのような経緯でマークを集めることになったのか、オンラインで話をうかがいました。

呼びかけに使ったポスターやボード、回収箱を持って

 話を聞かせてくれたのは、盛岡南インターSS(サービスステーション)に勤める小野早紀さん。支社でのベルマーク収集を提案した、今回の取り組みの発起人です。

 始まりは、女性従業員が中心となって進めている「orangeプロジェクト」のミーティングでした。従業員の意識調査の結果をもとに、女性が活躍できる環境を整えていこうと4年前から始まった活動で、よりよい会社を作るために何ができるかを考え、実践しています。プロジェクト名には、木に実るオレンジのように、一人ひとりが集まって輝けるような職場づくりを目指したいという思いが込められています。小野さんは、そのミーティングをきっかけに「東北支社でも何か取り組んでみたい」と考え始めました。

 そんなことを考えながら過ごしていたとき、ふと目に入ってきたのが、手にしたペットボトルに付いていたベルマークでした。「ガソリンスタンドを利用されるお客様との交流という意味も含めて、収集活動をしてみたい」という小野さんの提案は、社のビジョンのひとつ、「地域との共生を大切にします」の実現にもぴったりでした。

ポスター
お客様窓口前にアクリルスタンドを設置
トイレの手洗い場にも

 収集を広くお知らせするのに、ガソリン計量機にPOPを貼ったり、ポスターを挟んだアクリルスタンドを窓口やトイレの手洗い場などに飾ったりと、お客様の目に付くあらゆる場所でアピールしました。各スタンドで反響があり、「癖でずっと集めていたから」と大量に持ってきてくれた方や、「店頭のポスターを見て持ってきました」と声をかけてくれた方などがいたそうです。その結果、集まったのが約4万点のベルマーク。収集後には、協力してくれた皆さんへのお礼の気持ちを込めて、配信アプリ用のお知らせ画像も用意しました。

 収集の取り組みを「ポスターや回収箱を見て、『これなあに?』と話しかけてくれるお客様もいて、会話のきっかけにもなりました。このようなかたちでベルマークを集められて良かったです」と振り返った小野さん。当初、12月末までと期限を決めていたベルマーク収集ですが、「地域や社会の役に立てるなら、収集を続けたい」という小野さんの思いもあり、現在もマークを受け付けているそうです。

ガソリン計量機にもPOPを貼り付け
手書きのお知らせボード
配信アプリでもお礼を伝えた

ベルマーク商品

活ちくわ

ベルマーク検収

今週の作業日:5/12~5/16
2/7までの受付分を作業中