90歳が元気に仕分け/被災校にマーク送る「ベルボラ愛媛」の活動


(2020/01/15)印刷する

 愛媛県でボランティアとしてベルマークを集め、被災地や県内の特別支援学校へマークを寄贈しているグループ「ベルボラ愛媛」。メンバーは中村眞治さん、清水政子さん、和田いづみさんの3人ですが、仕分け・集計の7割ほどを担っているのが清水さん。1929(昭和4)年生まれの90歳です。松山市内の自宅に伺い、作業の様子を見せてもらいました。

清水政子さん

 高台の閑静な住宅街の一角にご自宅はありました。1階にある清水さんの自室は、庭に面した窓から、柔らかい光が差しています。作業をするのはこたつ机で。座椅子にすわって取り組みます。

 扱うマークは、中村さんが会社別に分けてから届けます。清水さんはそれを一枚一枚、四辺をハサミで整え、仕切りのある空箱を使って点数ごとに仕分けていきます。清水さんは編み物などの手を動かす作業が好きで、週1回通うデイサービス先でも塗り絵をしているそう。慣れた手つきでさくさくとマークをさばき、同じ作業を繰り返していきます。点数が小さく書かれたマークは、見間違えないように拡大鏡を使います。

マークの仕分け作業中
きれいに色分けされた清水さんの塗り絵

 仕分けたマークは、「ベルボラ愛媛」特製の、20×10のマス目のある台紙に両面テープを使って貼っていきます。点数ごとに台紙は変え、クリアファイルに入れていきます。「朝5時半に起きて、掃除と洗濯を済ませたらすぐに作業に入ります」と清水さん。マークがあればとことん続けるそうで、多い時には1日1500枚ほど仕分けるそうです。作業は面白く、やればやるほど頑張れるそう。「少しでも役に立てたらええなあ、という思いで作業しています。本当に元気のもと。健康でいられる間は続けたいです」と、はつらつとした表情で話します。

会社・点数別にマークを台紙に貼る

 清水さんは娘の美恵さん一家と暮らしています。仕分けをするきっかけは、美恵さんでした。「ベルボラ愛媛」の中村さんとはかつての職場の同僚で、中村さんの作業を手伝おうとマークの仕分けをしていたのを見て興味を持ったといいます。以来8年ほどこの作業を続けていますが、中村さんによると「どんどん精度が上がっている」そうです。「母は、止めてと言っても、終わると暇になってしまうと作業しています。やっている間は元気なので安心しています」と語る美恵さんは、今は仕分けは母にまかせ、中村さんとのマークの受け渡しを担当しています。

左から清水政子さん、中村眞治さん、後ろは清水美恵さん

 「ベルボラ愛媛」は2008年に活動を開始しました。中村さんはその当時からのメンバーです。「子どもたちのためにマークを捨てないで!」を合言葉に、市内の商店街などに回収箱を置く一方、自治体の職場内や窓口にも回収箱を置かせてもらい、マークを集めています。ベルマーク運動への未参加の学校などにもマーク提供を呼びかけています。

 これまでマークは東日本大震災や熊本地震の被災地へ贈ってきましたが、2018年の西日本豪雨では愛媛県も被災地に。そこで地元支援のためのマーク収集を広く呼びかけたところ、回収箱を置いてくれる自治体が増え、学校からもマークが寄せられたそうです。さらに県外からの支援も。高松市PTA連絡協議会からは約20万点が届き、埼玉県の保育園からは「おともだちのためにつかってね」という手紙が添えられたマークが送られてきました。

松山市内の銀天街商店街にあるベルボラ愛媛の回収箱

 「ベルボラ愛媛」は昨年、被害の大きかった大洲市と西予市の保育所に、計50万点余を寄贈しました。また、県内の特別支援学校4校にも計10万点余を贈り、活動開始以来の寄贈累計は約200万点になるとのこと。中村さんは「今後も西日本豪雨被災地と特別支援学校への支援を続けていく」そうです。「子どもの笑顔を思い浮かべながら……」

 【リンク】

 園児たちからくまモンへ「愛顔(えがお)を熊本のお友だちに」

松山市内を走る路面電車の中には、明治時代の汽車をモデルにした「坊っちゃん列車」も(写真右)

ベルマーク商品

「クノール カップスープ」ポタージュ(8袋入)

ベルマーク検収

今週の作業日:3/30~4/3
1/23までの受付分を作業中

PAGE TOP