デイサービス施設でベルマーク仕分け/大阪・岸和田の「かけはし」


(2019/08/29)印刷する

社会貢献をテーマに掲げて7月にオープン

 ベルマーク収集・仕分けを始めとした、社会貢献活動に取り組むデイサービスが7月1日、大阪府岸和田市にオープンしました。その名も「社会貢献型デイサービスかけはし」。南海本線・岸和田駅から歩いて3分ほどの場所にあり、鮮やかな緑色の看板が目印です。

 この施設は通所型サービスAに分類されており、介護保険の事業対象者や要支援者を対象とする短時間型のデイサービスです。介護認定を受けていない方も相談のうえ、参加することが可能だそうです。紙すきから始めてハガキを作ったり、カラオケ・笑いヨガ・体操などに興じたりして、それぞれ思い思いの時間を過ごすことができる憩いの場です。老老介護の疲れを癒すなど、レスパイト(「息抜き」といった意味合い)的な役割も担っています。

紙すきをして作られたハガキとコースター

 特徴は、「社会貢献」をテーマにしていること。ドアを開けると、玄関には赤い「ベルマーク回収箱」や「一覧表」、使用済み切手の回収箱、赤い羽根共同募金の募金箱が置かれていました。他にペットボトルキャップや使用済み乾電池なども集めているそうです。

 この日は10人ほどがマークの仕分けをしていました。「メガネをかけてないから難しいわぁ」「ベルマークって昔よう聞いたわ」「こんなん初めて知った」……。そんなことを言いながらも、着々と会社別に分けていきます。

使い終わったたまごのパックを再利用


手作りの大きな仕分けパネル
会社ごとにわけて入れられるようになっています


 代表を務める植野高志さんは以前、老人保健施設で働いていました。「機能訓練で折り紙とかをしましたが、終わったら捨ててしまうんですよね」と当時を振り返ります。それを悲しく思い、自分の職歴を活かしながら「次につながる何か」を生み出すことを考えました。

 また、「普段はポイと捨ててしまうものを、『かけはしが集めているからとっておこう』と意識することは、認知症予防のひとつになる」と考えています。「さらに支援につながるんだから『一石三鳥』ですよね!」と笑顔を見せてくれました。

 植野さんはロゴやイラストの製作もしています。趣味の延長とのことですが、そのクオリティはかなり高く、本を出版したことがあるほどです。施設内にはあちこちに作品が飾ってありました。

 課題は「マークを集めたら何の役に立つのかという点についての認識不足や、マークが小さくて高齢者には分かりづらいこと」などだそうです。「私がしていることは、まだ実験的なものですが、今後はよりよい未来への、新しい支援の道になると期待しています」と展望を話してくれました。

ホワイトボードに描かれた「感謝」の文字

ベルマーク商品

ソプラノリコーダー 702BW(G) / 703BW(E)

ベルマーク検収

今週の作業日:4/22~4/26
2/15までの受付分を作業中