埼玉・北本の小5と小3が財団見学
(2022/03/30)印刷する
2年前に財団見学を申し込んだらコロナ禍となり、一度は断念した親子がリベンジを果たしました。3月24日に財団事務所を訪れた埼玉県北本市の野本恵美さん、市立中丸東小学校5年の壮真さん、3年の悠真さんの3人です。学校でベルマークの仕分け・集計を経験した恵美さんが「どのような目的のためにマークを集め、集計するのか」と疑問を抱いたことがきっかけだったそうです。
最初にベルマーク運動を紹介するDVD「未来を育むベルマーク」を見てもらいました。この運動にはふたつの役割があります。ひとつは自分の学校のために備品や教材を買えること。もうひとつはお買いもの額の1割が自動的に、ハンディを抱える子どもたちの支援に活用されることです。
続いて3人は財団の検収係へ。学校が仕分け・集計して送ってきたベルマークを確認するところです。職員が一番強調したのは「整理の仕方に決まりはない」こと。実際に届いた整理袋の中身を見てもらいました。たくさんのマークがバラバラに入っていたり、10枚ずつまとめてあったり、各自用意してくれた紙に貼ってあったり。参加団体によってさまざまです。
次に、全国から届くベルマークが保管されている「倉庫」に向かいました。ベルマークの送付方法にも決まりはないため、封筒に入っていたり、箱で届いたりと様々です。届いたマークは都道府県別に分け、届いた日付順に保管しています。この日、倉庫に保管されているマークは全部合わせて約6000万点でした。
壮真さんはこの日のために、事前に質問を考えてきました。「年間で一番たくさんのマークを集めた学校は何点?」「どうしたら効率良く集計できますか」。2021年度のランキングでは、112万点を集めた小学校が1位でした。また集計方法については、ウォールポケットを使って子どもたち自身が仕分けを行っている事例を紹介しました。
見学を終えた恵美さんは「運動の持つ意味を知ってから活動すると、楽しくなりそう」と話し、さらに「近隣施設の協力を得られたら、地域のつながりも生まれるかも」と、ベルマーク運動の可能性についても語ってくれました。見学の成果をお子さんの自由研究の題材にすることも検討するそうです。