パラ五輪種目「ボッチャ」の用具購入/横浜市立本町小


(2019/03/25)印刷する

 「ボッチャ」という競技を知っていますか?

 赤や青のボールを投げたり、転がしたりして、白の目標ボールにどれだけ近づけられるかを競います。体に障害のある人のためにヨーロッパで考案されたスポーツで、2020年の東京パラリンピックの公式種目にもなっています。

 東京オリンピック・パラリンピックまで500日と迫った3月12日の朝、横浜市立本町小学校(小澤好一校長、566人)で、PTAから児童へボッチャの競技用具一式が贈呈されました。学年ごとに児童がデザインしたユニークなテトラパック回収BOXをPTAで手作りするなど、みんなでコツコツ集めたベルマークで買った品物です。

PTAの一宮均さんからボッチャ用具を受け取る6年1組の畑山歩夢くん

 本町小とボッチャとの関わりは一昨年にさかのぼります。PTAでベルマーク集めを担当している学年委員会のみなさんが、障害者への理解を深める活動の一環として、近くの障害者スポーツ施設を見学しました。そこで出会ったのがボッチャでした。実際に体験してみるとルールは簡単だし、子どもたちも楽しめそう。「学校でできたらいいね」「ベルマークで買えるらしいよ」。話はどんどん盛り上がりました。

 本町小は横浜市から「オリンピック・パラリンピック教育推進校」に指定されていて、アスリートたちと交流したり、子どもたちとPTAが一緒になって「東京五輪音頭2020」に取り組んだりしています。中でも6年1組は、総合学習の時間に「本町オリパラ盛り上げ隊」としてオリンピックやパラリンピックに関する様々なことを調べ、街頭インタビューなどにも挑戦してきました。ボッチャのことも知りました。昨年12月には横浜市から用具3セットを借り、6年1組の子どもたちが手分けして学年ごとにやり方を教えました。みんなが喜んでくれたのが嬉しくて、授業参観日にはお母さんやお父さんにも体験してもらいました。でも、この時は手元に用具が無く、ガムテープをぐるぐる丸めて代用しましたが、転がり方がまるで違う。「本物が欲しいね」。子どもたちのこの思いにPTAが応えて、ベルマークによる購入が実現しました。

PTAから贈られたボッチャの用具一式
「オリパラ盛り上げ隊」の研究発表
地域の人たちにもボッチャを体験してもらいました

 PTAからの贈呈式の2日前、3月10日には学校の体育館で、地域の人たちに向けて「オリパラ盛り上げ隊」の活動発表会が開かれました。「聖火リレー」「人と人のつながり」「選手の姿」……。一年間の思いを込めた研究発表や五輪音頭と一緒にボッチャの体験会も開きました。子どもたちは、自分でボールが投げられない人用のスロープ状の補助具「ランプ」も段ボールで手作りして用意。前日に届いたばかりのボールが大活躍しました。

手作り「ランプ」も大活躍

 12日、PTA学年委員会の一宮均さんと柴田智代子さんから、6年1組の畑山歩夢くんがボッチャの用具を受け取りました。畑山くんは「正式ルールで実際に体験したり、体験してもらったり、多くの人にオリパラに興味を持ってもらう事ができました。全校で集めたベルマークで買ってもらったボッチャです。本町小学校で大切に使いましょう」と全校児童に呼びかけました。

 6年1組はこれで卒業です。今後、学校がボッチャとどう取り組むかはまだ決まっていません。でも「子どもたちとやってみたいという保護者の声も聞こえてきます。きっと引き継ぐ子どもたちが出てくると思います」と小澤校長先生。畑山くんも「面白くて、障害がある人でも誰でもできる。チームの団結が大事で色んな力が付く。ボッチャの楽しさを本町小学校の外にも広めて、パラリンピックの観戦を楽しくしたい」と張り切っていました。

PTAが手作りした学年別のテトラパック回収箱

ベルマーク商品

ロジカルエアー フェイス柄 方眼5mm B5

ベルマーク検収

今週の作業日:4/22~4/26
2/14までの受付分を作業中