初のお買いもの、備品は福島の子へ/国際医療福祉大学、2小学校へプレゼント


(2015/10/27)印刷する

 東日本大震災の被災校を支援しようとベルマーク運動に取り組んでいる国際医療福祉大学(高木邦格理事長、栃木県大田原市)では、ベルマーク預金を活用して初めてのお買いものをしました。購入した備品は福島県いわき市の小学校2校に贈呈しました。

学生から児童代表に贈呈目録が手渡されました(永崎小)

 大学は2014年10月に参加団体登録をしました。大学のボランティアセンターを事務局として学生のサークルが活発に運動に参加しています。

 9月18日、いわき市立永崎小学校(横山敦子校長、197人)といわき市立錦東小学校(芳賀伸介校長、144人)の2校に学生らが訪問して贈呈式が行われました。2校ともいわき市の沿岸部に位置し、東日本大震災では大きな津波被害を受けました。

贈呈式終了後、児童代表と。右は横山校長(永崎小)

 最初に訪問した永崎小学校には、逆上がり補助器、縄跳び用の練習台などが贈られました。

学生代表の佐藤千耀(ちあき)さんが「みなさんに喜んでいただければうれしいです。これからも被災地を支援していきます」と挨拶し、児童代表に目録を手渡しました。児童代表は「体育の授業が楽しくなる用品をいただき、ありがとうございました」と元気よく答えました。前の逆上がり補助器は壊れてしまっていたそうです。

野部先生から震災当時の様子を真剣に聞く学生ら(永崎小)

 贈呈式のあと、震災当時の様子について、野部(やべ)武司先生から当時の写真を見ながら説明を受けた学生たちは、真剣な表情で聞き入っていました。

教室から海岸はすぐ近くに見えます(永崎小)

 次に訪問した市立錦東小学校には、縄跳び用ロープ、簡易型サッカーゴール、黒板ふきクリーナー、授業用知育時計、図鑑などが贈られました。

 学生代表の鈴木麻友(まゆ)さんから目録を手渡され、芳賀校長は「みなさんの真心を感じます。子どもたちの喜ぶものばかりです。大切に使わせていただきます」と笑顔でした。震災当時を振り返り、「震災後、学校が再開されるまで教室に置きっぱなしにされたランドセルを見ると、非常に切なかった。教育の原点に戻った気がしました」と静かに話しました。

小学校の先生たちを前に挨拶する学生(錦東小)
芳賀校長に目録を手渡す学生(錦東小)

 2校の贈呈式を無事に終了して、佐藤さん(医療福祉・マネジメント学科2年)は「こうした形でベルマークを小学校の方に贈呈でき、とても感慨深かったです。これからも多くの人と被災地のニーズに合わせた支援を続けていきたいと思います」、鈴木さん(同)は「私は今も福島県に住んでいます。同じ福島の学校に貢献することができ、うれしく思います。子どもたち、職員の方との交流を通して、活動に対する意欲がより向上しました」と、ほっとした表情で話していました。

 2人はベルマーク活動を行うサークル『羽ばたき』のメンバーです。みな福島県の出身です。震災当時は全員がまだ中学生でした。新学期が始まったら、学生たちの活動にさらに力が入りそうです。

贈呈式終了後、ほっとした表情の学生(佐藤千耀さん=左=、鈴木麻友さん)と芳賀校長(錦東小)

ベルマーク商品

上白糖1㎏

ベルマーク検収

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