様々な援助



 ベルマーク運動は山間部や離島にあるへき地の学校の教育設備改善を掲げて1960年にスタートしました。へき地でも施設や備品は整ってきたのは事実です。とはいえ、都会との格差が解消されたわけではありません。 とくに心身の発育にかかせない文化やスポーツの実物に触れる機会は都市部の子どもに比べ、立ち遅れています。
 このため、援助内容を備品に限らず、「出前教室」など教育全般への支援に広げました。
 また、学校備品の購入に限定されていたベルマーク資金の使途を多様化、直接援助資金に拠出できる「友愛援助」が1998年からスタートしました。


【出前教室、演劇公演、ボランティア活動支援】

〔一輪車講習会〕
 財団の名称を「教育設備助成会」から「ベルマーク教育助成財団」に改めたのを機会に1997年から山間部や離島の学校を対象に一輪車講習会を全国各地で開催しています。 学校では、一輪車が人気です。でも指導者が不足しています。先生もなかなか乗りこなせません。そこで一輪車の一流選手を派遣して「出前教室」を開催、一輪車の乗り方や技を子どもたちに披露、伝授します。
 乗れなかった子どもも、たちまちすいすい、めきめき上達します。気後れしていた子どもも自信満々の顔に早変わり。
 全国で毎年15校前後開催しています。問い合わせは財団の「一輪車係」にご相談下さい。

〔実験名人・ベルマーク教室〕
 一輪車につづけて、1999年から開催しています。
 理科ばなれがいわれ、理科ぎらいの子どもが増えて先生の悩みのたねです。こちらは理科工作の「出前教室」です。大学、高校の先生などいずれも実験の名人といわれる専門家を派遣します。 ふだんの授業ではなかなかできない科学の実験を目の前で披露して、科学の不思議を再現します。教科書だけでは得られない世界が展開され、子どもたちの目も輝きます。
 財団の「実験名人」係に申し込んでもらえば、相談に応じます。

〔走り方教室〕
 2002年度からスタートしました。協賛会社・日清食品やエスビー食品の協力を得て一流の陸上選手を学校に派遣、走り方の基本を伝授しようというものです。第1回は北海道・虻田中の教室で、小学生から高校生まで約100人が参加、一流選手から腕の振りから脚のあげ方まで走法のイロハを教わりました。毎年3〜4回開いています。


〔絵画教室〕
 2002年度からスタート。ベルマーク新聞でもおなじみの「ベルちゃん」の筆者・イラストレーター喜田川昌之さんを派遣、普段の授業ではできない課題に挑戦して、子どもたちの感性を引き出します。自分の顔を手で触り確かめ、そのイメージを自画像にしたり、子どもたちに迷路を描かせ、想像力をふくらませる手法を取り入れています。それが、「絵かき あそび体験塾」です。毎年3〜4回開いています。

〔ベルマーク劇場〕
 2000年度からスタート。各地の教育委員会の協力を得て、商業ベースでは演劇公演が難しい地域で子供向けミュージカルを開催しています。「シンデレラ」、「白雪姫」などを上演し、「テレビや映画ではえられない実物の劇は、子どもたちの感性を刺激する」と好評です。年間に3〜4カ所で開催しています。




【各年度の友愛援助】

ベルマーク預金がそのまま援助資金に
  ベルマーク運動の仕組みは、マークを集めて学校の預金を増やし、その預金で学校の備品を買うと購入代金の10%が援助資金になり、財団の援助活動が展開されるというものです。 しかし、PTAの皆さんからはベルマーク集めを直接援助につなげたいという声が高まってきました。 そこで編み出されたのが「友愛援助」です。財団の理事会で承認された援助事業に対しては学校の預金口座から直接、援助資金に寄付できるというものです。1998年からPTAに対して呼びかけが行われました。友愛援助に応募するためにベルマーク活動を再開した中学,高校もかなりありました。

  各年度の呼びかけ対象の援助事業は次の通りです。

<1998年度>
(1)アジアにおける世界寺子屋運動への助成事業
    実施団体 日本ユネスコ協会連盟
(2)途上国における小・中学校の衛生・健康教育支援事業
    実施団体 家族計画国際協力財団
(3)フィリピンにおける職業訓練教育の整備事業
    実施団体 日比パガサの会
(4)ラオスにおける初等教育の教材整備事業
    実施団体 シャンティ国際ボランティア会
(5)病院内教室の学習環境向上事業
    実施団体 ベルマーク財団


<1999年度>
(1)アジアにおける世界寺子屋運動への助成事業
    実施団体 日本ユネスコ協会連盟
(2)途上国における小・中学校の衛生・健康教育支援事業
    実施団体 家族計画国際協力財団
(3)ベトナムの少数民族教育支援事業
    実施団体 日本ユニセフ協会
(4)カンボジア農村部の教育支援事業
    実施団体 日本国際ボランティアセンター
(5)病院内教室の学習環境向上事業
    実施団体 ベルマーク財団
(6)トルコ大地震被災地教育復興事業
    実施団体 家族計画国際協力財団
(7)台湾大地震被災地教育復興事業
    実施団体 台湾・南投県教育局

<2000年度>
(1)途上国における小・中学校の衛生・健康教育支援事業
    実施団体 家族計画国際協力財団
(2)ベトナムの少数民族教育支援事業
    実施団体 日本ユニセフ協会
(3) ラオスの学校に図書室を建設する事業
    実施団体 ラオスの子どもに絵本を送る会
(4)病院内教室の学習環境向上事業
    実施団体 ベルマーク財団
(5)北海道・有珠山と三宅島噴火による被災校支援事業
    実施団体 ベルマーク財団

<2001年度>
(1)ベトナム継続教育センター整備事業
    実施団体 日本ユネスコ協会連盟
(2)タンザニアの衛生・健康教育支援事業
    実施団体 家族計画国際協力財団
(3)モンゴルのストリート・チルドレン支援事業
    実施団体 日本ユニセフ協会
(4)ラオスの学校に図書室を建設する事業
    実施団体 ラオスの子どもに絵本を送る会
(5)病院内教室の学習環境向上事業
    実施団体 ベルマーク財団
(6)アフガニスタン教育復興支援事業
    実施団体 家族計画国際協力財団

<2002年度>
(1)アフガニスタン教育復興支援事業
    実施団体 日本ユネスコ協会連盟
(2)ザンビアの衛生・健康教育支援事業
    実施団体 家族計画国際協力財団
(3)カンボジア教育支援事業
    実施団体 日本ユニセフ協会
(4)ラオスの学校に図書室を建設する事業
    実施団体 ラオスの子どもに絵本を送る会
(5)途上国『子供の森』計画支援事業
    実施団体 オイスカ

<2003年度>
(1)アフガニスタン教育復興支援事業
    実施団体 日本ユネスコ協会連盟
(2)ザンビアの衛生・健康教育支援事業
    実施団体 家族計画国際協力財団
(3)カンボジア教育支援事業
    実施団体 日本ユニセフ協会
(4)ラオスの学校に図書室を建設する事業
    実施団体 ASPBラオスの子どもに絵本を送る会
(5)途上国『子供の森』計画支援事業
    実施団体 オイスカ

<2004年度>
(1)アフガニスタン教育復興支援事業
    実施団体 日本ユネスコ協会連盟
(2)ザンビアの衛生・健康教育支援事業
    実施団体 家族計画国際協力団体(ジョイセフ)
(3)カンボジア教育支援事業
    実施団体 日本ユニセフ協会
(4)ラオスの学校に図書室を建設する事業
    実施団体 ASPBラオスの子どもに絵本を送る会
(5)途上国「子供の森」計画支援
    実施団体 オイスカ

<2005年度>
(1)アフガニスタン教育復興の「寺子屋」建設
    実施団体 日本ユネスコ協会連盟
(2)スマトラ沖大地震・大津波の被災者を助けよう
    実施団体 家族計画国際協力団体(ジョイセフ)
(3)カンボジアの子どもたちに教育を
    実施団体 日本ユニセフ協会
(4)ラオスの学校に図書室
    実施団体 ASPBラオスの子ども
(5)途上国に緑を!「子供の森」計画支援
    実施団体 オイスカ

<2006年度>
(1)カンボジアの寺子屋を中心とした識字教育・職業訓練事業
   実施団体 日本ユネスコ協会連盟
(2)スマトラ沖大地震・大津波の被災者を助けよう
   実施団体 ジョイセフ
(3) カンボジアの子どもたちに教育を
   実施団体 日本ユニセフ協会
(4)ラオスの学校に図書室を建設する事業
   実施団体 ASPBラオスのこどもに絵本を送る会
(5)途上国に緑を 「子供の森」計画支援事業
   実施団体 オイスカ

<2007年度>
(1)「寺子屋を中心とした識字教育・職業訓練」事業
   実施団体 日本ユネスコ協会連盟
(2)「スマトラ沖大地震・大津波の被災者を助けよう」事業
   実施団体 ジョイセフ
(3)「カンボジアの子供たちに教育を」事業
   実施団体 日本ユニセフ協会
(4)「ラオスの学校に図書室を」整備事業
   実施団体 ラオスのこども
(5)「途上国に緑を 『子供の森』計画支援事業」
   実施団体 オイスカ
(6)「夕張の子どもたちを支援する事業」
   実施団体 ベルマーク教育助成財団