【コラム】ベルマークゆかりの文豪2人
(2024/09/04)印刷する
長い歴史を持つベルマーク運動には、近現代の文学史に名前を残す文豪2人もかかわりました。
白樺派を代表する作家で、「友情」「お目出たき人」などの作品で知られる武者小路実篤は、財団設立の1960年から亡くなる76年まで理事を務めました。
著作を読んだことがない人でも「仲よき事は美しき哉」と書かれたカボチャの絵は目にしたことがあるでしょう。
武者小路の死後、作家の井上靖も理事を務めました。
「しろばんば」「あすなろ物語」などの作品は、今でも学校の課題図書で読み継がれています。
東京都調布市にある武者小路実篤記念館が85年に開館した時、井上はテープカットをしました。
あいさつでは「私は武者小路先生のお仕事と、またお人柄からいろいろな影響を受けて、今日ここまで育ってきた者であります」と語っています。
ベルマーク運動への貢献も、その一つだったのかもしれません。
武者小路実篤像