愛媛県松山市の桑原小学校(鈴木康二校長、802人)のベルマーク収集点数が累計で500万点を超えました。ベルマーク運動に参加した1963年から積み重ねてきたもので、県内5校目。同校のベルマーク活動は学校とPTAの2本立てですが最近、PTA組織を充実し地域の支援態勢を整えるなど一層の広がりを見せています。
学校側のベルマーク活動はボランティア活動委員会(5、6年生24人)が中心です。毎月第3週にベルマーク袋を配って校内放送を通じて回収を呼びかけます。児童は持ち寄ったベルマークを教室にある牛乳パックで作った回収入れに入れます。牛乳パックは収集量の多い11会社分と、それ以外の会社分を合体した1個の計12個を用意しています。入れ方は個々の児童が直接入れていくか学級委員が入れる場合など教室によって違います。
ボランティア活動委員は昼休みなどを利用して整理します。1カ月1回、委員会活動の時間に各教室から集めたのを11社分とその他に仕分け、さらにその他の分を細かく会社別に分けます。 種類が多い分手間がかかり、45分という限られた時間なので、出来る部分までやります。
この後はPTAの出番。担当は学校教育部(高岡麻子部長)です。ベルマーク担当は各クラスから張る人2人、集計する人1人の計3人、計75人が選ばれています。
学期末に、ベルマークを張り付け係に均等配分し、担当者は自宅で10枚単位にテープで留め、整理します。この後、集計係が学校に集まって計算し、部長らがチェックして発送します。
ベルマーク活動の活性化はPTA(松本真美会長)の方針です。担当をベルマーク委員会から学校教育部に格上げし収集目標も年間、学期ごとに打ち出しました。今年度は年間10万点です。
これまで役員が行っていたベルマークの配分を仕分け担当者自身が行うようになりました。同校PTAでは1人1役態勢をとっており、これまでベルマーク活動は学校に行かなくても出来るということで取りかかりやすいというイメージで、役を引き受ける方もいました。しかし、配分も自分たちでやるなどベルマーク活動への意識付けをすることによって担当者の熱心さが違ってきたそうです。
桑原小の校区では学校支援地域事業に取り組んでいます。「学校支援にはベルマーク集めが最適」という声が上がり、地域のベルマーク活動の取り組みが始まったところです。学校と地域を結ぶコーディネーターの会合で「ベルマーク収集で日本一を目指そう」との声があがるほど盛り上がっています。
桑原小の校内には桑の木があちこちにあります。桑原の桑にちなんで植えられたものです。3、5年生が自分の容器で蚕を育て週末に自宅に持ち帰り、桑の葉を与え育ててきました。繭を専門機関に送り、絹にしてもらい、それで鞠(まり)やコースターなど作りました。
また同校は今年、金管バンドフェスティバル四国大会で金賞を受賞しました。
《写真上から》
・感謝状を手に500万点達成を喜ぶ桑原小学校PTAの松本真美会長(右から2人目)、高岡麻子学校教育部長(右端)と鈴木康二校長(左から2人目)、ボランティア活動委員会担当の窪田安代教諭(左端)
・蚕飼育へ校内に植えられた桑の木
・児童は飼育した蚕の繭から出来た絹を使い工作。鞠やコースターなどがある=松山市の桑原小学校で
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