★ 600万点達成校を訪ねました!
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4校が順次統合し県下2位校に富山市芝園小学校
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4小学校が順次統合して2008年度に発足した富山市立芝園小学校(竹内美矢子校長、460人)のベルマーク送票点数が、累計で600万点になりました。それぞれの学校が積み上げてきた点数が合算された結果で、滑川市の滑川中学校に次ぐ県内2番目に躍り出ました。
![]() 同小は、ドーナツ化現象で児童数が減少している市中心部の小学校9校を3校にするという同市の大胆な統合策によって誕生しました。まず05年度に総曲輪(そうがわ)小と八人町小が統合し、06年度に安野屋小、08年度には愛宕小が合流しました。それに合わせ芝園中学校の敷地に、同中と一体化した最新鋭の校舎が建設されました。 統合した4小のうち、八人町小だけはベルマーク運動に参加していませんでしたが、他は安野屋小と愛宕小が1961年、総曲輪小が62年に参加し、それぞれ着実に活動を続けてきました。統合するまでに愛宕小が300万点に到達していたのをはじめ、安野屋小は約163万点、総曲輪小は約134万点を集めていました。 05年度から統合が進む中でベルマーク活動は一時休止の状態でしたが、08年春、最も活発に活動していた愛宕小が合流してきたことで、新しい取り組みが本格化しました。学年ごとの仕分け箱などは愛宕小で使っていたものを引き継ぎ、収集のノウハウも愛宕小での方式を大いに参考にしました。 ![]() 取り組みの中心は、PTAの会員研修委員会(眞川陽子委員長、16人)です。年に9日のベルマーク日の前に、各クラス担当の委員が担任の先生にベルマーク袋を渡し、子どもたちに配ってもらいます。同時に、各月担当の委員が校務センター(職員室)にベルマーク仕分け箱を運び、先生に学年ごとに定めた場所に運んでもらいます。 子どもたちは家から持ってきたベルマークを番号別に仕分けて箱に入れ、入れ終わったらベルマーク袋に自分でごほうびシールを張って先生に提出、先生は袋をまとめて会員研修委員に返します。ベルマークの入った仕分け箱は先生が校務センターに戻し、それを会員研修委員がPTA会室に運びます。子どもたちが大まかに仕分けしていますから、あとは会員研修委員が自分の担当する番号のベルマークを取り出して家に持ち帰り、集計します。 統合後の新芝園小としては、まだお買いものをしていませんが、眞川委員長は「着実にベルマーク預金を増やし、学校と相談して子どもたちの役に立つものを買いたい」と話していました。 同小の特色は、なんといっても斬新な新校舎です。図書室やランチルーム、コンピューター室などの共用棟を中心に、東に小学校、西に中学校を配しており、双方の通学路にもなるパサージュと呼ぶ半屋外空間は、雪や雨の日の遊び場にもなります。小学校の校庭には天然芝を敷き、ガラス屋根が開閉するプールが最上階の4階に造られました。この校舎を機軸に、小中一貫的な教育に取り組んでいます。 《写真上から》 ・ベルマークを整理するPTA会員研修委員会のお母さん方。牛乳パックで作った仕分け箱は統合された愛宕小で使っていたものです ・4小学校が順次統合して誕生した芝園小の表玄関。中学校との一体型校舎は最新の設備を誇っています=いずれも富山市の芝園小学校で |
「音楽の学校」支える購入のピアノ福島県須賀川市須賀川第一小学校
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福島県須賀川市立須賀川第一小学校(力丸丈夫校長、611人)が、県内では6校目に500万点を突破しました。
![]() ベルマーク活動を率いるのは、PTAのベルマーク委員会(三木亮二委員長、42人)です。整理作業は年6回、毎回25人程度の参加者で仕分け作業と集計を交互に行っています。残った会社のマークは、参加出来なかった人にお願いするなど、工夫しています。カートリッジの整理は三木委員長の担当です。お母さん達がお話しも弾み、にぎやかに作業する傍で、1人黙々とカートリッジを数えているそうです。 地域の協力も多く、公民館やスーパーなど3カ所に設置のボックスからはたくさんのマークが集まります。08年度のベルマーク委員は、整理や集計を初めてする人が多く、7月、10月に送った後でも、まだ数多くマークが残っています。 ![]() 現在、各教室からマークの回収は、児童ボランティア委員会がお手伝いをしています。PTAの皆さんからは「児童でも、整理などの作業に参加してもらえるとありがたい」という要望がありました。 ベルマーク資金で、1996年にグランドピアノ、2004年には長波電波時計、五段書架などを購入しています。次は拡大コピー機の購入に向けて頑張っているそうです。 ![]() 「朝は子どもたちの歌声がいつも響いています。お聞かせしたかったです」と長谷川幸三教頭。同小は「音楽のある学校」をモットーに、合唱やマーチング部の活動が自慢です。合唱は特設クラスの児童が月1回の全校集会で発表しています。購入のグランドピアノは、体育館のステージに置き、合唱や入退場の演奏で活躍しています。 また、マーチング部は、県代表から東北代表、全国大会に計8回出場という輝かしい実績があります。廊下には東北大会で、撮影した写真が展示してありましたが、揃いのユニフォームがとても素敵で、みんなの真剣な様子からは演奏が聞こえるようでした。 《写真上から》 ・PTA会議室にはこれまでの感謝状が大事に飾られていました。右から400万点の感謝状を持つ樽川和子さん、500万点感謝状を持つ三木委員長、300万点感謝状を持つ加藤明子副委員長。後は長谷川教頭です ・月1回の全校集会に向けて、ピアノを囲んで練習する子どもたちの声が響きます(須賀川第一小提供) ・廊下に展示してある東北大会の写真からは、マーチング部などの、日頃からの熱心な練習成果が伺えます=福島県須賀川市の須賀川第一小学校で |
早朝のマーク集めで親子が触れ合い東京都台東区浅草小学校
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朝8時過ぎ、「おはようございます」と元気なあいさつで教室に入ってくる児童たちを、お母さんたちが笑顔で迎えます。ランドセルからベルマーク袋を取り出してお母さんに渡すと、「たくさん集めてくれたのね。ありがとう」と声が返ってきて、児童はにっこり。
![]() ベルマーク活動は、PTA学級委員会(大森紀子委員長、48人)の仕事のひとつで、各クラスに4人いる委員のうち2人がベルマーク係です。毎年、5年生の係が取りまとめ役を務めることになっていて、今年度は森上雅美さんたち4人が活動の中心です。 47年の間に培われた活動方法を引き継ぎ、作業は速やかです。各教室でマークを集めたベルマーク係のお母さんたちは、ランチルームへ移動し、学年ごとにテーブルを囲んでマークを仕分けます。仕分けたマークを会社ごとの容器に入れて、9時半ごろには解散します。早朝1時間ほどの活動は、仕事を持つ人にも支障がないと好評で、お母さんたちは、「マークを集めに教室へ行くと、クラスの雰囲気や子どもたちの普段のままの様子が分かります」と、活動のメリットを話しています。 ![]() 点数計算は、4年生以下の係が分担して家で行います。前の月に仕分けたマークを専用の袋に入れて用意しておき、帰り際にすぐ渡します。忙しい先生たちに配慮して、収集前日に「明日は収集日です」と書いたカードを、ベルマーク係の子供が担任の先生に渡すのも工夫です。先生たちは収集日に備えて教室前のオープンスペースに机を配置するなど、活動をサポートしています。森上さんは「地域の人たちも熱心にマークを集め、学校へ届けてくれます」と話していました。 ![]() これまでにベルマーク預金で購入したのは、レクチャーアンプやマルチひな段など。最近もCDラジカセとビデオカメラ、一輪車、竹馬を買いました。「組織として長年引き継がれていることは素晴らしいことです。しかも、毎月活動されている熱心さには頭が下がります」と、内海幹子副校長は話しています。 浅草・浅草寺のすぐ隣にある創立135周年の学校。卒業生の中には、MOA美術館を創設した岡田茂吉や女優の澤村貞子がいます。地域には、5月の三社祭、8月のサンバカーニバル、11月の時代祭など、伝統文化が息づき、児童たちは三社祭で子供みこしを担ぎ、時代祭で歌舞伎を演じるなど、地域文化を学びながら、下町の心意気を肌身で感じ取っています。 《写真上から》 ・始業前、教室で待ち受けているお母さんたちに持ってきたベルマーク袋を手渡す児童たち ・ランチルームで会社ごとの容器にマークを入れる学級委員会ベルマーク係の皆さん ・中心になって取り組んでいる5年生のベルマーク係、森上雅美さん(左)と國井直子さん。國井さんが手にしているのは活動の記録帳=いずれも東京都台東区の浅草小学校で |
親と子が力を合わせて白衣を購入茨城県笠間市友部小学校
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400万点を達成した茨城県笠間市友部小学校(鈴木裕校長、750人)のベルマーク活動は、児童会とPTAが力を合わせて取り組み、この8年間に100万点を積み上げました。
![]() 児童会収集ボランティア委員会は5、6年生の21人。収集袋を作って配り、教室ごとにポスターを張って全校児童に協力を呼び掛けます。毎月の委員会活動の時間に、各教室からマークとインクカートリッジを回収し、できる範囲で会社別に仕分けます。し残した分はPTAに引き継ぎます。 PTAの担当は厚生委員会。各クラスから1〜2人の計32人のお母さんたちです。児童の委員会活動の後、学校に集まって作業します。朝の9時半に始めて1時間ほどで作業を終え、あとの整理は分担して家で行います。 ![]() 職員室では先生たちがインクカートリッジを集め、給食室では調理員さんたちがもやしなどについているマークを集めてくれます。校区にあるコンビニからも大量にマークが届きました。「400万点達成は大勢の皆さんの協力のお陰」と籠田千明委員長と児玉美恵子副委員長は話しています。昨秋、ベルマーク預金で買った給食用の白衣を着て、給食当番の1年生が張り切ってクラスメートの食器に盛り付けしていました。 ![]() 学校創立は1901(明治34)年。3年前に市町村合併で友部町から笠間市になりましたが、市内一児童数が多い学校です。近くの県立中央病院と連携して医療教育に取り組んでいます。音楽活動も盛んで、第43回マーチングバンドバトントワーリング関東大会で金賞を受賞。PTA広報誌も昨年、茨城県教育広報・NIEコンクールで優秀賞を受けました。 《写真上から》 ・学年ごとに机を囲み、マークを仕分ける厚生委員会のお母さんたち ・鈴木裕校長、阿久津利江教頭(前列右から)と共に400万点達成を喜ぶ籠田委員長と児玉副委員長(後列左から) ・真新しい白衣を着て配膳する給食当番の1年生=いずれも茨城県笠間市友部小学校で |
ボランティアも積極的に協力東京都大田区山王小学校
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![]() ベルマーク運動に参加して47年、PTA文化委員会(森丘葉子委員長と秋山麻理子委員長、53人)を中心に進めています。1回の作業に文化委員とボランティアを合わせて30人から40人が参加して協力していることが、ベルマーク運動を盛り上げた原因です。年3回、学校で整理作業から点数計算をして、その日の内に発送しています。 ![]() こうした活動で、2005年には「祝 創立80周年、贈 山王小学校PTA」と文字入れした、約100万円もする「本けやきの1.2尺長同和太鼓」と専用台を購入しています。 森丘委員長と秋山委員長は、改めて和太鼓を見て目を輝かせています。「運動会で活躍していた立派な太鼓が、ベルマークでのお買い物とは知りませんでした。こうした活動で、へき地校や海外などへ役立てられ、社会貢献できることが励みになります」と話します。 ![]() 「お母さんたちは、子どもの教育へ関心が深く、学校への思い入れも強くあり、何事にも協力的です」と三宅省副校長は話しています。 PTA活動で、英語ボランティアの方がクイズ形式で楽しく話し、遊びながら学ぶ英語活動や、「本の花束」の方々が行う読み聞かせなどもあります。「本の花束」のメンバーは、読書月間にお勧めの本を、趣向を凝らしたポスターで、廊下に展示して紹介する他、朝の会や休み時間にも読み聞かせをしています。 ![]() 同小では、毎年「海の日」に「アクアフェスタ」を行っています。梅雨明けの気持ちの良い青空のもと、消防隊のプールからのポンプ放水で始まり、同時に子どもたちの歓声が沸き上がります。辺り一面がいっきに水しぶきでいっぱいとなり、子どもたちは裸足で駆け回り、親も先生も気が付くとびっしょりになりながら、楽しむのだそうです。「エコだ!ええ子だ!山王小!」と名付け、プールの水の入れ替えを利用してイベントにするのは、とてもユニークなアイデアです。PTAが地域と共に学校を支えている姿がうかがえます。 《写真上から》 ・右から廣政校長、400万点の感謝状を持つ森丘委員長、秋山委員長 ・大勢で行う集計作業では、学年を超えた多くの人と知り合えるので喜ばれるそうです(山王小提供) ・80周年を記念して購入の宮太鼓、とても立派です ・12月のお勧め図書は、クリスマスのディスプレーで紹介していました=東京都大田区立山王小学校で |
大勢のサポーターがマークを整理川崎市中原区井田小学校
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川崎市中原区の井田小学校(小林信昭校長、949人)が400万点を達成しました。参加して47年。PTA学年学級委員会のリードで会員の多くが活動に参加し、ベルマーク運動は盛況です。正門の脇を見あげると、ベルマーク資金で設置した大きなソーラー電波時計が時を知らせていました。
![]() PTA学年学級委員のうち学年長の6人が活動の中心です。6、10、2月の年3回、マークを集めて整理、発送しています。活動の特徴は、マーク整理の主力が「PTA活動サポーター」のお母さんたちということ。より多くの会員がPTA活動に参加できるためのシステムで、ベルマークのサポーターは各学年に30人ほどいます。2学年ずつが年1回作業に当たります。呼びかけのプリントを発行したり、各教室の回収ボックスからマークを回収し作業の準備をするなど、円滑な活動を図るのが学年学級委員たちです。作業は午前中の2時間半ほどです。 収集結果の報告がユニークで、クラス別にカートリッジを除くマークのグラム数で発表します。10月の最多は5年5組の130グラム、全校で1401グラムありました。「小さくて薄っぺらいベルマークもたくさん集まると結構な重さになるものですね」とのコメントにうなずいてしまいます。マークの収集期間、担任の先生たちも児童たちに声をかけ、クラス一丸となってマーク集めに打ち込んで、活動を盛り上げています。 ![]() ベルマーク預金で音楽室や理科室に扇風機を備えたり、サッカーゴールを2年続けて購入するなど、活動の成果も上々です。学年学級委員長の角田ひろみさんは「サッカーゴールは授業で活用され、苦労して取り組んだ甲斐がありました」と話しています。 学校創立は1956年。2年前の50周年記念で、地域と児童が協力して空き缶回収などで資金をつくり、備えた太陽光発電設備が学校の自慢で、毎年パネルを増やしています。この活動は県の「第5回かながわ新エネルギー賞」を受賞しました。 《写真上から》 ・小林校長と共に400万点達成を喜ぶPTA学年学級委員会の皆さん。左から池田明子さん、横山洋子さん、水上時子さん、1人おいて角田ひろみさん、曽根美佳さん ・ベルマーク預金で購入したサッカーゴールと角田さん(左)と池田さん=川崎市中原区の井田小学校で |
2段階の整理に工夫、集計が容易に横浜市金沢区文庫小学校
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横浜市の文庫小学校(池田幸雄校長、677人)が、45年の取り組みで400万点を達成しました。昨年夏に21個購入したのこぎりは、専門家が指導してくれる夏休みの「木工教室」で活躍し、ベルマーク活動の成果を大いにアピールしました。
![]() 推進役はPTA学年学級委員会。各クラスに1人ずつの合計20人のお母さんたちです。毎月28日にマークを収集し、2段階で整理します。まず自分のクラスのマークを持ち帰って家で仕分け、同じ点数を10枚ずつにセロテープでつなぎます。回収日から数えて2回目の木曜日に、家で整理したマークを持ち寄って全校分を合わせ、さらに100枚ずつにします。こうしておくと、7月と3月の発送時に、集計が容易にできるからです。作業は午前中の2時間ほどで終わり、整理したマークは、枚数を記録して会社別のケースに収めて保管します。児童たちに回収袋を渡してマークを集めますが、強制的にならないように、袋には学年と組とナンバーだけを記入して、あえて名前を書き込みません。長年の取り組みで、様々な工夫が生まれています。 ![]() 買い物は2年に1度のペースです。08年度はのこぎりのほか鉛筆削り器21個と黒板ふきクリーナー6台を購入しました。「細かい作業ですが、楽しんでいます」と門多雅美委員長。「買った物を子どもたちが使って喜んでいる姿を見ると、活動してよかったと思います」と加藤ゆう子副委員長は話しています。池田校長は「役立つものを買っていただき、ありがたい。朝礼で子どもたちにも400万点を達成したことを伝えたい」と話していました。 ![]() 1951年に隣の金沢小学校から分離して開校。校名の由来となった「金沢文庫」はすぐ近くです。金沢地先埋立事業の一環で整備された「海の公園」も歩いて5分ほどのところにあり、毎年児童たちは縦割り班活動で、砂の造形づくりに取り組んでいます。地元の漁師さんから届けられたマダイやカワハギ、シマイサキ、ウツボなど、東京湾の生き物を十数個の水槽で飼育、展示した「文庫水族館」は、学校が自慢する素晴らしい設備です。 《写真上から》 ・おしゃべりしながら楽しく作業するPTA学年学級委員会のお母さんたち ・ベルマーク預金で備えた黒板ふきクリーナーを見る門多委員長(左)と加藤副委員長 ・東京湾の生き物が観察できる「文庫水族館」は貴重な教育設備です。立つのは池田校長=いずれも横浜市金沢区の文庫小学校で |
児童会とPTAが協力して成果福島県郡山市大槻小学校
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福島県郡山市立大槻小学校(渡邉清司校長、612人)が、ベルマーク運動に参加して44年で300万点を達成しました。大槻小の特徴は、児童会のボランティア委員会(板橋夏委員長、5年生と6年生の24人)とPTA環境委員会(阿部果束委員長、22人)が力を合わせて活動していることです。
![]() ボランティア委員が毎月、クラスで封筒を配布して回収。朝15分の集会活動の時間を使い、仕分け作業をしています。休み時間も、自主的に来て作業をしている子どももいるそうです。その後、PTA環境委員が前期(1、3、5年)と後期(2、4、6年)に分かれ各4回、集計作業を行います。発送は年2回で、環境委員会の役員が送り状を作成し、先生が送る手配をしています。 お訪ねした日は、子どもたちが朝の作業を見せてくれました。テーブルの上に広げたマークの中で、目に付いたのがブルーの100点が5枚並んだ連続マークです。旭硝子のマークで数十枚あるようです。珍しく思い、子どもたちと一緒に点数を数えてみると「100点が5枚で何点」の問いに、すぐに児童から「500点」と答え。 ![]() 4月には収集、回収の年間計画から、備品購入のお知らせとお礼などの「お便り」を年8回発行する他、広報紙でも年4回、協力を呼びかけています。また卒業生の保護者も継続して届けてくれるそうです。2004年から11台のテレビを購入し、今後もテレビを予定に励んでいます。 ![]() ボランティア委員会では、ベルマーク収集の他に空き缶の資源回収を4、5年前から行なってきました。全校児童や保護者に協力を呼びかけ、集まった空き缶をお金に換え、長い間蓄えていました。2008年6月、「自分たちの住む町に何か恩返しをしたい」と、子どもたちが意見を出し合った結果、町内の特別養護老人ホーム「おおつき」に、「車いす6台」を贈りました。子どもたちの努力が実を結び、同施設で贈呈式が行われた様子が地元新聞に掲載されました。「回収した大量の空き缶を1カ所に集め、つぶすことが大変だった」というボランティア委員の感想も載っています。 《写真上から》 ・ボランティア委員とPTAの環境委員が力を合わせ300万点になりました ・子どもたちは点数の多い旭硝子のマークを見て大喜びです。 ・長年の努力が「車いす6台」となり、ホームの皆さんにも喜んで頂けました(大槻小学校提供)=福島県郡山市の大槻小学校で |
久慈小と坂本小が仲良く300万点達成茨城県日立市久慈小学校
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茨城県日立市の久慈小学校(岩間敦子校長、425人)が、300万点を突破しました。ベルマーク運動に参加して41年、日立市内では9校目です。
![]() 久慈小ホームページには「太平洋が見える小学校。12月だというのに本校の西門に桜が美しく咲いています」とあり、お訪ねした12月5日、毎年春と冬の2回花を咲かせ楽しませてくれている四季桜が、夕暮れの空の下、けな気な美しさでした。 学校は海抜約30bの高台に位置しており、坂道からさらに106段の階段を登り、たどり着いた校庭には、3本のシンボルツリー「けやきの木」がそびえています。 ![]() 活動を取りまとめるのは、第5学年委員会(鈴木礼子委員長)の4人です。仕分け、集計作業は、年8回行い、学年ごとに日程を決めて各学年委員(27人)が作業します。第5学年委員会は、自分の学年分の整理のほか10月と2月の年2回、全体を合計して発送します。 ![]() 第5学年の委員の活動は、まず財団で行っている説明会に出席することから始まります。参加しての感想や運動の意義などは学校広報紙に掲載する他、年3回発行のベルマーク便りで、ベルマークの切り方や収集のお願い、お買い物の内容などを盛り込み協力を呼びかけます。 地域の交流センターやコンビニなど6カ所に、ポスターと一緒に回収箱を設置、多くのマークが集まります。トナーとインクのカートリッジは、久慈中学校と日立商業高校からもいただき、収集点数が伸びる大きなポイントです。 ![]() また、近くの企業、日立情報制御ソリュージョンズからベルマークとインクカートリッジを寄贈していただき達成が早まりました。同社は、市内の坂本小学校へも寄贈しており、同小学校でも300万点を同時に達成しています。この2校はともに防犯ブザーを購入しているなど共通点が多く、岩間校長は「お互い仲良しな学校同士ですね」と話していました。 同小では、地域で盛んな水産業の環境を生かし、総合的な学習の時間に水産教室というテーマで、魚港が行っている日常の仕事を、仲買人に扮してセリをしたり、遠洋魚業を動かす人達の役割分担の話を聞いたり、「かつお」の一本釣りを模型の魚を使い、疑似体験をしたりしています。そのほか、保護者と子どもたちが「潮干狩りボランテァ」として、海岸清掃をしながら潮干狩りや磯遊びをして、楽しく一日を過ごすことも特徴です。 《写真上から》 ・感謝状を持つ鈴木委員長と第5学年委員の皆さん。右側は岩間校長 ・呼びかけポスターのおかげでマークの集まりが違います ・今日は授業公開の日、数人の方がカートリッジを持って来て下さいました。皆さん協力的です ・水産教室で、漁業者や仲買人に扮して日常の仕事を体験(久慈小提供)=いずれも日立市立久慈小学校で |
新校舎に300万点の感謝状茨城県日立市坂本小学校
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茨城県日立市の坂本小学校(小山彰一校長、819人)が、300万点を突破しました。日立市内では10校目。市内の久慈小学校と同時の達成です。
![]() 2008年3月、新校舎が完成、改築改修した校舎を含め各教室に移動しやすくなり、木をふんだん使った体育館や多目的スペース、緊急を知らせるIPホーン、バリアフリートイレと最新設備の校舎に変わりました。11月21日、改築改修記念「感謝の集い」を行ったばかりのところに達成の知らせです。「真新しい木のぬくもりがする校舎に感謝状を飾って、みなさんにお知らせすることができ、喜ばしいことです」と、小山校長、興野裕先生は話していました。 ベルマーク運動に参加して38年、活動を率いるのはPTAベルマーク整理委員会(植村和子委員長、10人)で、9月と1月の年2回、発送を予定に整理作業を行います。仕分け作業は、ベルマーク整理委員が朝9時から、お昼を取ってさらに3時くらいまでかけて行っています。点数別に仕分けるのは、自宅に持ち帰り整理をします。まとめたマークを財団に送る準備は委員長の担当です。 ![]() 回収の日程や活動成果のお知らせは、不定期ですがベルマーク委員会だよりで、年2回発行しています。 地域には、学区内の2つの郵便局に回収箱を置き、皆さんから協力していただいています。他に、近くの企業、日立情報制御ソリュージョンズからベルマークとインクカートリッジの寄贈があり、達成の大きな力となりました。「保護者や地域の協力の素晴らしさを知りました」と植村委員長は話しています。 また、同小の児童は地域に支えられて、登校から下校までを見守っていただいています。授業では年間10人ほどの近くにある茨城キリスト教大学から学生が、ゲストティチャーとして授業をサポートしていただくなどして、学習の効果を高めているそうです。 ![]() 坂本小の校庭には、西大塚古墳群の1号墳の遺体を埋葬した縦穴式石室が残っています。この度、地域と学校のシンボルとして、新しく古墳保存庫が作られて大切に管理されました。周辺には、前方後円墳1基・円墳3基からなる古墳群がありました。この辺りを支配していた豪族の墓だそうです。しかし小学校の敷地造成工事などで消滅してしまい現在は、この1号墳の石室のみになりました。中から発見された大刀・鉄族の武器や馬具、装身具、副葬品は、日立市郷土博物館に保管され展示されています。 《写真上から》 ・前列右から、興野先生、感謝状を持つ植村委員長、小山校長、ベルマーク担当小田倉先生。後列はPTAベルマーク整理委員会のみなさん ・木の香りがして明るい教室は快適ですが、仕分け作業の時は真剣そのものだそうです ・地域・学校のシンボル。貴重な石室と古墳保存庫です=いずれも日立市立坂本小学校で |
マークを分析「児童が好むお菓子と影響」埼玉県鴻巣市吹上小学校
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埼玉県鴻巣市の吹上小学校(小野哲史校長、630人)が300万点を達成しました。鴻巣市内では初めての達成校です。
![]() ベルマーク運動を進めるのは、PTA厚生部(大類浩美部長、20人)です。学校でのベルマーク整理は年9回あり、厚生部員を2グループに分け月交代に行います。点数計算は自宅の作業としています。担当する会社分担を決めるのはジャンケンです。マークの量が多い会社と少ない会社を目分量で人数分に分け、勝った人から好きな山を取っていきます。マークの発送は9月と2月を予定に、部長、副部長が最終チェックをして送ります。2008年度、点数計算に台紙を使い、マークをセロテープで張る方法に変えました。「点数計算とマークの間違いが一目でわかり、能率も良いのでぜひ次の方に引き継ぎたい」と大類部長は話しています。 厚生部ではベルマーク収集や整理の際に、チョコレートやポテトチップスなどのお菓子類のマークが多く集ることが気になり、同小児童が「どんなお菓子」を「どのくらい食べているか」をテーマに調査しました。 ![]() 吹上小は73年前に建てられた木造校舎です。天井が高く、廊下や階段の木のぬくもりから、歴史と伝統がうかがえます。 ![]() 同小には、東北地方で活躍したSL「C58363」のプレートと、ディーゼル機関車「DE1011」があることも自慢です。SLは、吹上駅が近いことから15年間、校庭の片隅に置かれ、のんびりと余生を送っていました。1987年の「さいたま博覧会」の際、秩父鉄道でSL運転が再開することになり、「SLパレオエクスプレス」として復活しました。その名残のプレートは、大切に校長室に飾られています。「校庭にあったSLが吹上駅に運ばれる時は、とても寂しい気持ちで見送りました」と話す満井康江PTA会長は、親子2代でベルマーク活動に関わり、300万点達成の喜びも2倍です。 《写真上から》 ・「2008年度厚生部員を担当して良かったわ」と300万点の達成を喜ぶ皆さん。中央は小野校長、大類部長(左隣)、満井PTA会長(右隣) ・日当たりが良い和室で作業します。「財団25周年記念で贈られた引き継ぎノート」を大切に使い、過去の歴史を知ることができ、毎年、新厚生部員の心強い虎の巻です ・会社分担を決めるジャンケンも、和気あいあいとみなさん楽しそうです=埼玉県鴻巣市立吹上小学校で |
ベルマークと資源ごみで資金づくり神奈川県湯河原町湯河原小学校
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300万点を達成した神奈川県湯河原町の湯河原小学校(加藤始校長、608人)を訪ねると、マークを整理するお母さんたちの隣でPTA役員が会議中でした。ベルマークのほか新聞紙や空き缶などの資源ごみも回収して資金を作り、
![]() 会員委員会は、北久保薫委員長たち18人です。回収日は毎月第2水曜日。朝9時半から、手づくりの分類用の箱や食品が入っていたトレーなどを使ってマークを仕分けます。マークを保管する立派な整理庫も備えられていて、効率よく作業ができます。仕分けたマークは分担して、家で点数計算し、翌月までに学校に戻すと、北久保委員長が送り状に記入して発送します。 ![]() ![]() 「PTA活動は楽しくすることが大切」と言う二見会長の考えが反映されて、ベルマーク活動はお茶を飲み、おしゃべりしながらの楽しい雰囲気で進められます。PTA副会長の小松泰子さんも、3年間会員委員長を務めて内容をよく知っているので、活動しやすい環境です。北久保さんは「皆と集うのは楽しく、委員をしたお陰で学校の様子が分かりました」と話していました。 温泉町の中心にある創立136年の学校です。1年生は鮎の放流、4年生は茶摘みなど、豊かな自然環境を活用した教育活動に取り組んでいます。 《写真上から》 ・マークを整理する会員委員会の皆さん。隣でPTA役員の会合が行われていました ・整理したマークを保管する整理庫と北久保委員長 ・ベルマークで購入したプリンターを手にする二見PTA会長=いずれも神奈川県湯河原町湯河原小学校で |
「皆のために」児童が主役で大きな成果長野県松本市菅野小学校
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児童たちの力でベルマーク運動を進めている、長野県松本市の菅野小学校(和田哲雄校長、636人)が300万点を達成しました。「この子たちがリーダーの時に大台を達成できて、本当によかった」と顧問の神田先生は目を細めています。
![]() 08年度はマークをたくさん集めるために、毎月末に「ベルの日」を設定しました。各教室に専用の箱を置きポスターで呼びかけ、自分のクラスと姉妹学級に集まったマークを、責任を持って回収します。期待どおり効果があって、前期に集めたマークは約6000枚。12月には1150枚が集まって、児童たちは手応えを感じています。 ![]() 回収したマークは、整理庫がある児童会室にまとめておき、休み時間の「当番活動」で委員が交代で番号別に仕分けます。あとの整理は毎月の児童会活動で行いますが、整理の仕方が独特です。リーダーが作業の進み具合をみて、仕分けをするか枚数を数えるかを決め、委員たちにマークを配分。それに従って、委員たちは一生懸命に整理します。家の人が広告で作ってくれたたくさんの箱が、整理作業に大活躍です。点数別に枚数を数えた時は、各自が結果を黒板に書き出し、これを合計して集めた枚数と点数を出します。年度末には、1年間に集めた枚数を校内放送で発表することにしています。 昨秋、児童たちからアンケートをとって手動式鉛筆削り器を16台購入し、備えていないクラスに配りました。その他のクラスには次に買い物をすることにしており、活動には細やかな配慮がありました。「委員は皆のことを考えて活動しています」と清沢君。「覚えるまで大変だったけれど、皆と一緒に活動するのは楽しい」と上條さん。 ![]() 40年前に、笹賀小学校と神林小学校が統合して開校。笹賀小学校のベルマーク活動を引き継ぎました。4年生が中心になって行っているアルミ缶やキャップなどのリサイクル運動、JRC(日本赤十字)委員会の老人ホームとの交流など、ボランティア活動が盛んな学校です。 《写真上から》 ・委員会活動の時間にマークを整理するベルマーク委員の児童たち ・児童会室に備えられたベルマーク整理庫を囲むベルマーク委員会のリーダーたちと神田先生(右から2人目) ・力を合わせて購入した鉛筆削り器を持って皆で記念撮影 =いずれも長野県松本市の菅野小学校で |
マンモス校で児童と保護者が連携愛知県大府市大府小学校
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児童数が県内一の愛知県大府市立大府小学校(永井一美校長、1337人)のベルマーク送票点数が、1981(昭和56)年の運動参加以来の累計で300万点を突破しました。200万点に到達するまでは20年かかりましたが、その後の100万点を7年間で積み上げました。
![]() 近年の活発な活動は、児童会のベルマーク委員会(5、6年生の27人)とPTA福祉部(大海美香部長、20人)の連携の成果です。ベルマーク委員が回収から簡単な仕分けまでを行い、福祉部員が仕分け、集計を受け持っています。 全校児童は、原則として毎月2日までに各クラスにある回収箱にベルマークを入れます。ベルマーク委員がこれを集め、枚数が多い番号のベルマークを別に取り分けます。福祉部員は1、5年生の保護者で、各クラス2人です。月1回学校に集まって仕分け、点検、集計をしますが、それぞれ受け持つ番号が決まっているので、活動日に都合が悪い場合は自宅で作業します。 ![]() ベルマークの回収箱は校区内の児童センターや市役所などにも置き、広く一般の協力を仰いでいます。同小の年間送票数は、最近3年連続で県内ベスト20以内にあり、07年度はソフトドッジボールや移動式得点版、プール用ベンチを購入しました。 児童数が多い同小では、先生と子どものつながり、子ども同士のつながりが薄くならないよう努めています。その一環が「歌声のある学級・学年・学校づくり」で、朝会などの機会をとらえては全体合唱をし、協力し合うことの大切さを学んでいます。 また名古屋市のベッドタウンとして児童数が急増しているのを受け、校舎の耐震化と増築工事が進んでいます。08年3月には、真空冷却機など床を濡らさずに作業できる器具や設備を整えた「ドライ方式」の給食室が完成しました。現在は多目的室を備えた3階建ての図書室を建設中です。 《写真上から》 ・年度内に成果を上げようと、整理作業に集中する福祉部員のお母さん方 ・ベルマークを担当する福祉部は1、5年生の保護者で構成しています=いずれも愛知県大府市の大府小学校で |
2年生以上は会社番号別にマーク整理大阪府堺市立金岡南小学校
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大阪府堺市立金岡南小学校(西村茂樹校長、627人)のベルマーク収集点数が、運動に参加した1980年からの累計で300万点を超えました。
ベルマークを担当しているのがPTAベルマーク委員会(樋口由佳委員長ら19人)で、各クラス1人の学級委員で構成されています。 ![]() 児童は1学期に1回のベルマーク週間に持ち寄り、2年生以上は協賛会社番号別に入れています。子どもの意識を高めるために行っているそうです。校区内のスーパー、ドラックストアや公民館にも回収箱を置いてます。 PTAは翌週に仕分け整理をします。1年生の分の仕分け、2年生以上のをチェックします。番号別に仕分けをするだけで、後は自宅に持ち帰り2週間ほどして集計用紙に両面テープに貼って仕上げ、最終集計して発送します。 同小は2009年に創立30周年を迎えます。マンション建設などで児童が年々増えています。校舎増築も進んでおり、PTAではベルマーク預金で新教室用の掛け時計をそろえることにしています。関係者は創立30周年を祝うかのようなベルマーク300万点達成を喜んでいます。 《写真》 ・ベルマークの仕分け作業を相談しながら行うPTAベルマーク委員会のお母さんたち=大阪府堺市の金岡南小で |
各家庭で会社別に仕分け作業兵庫県たつの市小宅小学校
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兵庫県たつの市の小宅小学校(田中一典校長、916人)のベルマーク収集点数が300万点を超えました。ベルマーク運動に参加した1986年以来の累計ですが、22年間での300万点達成はハイペース。活動も、各家庭から会社別に仕分けて出してもらう、という非常にユニークなものです。
![]() PTA事業部(寺田ゆかり部長ら19人)が担当。集計は年7回ぐらい。集計日の1週間ほど前から、各教室で回収袋が回覧されます。 回収袋は透明なビニールの小袋で、1枚1枚に協賛会社の番号がふってあります。全社分がセットになっており、これが各クラス2セットあります。これを順番に児童に回し、それぞれが自宅で仕分けして、会社別の小袋に入れ返却し、次に回す仕組み。 ベルマークを出す段階で仕分け済み、それもシステム化しているのは極めて珍しいことです。従来の一括回収してPTAが仕分けるには、児童数が多いため大変、ということから、この方式になったようです。これだと、どういう商品にマークがついているか各家庭で分かってもらえやすいという利点もあります。 集められたマークは事業部員が10枚10列に集計用紙に貼り付け、ナイロン製のマークはホッチキスで留めます。最後の点数計算は正副部長がして学期末に発送します。 ベルマーク通信は2008年度から、きめ細かい情報を載せるようにしているそうです。 《写真》 ・ベルマーク仕分け用の回収袋を手にするPTA事業部の寺田ゆかり部長と、仕分け作業をする部員のみなさん=兵庫県たつの市の小宅小学校で |
玄関のげた箱隣に回収ボックス奈良県大和郡山市片桐小学校
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奈良県大和郡山市の片桐小学校(山田恵敏校長、554人)で、1963年のベルマーク運動参加以来の収集点数の累計が300万点を超えました。300万点達成は県内19校目です。
![]() ベルマーク担当のPTA文化厚生部(大島浩江部長、11人)は学年から2人ずつ選ばれます。収集は年4回(6、9、12、2月)で第1月曜日に持ち寄ってもらいます。玄関のげた箱隣に回収箱をおいてあるので、収集日以外にも入れられます。収集日とそれ以外は半々の割合だそうです。 同部が午前9時半〜12時までに会社別、点数別に仕分けます。そのあと部長が集計して発送します。これまでに、万国旗などを購入しています。 片桐小は10年以上前からあいさつ運動を続けており、各クラスの児童が交代で正門などに立ち、登校の児童にあいさつをしています。またPTAはじめ地域の協力も熱心です。 《写真上》 ・ベルマークの仕分けをするお母さんたち=奈良県大和郡山市の片桐小学校で |
リード役「ベルママ」にOBも参加広島県県府中町の府中中央小学校
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広島県県府中町の府中中央小学校(渡邉あけみ校長、904人)の1971年のベルマーク運動参加以来の収集点数の累計が300万点を超えました。ボランティアグループ「ベルママ」が中心になっています。
![]() 「ベルママ」は森下和美さんを代表に16人。子どもが小学校を卒業したお母さんが6人も残っていることが「ベルママ」の特徴を表しています。純然たるボランティアだからです。以前はPTA学級活動委員会が担当していましたが、1年交代ではスムーズにいかないと、有志が集まり6年ほど前から今のボランティア態勢になりました。 「ベルママ」を支えているのが200人のサポーターです。毎月の仕分け整理に、2学年ずつサポーターの協力を得ます。 子どもたちも5、6年生のリサイクル委員が仕分け日の大休憩の時間に手伝います。インクカートリッジ類の仕分けが中心です。 これまでにホワイトボードやボールなどを購入しました。「いろいろなものをおくってもらいありがとう」などと感謝の便りがベルママにも届いています。 府中中央小は2008年11月に創立40周年を迎えたばかり。校門でのあいさつ運動を展開するなど言葉を大切に、書くことを重点にした教育に取り組んでいます。 《写真》 ボランティアグループ「ベルママ」のお母さんたち。手には「作業手順」なども=広島県府中町の府中中央小学校で |
仕分けは学校、集計は自宅で北九州市立清水小学校
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北九州市立清水小学校(宇野弘校長、581人)が福岡県内46校目の累計点数300万点を達成しました。参加47年目です。
PTAの担当は学年委員会(小田原克子委員長)で、メンバーは各クラスから1人の計19人。毎月25日ごろ、児童に収集袋を配り、クラスごとに担任の先生が回収してくれます。集まったマークは、翌月の第2水曜日に委員が学校のランチルームで整理・仕分けします。仕分けしたマークは委員が自宅で集計し、年2回、全体集計して発送する仕組みです。 ![]() ランチルームの作業は、毎回午前10時から2時間程度。1月の作業日に取材でお邪魔すると、白い楕円形のテーブルを囲んで、十数人のお母さんたちが会社別、番号別にマークの仕分けの最中でした。「毎月たいへんですね」と声をかけると、「黙々とやるわけではないので……」と、委員長の小田原さんが言う通り、みんなおしゃべりしながらの、なごやかな雰囲気。笑い声も絶えず、作業というより趣味のサークル活動のようで、ベルマーク運動のモットーのひとつ「無理なく」を見る思いでした。 清水小学校は、市役所や小倉城に近い市中心部小倉北区の住宅街にあります。3年前に学校の建て替えを始め、08年4月には新校舎が完成、現在はグラウンド整備工事が進んでいます。校舎完成を記念して、08年夏にベルマーク預金で、各学年1台など合わせて7台の業務用クリーナーを購入しました。08年度中にグラウンドも完成するので、不足しているテントを購入する予定です。 清水小学校のユニークな活動のひとつに、校区の篠崎中学校との合同清掃があります。毎年、6年生と中学2年生が一緒に両校の間を通る原町緑道の掃除をしています。08年は9月22日に行い、約400bの緑道の草むしりをしたり、ごみ拾いをしたりしました。地域に役立つボランティア活動を体験するだけでなく、小中学生が助け合い、話し合う貴重な機会にもなっているそうです。 《写真》 毎月1回の仕分け作業。ランチルームに集まった委員は、おしゃべりしながら手は休みません =北九州市の清水小学校で |
自宅で担当部員が仕分けと集計長崎市立仁田小学校
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長崎市立仁田小学校(中尾美津子校長、299人)が県内24校目の累計点数300万点を達成しました。参加43年目です。
PTAの担当は文化部(本村直美部長、9人)です。毎学期に1回、マーク収集を呼びかける「お知らせプリント」を全児童に配り、学校に集まったマークは、部員が学年ごとに自宅で仕分け・集計します。7、12、2月の作業日に学校のPTA室に集まり、全体集計し、発送する流れです。自宅であらかたの作業がすんでいるので、全体集計は2時間前後で終えることができるそうです。集計結果は、クラスごとの収集順位とともに載せたプリントを配って報告します。 ![]() 文化部の担当はベルマークのほか、保護者向けの講演会など文化事業の開催です。08年は近隣の2小中学校などと一緒に「食育」をテーマにした講演会を開きました。 仁田小学校は、課外のスポーツクラブ活動が盛んです。08年は県ミニバスケット選手権大会で、男子が優勝、女子は3位の好成績を残し、男子は09年3月にある全国大会に県代表として出場します。 学校は、JR長崎駅から2キロ余りの高台の住宅街にあり、市内随一の繁華街・思案橋から続く上り坂の途中です。傾斜した坂道に建てられているため、玄関は2階にあります。校舎下の一部が駐車場になっていて、隣にPTA室があり、道路から直接出入りできるのですが、地下室のように見えました。 《写真》 ・全体集計は年3回。この日は6人の文化部のお母さんが参加、なごやかな作業風景でした =長崎市の仁田小学校で |
整理・集計は毎月1回で約2時間長崎県諫早市立西諫早小学校
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長崎県諫早市立西諫早小学校(山ア敏晴校長、532人)が参加30年で県内25校目の累計点数300万点を達成しました。長崎県では08年10月から12月に300万点達成校が4校と相次いでいます。
育友会(PTA)の担当は教育教養部(冨永奈留枝部長)で、各クラス1人の計17人がメンバーです。毎月1回、全児童にマーク収集袋を配り、回収、整理・集計もその都度行い、発送は学期ごとの年3回です。 ![]() 毎月1回の整理・集計は、校舎3階にある育友会室で作業します。仕事を持っていたり、家族の世話に追われたりのお母さんも多いのですが、毎回ほぼ全部員が集まるそうです。作業は朝10時から2時間前後と決めていて、その日に終わらないときは、全員で均等に分け、自宅に持ち帰って作業します。 校区内のスーパーや病院などにも回収箱を置かせてもらい、年3回、回覧板でお知らせ文を回し、地域の人たちに協力を呼びかけています。毎月の作業と地域の協力もあって、西諫早小では、年間収集点数がここ数年10万点前後で、諫早市内では2位、県内でもベスト10の常連校です。30年で300万点達成という早いペースを裏付けているようです。 教育教養部は、ベルマーク活動のほか、施設訪問のボランティアや、ふれあいコンサートなどを担当しています。コンサートのうち2年に1回開く、隣にある西諫早中学校ブラスバンド部の演奏は好評で、児童・生徒の交流にも役立っているそうです。 《写真》 ・毎月1回の整理・集計。教育教養部のほぼ全員が集まり、熱心に作業します =長崎県諫早市の西諫早小学校で |