参加団体の活動


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ベルマーク整理20年、神奈川大井町のボランティア

手作りの整理箱を使ってマーク整理に打ち込むボランティアの皆さん  工夫を凝らした「マイ整理箱」を使って、マークを仕分ける中高年の皆さん。お隣同士の楽しげな会話も弾んでいました。神奈川県大井町の「ベルマーク・古切手整理ボランティア」の皆さんは、毎月2回、町の保健福祉センターに集まって、町内4つの小中学校へ贈るため、ベルマークの整理に取り組んでいます。子どもたちのためになるという張り合いに加えて、仲間と活動する楽しさに手の動きも軽やかです。
 メンバーは、家庭の主婦や仕事をリタイアして時間にゆとりができた50代後半から82歳までの十数人。誘われて来てみたら楽しくて、以来通い続けているという人が大半で、「少しでも社会のために役立ちたいから」「簡単にできて、ボケ防止にもいい」などと、笑顔で話していました。
 ベルマークは元々、PTAの活動でしたが、忙しいお母さんに代わって婦人会が引き継ぎ、その後、ボランティアの皆さんが携わることになったそうです。もう20年以上続いています。12年ほど前から活動にかかわってきたという代表の宮崎正江さんは参加した動機を、「仕事をやめたら地域のことが全く分からず、人とのつながりがほしかったから」と話します。 町の社会福祉協議会も専用の収集箱を作ってマークを集めています
 同じようにメンバーの中には、「1人暮らしで家に引きこもっていたところ、役場の福祉担当者から勧められました。初めは皆さんの言うことを聞くだけでしたが、次第に会話にも加わることができるようになりました。マークを付けている会社がたくさんあることを知って、買い物にも興味が湧くようになりました」と、生活にぐんと張り合いがでてきたと喜ぶ方も。ベルマーク活動は、社会に目を向けるきっかけにもなっていました。また仲間と活動する楽しさも与えてくれます。「活動できるのも元気だからこそ」という仲間の声に、大きくうなずき合っていました。
 ベルマーク活動をサポートしているのは町の社会福祉協議会。役場や給食センター、スーパーなどに収集箱を置き、活動日に合わせて学校や役場などからマークを回収しています。町に大井本社を置く第一生命もマーク集めに協力的で、この夏はインクカートリッジを整理して証明書に変え、7万5000点余を湘光中学校へ贈りました。これまでに30万点を贈られた相和小学校ではCDプレーヤーや跳び箱運搬機などを、18万点を贈られた上大井小学校では逆上がり補助板や黒板ふきクリーナーなどを買って、教育活動に役立てています。15万点を送られた大井小学校は、購入する物を検討中だそうです。
 小田原市で開かれたベルマーク運動説明会へも出席し、ボランティアの皆さんは益々運動への理解を深めています。

《写真上》手作りの整理箱を使ってマーク整理に打ち込むボランティアの皆さん
《写真下》町の社会福祉協議会も専用の収集箱を作ってマークを集めています

(2008/10/16)
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