体験報告

関東




7月3日(木)宇都宮

宇都宮市立緑が丘小学校
高松清美さん(2007年度ベルマーク部副部長)
菅又美樹さん(同書記)
久保八重子さん(同副部長)
大野典子さん(同部長)
(右から)
 私たちはの学校は、児童数604名で、学級数は、各学年3クラスずつの18学級と特別支援学級2クラスの20学級です。学校周辺は新興住宅地として急速に発展し、県営・市営などの集合住宅もあります。
  また、保護者や地域住民の方たちのご協力を得て、地域見守りボランティアや本の読み聞かせボランティアなどの活動も盛んに行われています。
  学校は、昭和45年に創立され、翌年の46年からベルマーク活動が始まりました。平成6年に200万点、平成11年に300万点を達成しました。そして、昨年、活動開始から36年間で、県内では2校目の400万点を突破致しました。また、昨年は、住商フルーツのベルマークを集めようキャンペーンで、関東エリア第3位という成績で賞状を頂きました。
  本校では、近所のスーパーや公民館などにベルマークの回収箱を設置し、ご協力頂いております。地域の方々にも400万点を突破した事やキャンペーンの成績、1年間の集計結果などについて小さなポスターを使ってお知らせしました。活動している事をアピールし、少しでも興味を持って頂ければ、協力が得られるのではないかと思い広報活動を行いました。
  部員は約70名ほどおります。まず、「心の通い袋」と名付けたベルマークを回収する封筒を作ります。封筒には1年間の収集日を印刷します。収集は年4回で1回目と4回目は全部員で行います。2回目は2年・4年・6年生の部員で、3回目は1年・3年・5年生の部員と、分けて行っています。昨年から収集日は、学校公開日や授業参観日に合わせて行うようにしました。これは、働いている人が多いので、仕事を休まなければならない回数を最小限に抑える為です。まず、「心の通い袋」に収集のお知らせプリントを入れ、クラスごとに 回収箱としてデコレーションした洗剤の空箱にまとめ収集日の1週間前に配布します。
  お知らせプリントには、切り取るときの注意点やプリンターインクの回収の案内などいろいろな事を掲載しています。収集日に各クラスから袋を回収し、ベルマークを集めてくれたご褒美に「心の通い袋」にシールを張っています。キャラクターや動物、花などいろいろなシールを張るので子どもたちは楽しみにしています。回収したマークはカップヌードルの空きトレーを使用し会社番号ごとに仕分けします。
  仕分けしたマークをイチゴの空パックに移して点数ごとに分けます。このときも、カップヌードル3個分の空きトレーを使い、点数が混じらないようにします。同じ点数はホチキスで10枚ごとに止めます。点数計算をし 発送までの作業を行います。この時、次の収集のプリントも「心の通い袋」に入れ、次回の分を用意してしまいます。細かい作業をしながらも会話は弾み、さまざまな情報交換が出来る楽しい時間でもあります。 
  さらに、昨年度よりグリーンスタンプのポイント券の回収も始めました。皆さんはご存知でしょうか?グリーンスタンプのポイント券をそのまま交換すると1枚が200ポイントになることを・・・。1枚や2枚だけでは商品と交換が出来ません。そこで「商品と交換出来ずに眠っているポイント券があれば、ベルマークと一緒に持って来て下さい」とお知らせプリントに載せたところ、一度に36枚(7200点分)も集まりました。
  この話は400万点達成の時に取材に来られた財団の方からお聞きして初めて知りました。ポイント券をグリーンスタンプ社に送ると200点のスタンプを押した券が戻って来ます。それを他のマーク同様、財団へ送るだけです。点数が高いため効率よく収集する事が出来ます。
  これは、昨年度点数をのばす一つの要因にもなりました。皆さんの近隣にグリーンスタンプを取扱いしている店舗があれば、是非呼びかけてみて下さい。このようにプリント等などで今まで見過ごしてしまっていたような事を取り上げただけで、これだけの反応があったのはとても貴重ではないでしょうか。
  まだまだ気付かずに眠っている、あるいは知らずに捨てられているベルマークがあるかもしれません。もう一度見直してお知らせしてみてはいかがでしょう。良い反応があるかもしれません。
  ポイントでの買い物は、点数が貯まったところで学校側と相談して決めています。今までに購入したものは フットサルのゴールやボ―ル、ストップウオッチプリンター、運動会のリレーなどで使用する4色のビブス(ベスト型ゼッケン)など、体育用品を多く購入しています。現在は陸上競技用のユニフォームを購入するため、ポイントを貯めているところです。また、友愛援助事業に賛同し、預金の中から資金援助をしてお礼状や感謝状を頂いています。毎年支援してきているのでこれからも継続していって欲しいと思います。これら1年間の活動で12万4000点あまりを集め 昨年は県内第4位という成績を残す事が出来ました。
  ベルマーク部員は毎年変わりますが、なかには何年も続けて所属しているベテラン部員もおります。とても人気のある部で、各クラス3〜4名ですが、希望が多く、じゃんけんやくじ引きなどで決めるクラスもあります。なのに、活動の出席率があまり良くないので、作業は午前中いっぱいかかってしまいます。活動は学校のPTA会議室を利用していますが、みんなが公平に活動に参加してもらえるように学校に来られない方は自宅でも作業出来るように検討中です。
  1年間で何点集めようといった目標はありません。部員さんが楽しく活動を続けていければ、良いと思っております。無理なく、無駄なく点数を集め、何年後になるか分かりませんが、500万点達成の報告を期待しております。
(スライドショーを使って発表)
=7月4日、栃木県総合文化センターで


7月3日(木)前橋

前橋市立永明小学校
高橋悦子さん(2008年度教養委員会委員長)
笠原理恵さん(同副委員長)
(右から)
 永明小学校は明治7年に開校され今年で創立133年を迎える大変歴史のある学校です。児童数は454人で「おもいやりのある子、自から学ぶ子、たくましく元気な子」を学校の教育目標に掲げ、豊かな人間性を培い実践力のある子どもの育成に力を入れています。
  校庭には永明小のシンボルとなっている大きなイチョウの木があり、小川も流れザリガニを捕ることも出来ます。またこの地域はナシやモモの産地として知られ、校庭にもナシの木が植えられ毎年秋になると全校でおいしいナシを食べる事が出来ます。近くには桃の木川が流れ自然豊かな所です。
  そんな永明小では昭和22年にPTAを結成し昭和47年からベルマーク運動に参加しています。永明小では教養、広報、保体、校外といった4つの専門委員会があります。ベルマーク活動は主に教養委員を中心に活動しています。各クラス1名(計15名)と地区委員さん(7名)を合わせた22名で行なっています。ベルマークの回収については年3回で、委員さんも3つのグループに分け1人年1回担当します。
  そして新年度になると児童数に合わせたベルマーク回収袋を作ります。回収袋は各学期に1回、給食費の集金日に合わせて先生に渡し、児童に配って翌日の集金と一緒に学校へ持って来てもらいます。収集されたベルマークは教養担当の先生に一時預かってもらい、翌日に当番の役員さんが学校に集まり仕分け作業をしています。まず会社番号別のカップを用意し机に並べます。次にベルマーク回収袋から大きい箱に移し各自が会社番号別に仕分けしカップに入れます。以上が学校に集まって行なう作業です。
  この作業に約2時間かかります。仕分けしたベルマークは会社番号別に袋に入れ当番の人が家に持ち帰ります。当番の人には点数別に分け集計してもらいます。集計が終わったベルマークの袋の封をとじ子どもに持たせ、担当の先生に届くようお願いしています。1週間後に教養委員の正・副3名が集まりベルマーク送り状に記入しベルマークと共にベルマーク財団に送ります。
  このように仕分け後の集計作業は、働いているお母さんたちの負担をなるべく少なくするため、自宅で作業をしてもらえるようにしています。以上がベルマークの仕分け〜集計までの作業です。
  昭和47年から始めたベルマーク運動は今年で36年目になりますが、昨年までに250万点を突破しました。ベルマーク預金での主な購入品ですが平成13年に大太鼓を購入しました。そして平成18年には、ふれあい広場で使う餅つき用きね2本とホワイトボードなどを購入し、活用しています。また国内外への恵まれない環境で学ぶ子どもたちへわずかではありますが、寄付する事が出来ました。
  これからも学校や家庭などの協力によりベルマーク活動を更に活発にしていけたらと思います。
=7月3日、群馬県民会館で


7月3日(木)藤沢

神奈川県藤沢市立鵠南小学校
大貫 玲子さん(2007年度PTAベルマーク副委員長)
奥田 尚美さん(同カートリッジ担当)
(右から)
 私たちの鵠南(こうなん)小学校は、鵠沼(くげぬま)地区にあり学校の左手には江ノ島、右には富士山が望める藤沢市の最南部にあり、市内で一番海に近い学校です。この環境の良さにより、砂の造形活動やクリーンブル−という全校児童で海岸清掃など、海辺近くならではの特色ある活動を行っています。今年で創立39年を迎える歴史のある学校で、現在24学級、児童数724人。「自ら考え行動する心ゆたかでたくましく生きる子の育成」という学校教育目標を掲げています。
 鵠南小PTAのベルマ−ク活動は各クラスから1名のベルマ−ク委員を選出し構成されており、2007年度は27名で活動を行いました。委員は学期ごとに活動を行います。ほとんどが自宅での作業ですので、1学期毎で学校に赴くのは3回です。このため仕事を持っている方、小さなお子さんがいる方でもPTA活動に積極的に参加できています。
 ベルマ−ク委員の活動は、まずベルマ−ク便りと共に児童各自に作成したベルマ−ク袋を配付し、収集日をお知らせします。ベルマ−ク袋には収集するたびにシ−ルやハンコなどを押し、回収したしるしをつけます。この袋は卒業まで使用するため、今回はどのようなしるしかと子ども達は楽しみにしてくれ、ベルマークへの積極的参加を促しています。また卒業時に「いままでありがとうございました」とメモをつけ、袋をお返ししています。委員は自分の担当クラスにあるベルマーク箱から袋を回収し、ベルマ−クを自宅で各企業別にビニ−ル袋に分けます。このとき、次の作業がスム−ズに行えるよう、乱雑な切り方のものは仕分け時に形を整えるよう委員で統一しています。
 これを委員が学校に持ち寄り、全てのベルマ−クを番号別に仕分けする作業を行いました。その時に役に立つのがいちごバックです。会社別に各ベルマ−ク番号を書いた旗をつけてテ−ブルに置き、自宅で仕分けしたベルマ−クを委員にどんどん入れてもらいます。毎回約50個に分けられた企業別のイチゴパックを委員の人数分、同じ作業量になるよう全員で確認しながら組みあわせを作ります。昨年は25セットの組み合わせになり、1人平均3企業の担当になりました。その後は不公平のないようくじ引きをし、自分の好きな組み合わせを順番に選んでもらいます。
 担当は毎学期替えていますが、この時「マヨネ−ズなど薄いビニ−ル製、ガムなどの小さいもの、スナック菓子は張り付いて大変」など沢山の意見が飛び交います。担当が決まると自宅に持ち帰り、ゆっくり点数を数えて集計し、べルマ−クを台紙に貼り、再び集計してもらいます。その後もう一度学校に持ち寄り、委員長が財団に送りますが、その時委員が集計したものを数え直したりはしていませんが、毎回計算間違えはなく、委員のきちんと集計してくれるのも活動がスム−ズに行える要因です。
 また一昨年から使用済みのインクカ−トリッジの回収を始めました。苦労した事としてカ−トリッジを企業別に仕分けする際にインクで手が汚れる可能性があり、簡易の手袋を使用して行いました。また年末の年賀状作成時期には沢山集まるので量も多くなります。自宅でお店を開いている方が業務用のトナ−を協力してくれ、1年間で約20本。これだけでもかなりの点数になりました。
 2007年度私たちが集めたベルマークは学校での収集だけではありません。学校外のお店や銀行、公民館などに収集箱を置かせて頂き、地域の方々にもご協力していただいています。みんなで少しずつ協力することで昨年度は学校にCDラジカセ5台と絵画棚をいただくことができました。ベルマ−ク財団に敬意を表します。ありがとうございました。
 私たちの学校がこのように多くのベルマ−クを収集できるのは、ベルマ−ク委員を決めて途切れる事なく長年に渡り、活動できたからだと思います。また学期ごとの活動意義が理解され、浸透している証でもあると思われます。今後も無理なく息長く沢山の方に参加して活動を続けていきたいと思います。そして卒業生もベルマ−ク箱を見たら鵠南小のベルマ−ク活動を思い出し、協力してくれることを願っています。
(スライドショーを使って発表)
=7月3日、藤沢市民会館小ホールで


7月2日(水)銀座

東京都文京区立昭和小学校
小中富 菜穂さん(2007年度厚生委員会委員長)
田中 雅美さん(同厚生委員)
(右から)
 私たちの学校、文京区立昭和小学校は昭和4年に設立され、今年開校80周年を迎えます。児童数は598名、18学級からなります。幹線道路である本郷通りと不忍通りの交差点に位置し、JR山手線及び東京メトロ南北線の駒込駅、都営地下鉄千石駅から至便の地です。周囲には閑静な住宅地が広がり、表通りには高層住宅も並んでいます。また、近くに豊かな緑を湛える江戸大名庭園の名勝、六義園や小石川植物園などがあり、春は桜、秋は紅葉を求めて訪れる人々でにぎわいます。
  平成8年に現在の校舎に改築され、明るく広々とした施設、壁のないオープンスペースを有する教室、開閉式天井で床の上下が可能な屋上プールなどに恵まれ、子ども達は日々のびのびと楽しく過ごすことができています。また「昭和高齢者在宅サービスセンター」を併設していることで、子ども達と高齢者の方々との継続的な交流の機会にも恵まれています。
  ベルマーク運動への参加は1961年からになり、今年で47年目になります。近日中に累計400万点を達成する予定です。PTA活動として、5つの委員会の中の一つである厚生委員会でベルマークの集計を行っています。また、学期末毎に『ベルマーク新聞』と銘打ったプリントを発行し、ベルマーク収集に対する意識が高まるよう努めています。厚生委員会は各クラス1名ずつ、計18名で構成されています。皆様と同様、委員会メンバーには仕事をしている人、小さなお子さん連れの人もいますし、ベルマークの集計以外にも委員会活動があることから、効率よく、多くのベルマークを集められる事に重点をおいています。
  まず、毎月各クラスで厚生委員がクラス児童全員にベルマーク袋を配布し、毎月10日の締め切り日までに教室にあるベルマークポストに入れてもらいます。子ども達のベルマークに対する意識が高いことからこのベルマーク袋のやり取りは厚生委員のお子さんとそのクラスの児童たちとで直接やり取りすることが成り立っているクラスが多いようです。ベルマーク袋については毎月必ず提出してもらい、その際一枚もベルマークが入っていなくてもよしとし、ベルマークの有無に関わらずその月の欄にシールを張ったりスタンプを押してあげたりして、提出する意欲が湧くように工夫しています。
  次に集めたクラスのベルマークを自宅でまとめます。後日、学校で集計しやすいように、同じ協賛会社、すなわち同じベルマーク番号で同じ点数のものを10枚ずつセロテープでつなぎ留めます。10枚、もしくは5枚ずつで留めることによって、集計作業の際、計算しやすくなります。半端な数のマークはそのままにしておきます。こうしてまとめたものを、学校にて合同で行う集計作業に持ち寄ります。透明のケースとベルマーク番号の札と、その番号の封筒を1セットにして番号順に並べます。そして来た人から自分でまとめたベルマークをケースに入れてから作業を進めます。
  学校での合同集計作業は年に5回行いました。春休み、夏休み、冬休みの月と行事の多い月を避けて、5月、6月、9月、11月、2月とある程度定期的に行い、マークが溜まりすぎることもなく、2時間弱の作業で終えていました。自宅で10枚ずつまとめてあることから作業が単純で、おしゃべりしながらの楽しいひとときとなりました。また、キヤノン、エプソンのインクカートリッジは学校に回収用の箱を設置し、この日に荷造りをしてそれぞれの会社に送る手配をしました。
  本校の1年間の集計点数は近年約6万点でしたが今年は9万点を越える点数になりました。飛躍的に増えた理由は、次の3点が考えられます。1点目は、2年前よりインクカートリッジ回収に積極的に取り組み成果が出始めたことです。家庭での年賀状印刷を見込んで12月発行のベルマーク新聞でカートリッジの回収を呼びかけました。パソコンで作成した印刷物が多い中、手書きでイラスト付きのベルマーク新聞は特に目を引いたようです。結果は予想以上に集まり、1度の回収で、両社とも回収用のダンボール箱がいっぱいになるほどでした。
  2点目は協賛会社であるイーイーアイのオンラインピースの会員登録を呼びかけたことです。こちらもベルマーク新聞の号外を出し全家庭にお知らせしました。会員登録の呼びかけに関しては学校側にも相談した上で、無料であること、個人情報の提供はほとんどないことを前提に、キャンペーン中につき登録すると自分の学校に100点加算されることを大きく宣伝しました。結果、80名の会員登録があり、8000点以上が集まり、イーイーアイのHPによると全国5位をキープしています。
  3点目は、前年度より継続的に地域の方々、そして本校と連携をとっている幼稚園、保育園へ協力を要請し、成果が出始めたことにあるようです。地域の方向けには正門にベルマーク専用のポストを設置し、幼稚園、保育園にもそれぞれボックスを置かせていただき、たくさんのご協力をいただきました。以上3点についての成果があったばかりでなく、相乗効果でその他のベルマークの提出率も上がりました。また、3年生でリコーダーを一斉に購入する際も、リコーダーに付いてくる小さなベルマークを見落とすことなく提出していただけるようその学年限定で呼びかけたりしています。このように大きな点数が集められる機会を逃さず、楽しく宣伝することを、これからも行っていけたらと思います。
  次に集まった点数での購入品について、最近では一輪車やフリスビーなどを購入しました。過去には各教室用の加湿器なども冬場の乾燥対策として購入し、そのフィルターのみをまとめて購入した年もあります。なるべく年度ごとに購入をし、少しずつですが財団が行っている各方面への援助の一端を担えるように努めています。
  ベルマーク運動への参加を通じて様々なコミュニケーションを経験することができました。学校の正門に設置したベルマーク専用ポストに小さなマークを集めて入れてくださっている地域の方々の温かさ、毎月提出のベルマーク袋に「1枚もないんだよね〜、あ!あるある、ちょっと待って!!」と自分のノートからマークを切り抜いてその場で袋に入れてくれる児童の笑顔、お忙しい中たくさん集めてくださり学校に寄付してくださる幼稚園、保育園の園長先生の懐の深さ、ベルマーク運動に関わり、多くの方々に支えられて私たちの学校のベルマーク運動が進んでいることに胸を打たれ、感謝の念でいっぱいになりました。
  そして、財団の方からこの壇上で体験発表の依頼があり、逃げたい一心でお断りすることまで考えていましたのに、満面の笑顔で「素晴らしいですね!今年はプレミア付きの年ですね!」ととても喜んでくださった校長先生、自分たちの活動を振り返り今後に生かす機会を与えていただいたことに感謝いたしております。点数を集めることはもちろんですが、ベルマーク運動がこれからも子ども達の教育環境を、多くの人々の温もりで包んでいくであろうと期待しております。
(スライドショーを使って発表)
=7月2日、京橋プラザ区民館で


6月27日(金)川崎

川崎市立新城小学校
廣山 ゆき江さん(2007年度PTA学年学級副委員長)
安田 裕子さん(同委員長)
島谷 友紀さん(同副委員長)
(右から)
 私たちの新城小学校は、今年で創立56年を迎える歴史のある学校です。学校のある武蔵新城は、川崎市のちょうど真ん中の中原区に位置しています。駅から商店街をぬけ、閑静な住宅地に小学校があります。また学区には江川せせらぎ遊歩道もあり、春には見事な桜を見ることができます。昨年度、近隣の小・中・高等学校や地域の方々の参加・協力で初めて「森とせせらぎ祭り」が開催され、とても賑わいました。
  新城小学校は現在24学級、児童数766人で、昭和47年(1972年)から始まった1年生から6年生までのたてわり活動は、市内でも有名な活動の一つです。また、「心も強く 体も強い子」という学校目標を掲げ、健康でたくましい子、よく考え進んで行動する子、仲よく助け合う子という目的をもって、日々その育成に力を入れています。
  そしてPTA会員のボランティア活動として、朝のあいさつ運動や下校時パトロール、祭礼パトロールなどもあり、学校への協力体制がきちんとできています。
  ベルマーク運動は、学年学級委員会が中心になって取り組んでおり、構成メンバーはクラスから1人ずつの計24人です。学年学級委員会の仕事は、ベルマークの収集・整理ということで、時間内にできなかったり、出席できないことがあったりしても、家に持ち帰って作業ができます。また、毎月1回、午前10時頃から正午までの約2時間の作業ですので、勤めている方でも比較的負担が軽いのではないかと思います。
  ベルマーク運動への参加は昭和36年(1961年)からで、昨年度には累計500万点を突破して、財団から感謝状をいただきました。毎年10万点近く集まりますが、ここ何年かは購入しておらず、今までに購入したものとしては、PTAルームのテーブルや椅子などです。現在、来年度の新校舎落成に向けて、新しく何を購入するか検討中です。
  ベルマーク活動は、まず毎月ベルマーク収集日の1週間前に、担任の先生からおたよりと各クラスのキルティング袋に入ったベルマーク袋を、児童に配っていただきます。袋には、必ずキャラクターのスタンプを押して、子どもたちに返すようにしています。このスタンプも子どもたちの楽しみの一つになっているようです。1週間後の作業日に、各クラスの廊下に下がっているベルマーク袋が入ったキルティング袋を回収し、整理作業するPTAルームへ運びます。そして、まず会社別に仕分けをします。この時、オリジナル製の仕分けパックを使います。
  次に、点数を数えますが、数えにくいものや数量の多いものもあるので、不公平にならないように気を配っています。この時、今自分はどこの会社を担当しているのかが他の人にひと目でわかるように担当表を掲示し、自分の名前を書き入れるようにしています。また、数えやすいように10枚ずつセロハンテープで留めてまとめています。数え終わったものは、その会社の袋に入れて保管します。その際、何点あったかを集計用紙に記入し、一緒に袋に入れておきます。仕分けパックの方には、「済」マークを入れておき、数え終わったことがわかるようにしています。量が多くて時間内に整理できない時は、みなさんが分担して家に持ち帰り、次の作業日までに点数計算しておきます。点数を計算する時は、ガムなどの小さいもの、マヨネーズなどの薄いビニールマークは数えにくいので、間違わないように気をつけています。発送は7月、12月、3月の年3回です。発送の時は、計算ミスや記入もれがないように集計用紙を交換し、チェックし合っています。
  そして、先程もお話しましたが、月に1回「ベルマークだより」を発行しています。これには、ベルマーク運動の意義や目的、マークの切り揃え方、購入できる物、ベルマーククイズ等を載せて、活動の盛り上げを図っています。こうしたPRのお陰か、各家庭では1点でも多く集めようという姿勢が見られ、毎月多くの家庭からベルマークが集まります。
  私たちの学校がどうしてこんなに多くのベルマークが集まるのかについてお話したいと思います。▽ベルマーク運動が、46年間も途切れることなく堅実に続けられており、運動の意義が理解され、浸透していること▽「継続は力なり」ということを実感しています▽多くのお母さん方が、子どもたちに声をかけてマークを集めてくださっていること▽地域の商店や隣接の幼稚園も協力して下さり、ベルマークを集めていただいていること▽学校のPTAルームを貸していただき、気兼ねなく和やかに活動していることなどです。
  こうした家庭・児童・学校・地域がスクラムを組んで活動している成果として、昨年度は500万点達成という輝かしい記録が残せたのだと思います。今後の目標は、今までのように「ベルマークだより」などで呼びかけをして、地域の方々の理解と協力をさらに強めていただけるように、根気よく地道に運動を続けて行きたいと思います。
(ベルマークの収集、整理をするためのグッズを持参、掲げながら発表)
=6月27日、川崎市産業振興会館ホールで


6月26日(木)川越

埼玉県入間市立藤沢小学校
大和田 輝美さん(2008年度PTA副会長)
叶  絵美さん(07年度同)
岡村  尚子さん(08年度同)
(右から)
 私たちの藤沢小学校は、今年で創立126年を迎えた伝統ある学校です。入間市はアウトレットパークもできてご存知の方も多いかと思いますが、狭山茶の産地でもあり、「夫婦道」というドラマのロケ地にもなりました。藤沢地区はその入間市の南東部に位置しています。最近では駅周辺の開発に伴い、道路整備等が進み大型店舗が多くなりました。
  藤沢小学校は現在22学級あり児童数は686人と藤沢地区では最も大きい学校です。昨年度からの体育館建て替え工事も無事に終わり、先日、竣工式を迎えました。子どもたちは待ちに待った新しい体育館でのびのびと活動しています。学校では『かしこく、やさしく、たくましく』を教育目標に掲げ、「感性が豊かでたくましく生きる子ども」の育成を目指しています。
  ベルマーク活動への参加は1993年4月20日からで、今年で16年になります。今まで集めた点数の合計が今年100万点を超えたということで、今回財団から感謝状をいただきました。コツコツとやってきましたが、特に大きな運動としてやってきたわけでもないので、100万点のお話を聞いたときには正直びっくりしました。
  ベルマーク活動は、本部役員と学年委員が中心に行っています。その構成メンバーは各クラス2名の学年委員と、本部役員8名の計46名です。集計作業は年に5〜6回行います。学年ごとに担当の回を決め、その担当学年が中心となり、作業を行います。日程を決め、呼びかけのお便りを作り、全家庭に配布します。
  具体的な収集方法は、ペットボトルで手作りした回収箱を各教室と職員室に置いて、いつでもベルマークを入れられる様にしています。
  入学した1年生には、各家庭にベルマーク活動についてのお便りとベルマーク一覧表、ベルマーク収集袋、冷蔵庫などにつけておけるようにマグネットを配布しています。各家庭で6年間にわたって大切に使用してもらっています。
  使用済みのカートリッジも点数に換算されます。カートリッジは点数が期待できるので、職員室前にオリジナルの回収箱を設置しています。
  その他、学校の回りにある店舗や、公民館、保育園など公共の施設にも手作りのベルマーク回収箱を置かせて頂き、定期的に回収しています。
  また、秋に行われるPTA主催の「ふじっこまつり」では、ベルマークを紹介するコーナーを設け、仕組みをわかりやすく説明したボードや、クイズ形式の問題を作りました。これにより、多くの人に関心をもってもらえたのではないかと思います。
  集計作業日の前日には、放送委員の児童による呼びかけ放送、担任の先生による連絡帳での家庭連絡など協力していただいています。集計作業日当日の朝は子どもたちに集計作業の部屋まで箱を持ってきてもらいます。その際には「ありがとう」の言葉を伝え、手作りカードに子どもたちの喜びそうなキャラクターのシールを張って返します。
  集まったベルマークはまず会社別・点数別に分け、それを会社番号のついたイチゴパックなどの容器に分けて入れ、その後会社ごとにまとめます。ガムなどの小さいもの、マヨネーズなどの薄いビニール、似ている会社など作業前に確認し注意を促しています。 それを10点ずつホチキスでとめ、硬いものはセロテープで貼ります。小さなお子様連れでも参加できるので、和やかな雰囲気で作業は進みます。
  集計が済み、点数が出たところで、ベルマーク便りを発行し、協力のお礼と集計結果、次回の作業予定と引き続きの協力を呼びかけています。
  私たちの学校が多くのベルマークを収集できるのは、次のようなことが考えられます。@ベルマーク活動が15年間途切れることなく堅実に続けられ 運動についての理解と地道な協力が得られていることA地域の方々の理解と快い協力を頂いていることB先生方の協力、児童の参加があること、などです。
  こうした家庭、学校、児童、地域が一体となって活動している成果として、昨年度はカサたてを購入しました。低学年のカサがわかりやすく整理され、とても役立っています。その他にも、学校名の入った旗やバランスボールなど、さまざまです。旗は私たちで企画しベルマーク財団を通じて業者の方に作成を依頼して作り上げました。運動会や、市内体育祭、わんぱく相撲などいろいろな場面で使われています。
  1点=1円の小さな積み重ねにより、子どもたちの学校生活のお手伝いになります。そして、へき地校などへの援助活動もできることを知り、ベルマーク活動の素晴らしさを実感しました。今後も子どもたちへの活動として、無理なく、地道に続けていきたいと思います。
(スライドショーを使って発表)
=6月26日、川越市市民会館やまぶき会館で


6月25日(水)池袋

東京都文京区立窪町小学校
冨樫  恵子さん(2007年度ベルマーク委員)
小松  美紀さん(同委員長)
田久保 敦子さん(同委員)
岡根  千鶴さん(同委員)
(右から)
 私たちの文京区立窪町小学校は、今年で創立82周年を迎える歴史のある学校です。生徒数は約655人と、文京区の中でも比較的大きな学校です。周りには教育の森公園をはじめ様々な公園があり、子どもたちにとって恵まれた環境にあります。
  また、平成18年度に新校舎が完成し、教室もオープンスペースへと変わりました。教室と廊下の間に壁が無いので、休み時間には子どもたちはクラスを超えて多くの友達と生き生きとした表情で遊んでいます。
  PTA活動では、5つの常任委員会があり、そのうちのひとつがベルマーク委員会で、各クラス1名ずつ、合計20人で構成されています。
  ベルマーク委員の活動は、主に土曜日の午前中に行われており、1年間に10回程集まっています。土曜日なので働いている方も参加しやすく、活動場所も学校の第一会議室をお借りして広々と作業ができるので、とても人気があり毎年、じゃんけんをして取り合いになるほどです。
  活動内容は、まずベルマーク報を配布し、ベルマークを回収、そして収集仕分け作業へと移ります。ベルマーク報は、毎年年度の初めに発行しています。このベルマーク報で、ベルマーク協賛会社や、収集日などを全家庭にお知らせしています。この時に、ベルマークをなるべく型通りに切り取って頂くようお願いしています。
  収集日の1週間前になると、全児童へベルマーク袋を配布し、各児童に各家庭で集めたベルマークをベルマーク袋に入れて、収集日までにクラスの回収箱に入れてもらいます。
  この回収箱は、卒業生の手作り品です。木製なので丈夫にできており、出し入れもしやすいように工夫されていて、とても使いやすい箱です。ベルマーク回収時期以外には、いろいろな用途に使用されています。とても愛情のこめられた箱です。
  活動の流れは、ベルマークをボウルに移す、整理かごへ仕分ける、各テーブルに分かれて作業、集計発送作業、の順に行われています。
  作業はまず、各クラスの回収箱から集めたベルマーク袋の中身を、ボウルに移すことから始まります。そして、ボウルの中に集められたベルマークを、番号を付けた整理カゴに仕分けします。
  ベルマーク番号1番から25番までを1、2年生、26番から56番までを3、4年生、57番から98番までを5、6年生と担当を決めて、作業を進めていきます。幅広い範囲を扱うよりも、担当範囲を決めて同じ会社を扱った方が、だんだんと慣れてゆき効率が上がると考えたからです。
  型通りに切り取られていないものがあれば切り取り、10枚ずつまとめていきます。
まとめる方法は統一していません。個人がわかりやすい方法でまとめる事にしています。
  主な方法としては、透明のビニール製のものはホチキスでとめて、大きくて厚みのあるものはそのままセロテープでつなげて、小さくて細かいものは台紙を用意して両面テープで張り付けています。このように様々な方法でまとめられたベルマークは、ビニール袋に入れて、会社ごとに分けられた仕切り箱に保管しています。集計発送日には、委員長・副委員長以外の委員が計算をし、できたものから順に委員長と副委員長が再チェックし、ミスを防ぐようにしています。
  年間活動回数は、仕分け作業日が6回、集計発送作業日が2回、そして予備日を2回設けています。1回の仕分け作業日にすべて終わらなくても時間を決めて終了し、次回へ持ち越すようにしています。作業をお休みされている方も、自宅に持ち帰ったりせず、「お互い様」の気持ちを持ってカバーし合っています。そのためにも予備日を設けていると、あせらずに安心して作業を行う余裕が出てきます。
  また、委員全員に必ず何か一つ、係を担当してもらい、委員長、副委員長の仕事内容を軽減させています。参考までに、19年度の係の例を申し上げます。
  インクカートリッジのリサイクル担当の「キヤノン・エプソン係」、近所のお店からベルマークを受け取りに行く「受け取り係」、児童へベルマーク袋を配布する「封筒配達係」、委員長からの連絡を伝える「連絡係」、お知らせのプリントを作成する「文章作成係」、委員長が会議に出席できない場合に代理として出席する「実行委員会代理出席係」、そして本日行われているベルマーク運動説明会に出席して活動をより理解してもらう「講習会出席係」、の7つの係活動を設けました。この係を決めることにより、1年間とてもスムーズに活動することができました。
  このような窪町小学校のベルマーク活動は1963年からずっと続いています。おかげさまで、毎年10万点前後の高得点が集まり、東京都内で年間収集点数がベスト10に入ることもあります。高い点数が集まる理由として、近所のお店の協力や、インクカートリッジやトナーカートリッジの積極的な回収、またインターネットで対象商品購入の際に付いてくるスマイルピースについてもベルマーク報で丁寧に説明していることなどが挙げられます。そして、何よりも児童や保護者の収集意欲が強く協力的なことが大きな理由だと思います。
  こうして集められたベルマークは、学校側と相談し、授業に役立つような備品を購入しています。近年では点数がたまるごとにビジュアルプレゼンターを2台ずつ購入しています。今現在、各学年1台ずつ揃っておりますが、将来的に各クラス1台ずつ揃えるのが目標です。このように45年間も続いている窪町小学校のベルマーク活動ですが、これからも無理のない範囲でみんなで協力しながら集めていきたいと思っています。
  そのためにも、一人一人が今までのように「無駄にならないように1枚でも大切にベルマークを集めよう」という意欲を持つことが大事なのだと改めて感じました。
  今後の課題をとしては、ベルマーク委員の保護者だけでなく、委員以外の方や多くの児童たちがベルマーク作業にもっと積極的に関われるようなシステムを導入すること、また卒業生や地域の方々が気軽にベルマークを届けていただけるようなベルマーク専用ポストを作ること、などを考えています。
(スライドショーを使って発表)
=6月25日、豊島公会堂で


6月24日(火)八王子

東京都あきる野市立東秋留小学校
若松 順子さん(2007年度全学年委員)
七海 弥生さん(同全学年委員)
河内 千恵子さん(同)
(右から)
 東秋留小学校は緑豊かな自然に恵まれた、東京都の西部、あきる野市にあり、創立明治6年、開校136年の歴史ある学校です。現在、通常の学級16と特別支援学級3、児童数が523名で、子どもたちは、豊かな自然の中で、明るく素直に育ち、落ち着いた中に活気ある学校生活を過ごしています。
  学校の教育目標は、「豊かな学び、すこやかな体、ひろい心」です。また、「すすんで 挨拶をしよう」を生活指導の年間を通した目標にしています。また@健康で楽しく生きがいのある学校Aよくわかる楽しい授業B地域社会や家庭と学校が心と手をむすんだ教育を進める、ことを目指しています。授業では地域の自然や文化、地域の人々による指導を積極的にとり入れたり、豊かな体験活動を実践したりして、子どもたちは毎日生き生きと授業に取り組んでいます。田植えや稲刈り、もちつきなどの米作り、竹とんぼづくりやこま回しなどの昔遊び、手話や、車椅子体験やさまざまなボランティア活動に、地域の人々をゲストティーチャーとして招き、子どもたちの指導にあたってもらっています。
  PTAの委員会は学区域を4つの地域に分けた支部から選出された委員と、各学年の学級から選出された委員とにより構成され、本部を中心に4つの支部とその下の班・広報・校外補導・保健体育・学年・全学年の各委員会があります。ベルマーク収集活動は全学年委員会が担当しており、各学年から4〜5名ずつ選出された約30名のPTA委員から構成されています。
  長年、各家庭から学校に持ってこられたベルマークを、各学級にあるベルマークの箱に入れておき、年3回、全学年委員会のメンバーが集まって一枚一枚分類し、台紙に張り付ける作業をしてきましたが、時間と手間がすごくかかるものでした。地道であって魅力あるものではありませんでしたので、委員からも敬遠されがちでした。そのため、何度も活動自体の存続について検討課題に上るほどでした。備品を増やして少しでも子どもたちの役に立つものだからと、細々と続けてきた経緯があります。
  この課題に対し、4年前から全学年委員長を中心にしてもっと活気ある活動に変えよう と改革を進めてきました。それは、集まったベルマークで児童が使用するものを購入する のだから、もっと児童が主体的に取り組めるものにしたらどうか。子ども達と一緒になっ てベルマーク収集活動に取り組んだらどうか。そうすれば、もっと、親の作業量が軽減で き、能率的で魅力的な作業が出来るだろう、などの検討がなされ、次のような活動を展開 するようになりました。
  まず、児童の主体的で積極的な活動を利用し、全学年委員会の親と一緒に活動をするた めに、「ベルマークボランティア」の組織作りをします。この活動の指導は、全学年委員会 担当の先生があたります。4年前に発足したこの活動は、4年〜6年生の児童を中心に呼 びかけて希望者を募ります。1年間親と一緒にベルマーク活動をしてくれる子ども達で、 毎年15人前後が、進んで参加して活動してくれています。
  まず、ボランティアの子ども達が収集を呼びかけるポスターを作り、廊下や階段などに 張ります。イメージカラーの黄色に統一したベルマーク収集箱を作り、各教室に置き、1 年中、いつでも入れられるようにしておきます。年3回、学期ごとにベルマーク収集強 化週間を設けます。各家庭へお知らせのプリントを作り、配布し、ボランティアの子ども 達による給食時の放送、集会の時や各学級に出向いての呼びかけなどを積極的に行っています。
  また、学校周辺のスーパーや郵便局、クリーニング店などに、校長先生と全学年委員がベルマーク収集箱設置のお願いに回り、5軒に設置させていただきました。今では学区外にも1軒設置させていただいております。このお店には、強化週間中に子ども達が回収に行ったときに、社会勉強も兼ねて設置先への感謝の気持ちを表すことを体験させ、あいさつやお礼を徹底させるように指導しています。
 また地域の方からもベルマーク収集に大変協力いただき、2005(平成17)年度に 収集箱を設置して以来、毎年2万点もの点数を回収しています。さらに、あきる野市社会福祉ボランティアの『ベルマーク整理の会』の人たちの御協力により、昨年度も1万4千点ものベルマークを寄付していただきました。
  PTA全学年委員会の活動は、強化週間後に集まったベルマークを、昼間活動できる委員が学校に集まり、休み時間にはベルマークボランティアの子ども達も参加して、一緒にベルマークの仕分け作業を行います。
 まず子ども達が各教室から回収してきた収集箱の中身を、牛乳パックで作った会社番号別の箱に分けて行く、というシンプルな作業です。回収量の多いベルマークは大きい回収箱を用意しました。仕分けしたベルマークを袋に入れて、全学年委員の集計担当の委員に渡します。量にもよりますが1人だいたい2社〜5社くらいを担当します。この集計は細かい作業なので、各自が自宅に持ち帰り、間違いの無いように慎重に枚数を数え、点数を計算して袋に記入します。
 以前は1枚1枚のりで張る大変な作業だったものが、このように時間がとれず集まれな い人でも家で出来る作業になりました。また、子どもたちに作業をしてもらうことで、委員が余り負担に思わずにPTA活動に参加することが出来るようにもなりました。ベルマークボランティアの子供たちには、3学期の強化週間終了後の朝会で1年間の活動に対して校長先生から感謝状が贈られ、みんなのために役にたったことを認めてもらえ、とても喜んでいます。
 昨年度に集まったベルマークは6万1,991点でした。昨年10月には、累計200 万点を超えて、ベルマーク財団から感謝状を頂くことが出来ました。私たちの活動が認められ、やってよかったなと喜んでいます。
  今使っている主なものでも、一輪車を33台、一輪車ラックを4台、竹馬を33騎、竹 馬整理台を2台購入することが出来ました。それらを東と西の玄関に設置しており、子ども達は毎日楽しく活用しています。教室には、ビデオデッキ12台、DVDデッキ15台 を購入し全教室に設置することができました。学校生活に役立っているので、ベルマークボランティアの子ども達の喜びと励みと誇りにもなっています。
 私たちはPTAの全学年委員になって初めて、ベルマーク収集活動の喜びと奥深さを知 ることができました。この活動を通して、微力ながら社会に貢献できることをとてもうれ しく思っています。1年ごとに委員は変わりますが、この活動が引き継がれ、さらに活発になり、学校に寄贈する備品の数が増えていくことを願っています。少子化により、毎年入学してくる児童の保護者には、ベルマーク収集活動をしていることを理解してもらう活動を進めていかなければなりません。それにはまず、家庭から学校へのベルマークを集める仕組みを、全家庭に徹底していかなければいけないと思います。
 本校の卒業生、またその保護者の方々のご協力もありベルマーク収集活動も1961 (昭和36)年から開始し、今年で47年目を迎えます。『ちりもつもれば 山となる』を合言葉に今後も地道ですが、ベルマークボランティアの子どもたちを中心に置き、さらなる収集活動をしていきたいと思います。
 (スライドショーを使って発表)
=6月24日、東京八王子市学園都市センターイベントホールで文


6月20日(金)小田原

神奈川県小田原市立富水小学校
山本 くみ子さん(2007年度PTA厚生委員長)
府川 悟志さん(06、07年度会長)
鈴木 香さん(06年度厚生委員長)
(右から)
 市北部に位置する私たちの学校は、屋上から富士山が望める自然環境豊かな地にあります。児童数は710人。市内では大規模校になります。
  PTAのベルマーク活動は、昨年度は厚生委員会で取りまとめていましたが、今年度から学年委員会にバトンタッチしました。ベルマーク係の負担をできるだけ軽くするため、ベルマークの全体集計を9月と2月の年2回にするとともに、係を2班に分け、学校での作業に参加するのは年1回でいいことにしました。
  全体集計までのベルマーク回収の流れを説明します。4月、各家庭にベルマーク回収のお願いを届け、回収袋を配布します。毎月1回、この袋にベルマークを入れ、子どもたちが学校に運びます。集まった袋は、まとめて各クラスのベルマーク係に届けられ、係の人が自宅で仕分け作業をします。毎月この作業を繰り返し、全体集計の前に番号別、点数別の枚数を計算し、企業別の集計表を作成します。ケースに集計表と仕分けしたマークを入れ、学校に届けます。
  学年委員長と副委員長は、各クラスから集まった集計表を事前に企業ごとに並べ替え、伝票算がしやすいように準備します。PTA会議室での全体集計は、机の上に電卓、鉛筆、指サック、整理袋、集計表が並べられ、バーゲンセールさながらのにぎやかさの中で進められます。1時間半程度で完了します。係の人が学校に足を運ぶ時間は、係活動説明会の1時間と全体集計とで計2時間半程度です。
  富水小では平成16年度に19万点余を集め、神奈川県1位となりました。昨年度は12万点近くで県16位、市内1位でした。無理なく、コツコツと活動を続けるPTA会員の方々の努力の成果だと思います。併せて学校の横のスーパーに回収箱を設置、子どもが卒業後でもベルマーク活動に参加できるようにしました。自治会の皆さんには毎年、回覧板を通じて回収をお願いし、地域ぐるみの協力を受けています。
  最近は使用済みカートリッジの回収が多くなっており、今後一層PRに努めたいと思います。また「1点でも1枚でも無駄にしない」という気持ちから、切り方の不備などで判断不能なベルマークが出てきた場合のために「ハテナ袋」を用意、不明瞭なマークを入れて財団に送っています。財団の判断で点数化していただけます。
  財団設立の翌年に運動に参加して以来、富水小では約490万円分の学校用品を購入し、約49万円分の社会貢献をしてきました。多くの方の熱意と努力、温かい心に支えられての結果です。これからも、地道に根気よく活動していきたいと思います。
(スライドショーを使って発表)
=6月20日、小田原市生涯学習センターで


6月21日(土)築地

東京都台東区立富士小学校
高林 晴美さん(2008年度PTA整備委員長)
久保 富子さん(同副委員長)
玉井 佳美さん(同副委員長)
岸本 貴子さん(同副委員長)
(左から)
 私たちは三社祭で有名な東京は下町の浅草からやって参りました。6月は植木市。7月はほおづき市。8月はサンバカーニバルなど、1年を通して何かとお祭行事の多い町の中に位置する富士小学校は、本年度で創立108年を迎え、18学級、児童数569名と区内では児童数の一番多い、まさに地域と共に育ち地域の学校として歴代から住んでいる方々に慈しみ育てていただいている学校です。
  富士小学校PTAのベルマーク活動は、整備委員会の担当で、構成メンバーは各クラス1名ずつの計18名です。整備委員会の仕事はベルマークの収集、整理以外にも運動会、おたのしみ会、もちつき大会などの活動もお手伝いします。
  それでは私達の活動を順を追って説明させて頂きます。4月は、ベルマークを入れるがんばり袋を作成します。児童人数分の封筒に、あらかじめ1年分の収集日を印刷しておく。次に、2分の1にした封筒にベルマーク一覧表より切り取った物を張り付け、各会社ごとの仕分け袋を作ります。
  5月以降は次の通りです。@毎月ベルマーク収集日3〜4日前に連絡帳により先生にがんばり袋の児童への配布をお願いしますA各児童が家庭で集めたベルマークを袋に入れ、クラスのベル箱に持ち寄りますB月1回の収集作業日に各クラスの委員会がベル箱を回収し、整理作業をする部屋に運びますCあらかじめ机の上にマークの番号順に箱を並べておき、スムーズな流れの中で会社ごとに仕分け作業をしますDがんばり袋に「ありがとう」の印を押し、各クラスに戻します。ベル箱を取りに行き、クラスに戻すまでの工程を2〜3時間目の20分休みの間で行ないますE学期末は、集計準備をします。会社別に担当者をきめ、夏休みや冬休みを利用して自宅で集計しますF9月、1月、3月に各自集計した物を計算ミスや記入もれがないよう交換し合い、必ずチェックを行ないます。そして発送します。 
  私たち整備委員会の活動時間は、基本的に毎月1回10時〜正午の間の1時間から2時間位です。引き受けた以上は、「楽しく明るい委員会活動を!」というのが代々の委員会のモットーでありまして、学校側の協力もあり、ほとんどが和室を提供していただき、畳の上で肩を並べ談笑をまじえながら和気あいあいと行なっております。様々な学年のお母様たちとの意見交換の場にもなっており、たまには大人数で食事をしたりもしています。また、お仕事をされている方々の負担を軽くするため学年の中で交代制にし、家庭に持ち帰っての作業もかまわないことにしています。
  ベルマークにより購入した備品は、3〜4年前には一輪車やラジカセを購入できました。お買い物一覧の冊子を見るとあまりの種類の多さにびっくりしてしまいますが、どれを取っても子ども達の為に、あったらいいな〜と思うものばかりなんです。学校の予算以外でも子ども達に必要な物が購入出来るなんて!素敵な事ですよね。一輪車が届いた時は、感動してしまいました。ここ3年間に集まった点数は、2005年は7万4225点、06年は5万7829点、07年は8万7541点で、3年間合計で21万9595点でした。
  ベルマーク運動の意義については、例えば購入品の金額の一部が被災校への寄付金となり、援助活動に参加出来ている事などを説明し、各家庭の協力へのお礼の意を込めた「ベルマーク便り」を適宜発行して父兄のみなさんにお伝えしております。どんな備品を購入して欲しいか?などのアンケートも盛り込みます。
  今や会社、家庭においてパソコン時代です。3、4年前より協賛していただいているエプソン、キヤノンさんのインクカートリッジがありますが、先生方にも協力をお願いして職員室やコピー機の隣に回収箱を置かせていただきましたら、なかなか集まりが良く、効果をあげており、今後地域の郵便局や会社さんに協力をお願いして回収箱を設置させていただくことを考えております。
  富士小学校のベルマーク運動への参加は、1961年の5月から始まり今年で47年目になります。今年は、400万点突破の感謝状もいただきました。47年間も途切れることなく、堅実に続けられ、また運動の意義が理解されて浸透していることを、歴代の委員の方々に感謝するとともに『継続は力なり』という事を実感しております。これからも根気強く地道に運動を続けていきたいと思います。これで、私たちの発表を終わります。どうもありがとうございました。
(スライドショーを使って発表)
=6月21日、朝日新聞東京本社の読者ホールで


6月17日(火)横浜【3】

横浜市立白幡小学校
本村 順子さん(2007年度PTA学年学級委員ベルマーク係リーダー)
下村小百合さん(同ベルマーク係)
鈴木千鶴子さん(同ベルマーク係)
押尾 洋子さん(同ベルマーク係)
鶴岡 紀子さん(同ベルマーク係)
(前列左から、後列は学年学級委員の皆さん)
 私たちの横浜市立白幡小学校は、神奈川区と港北区の学校エリアを有する閑静な住宅街の中にあります。近くには白幡池公園があり、様々な授業やクラブ活動で利用しています。本校は今年、創立72周年を迎えました。
  ベルマーク活動は、クラスから1人ずつ選出される学年学級委員会(20名)が担当しており、うちベルマーク係は8名。ベルマーク係は様々な企画を立て、他の係のメンバーやボランティアの方々に作業の面でお力添えをいただき、ベルマーク活動に力を入れてきました。このボランティアの方々と学年学級委員と併せて約30名ほどでベルマーク集会を行います。毎月1回、1時間半の短い時間ですし、お茶を飲みながらの簡単な作業なので、みなさん気軽にお手伝いに参加してくださいました。
  白幡小がベルマーク運動に参加したのは昭和36年5月22日です。私たちは昨年、ベルマーク活動をもう1度見直し、今まで以上に、活動が盛り上がるように工夫してみました。まず、長年、活動はしていたものの、その点数や過去の購入履歴など、報告をしてこなかった為、活動自体があいまいなものになっていることに気づきました。認識不足を解消し、ベルマークを集めることが立派なボランティア活動に繋がるのだという意識を高めるためにプリント作りに力を入れました。
  画面のプリント1枚目はボランティア活動の仕組みを載せました。2枚目は活動内容の報告を明確に記し、今後の協力へと繋がるようにしました。3枚目は集めることから集計・発送・過去の購入品など、一連の流れを子どもたちにも理解しやすいように、イラストで作成しました。これに共通するテーマは『 ベルマークを集めましょう!身近にできるボランティア活動 』です。集めれば預金、捨てればゴミ、たかがベルマーク・・・、されどベルマーク!親子一緒に楽しく探しましょう!!と大きく打ち出し、一目瞭然になる構成にしました。
  また、校区内にある、スーパーや郵便局等に協力を仰ぎ、箱やポスターを置かせて欲しいとお願いしたところ、どこのお店の方も『昔、やってたわ〜!』と快く承諾して下さいました。箱は、透明で手頃な大きさから駄菓子が入っていた容器にしよう!ということで駄菓子屋さんを回り無料で頂いてきました。また仕分けをする際はタマゴやイチゴのパックを、発送する際はミスプリントで印刷できなかった用紙などを利用しました。準備が整ったところで、町内会へ回覧板をまわしていただき、ベルマーク回収BOXの設置場所をお知らせしました。この時、PTA会長が、各町内会、会長のお宅を、1件ずつお願いに回ってくださいました。
  ベルマークの整理方法で最初にやったことは協賛会社ごとに係を分けて担当を持たせることです。約60社あるなかでも、大量に集まる会社と、そうでない会社があります。量が多くても同じ点数だけしかない森永バター(森永乳業)や、0.1点きざみで細かく点数が分かれている湖池屋など、会社によってとにかく様々です。大量に集まる会社をピックアップして、1人1社担当させ、そうでない会社は均等に振り分けていきます。インクカートリッジはエプソン、キヤノンだけを担当します。ここでポイントなのが、ベルマーク同士似ている会社は担当者を同じ人にすることです。混合しやすいのです。もし間違って入っていても同じ担当者ならすぐに交換ができます。
  仕分けは次のようにします@協賛会社の番号順にイチゴパックを並べ、ベルマークを仕分けしていきますA次に会社ごとに分けたものを、今度は点数ごとに分けていきますB各自、担当している会社のベルマークを持って、それぞれに分かれます。各会社ごとに整理をするわけですが、ポイントは10個で1つのまとまりを作ることです。インクカートリッジは1枚のビニール袋に10個ずつ入れていきますCこうして整理したものを、今度は集計袋に入れていきます。何点が何枚あって、合計何点といったように記入します。
  そして4月から1月までに9万8,981点も集めることに成功し、横浜市内で第8位になりました。昨年は、前年度までの預金とあわせて、学校の門に取り付ける防犯カメラを購入することができました。
  この1年間、ベルマークの活動を通して、1人1人の小さな努力が大きな力に成り得るということ、児童、保護者、地域の方、お店の方、多くの方の協力があってこの活動が成り立つんだと痛感し、『助け合いの精神』を学びました。また、捨ててしまうほどの小さなものを、積み重ね大切にする事は、今の時代、子どもだけでなく私達親にとっても大変意味のあることだと思います。去年の5月、私もこの会場に来て、初めてベルマークの説明を客席から聞いていた一人です。まさか今回、自分たちが壇上へ上がるとは思ってもみないことでした!来年は皆さんの内の誰かが壇上に上がることでしょう!今後も、ちりも積もれば山となるんだ!と信じて活動に参加していきたいと思っています。最後になりましたが、OK妙蓮寺店、篠原台郵便局、白幡幼稚園、仲手原幼稚園、生協白幡店、サンリ薬局、そして地域の方々、日頃より多大なご協力をしてくださり、ありがとうございます。
(スライドショーを使って発表)
=6月17日、神奈川県立県民ホール小ホールで


6月20日(金)東陽町

東京都江戸川区立第二葛西小学校
斎藤 知都世さん(2007年度成人委員会委員長)
小川 美由紀さん(同ベルマーク班長)
(左から)
 第二葛西小学校は、東京メトロ東西線と、環状7号線が交差する葛西駅から、徒歩十数分の沿線にあります。23学級と、おおぞら学級1学級を合わせて、全児童826人の大規模校で、今年、創立75周年を迎えました。ベルマーク運動への参加は1985年12月からで、昨年、参加22年にして、累計100万点を突破し、財団から表彰の盾を頂きました。
  ベルマーク運動は、PTAの成人委員会が担当しています。成人委員は23学級から1名ずつ計23名で構成されます。各教室には、子どもたちがいつでもベルマークを入れられるように「ベルちゃん箱」を設置しています。各クラスのベルマークは、学期ごとに、23名全員で、各自集計します。そこから先は、ベルマーク係が行います。ベルマーク係は、委員長を含め6名です。1年〜6年、各学年を受け持ちます。そのうち1人を、班長に選びます。班長は、インクカートリッジ入れの管理をはじめ、委員長のサポートをします。
  成人委員会では、ベルマーク運動の他にも、子どもたちの生活向上や、親子、または親同士の交流を目的とした活動をしております。1人で、複数受け持ちますので、計画的に、手際よく、進める事が大切になってきます。学期ごとの締め切り日までに、時折、回収し、集計しておくのも良い方法です。その場合、児童の行動の妨げにならない様、余裕のある時間帯に回収します。
  回収したベルマークは、まず、同じ番号に仕分けします。次に同じ点数を10枚ずつ、紙に張ったり、セロテープにくっつけたりしてつづります。その方が、後で、企業別に分けて、点数を出す時、数えやすいからです。また、1.5点と15点など、桁に気をつけます。点数が違う物同士は、合わせて10枚になっても、一緒にくっつけません。数え間違いの元になります。集計後は、クラス名の入った回収袋に入れます。皆、忙しい中、自分なりの計画を立て、期日までに仕上げてくれます。
  といいますのも、各学期終了の1週間前までに、ランキングを掲載した、「ベルちゃんだより」を発行するからです。ベルマーク関連の連絡事項の他に、その学期のトップ10と、おおぞら学級の点数、全校合計を発表します。3学期には年間トップ3も出します。そのため、各クラスの集計後は、即、班長に点数を報告します。その間、委員長は、ベルちゃんだよりの準備をします。ベルマーク係は、印刷日までに、集計袋を学年ごとに回収し、企業別に仕分けする作業に備えます。効率よく進めるには、委員長とベルマーク班長の連携、ベルマーク係の協力が大切です。仕分け後は、手伝いを2〜4人加え、8〜10人で分担し、企業名の入った整理袋と一緒に自宅へ持ち帰り、集計します。その後、再びベルマーク係が集まり、発送となります。ここまでが毎年の流れです。
  二葛西小では、より多くベルマークを集める為に、その年の成人委員が、棒グラフの掲示や、賞状、メダル、目標を決めるなど、工夫をしています。昨年の私たちは、「ベルちゃん箱」に着目しました。今までの「ベルちゃん箱」には、皆、同じ顔のベルちゃんを付けていました。それを、各クラス、皆違う犬の顔にしました。「自分たちのベルちゃん!と感じる方が、愛着を持つのではないか」「特に、低学年は、愛着が、ゴミにする前に、ベルマークを確認する習慣につながるのではないか」と考えたのです。
  1回目の「ベルちゃんだより」は、初めて、ベルマーク運動を知る事になる1年生を意識した文章にしました。「ベルちゃんのご飯はベルマーク。えさの催促をしないベルちゃんに代わり、気をつけてあげてね!」としたのです。また、各クラスの集計後に、ランキング発表があることを知っている、2年生以上を意識して、1等賞のベルちゃんの顔をお便りに載せる事も書き添えました。
  毎年、財団から、一覧表が送られて来ると、ベルマークの仕組みや、切り取り方の説明、ホームページアドレス等を載せ、繰り返し運動を呼びかけています。しかし、今一つ、理解しているとは言えないなと感じていました。それなら、忙しい大人たちより、子どもたちから、もしくは、子どもたちと一緒に理解を深めていく方が良いのではないかと思いました。
  財団から盾が送られて来た時や、学校図書の購入が決まった時、購入した本が届いた時など、機会を捉え、報告と共に、ベルマークの仕組みや理念を、易しい文章で、説明しました。「お金を手に入れる手段もなく、我慢するしかないお友達が、どこかに居るかも知れません。ゴミにする前に、ほんの少し、気をつけてみましょう」「沢山集まれば、みんなもうれしいし、お友達も、きっと、喜びます。そして、そんなお友達を想う時、みんなは、もっと、うれしくなるはずです」「新しいご本が増えるとうれしいな。そんな、みんなの、うれしい気持ちをおすそわけ。どこかの、お友達に届くことを想ってみてください」と、子どもたちに向けて、呼びかけました。
  二葛西小は、伝統校でありながら周辺は、小学校や図書館が新設され、住宅や公園も多く、子育て世代の増加に伴い、スーパーやコンビニも増え、ベルマークを集める好環境にあると思います。そこで、他校での取り組みを紹介し、地域に広げる事にも挑戦しました。
  1年間を振り返り、最後に、活動へのアンケートを取りました。そして、今度は、それに応える形で、大人向けに、「ベルちゃんだより」を発行しました。皆が集めたベルマークのゆくえを図式化し、ベルマーク預金の、直接援助支援金としての仕組みや活動の説明、アンケートに書かれてあった感想などを載せました。また、卒業する6年生に、「進学する中学校でベルマークを集めていなくても、引き続き集めてください」とお願いしました。母校の第二葛西小学校が、受け皿になる事を、伝えました。在校生に、卒業生の気持ちを伝える事を、約束しました。様々な取り組みの結果、昨年は、いつもより、約3万点多く、集める事ができました。
  ベルマーク運動の良さは、人の意識をそこへ向ける事で、ボランティアが生まれる所です。一人一人が、同じ気持ちになる事で、大きな力になる事です。子どもたちが、自分の手を使い、人の為になる事を、実感できる所です。多くの大人たちが、様々な形で、このベルマーク運動に関わる姿を見る事で、「大きな人は大きな荷物を持つ」。この社会が成立する為の、それぞれが持つ責任を、子どもたちが、知る事です。「小さな自分たちも小さな荷物を持とう!」集って来るベルマークを見る度、そんな子どもたちの力強い気持ちを感じます。
=6月20日、東京都江東区文化センターホールで


6月13日(金)北千住

東京都足立区立綾瀬小学校
藤本 絵里さん(2008年度PTA学年学級委員会委員長)
金子 七重さん(同副委員長)
渡部由美子さん(同副委員長)
西脇 晴美さん(同副委員長)
(左から)
 綾瀬小学校は、千代田線綾瀬駅から徒歩1〜2分、とても交通の便の良いところにあります。学校の周りには公園が多く、中でも駅前より長く続く東綾瀬公園は桜並木が見事で、たくさんの花見客でにぎわいます。創立46年目を迎え、児童数858名の足立区内で一番のマンモス校です。「豊かに感動する心と思いやりのある子ども」「きまりを守り、協力する子ども」「進んで仕事をやりとげる子ども」「心も体も健康でたくましい子ども」「自ら考え、共に学び合う子ども」という知育・体育・徳育の調和の取れた教育目標のもとで、子ども達は健やかに学び、元気に遊んでいます。
  PTAには、4つの委員会があり、それぞれ工夫を凝らし、活発な活動を行っております。私たち学年学級委員会は、各クラスより1名ずつ、計24名の委員で構成されています。ベルマーク運動を全校に呼びかけています。ベルマーク運動へは創立以来の参加で、今年で46年目。昨年度は年間で13万5,139点のベルマークが集まり、東京都で第5位という成績を収めることができました。
  まずベルマーク袋は、年6回、25日前後を配布日と決めて、各クラスの学年学級委員の児童に、クラス家庭数分のベルマーク袋を持たせます。それを担任の先生に依頼して、クラスの児童に配布し、家庭に持ち帰っていただきます。翌月の1日を『ベルマークの日』と称して、この日までに集まったベルマークを、各家庭で袋に入れ、学校に持って来てもらいます。各クラスで集まったベルマーク袋は、クラスの委員の児童が自宅に持ち帰ります。また、地域ベルマークも、同時期に年6回、担当学年を決め、ベルマーク箱を設置している場所に、回収とお礼に伺います。
  このようにして回収したベルマークを、各委員が自宅で、たまごのパックや、小さな箱などを利用して、会社別に仕分けをします。その後、点数別に仕分けをしたベルマークを、さらに同じ点数で10枚ごとにセロハンテープまたはホチキスでとめて、数えやすいようにひとまとめにします。また、集まった全校分のベルマークは、相当な数になりますので、周りが大きすぎる物は、かさばらないように切って、財団に発送する時の荷物の重量をできるだけ減らすように心がけています。その後、会社別の仕分け袋に、仕分けたベルマークを入れます。袋には、『1点×3枚』のように、点数毎の枚数を記入します。この時、小さい点数から順番に記入するという決まりを作ることで、全校分を持ち寄った時の集計の誤差を少なくすることが出来ます。
  ベルマーク袋回収月の上旬に、委員会を開き、各委員が家庭で会社別に仕分けた袋を持ち寄り、全校分の集計を行ないます。そこでは、1人2〜3社を受け持ち、集められた会社ごとの仕分け袋に記入された点数計算を行ないます。その後、ベルマーク財団に送る会社別の白い封筒に点数と枚数を記入した後、ベルマークを移し変えます。全集計が終わったら、担当者が、集計用紙に書き込み、その日の内にベルマークの発送作業までを行ないます。
  また、インクカートリッジについては、学校内に『回収ボックス』を設置し、先生方や児童がいつでも入れることができるようになっています。こちらも全校分の集計をするときに個数を数え、エプソン、キヤノンの専用回収箱に移し替え、箱がいっぱいになり次第、発送しています。
  その回の合計点数が出ると、担当学年で相談し、工夫を凝らしたベルマーク便りを作成します。このお知らせでは、各家庭に合計点数を報告し、次回も協力していただけるように呼びかけを行なうとともに、集計をしやすいようにベルマークの切り方のお願いや、新しく参加した会社や脱退した会社のお知らせも行っております。
  1年間の収集が終わった後、遊具、図書など、子ども達の成長に役立つ備品が購入できるように、学校の担当の先生を交えて、品物の検討をします。昨年度は「一輪車クラブの発表会がありますが、一輪車の台数が足りなくて困っています。」と学校より相談があり、11月に一輪車を注文しました。ベルマーク財団へも事情をお話ししたところ、10日ほどで新品の一輪車が届き、一輪車クラブの児童たちは早速ピカピカの一輪車に乗って、満面の笑みを浮かべ、のびのびと日頃の成果を発表していました。購入したベルマーク協賛会社の一輪車には、高得点のベルマークが付いておりましたので、私達委員にとっては、二重の喜びとなりました。
  また、図書ボランティアの方にご協力をいただき、児童に人気のある本を調べ、図書室に54冊の本を購入しました。児童のみなさんが本に親しむことができるようにと、ベルマークでの図書の購入は10年以上前から継続的に行っており、これまでに500冊近い本を購入しています。購入した図書には、本棚に並べる前に、ベルマークの印を付けて、各家庭で集めたベルマークが学校生活に活かされているということが、子ども達にも一目でわかるように、また、より一層、本に親しみをもって欲しいという願いが伝わるように工夫をしています。
  また綾瀬小学校では児童、教職員もベルマーク活動に大変協力的です。3年前から、「もっとベルマークへの理解を深めよう」と、4年生〜6年生までの代表児童と『児童とのベルマーク集計』を行っております。担当の先生からは「これからの恒例行事にしていきましょう。」と、ご提案を頂いており、もちろん今年も実施を予定しています。ベルマークが身近なボランティア活動であることを児童に話し、商品のパッケージからベルマークを見つけ、切る、数える、まとめる、など、ふだん私達が家庭で行っている一連の作業を一緒に行います。最初は余りの量の多さにとまどっている児童も多いのですが、グループに分かれ、慣れた委員が1つ1つ、ていねいに説明しながら作業を進めていくうちに、『ちりも積もれば山となる』、ベルマーク1枚1枚の大切さを実感していくのがわかります。最後にみんなで集計したベルマークの枚数や点数を発表するときには、自分たちの苦労が想像以上に大きな数字になっていたことに、大歓声が上がりました。
  参加した児童からは、「小さな点数も、積み重ねると大きな点数になる。」「1人1人が少しの手間をかけて丁寧に切ることで、係のお母さんの仕事がとても楽になる。」など、心温まる感想がたくさん聞こえてきました。この日の作業の様子は、参加した児童と先生によって、校内の掲示板に写真などを使ってわかりやすくまとめられ、全校に向けて紹介されました。
  ベルマーク収集は、保護者だけではなく、地域の皆さまにもご協力を呼びかけております。近隣の金融機関や商店、幼稚園など8カ所にお願いして、地域ベルマーク箱を設置させて頂いております。昨年度は地域ベルマーク箱に約1万2,000点のご協力がありました。また、卒業生の保護者の中には、「在校中に、ベルマークを集めることが身についたので、今後も続けたいが、どこに持って行けばいいの?」と、質問をよせてくださる方がいます。そのような方へも地域ベルマークは大いに役立っているようです。
  学校の職員の方々も、大きな力となってくださっています。お忙しい中、給食室からは、もやしなどのベルマーク、事務室からは文房具のベルマーク、学年でベルマークの付いた教材を購入したときには、家庭に配布する前に、クラスでベルマークを切りとって、届けてくださいます。また、『インクカートリッジ回収ボックス』へは、児童から回収されたカートリッジのみならず、学校内で使用したもの、先生方のご自宅から持ってきてくだったものも入れてくださっているそうです。
  綾瀬小学校が多くのベルマークを収集できるのは、46年間もの間、とぎれることなく活動が続けられ、児童、保護者、教職員、地域の皆様にもベルマーク運動が浸透し、理解されているおかげと実感し、感謝しています。また、委員になった皆さんには、ベルマークの集計方法をマニュアル化して年度初めに配布していますが、毎年多くの方が入れ替わるにも関わらず、一人ひとりが真剣に、そして積極的に取り組んで下さっていることも、心強い限りです。今後も、綾瀬小学校の子ども達が健やかに過ごすことができるように、委員一同工夫を凝らし、協力して活動していきたいと思っています。以上で、私たちの発表を終わらせて頂きます。ありがとうございました。
(スライドショーを使って発表)
=6月13日、シアター1010(北千住マルイ)ギャラリーで


6月19日(木)大宮【2】

さいたま市立大砂土(おおさと)小学校
森  さなえさん(2007年度PTA総務部長)
関根  笑子さん(同総務副ベル長、08年度ベル長)
徳永  幸子さん(07年度ベル係)
(右から)
  大砂土小学校は、JR宇都宮線土呂駅とニューシャトル加茂宮駅を最寄り駅とする、さいたま市北区にあります。1873年、近くにある高林寺というお寺の寺子屋から始まり、今年で開校135周年を迎えました。大宮公園と市民の森の近くに所在し、自然豊かな環境と都心に近いということで人口が増加し、現在では、児童1327人、学級数は2年生7学級、その他の学年は6学級の計37学級、教職員数は67名と市内・県内でも一番大きく、国内では6位の大規模校となっております。
  学校では、「自ら学び行動する児童の育成」を教育目標とし、目指す児童像を「かしこい子・明るい子・たくましい子」としています。スローガンを、夢いっぱい・笑顔いっぱい・ひとみ輝く大砂っ子の育成とし、子どもたち一人ひとりが自信と意欲を持って毎日過ごしてほしいと願い教育活動を進めています。また、ふれあい活動の推進を図るため、本とのふれあい・地域とのふれあい・自然とのふれあいにも力を入れています。
  PTAは執行部を中心に、総務・保健教養・広報・けやきの森まつり・環境交通の5部からなり、学年・学級活動や夏の親子除草、広報誌の発行、けやきの森まつりの開催、地域と学校との連帯を行っております。この他、図書・環境などのボランティアがあり、本の読み聞かせ、草花の手入れ等に力を入れております。
  ベルマーク運動は、総務部が中心となっており、ベルマークの収集は、8月を除く6月から3月までの年9回、各月10日に行っています。
  入学すると、児童にはベルマークの収集袋が配られます。この袋は毎年スタンプ台紙を張り替えて6年間使用されます。収集に協力いただけた月には、ありがとうスタンプが押されます。各クラスと職員室には、給食の業務用缶詰の空き缶を再利用して作ったベルマークとカートリッジの収集缶が置いてあり、10日に収集されたベルマーク収集袋とカートリッジは、その缶の中で仕分け作業日まで保管されます。収集は強制ではありませんが、意外と子どもがスタンプ集めに熱心で、毎月1枚でも協力したいという気持ちから、買い物途中にベルマーク付のお菓子をせがまれる保護者も少なくないようです。
  仕分け作業は、全児童の保護者が子ども1人につき年1回作業を行います。年度の始まりに、各クラスの総務部員が、それぞれのクラスの年9回分の作業当番表を作成し、各月の当番とリーダーが決められます。各月の当番は、リーダーの下、各クラス分の仕分け作業を行います。
  作業は、毎月10日から20日の間の1日のみの9時から16時までの1時間、PTA会議室で行います。リーダーは、月当番全員と話し合い、日程を決めます。作業日には、各教室からベルマーク収集缶とカートリッジ収集缶を持って集まり、収集袋の中身を全て出すところより、仕分け作業は始まります。この作業で役立っているのは、地域の八百屋さんに協力いただいて集めてもらった、リンゴのトレーです。ひとつひとつのくぼみに、各ベルマーク番号をつけ、番号ごとに仕分けします。
  PTA会議室には、各ベルマーク番号のついた、バラ専用の引き出し収納棚と10枚専用の引き出し収納棚が設置してあります。仕分けの終わったものは、そのバラ専用収納棚にベルマーク番号ごとに収納します。
  次に、1枚ずつのベルマークを10枚のつづりにします。各クラスごとに割り振られたベルマーク担当番号に従って、バラ専用収納棚の引き出しの中のベルマークを、枠通りに切りそろえ、それぞれ点数ごとに10枚一列に並べセロテープで張ります。10枚ひとまとめにできたものは、専用収納棚に番号ごとに収納します。余ったベルマークは、バラ専用収納棚に戻します。1時間以内に終わったら、バラ専用収納棚の比較的多く集まるベルマークの作業を手伝います。カートリッジは、PTA会議室に設置してある専用ダンボールの中にメーカーごとに分けて入れます。
  10枚専用収納棚は、月担当のベル係によって、1カ月に1度、点数・枚数が10枚きちんとそろってつづられているか等の確認作業が行われます。わずかですが、違う点数が混ざっていることがあるので、はさみで切り取り、同じ点数のものと入れ替え10枚のつづりを完成させます。確認済みのものは、ベルマーク番号ごとに大き目のジッパー付ビニール袋に入れて、発送作業まで保管されます。
  発送作業は、年3回、総務部員全員が電卓持参で行います。19年度は、9月・11月・2月に行いました。ベルマーク番号ごとに、ビニール袋保管分の10枚つづりのベルマークを、同点数10束ずつ輪ゴムで止めて、枚数・点数を計算し、ベルマーク整理袋にそれらを記入し、袋の中には束ねたベルマークを入れて、セロテープで封をします。最後に発送用のシートに、集計枚数・集計点数など必要事項を記入して発送となります。カートリッジは、メーカーごとに数えてダンボールで発送します。19年度の作業は、毎回1時間半ほどで終えることができました。
  ベルマーク活動を始めて今年で46年目となりますが、平成19年度9月のマーク点検の結果、集計累計点数が600万点を達成し、財団から表彰され、取材を受けました。それにより、もっとベルマーク運動を活発にしたいという意欲が高まり、まず、けやきの森まつりの受付に収集箱を設置し、地域の方々への協力を呼びかけました。卒業生にも登下校途中などで、引き続き気軽に協力してもらえるよう、校門にベルマーク収集箱を設置しました。また郵便局や公民館、スーパーなどへ設置のご協力のお願いにあがるとともに、在校生の中で自営業をしている方や、お住まいのマンションに設置可能な方、勤務先でご協力いただける方々への呼びかけをするなど、活動がさらに活発になるよう努めました。
  新しく地域へ協力を呼びかけるということは、容易なことではなかったように感じておりますが、このような活動を通じて、地域のベルマーク運動に対する関心が高まることを期待して、これからの活動につなげていきたいと思っております。このように今年もみんなが少しずつ協力することで、私たちの学校に掛け時計や一輪車を贈ることができました。
  ベルマーク運動を通して、たくさんの方の協力で集められたマークにより学校での設備や備品・教材の充実がなされていること、それから集めたマークを利用することで寄付金が生まれ、それらがへき地学校や被災地などの環境の恵まれない学校や子供たちへの援助となっていることなどを、より多くの子どもたちや協力者に知っていただき、改めて人を思いやる心を学び、自分にできることとして、これからの社会に受け継がれていくことが大切だと実感いたしております。
(スライドショーを使って発表)
=6月19日、大宮ソニックシティ小ホールで

盛り上がり40人が参加
 6月19日、さいたま市の大宮ソニックシティ小ホールで行われた説明会に、体験発表をしたさいたま市立大砂土小学校から40人もの人がつめかけました。
  もともと同小は、37学級、児童1327人で、埼玉県内一、国内でも6番目という超大規模校です。説明会には毎年10〜20人前後が参加しているということですが、今年は体験発表校になり一段と盛り上がったようです。
  発表では、この大規模ぶりや、広い校庭が紹介されるたびに会場からはどよめきとも歓声ともいえぬ声が上がりました。昨年秋には累計600万点になり、年間集票点数が県内2位の21万1609点と活発ですが、「収集が年9回もあります」、「全児童の保護者が年に1回は必ず参加します」「バラ専用と10枚用の収納棚があります」という説明に「なるほど」とうなずく姿が多く、終わると大きな拍手が起こりました。
  昨年度の同小ベル長で、体験発表の原稿づくり、写真集めなどの裏方役をした安岡有紀子さんは「3人とも落ち着いていて、とても上手。感激しました」と話していました。


6月18日(水)土浦

茨城県土浦市立中村小学校
大内 美代子さん(2007年度第3学年委員長、全学年委員長)
庄司  君枝さん(08年度PTA第6学年委員長)
(右から)
 私達の中村小学校は今年で創立60年を迎える学校です。子ども達はとてもあいさつが出来ている、と評判です。近くに幼稚園や小児科病院、国道6号線東大通り、乙戸沼公園など人が集まるにぎやかな環境に囲まれた町並みです。現在15学級児童438人、先生23人と土浦市内では8番目の中規模校です。
  最近では不審者が校内に侵入したり学区で殺人事件があったりして、残念なことに子どもたちは不安な学校生活を送ることになってしまいました。そこで子どもたちが安全な学校生活や登下校の安全策など地域全体で子どもたちを守るため防犯活動について話し合いました。
  今では登下校時などに土浦警察署のご協力でパトロールが強化されるようになったり、簡単に校内への侵入が出来ないように門扉が設置されたり、来客用のインターホンが設置されたりしました。地域の方々には防犯パトロールをしていただき、先生方、私達保護者一同、一致団結をはかり子ども達全員が安全な学校生活が出来るように見守っています。今回の事で地域全体の防犯意識が高まりました。そして各家庭で我が子が安全に生活するための対策について話し合いました。
  中村小学校のPTAベルマーク活動は、各クラスから2名、学年学級委員を選び、全員26名で活動しています。集計まで行う日時は、授業参観日や持久走大会など子ども達を見に来る日に予定を合わせました。昨年度は3回の集計を行ないました。地域の方々にも協力していただき、ご近所のカスミストアーさんに収集箱をおかせていただいています。
  集まったベルマークはベルマーク委員の子ども達が各ベルマーク番号のついた仕分け箱に振り分けしてくれています。そのおかげで、私たち委員はすぐに集計作業に取り掛かり、効率的な集計作業をすることができます。作業の時間は10時から12時の2時間程度で、委員の皆さんは楽しく会話をしながら作業をしています。
  昨年度の集票点数は1万3863点でしたが、以前の残りの点数がたくさんあったため、かなり高額な最新式高画質DVDデジタルビデオカメラとトランシーバーをいただくことが出来ました。先生方に子ども達の元気で明るく楽しい学校行事の様子を名カメラマンとなって撮影していただきたいと期待しています。そして今後も子ども達のより良い学校生活と日頃お世話になっています先生方に使っていただける備品をより多くそろえていくために効率的なベルマーク集計活動を、子ども達や委員長の皆さま方と共に力を合わせ頑張っていきたいと思っています。
=6月18日、茨城県県南生涯学習センターで


6月13日(金)高崎

群馬県富岡市立富岡小学校
高梨  恵美子さん(2007年度PTA校内委員長)
今井   幸子さん(同副委員長)
(右から)
 富岡小学校は、明治6年、龍光寺という寺を仮教場として開校した群馬県で11番目に創立の歴史があり、児童約700名、学級数25で甘楽(かんら)郡と富岡市で一番大きな学校です。特徴的な活動として、「読み聞かせ」「自問清掃」「独創教育」「毎月2回の学校公開日」「クォータースタディ(自主学習)の推進」等などがあります。
  学校は国道254号線沿いで富岡市の中心街にあり、公共施設や商店街、上信線の上州富岡駅などが近くにあります。校区内には、明治5年に日本で最初に建てられた官営の製糸場、富岡製糸場があり、2007年には世界遺産暫定リストに載りました。休日には、観光客が多く訪れるようになりました。また、富岡小は福沢一郎画伯の出身校でもあり、校長室には寄贈された絵も飾られています。
  PTAには、広報・保健・校内・地区・教養・母親の6つの専門委員会があります。広報委員会発行のPTA新聞「かしわぎ」は、何度も県の優秀賞を受賞している実績があり、母親委員会は毎月2回金曜日の朝、担当のクラスへ出向き、子ども達に読み聞かせをしています。その他、平成10年度に父親委員会が発足し、年2回土曜日の校庭開放を企画しています。昨年度は、夏は流しそうめん大会、冬は軽井沢から運んできた大量の雪で、校庭に雪山をつくり、そり滑りをしたり、餅つきをしたりして、子ども達と密に接し、ふだん体験できないような楽しい遊びを提供してくれました。
  ベルマーク活動は学年委員で構成されている校内委員会が担当しています。ベルマークの整理は、年7回ほど計画されており、決められた整理日に担当の学年委員が学校に集まり、作業を行います。今年度は、 5月22日に1回目の整理があり、6年生の学年委員が集まり、作業を行いました。低学年が午後1時から3時半まで、高学年が1時半から4時までとなっており、子どもの下校時刻に合わせて2時間程度の作業を行っています。
  ベルマーク運動に参加して今年で41年目になります。平成18年には累計で300万点を突破し、財団から感謝状をいただきました。
  私達の学校では各教室にベルマーク箱を設置し、毎月1日を「ベルマーク収集日」にしています。校長先生作成の「富小だより」やクラス担任が作成する週予定表にも収集日を記載してもらっています。家庭で集めておいたベルマークを子ども達が自分のクラスのベルマーク箱に持ち寄ります。そのマークをベルマーク作業をする教室へ運びます。
  各教室から集まったベルマークを一つの大きな箱に入れます。各自、箱の中からベルマークをひとつかみ取り、作業を始めます。整理には、卵パックを使っています。会社別に仕分けし、点数を数えます。マヨネーズなどの薄い材質のものは10枚、ティッシュボックスなどの厚いものは5枚ずつホチキスで止め、計算がしやすいようにまとめています。作業時間内にできなかった場合は、家に持ち帰り、集計を済ませてもらっています。
  子ども達がベルマーク運動に関心を持ち、協力して取り組めるように「ベルマークカード」を全校児童分、配布しています。ベルマーク整理日に、マークを学校に持ってくると、その都度カードに印が押されます。7回全部印が押されると、校内委員会より粗品がプレゼントされます。心ばかりのものですが、子ども達はとても楽しみにしているようです。
  地域の方や近隣の商店にも協力をいただいています。校区内の富岡公民館と東富岡公民館に、ベルマーク箱を設置していただいたり、また、事務用品を扱っている店と大型カメラ店では、トナーとインクカートリッジの回収をさせていただいたりしています。トナーとインクカートリッジは、点数が大きいので大変助かっています。本校では、2年に1度ベルマークを使って、教育備品を買っています。今回、平成18年度と19年度で集まったベルマークで、CDプレーヤー3台、黒板消しクリーナー6台、Wタッチ用のなわを5本、ドッチビーというフリスビーを15個購入することができました。
  ベルマーク運動で、子ども達の学校生活がますます充実してきています。今後の課題として、備品を購入したことでできた寄付金が、災害被災校などに援助として送られていることを多くの保護者に知ってもらえるような「ベルマーク便り」の作成をしていきたいと思っています。
  これからも、家庭、学校、地域、との関わりを大事にしながら、ベルマーク運動が長く続いてほしいと願っています。
(スライドショーを使って発表)
=6月13日、高崎シティギャラリーコアホールで


6月12日(木)横須賀

神奈川県横須賀市立津久井小学校
原  二美さん(2007〜08年度PTA厚生委員長)
田中 順子さん(08年度    同  副委員長)
三橋きよみさん(08年度   PTA副会長)
(右から)
私たちの津久井小学校は、横須賀市南部の緑豊かな地域にあります。児童は559名で、今年で創立33周年を迎えます。学校周辺はキャベツ、大根、南瓜、西瓜などの農業が盛んで、冬から春にかけてはイチゴ狩り、秋にはみかん狩り、初夏にはメロン狩りなどの観光農園もあります。また、津久井浜海岸ではウインドサ−フイン等も盛んに行われており、季節の移り変わりを肌で感じることができます。

津久井小PTAの委員選出方法は、「自分ができることをできる範囲で」と気軽に参加できる形をとって、クラスには関係なく各自の立候補制となっています。もうひとつの特色として、津久井小には学級委員会がありません。1年を通して委員会活動ができない方々はサポーター制度を利用して、委員会にとらわれず協力できる範囲内でお手伝いしていただいています。また、昨年度よりPTA会議室にキッズコ−ナ−を設け、小さいお子さん連れの方も安心して作業ができるようになり、子ども達も飽きることなく遊んでいます。

津久井小のベルマ−ク運動は、厚生委員会が担当し、開校した1976年に開始いたしました。児童数がピークの1980年代には年間25万点前後を集めることができましたが児童数の減少とともに年間に集まる点数も減少しました。近年では10万点前後になりましたが、2007年3月ついに500万点を達成しました。

ベルマーク運動をより多くのPTA会員に理解していただくために、ベルマーク便りを年3回発行し、ベルマ−クの切りかたの説明や、集まった点数の報告、ベルマ−クで購入した物の報告等を行うとともに、脱退企業、新規参加企業の連絡をして、皆さんが見落すことがないように努めています。また、より分かりやすくするために広報紙にマンガを掲載してもらったこともあります。

ベルマーク活動は、年に9回の回収・整理と、年に7回の集計を行っています。ベルマーク整理は、厚生委員と、学年ごとの担当月を決めて、その学年のサポーターが行っています。ベルマーク整理終了後にはお茶菓子を出して、サポーターの皆さんが学年ごとに親睦が深められるように歓談の時間を設けています。

近年多く集まる使用済みインクトナーやカートリッジは、PTA会員のお勤め先なども回収に協力してくださっています。また学区内の病院・薬局・郵便局・スーパーなどにベルマーク回収箱の設置や、使用済みインクトナーやカートリッジの回収の協力をお願いしています。点数が高いためとても助かっています。こうした地域の方々や先生方、PTA会員の方々の協力により、毎年10万点前後集まります。現在の総累計点数は513万4127点になっています。

近年ベルマークで購入したものは、2004年度にヤマハオルガン、2005年度に逆上がり補助器、2006年度は体育館で使用する大型の赤外線ブライトヒーターでした。今年度も、子どもたちの学校生活に役立つ物を先生方と話合って、購入する物を決めたいと思います。そして今後も、『無理なく、無駄なく、根気よく』を目標に頑張っていきたいと思います。

スライドショーを使って発表
=6月12日、横須賀芸術劇場 ヨコスカ・ベイサイドポケットで


6月11日(水)熊谷

埼玉県本庄市立本庄西小学校
堀口 陽子さん(2008年度PTA副会長)
山浦 久美さん(同学年部部長)
(右から)
 本庄西小学校は、本庄市の中心部に位置し、1873年(明治6年)創立の歴史ある伝統校です。学校の裏には桜の美しい若泉公園があり、学区内には本庄市立図書館や、かつて宿場町として栄えたことから歴史的建造物が多数あるなど恵まれた環境にあります。また全国で300体、埼玉県では12体の存在が確認されている「青い目の人形」が2体、学校の宝物として校長室に大切に飾られています。
  現在の児童数は504名で「自ら学ぶ子 共に生きる子 心身をきたえる子」を学校教育目標とし「一人一人を大切にした、子ども中心の楽しい学校」をめざす学校像としています。PTAは高学年の保護者を中心とした地域部・情報部・研修部・総務部と各クラスから2名ずつ選出された学級理事で構成される学年部があります。ベルマーク活動は学年部が担当しており、今年で35年になります。各家庭や地域の皆さんのご協力のもと、昨年、累計300万点を達成し、ベルマーク財団より感謝状をいただきました。
  ベルマークの取り組みには、まず4月にベルマーク収集の基本的な説明を書いた手紙と、ベルマークの一覧表を各家庭に配布し、ベルマーク収集についての意義を伝えるとともにご理解・ご協力をお願いしています。また、地域の方々からのご協力を得るために、学区内の郵便局やスーパーに収集箱を設置させていただいています。
  ベルマークの整理は1月に開催される「本庄市かるた大会」の準備期間の10〜1月と夏休みの8月を除いて、毎月1回学校で行っています。収集日の前に児童の連絡帳に回収のお知らせを書いてもらい、各家庭から持ち寄ります。地域に設置されている収集箱は担当者が回収し、収集日に持ち寄ります。作業時間は9時30分から2時間程度です。はさみ・ホチキス・セロテープ・ごみ袋をベルマークセットとして持参し、作業に伴い発生したごみは各部員が持ち帰ります。学年ごとに、ベルマーク番号で仕切ってあるシートを使って仕分けをして、ホチキスやセロテープで点数別に10枚ずつまとめて、集計し易いようにします。作業のお供にお茶とお菓子も用意され、おしゃべりをしながらも手を休めずに和やかな雰囲気で進んでいきます。番号別に整理されたベルマークは、袋にまとめられ、9月と3月の発送の前に部員が分担して自宅に持ち帰り集計をします。そして、これらをまとめてベルマーク財団に発送します。
  ベルマークでの購入品は、PTAの正副会長会議に提案し、検討されます。昨年は一輪車や竹馬、ボールなどを購入しました。体育の授業でも使用され、休み時間も児童たちがこぞって利用しています。
  ベルマーク活動を35年に渡り続けて来られたのは、ご理解、ご協力頂いている各家庭、地域の方々を始め、作業を行う教室を提供して頂いている学校、作業を担う学年部の皆さんのおかげです。これからも皆さんのお力添えを頂きながら、充実した学校生活のお手伝いが出来るように、ベルマーク活動に取り組んでいきたいと思います。
(映像使用=写真のみ)
=6月11日、熊谷市立文化センター文化会館ホールで


6月10日(火)渋谷

東京都世田谷区立桜丘小学校
永田 麻子(2007年度PTAベルマーク委員会委員長)
水野 水母(08年度同委員長)
(右から)
 私たちの学校は大正11年に桜小学校の分教場として開校し、昭和5年に独立、今年で創立78年目を迎えます。桜丘は世田谷区のほぼ中央に位置し、近隣には東京農業大学、馬事公苑、桜並木と名前のとおり桜の木の多い丘にある町です。学校は現在24学級、児童数845名と区内でも有数の大規模校です。「心の豊かな子どもの育成」を目指し、年間延べ1千人以上の教育ボランティアが協力して授業を充実させると共に、夏休みの講座やデイホーム、農大生との交流など地域の人材や施設を教育活動に活かしております。ベルマーク運動へは、1961年5月22日より参加し、今年で47年目になります。総累計は、4,782,457点、昨年度は100,150点でした。
  私たちの学校では、PTAに7つある委員会の1つに単独でベルマーク委員会を設けており、各クラスより1名ずつ計24名で活動しています。仕事内容はベルマークの回収、整理、発送ですが、ほとんどの作業を各自が自宅で行い、各学期に一度全体を集計して発送しています。そのため、お仕事やご兄弟の関係でお忙しい方もスケジュールの調整がしやすく、毎年4月の委員決めでは1番人気のある委員会です。
  毎月、月末の1週間前に担任の先生から児童にベルマーク袋を配っていただきます。ご家庭で集めたマークは、袋に入れて子どもたちが各クラスの大きいベルマーク回収袋に入れます。大袋ごと各クラス担当の委員のお子さんが持ち帰ります。委員は自宅で判子を押して中身を回収します。学期末の集計日まで、この封筒の配布と回収を毎月繰り返し、委員は自宅で都合の良い時にベルマークを切りそろえ、会社別、点数別に10枚ずつそろえます。この時、幅の狭いセロハンテープを使い5枚2列の10枚単位ではっています。同じご家庭からは比較的同じ種類のマークが集まりやすく、1学期の間には、かなりまとまります。
  学校のPTA室にプラスチック製のベルボックスを設置しており、各自、集計日の前日までに仕分け済みのベルマークを入れておきます。各学期の集計日には、学校のミーティングルームを借りて、全員で会社ごとのマークを数えて発送用袋に記入します。間違いを防ぐため、担当者をかえて2度チェックをしています。
  2006年より家庭用プリンターのインクカートリッジの回収を本格的に始めました。1月に行われる学校公開週間中に、受付の横に回収箱を置き、学校参観にいらっしゃるついでに、インクカートリッジを持参していただきます。年末に年賀状作製で多くの方がインクカートリッジを使われた後のため、かなりたくさん集まります。また、卒業生の保護者の方も会社で使用されたカートリッジを大量に持ってきてくださいます。点数が高いため、かなり有効と思われます。
  地域の新聞販売店、児童館からも定期的にベルマークを寄付していただいており大変ありがたいと思っています。学校にお願いして、ベルボックスを設置する場所や作業の教室を貸していただいていること、またインクカートリッジ発送時は、いくつものダンボ−ル箱の運送会社への引き渡しを副校長先生がしてくださってとても助かっています。
  こうして学校、家庭、児童、地域の皆様のご協力で活動している成果として、たくさんのベルマークが集まりました。2007年度は今までの積立金でトランペット、ドラム、サクソフォーン、クラリネット、フルートなど楽器を購入して、ブラスバンド部の活動に貢献することができました。
  今後の目標ですが、今まで同様、無理をせず根気良く地道に運動を続けて、気づけば成果が上がっていたという様にしたいと思っています。改善点としては、児童が必ず購入するリコーダーのベルマークの回収漏れを無くすこと、インクカートリッジを通年で回収する方法を検討することです。
(スライドショーを使って発表)
=6月10日、東京都児童会館ホールで


6月5日(木)横浜【2】

横浜市立希望ヶ丘小学校
相原美貴子さん(2007年度学級委員会委員長)
下瀬川美恵さん(同副委員長)
工藤 絵美さん(同副委員長)
(左から)
 私たちの希望ヶ丘学校は、相鉄線「希望ヶ丘駅」から急坂を登った高台にあり、屋上から遠く、ランドマークタワーや富士山が見えます。学校の周りには、公園や緑がたくさんあり、東には、横浜で一番標高が高い所にある神社として知られる「春の木神社」があります。地域の方々には常に学校を見守っていただき、子ども達が安全に、安心して過ごす事ができるように、まちぐるみで「オ おはようございます」「ア ありがとう」「シ しつれいします」「ス すみません」の「オアシス運動」を進めています。
 希望ヶ丘小学校は、昭和32年(1957年)に誕生し、昨年創立50周年という、記念すべき節目を迎かえました。現在631名の児童が在籍しており、「夢・希望・未来 笑顔いっぱい希望ヶ丘」の学校教育目標をかかげ、子どもと地域や保護者、教職員の思いや願いを大切にしながら、進んでいます。 私たちの学校には、卒業生が作った「夢いっぱい希望小の歌」やマスコットキャラクターの「キークン」「ボークン」がおり、子ども達の色々な活動の場で親しまれています。キャラクターは現6年の児童が考案しました。
 希望小PTAには、学級委員会、厚生保健委員会、広報委員会、校外指導委員会、推薦委員会があります。ベルマーク運動は、学級委員会が担当し、クラスから1名ずつ計19名で活動しています。ベルマーク運動への参加は昭和37年からで、平成14年には累計500万点を突破し、当時、横浜の公立小学校では初めての事で、感謝状をいただきました。 現在も毎年10万点を越えています。
 私たちの学校では、前期・後期1回ずつの年2回、児童と地域自治会の協力を得て、ベルマーク回収を行っています。まずはじめに、児童一人ひとりの「ベルマーク回収袋」をクラスごとに準備します。袋は原則的に6年間使用します。子ども達に関心、愛着を持ってもらうため、袋の表に絵柄の入った紙を張り、4年生になったら、高学年用の絵柄に張り替えます。子どもたちは、それに色を塗ったりして、大切にしてくれています。保護者宛てには「ベルマーク回収のお願い」の文書を発行し、「1点=1円」で計算され、預金が貯まれば設備品が購入でき、それによって「へき地等援助資金」へ寄付される旨、お知らせしています。
 ベルマーク回収袋と文書は、クラスごとの大きな回収袋に添えて担任の先生にお願いし、配布していただきます。 そして締切日までに回収していただき、各クラスの学級委員のお子さんに持ち帰ってもらいます。委員はそれを、自宅で会社別に仕分けし、月1回の定例会に持参します。持ち寄ったベルマークは、会社別のタッパーに入れ、各委員の作業が不公平にならない様に均等に分けます。委員はそれをまた家に持ち帰り、整理し点数計算をします。マヨネーズ等の薄い物は、10枚ずつホチキスで留めます@ホッチキスで留められない物は、10枚ずつ台紙に貼り、その台紙10枚を更にホッチキスで留め、100枚単位にしますA小さいベルマークに関しては、10枚区切りでセロテープやのりで貼り、台紙1枚で100枚単位にしますB端数も判りやすい様に、台紙に貼りますC紙は折込チラシの片面白紙の紙や、いらなくなった文書等を切って使います。
 キヤノン、エプソン使用済みのカートリッジに関しては、学校の一角に回収場所を設置し、来校の際に入れてもらっています。整理したベルマークは、また次の定例会に持参し、委員長がまとめ、発送します。さらに12団体の地域自治会にもご協力をいただいています。自治会ごとに、回覧数分の回収袋を準備し、回収袋の表には、保護者宛ての文書と同じ様な内容の文書を添付します。各自治会長さんには、「ご挨拶及び回覧のお願い」のお手紙を添え、担当委員に持って行ってもらいます。そして、1〜2カ月が過ぎた頃、自治会長さんに電話で確認し、回収袋をいただいて来ます。担当委員はそれを定例会に持参し、児童と同じ手順で作業を進めます。自治会の皆さんは、小学校にお子さんがいないご家庭でも、たくさんためて入れて下さったり、卒業生の中には、わざわざ集めたベルマークを、学校まで届けて下さり、大切な収入源となっています。ベルマークに関するお知らせ等は、「PTAだより」に載せてもらっています。以上が私たちの学校の収集・整理方法です。
 私たちの学校が、たくさんのベルマークが収集できるのは、次の事が考えられます。 @児童はもちろん、保護者の方々の、ベルマークに対する関心が高いことA地域自治会にも、快く協力していただいていることB先生方にも、「回収袋」の配布や、回収の際のチェック等、お忙しい中親身になって協力していただいていること等、地道な積み重ねで、諸先輩から46年間も途絶えることなく、堅実に続けられてこれたのだと思います。
  その活動の成果として、今までに和太鼓、大型石油ストーブ、一輪車、竹馬等を購入しました。昨年は、50周年の記念に「ひな段」を購入し、「希望ヶ丘の音楽会」で活用しました。児童一人ひとりの輝く顔をよく観る事ができたと、とても好評でした。
  これからも多くの方のご協力をいただき、根気よく地道に運動を続けて行きたいと思います。
(スライドショーを使って発表)
=6月5日、横浜市教育会館ホールで


6月4日(水)浦和

さいたま市立植竹小学校
伊倉 由紀子さん(07年度ベルマーク委員会委員長)
中嶋  泰江さん(2006年度PTAベルマーク・ボランティア)
浅川  光行さん(07年度PTA会長)
松本 ゆかりさん(07、08年度PTA本部書記)
松本  哲さん (PTA会員)
(右から)
 私たちの植竹小学校は、今年で創立57年。さいたま市の北部に位置し、近くには大宮公園や日本でも屈指の盆栽郷で知られる盆栽村、日本近代漫画の先駆者である北沢楽天ゆかりの漫画会館などがあります。最近では、鉄道の拠点となる大宮として、鉄道博物館や、区役所・音楽ホール、図書館などが併設された複合施設、プラザノースなども造られ、歴史や伝統文化のある個性豊かな地域資源にめぐまれた地域となっております。
  小学校は現在、児童967名、27学級と、市内でも有数の大規模校です。学校では、進んでまなぶ子・たすけあう子・げんきな子という「知・徳・体」の調和のとれた教育を行い、心身ともに健康で、自ら考え、学び、判断し実践することのできる人間性豊かな児童、生命尊重の精神と規範意識をもち、社会に貢献しようとする児童の育成を目指しています。
  ベルマーク活動は2年前までPTAの総務部の作業の1つとして行われてきました。しかし、ベルマーク以外にPTA総会に関する事や学年活動、学級の取りまとめなど、1役員への負担が大きいためなかなか決まらないのが実情でした。仕事を持っている方も少なくありません。1人当たりの負担を減らすため、PTA全員が何か役割を持とうと、数名の役員から一人一役へという見直しがされました。そんな中でまず、ベルマークは、一つの専門のボランティアが行う事になり、作業方法も見直しをする事が出来ました。また、近隣の小学校のベルマーク作業を見学し、参考にさせていただきました。その後2年間の試行錯誤の期間を経て、今年度からベルマーク部として各クラスから役員が1人とクラス協力員が8名前後で行う事になりました。クラス協力員には週末の空き缶つぶしや校庭開放などもあり、ベルマークはおもに平日の昼間時間のとれる方にお願いしています。
  改善された作業内容を具体的に説明させていただきます。
  まず、回収は学期ごと年3回から毎月1回に回収日を増やしました。いらなくなった集金袋を学校からいただき、それを利用した収集袋をクラスごとの布袋に入れ先生にお願いし、子どもたちへ配っていただきます。各家庭から子どもを通じ回収された収集袋は職員室に置いて回収箱に集められます。地域の郵便局や公民館、スーパーなどにも回収箱を置かせていただき、広く協力を呼びかけています。地域から集められたベルマークは近くに住む役員が担当で回収し、自分の子どもの回収袋を通じて提出します。担当役員が集まったベルマークを職員室から受け取り、いったん保管用の箱にまとめます。回収回数は増えましたが、子どもを通じてなのでPTAの負担は増える事はありません。 
  回収日は毎月1日と決め、PTA会員の皆様にも覚えやすくしました。また袋をかわいいデザインにし、負担のないようカラ袋でも提出いただき、そのつどかわいいキャラクターのスタンプを押し、楽しく集められるようにしています。
  仕分け作業は月に1回程度、担当のクラス役員と協力員で行います。まず会社ごとに仕分けします。リンゴの輸送に使うこん包材を近くのスーパーからいただき利用しました。紙製なので静電気が起きにくく、また重なるので保管にも便利です。次に会社ごとに分けられたマークを点数ごとに10枚ずつセロテープで張り合わせていきます。すこしコツがいりますが、テープを裏返しに机にはりながらやるとスムーズに出来ます。以前は台紙に張っていたのですが、台紙を準備する手間やかさばる事による輸送費の無駄をはぶくことが出来ました。そして、10枚ずつ並べて張ることで確認しやすくなり間違いを減らすことにもつながりました。
  また、パソコン等の普及で増えているインクカートリッジの回収の呼びかけもベルマーク便りや懇談会での活動報告で強化しました。PTA会員の認知も深まりつつあり、1月の回収日などにはかなりの数が集まるようになりました。回収されたカートリッジは役員の担当者が専門に整理しています。発送は学期末ごとの年3回です。この作業は間違いのないよう、ベルマーク役員全員で行います。計算ミスや記入漏れのないよう集計用紙に記入し、さらに再チェックをするなどしています。発送も役員の中で担当を決め専門にしています。
  1963年から始まったベルマーク活動は、PTA、児童、学校が協力をして活動し続けてきた成果として、06年には500万点を突破しました。ため続けたベルマーク預金で、4年前には防犯カメラを2台購入しました。昨年は古くなっていた黒板消しクリーナーを各クラスに購入しました。ベルマークで購入したしるしのシールを貼り、子どもたちにもわかるようにしました。
  ベルマーク預金は使わないとボランティア活動につながらないので、何を購入するか目標を立てて無理なく集めていくことも大切だと思います。生徒が増えているにもかかわらず、減り続けていたベルマーク回収もこの2年は大幅に増やすことができました。今後の活動としてはPTAの皆さんが6年間で身に付けたベルマーク収集のくせを卒業でなくすことのないよう、地域回収箱等の認知を深め、同時に広く地域への協力を求めていけたらと考えています。
(スライドショーを使って発表)
=さいたま市民会館うらわホールで

全員がベルマークTシャツ着て発表
 植竹小学校の発表では5人全員が白や黒、黄色のベルマークTシャツを着て壇上に上がり、4人が交代で活動を紹介しました。実は発表した松本ゆかりさんと、パソコンを操作した松本哲さんはご夫婦。哲さんが、ベルマーク運動の協賛会社、ジブラルタ生命保険に勤めており、以前からTシャツを着て仕分け作業などに参加していたため、体験発表でも着用しよう、となったそうです。
  同小は、活動の見直しで、ベルマークの集票点数が急増しており、07年度は14万6358点を集め埼玉県内6位でしたが、「今度は全国ベスト100以内をめざします」とPTA会長の浅川光行さん。2007年度ベルマーク委員会委員長の伊倉由紀子さんは、この春、ご主人の転勤で引っ越しした群馬県高崎市から駆けつけました。「少し緊張しましたが、何とか発表出来ました」。ベルマークTシャツ着用を紹介され、会場からの拍手にみな笑顔でした=写真


5月29日(木)大井町

東京都大田区立馬込第三小学校
近藤真粧美さん(2007年度PTA副会長)
増田 裕美さん(    同       )
服部 千鶴さん(    同       )
(右から)

来年度に開校70周年を迎える馬込第三小学校は、マンションや社宅が並ぶ住宅街にあります。周囲には高い木々が生い茂り、緑豊かな学校です。本校の校歌は、開校当時にこの地域に住んでいた、詩人で小説家の室生犀星の作詞によるもので、当時話題となったそうです。50周年を迎えた際には、それまで自然を残していた一角に「いおの森」という記念園を作り、校歌を刻んだ記念碑も完成しました。「いお」というのは、校歌の歌詞にある魚という言葉の昔のいい方です。いおの森には、当時室生犀星が住んでいた茶室があります。茶道教室が開かれたり、史跡めぐりの方が訪れることもあり、地域の方にも親しまれています。

本校はベルマーク活動に昭和57年に参加し、今年で26年目となりました。PTA活動の一環として、文化部で取り組んでいます。ベルマーク担当者の活動は、5月から始まります。まず、ベルマーク活動を周知する手紙や回収封筒と、財団から送付されたベルマーク一覧表を、全児童に配布します。回収箱は、各クラスの他に職員室、正門にあります。昨年度は、さらに給食室、学童施設がある児童館や近隣の幼稚園に新たに設置していただきました。またポスターも作成して、町会の掲示板や郵便局などに掲示していただき、地域の方にベルマーク活動を周知しています。

クラスで集まったベルマークは、クラスの文化部員が回収最終日に持ち帰り、クラスごとの点数を出します。その他の回収箱は、ベルマーク担当者4人で集計します。集計作業は、文化部全体で取り組むようにするように心がけました。クラスごとや企業ごとなど、集計には細かい作業が伴いますが、これは個人で出来る作業でもあります。都合で出席出来ない部員の方とは連絡をとり、自宅で作業してもらうようにしました。これにより、全員で集計作業に取り組むことができるようになりました。

平成16年度には、子どもたちからの要望で「冷水機」をベルマーク預金で購入しました。冷水機の前には休み時間になると、1年生から6年生まで、仲良く列を作っています。また、同じ年には新潟中越地震の義援金もベルマーク預金を使って寄付し、財団から感謝状をいただきました。コツコツと集めたベルマークが、有意義に使えるのだと、子どもたちだけでなく、保護者にも勉強になりました。昨年度は、購入品の検討もしましたが、繰越をして預金を増やすこととしました。冷水機のように、子どもたちからの強い要望が出てくると具体的な目標ができ、活動も活発になると思います。

馬込第三小学校でも、PTA会員は共働きの家庭が多くなり、PTA活動の負担を減らしてはという意見もあります。しかし、ベルマーク活動が子どもたちに還元され、また社会貢献できるという理解から、コツコツとではありますが、続けていこう、今までよりも力を入れてみてはどうか、などと前向きな意見が多数です。これからも工夫をしながら、根気よく続けて行きたいと思います。

(スライドショーを使って発表)
=5月29日、きゅりあん(品川区立総合区民会館)小ホールで



5月27日(火)千葉

千葉市立高洲第三小学校
永田 恵子さん(06年度保護者会クラス長部副代表)
今村ひろみさん(07年度保護者会クラス長部副代表)
矢ヶ崎加代子さん(07年度保護者会クラス長)
(左から)
 高洲第三小は昭和49年(1974年)に開校し、今年で創立35年目を迎えました。平成15年度(2003年度)には、創立30周年記念式典も行われました。千葉市美浜区高洲という場所は緑や広場、公園が多く、海も歩いて行ける距離にあります。現在、児童数679名 学級数20で、この美浜区高洲地域におきましては、一番規模の大きい小学校になります。高洲第三小学校の特色として、5年生を対象に7月に海でヨットに乗る「海洋教室」があります。海洋教室は有志の方々、ボランティアの方々の協力の下、行われています。また、6年生は幕張地域の企業を訪問する「夢・仕事ぴったり体験」という職場体験を行っています。
  高洲第三小学校保護者会のベルマーク活動は、保護者会の中のクラス長部の役員が担当しております。当学校のベルマーク活動は、1978年7月より活動しており、今年で31年目を迎えます。
  ベルマークの作業の進め方ですが、まず年度のはじめに、クラス長部より『ベルマークだより』『ベルマーク一覧表』のこの2枚を家庭数で、児童全員に各家庭で集めたベルマークを入れてもらう『ベルマーク回収袋』を配ります。年度のはじめの『ベルマークだより』には、年間の各月の回収日および、切り方、注意点などを載せています。『ベルマーク回収袋』は子供たちが喜びそうなキャラクターのスタンプを回収の度に押しています。
  まず月末までの何日かの間に、各クラスの廊下にぶら下げている箱の中にベルマーク回収袋を児童の手で入れてもらいます。次にクラス長部のひと月に一度の部会の日に、全クラス分を回収します。大量のベルマークを20名ほどおりますクラス長部役員が学校に集合し、各企業の番号ごとに仕分け作業を行っていきます。平成19年度は小学校の家庭科室を使用し、仕分けをしました。仕分け作業で代々使われている緑色のリンゴパックや、いちごパックが重宝しています。仕分け作業が終わりますと、各自、担当の企業のベルマークと整理袋を家に持ち帰り、各家庭で切り貼り作業→整理袋に記入をします。持ち帰った担当分は、次の委員会活動の時に持ち寄り、最終的にクラス長部 副代表がチェックし、送り状に記入をします。
  インクカートリッジにつきましては時期的に年明けなど、沢山回収出来そうな時には積極的に声を掛けています。もちろん常時回収しており、送付する箱にカートリッジが溜まったら送るというかたちをとっています。クラス役員が集まる日程や、活動方法などは、全体で皆がやり易い方向で相談して進めていくので、年々少しずつ活動方法は変わっていきます。
  保護者のベルマーク活動プラス、児童の委員会活動の中で、高洲第三小学校では『ボランティア委員会』という活動があります。人数の関係上、5、6年生だけなのですが、年に4回、6時限目の委員会活動の時間にボランティア委員会担当の教員2名とクラス長部役員4、5名、児童十数名で(授業の一環として)ベルマークの切り張り作業を行っています。わずかな時間ですが、子供たちは楽しそうに、なおかつ、とても奇麗にテキパキと作業をこなしてくれます。
  点数につきましては、この2〜3年毎月平均して約7〜8千点の点数を集めています。この中の一部は近隣のコミュニティーセンターにお願いをして、ベルマークの回収箱を置かせていただいております。不定期で回収しているので、正確な数字を計上したことがないのですが、こちらで協力いただいている分は、全体の1割弱あるかと思われます。コミュニティーセンターは子供からお年寄りまで沢山、人が集まる場所なので年間を通して心よくご協力いただいております。
  ベルマーク活動において、平成6年には「第20回ショウワノートベルマークプレゼント」、平成11年には「ベルマーク収集累計が200万点を超えた」との、どちらも感謝状を戴きまして、ベルマーク活動に喜び、励みを感じ、役員室に感謝状を飾らせていただいております。
  近年は学校設備の老朽化に伴い、学校側と相談しながら年に一度ほど必要な物をベルマークで購入しております。ウォータークーラー、黒板ふきクリーナー、電気鉛筆けずり、図書室の椅子、タグラグビーセット、ソフトサッカーボールなどです。
  2007年、もっと資源の収益を上げようと保護者の間で、『エコクラブ』なるものを発足し、保護者会環境部も新聞、雑紙、牛乳パック等の回収に力を入れています。先程と重複いたしますが、保護者会のそれぞれの部署で協力しあい、高洲第三小学校保護者会他、皆で協力しあい、さまざまな活動を通し、地域全体で子供たちの生活や教育環境を整えて行けたら良いと思っています。最後に、ベルマーク活動を通して感じたことは、一点でも無駄にしない事。そして人と人との交流や会話が生まれ、とても楽しいという事。また、集めた点数で、いろいろな物が購入でき、子供達の教育環境の整備を少しずつですが、充実させていける喜びを見いだせる事などです。ベルマークの活動は今後も地道に続けて行けたら良いと考えております。本日の私達のベルマーク活動発表が、少しでも皆様の参考になれば、幸いです。
(スライドショーを使って発表)
=5月27日、千葉県教育会館大ホールで



5月28日(水)船橋

船橋市立八栄(やさかえ)小学校
高橋 純一さん(PTA会長)
松井 俊明さん(八栄小教頭)
(前列右から3人目と4人目、開会前にPTAの皆さんと)

 私たちの学校は、明治6年6月薬王寺というお寺で2教室にて授業を開始したことが、始まりとされております。船橋の中心街より北へ約3kmの夏見という高台に位置し、その名前はもともとの地名が八栄村であったことに由来し、その地名が唯一残された135年の歴史と伝統のある学校です。
  現在の児童数は980名で市内54校中5番目に多く、子たちは毎日休み時間になると校庭で元気よく遊び、活発で素直なやさしい子供たちです。
  先生方は、地域に開かれた学校の実現を目指して、連合自治会、老人会、青少年の健全育成を図る市民の会、夏見公民館、児童ホームその他多くの関係機関と連携を深め地域の教育力を生かし相互理解に基づいた学校経営に務めています。PTAは、昭和21年5月に発足し、現在のPTA会長で第23代となります。ベルマーク運動には昭和36年7月3日に参加をして、現在では証票総累計が435万7,238点になっています。
  それでは、ベルマーク運動について説明します。
  @ベルマーク運動の組織
  PTAには、学級委員会・文化厚生委員会・広報委員会・バザー委員会・校外対策委員会の5委員会があります。その中でベルマーク運動は、文化厚生委員会の担当で、各クラス1名ずつの27名構成です。27名以外にも、どの委員会にも所属していない保護者に「お手伝い係」として前期後期各1名参加して頂き54名体制で活動をしております。
  A具体的な活動方法
  活動方法ですが、まずベルマークの回収から発送までの作業の時期は学校の2期制に合わせて年2回前期は6月、後期は12月に実施しています。それぞれの回収時期には前もって「ベルマーク便り」を発行します。「ベルマーク便り」は保護者と先生全員に配布され、回収方法・回収日・実績や新規加入・脱退企業など詳しくお知らせをしてベルマーク運動への協力意欲を高めるように工夫をしております。
  回収方法は、回収日になると児童が家庭で集めたベルマークを学校へ持寄りますが、それは「ベルマーク袋」という茶封筒に保管されていたものを封筒ごとに持寄ります。
  「ベルマーク袋」は、入学時に児童1人に1枚ずつ配られ卒業するまでの6年間使用致します。児童が持ってきた「ベルマーク袋」をクラス担任がファスナーの付いたビニールケースにひとまとめにして、それを各クラス一名ずつの「お手伝い係」の保護者の児童に家へ持って帰らせます。
  そのビニールケースの中には、各家庭から回収した「ベルマーク袋」の他に、参加企業の数だけ「回収封筒」が入っています。「回収封筒」には各企業の番号が書かれており「お手伝い係」に1週間後の提出期限までに自宅で仕分けをしてもらいます。仕分けされたビニールケースは、各担任を経由し各クラスの文化厚生委員の手に渡ります。委員はそれを自宅で枚数を数え点数計算をしてそれを企業別の小さな集計表に記入をして、企業別回収封筒に張り付けておきます。ここで、各クラス別の仕分けと集計が完了します。ここまでが自宅での作業でこれからは学校での作業となります。
  各クラスの仕分けと集計が済んだベルマークを定例会時に各委員が持ち寄り、全校での集計がスタートします。全校での集計は、古新聞の回収袋を使用します。企業数ごとに古新聞回収袋を用意し、企業番号を目立つように書いて教室に並べます。委員は、持寄った回収封筒ごと入れて回ります。
  企業別の古新聞回収袋の中身をひとまとめにして、発送用の袋に移し、各クラスの回収袋に貼っておいた集計表を見ながら点数を合計していきます。数年前から今の古新聞回収袋に改善しましたが、回収封筒ごと入れられる大きさのため大変便利です。
  そして点数の間違いが無いかをチェックして発送をいたします。
  Bその他の活動
  その他の主な回収方法としては、地元の郵便局にもベルマーク回収箱を設置しております。子どもは卒業しても自分の学校には特別な思いがあり、ベルマークを郵便局に来るついでに回収箱に入れてくれたり、直接学校へ、また役員に渡してくれたり、そんな地域の人たちの支えもこの活動には重要な要素となっております。また、使用済みのインクカートリッジは職員室に回収箱を設置して回収をしております。
  それでは、ベルマーク運動の実績と今後の課題について話します。
お陰様でベルマーク運動で得た預金で普通は高価で買えないコピー機などいろいろな備品を学校へ送ることが出来ています。保護者の努力と地域の協力が形となり残ることは大変素晴らしい事だと感じています。預金点数も大事だとは思いますが、ベルマーク運動を通じて保護者同士、保護者と学校、そして地域との関わりが持てる事が何よりも重要な目的だと感じております。
  今後もこの活動が継続される事が一番で、さらにベルマーク運動の啓発に役立つ広報活動の研究と実践に務めていきたいと思います。そして学校へ、地域へ、それを還元して、地域コミュニケーションの発展と地域社会貢献の一翼を担っていきたいと考えています。
(スライドショーを使って発表)
=5月28日、千葉県船橋市民文化ホールで



5月23日(金)立川

明星学苑明星小学校
関田 規子さん(2007〜08年度PTAベルマークスタッフ・チーフリーダー)
上田はるみさん(2008年度  同 サブリーダー)
(写真右から)
私たちの明星小学校は府中市にあります。明星幼稚園から明星高校までが明星学苑の同じ敷地内にあり、ここは緑にあふれていて、5月のこの時期には新緑が日々その色を増しています。PTAのベルマーク活動は40年以上前から行われており、昨年度までの累計は590万点にのぼります。ベルマークチーフリーダーとサブリーダー、そして各クラスから3名ずつのベルマークスタッフ、合計56名により進められています。活動は年4回で、年度初めの5月に発会式を行ったあと、学期ごとの6月、11月、2月に集計作業をします。

発会式ではベルマークスタッフ全員でベルマーク財団からお借りしているビデオを見て、ベルマーク運動の由来や趣旨への理解を深めます。6月、11月、2月の集計作業は朝10時から午後2時まで行います。協賛会社ごとに同じ点数を十枚ずつ、後からでも確認できるようにホチキスやセロハンテープで束ね袋に入れ、点数を記入します。その後ベルマーク送り状の記入までをその日のうちに終わらせてしまいます。チーフリーダとサブリーダーは集計の半月後ぐらいに学校に行く用事にあわせ、発送までの作業を行います。

明星小学校のベルマークがいつもたくさん集まる理由のひとつには、各家庭にこの学校がベルマーク運動をしているということが伝わっていることがあげられます。PTAの総会や集計日の前に配る「ベルマークだより」などでは、活動の様子を随時伝えています。集計日の翌日に配る「ベルマークだより」には集計点数を発表します。集計結果をタイムリーに伝えることにより、参加している気持ちを感じていただき、それぞれの家庭でお子さんたちと「我が家から出したベルマークがみんな集まってこんなにたくさんになったね」と喜びを分かち合っていただいています。

ベルマークがたくさん集まるもうひとつの理由は、協力の輪が在校生だけではないことです。小学校の受付には在校生以外の方からいただくベルマークの回収箱が常時設置されています。明星小学校を卒業して明星中学校、高校へと進学した子どもたちの保護者の方々が、学苑に来訪されたときに入れてくださったり、何年も前の卒業生の方から郵送されてきたりします。このベルマークの箱を開けるとき、ベルマークを集めるという活動が、たくさんの方々の生活の中に溶け込んでいることを感じ、とてもうれしく感じています。

ベルマーク活動は、その水準を毎年一定のものに保たなければ長続きしません。明星小の活動は、チーフリーダーとサブリーダーが中心となり、PTAの運営委員と協力し活動しています。サブリーダーの重要な役割として1年間の流れを把握することがあげられます。次期、チーフリーダーが職を退いた時にはチーフリーダーとなり、ベルマーク活動の運営をしていくからです。

最後になりますが、では、ベルマーク運動の喜びとは何でしょうか。私は、ベルマーク運動では集める過程を大切にしたいと思っています。ベルマーク集計作業の日、これから丸一日、細かい作業が続くというのに、ベルマークスタッフは生き生きとしています。作業をしながら、いつも家庭で使っていた食品のうらにベルマークがついていた事を知ったことや、このごろのお子さんたちの様子を話して情報交換をしたり、楽しそうです。作業が終了すると、「お疲れ様でした」「がんばったね」とお互いをねぎらう言葉が自然と交わされます。そうです。私たちはこのベルマーク運動を通じて、人はみんなの力が集まることで大きなことができる。そしてその過程でも気持ちを分かち合い、楽しく充実した時間を送れることを学んでいます。

私たちは、ベルマーク運動で点数を集めることにより品物を購入することができることを知りました。また、点数を集めることが、へき地校などへの援助につながっており、活動の輪が広がっていくことの理解を深めることができました。ベルマークの紹介のVTRの最後に流れる曲、「ひとりの小さな手 何もできないけど それでもみんなの手と手を合わせれば 何かできる 何かできる」。これからもこの曲を口ずさみながら、ベルマークの鐘を鳴らし続けていきたいと思います。
=5月23日、立川市民会館(アミューたちかわ)小ホールで



5月22日(木)柏

柏市立柏第二小学校
大和田麻由美さん(2007年度PTA厚生部部長)
保母 麻貴さん (     同  厚生部副部長)
小川 信子さん (     同  厚生部員  )
中野 恵美さん (     同  厚生部員  )
岩渕 弘美さん (2007年度PTA本部副会長)
(写真右から)
私たちの柏第二小学校は旧日光街道沿いにあり、近年は辺りに住宅やマンションの建設が相次いで、32学級・児童1,034名という柏市内でも有数の大規模校です。休み時間の校庭は子供たちの元気な姿であふれています。昨年には創立120周年を迎え、さまざまな記念行事を催しました。この記念の年に財団の方から1964年の活動参加以来、点数が300万点を超えたとのことを聞き、おめでたいことが重なり、私たち役員は大変に驚きました。

PTAのベルマーク活動は厚生部(9人)が担当しています。私はくじで部長に当り、ベルマークの仕組みなどまったく分かりませんでした。部員にもだれ一人詳しい人もなく真っ白からのスタートでした。昨年、この会場で開かれた「ベルマーク説明会」で様々なお話を聞いて、とにかく、ベルマークはむずかしくないのだと、不安が取り除かれました。

まず学期始めに、児童が集めてきたベルマークを児童と一緒に整理します。ベルマーク委員会のおたよりや呼びかけで、家庭から持ってきたベルマークがほとんどです。児童たちは、作業中のおしゃべりは多少ありましたが、仕事はしっかりやってくれて、「地味な仕事だけどみんなに関わる大切な仕事というのが分かってよかった」と言ってもらいました。幼稚園から帰ったお子さんも一緒にお手伝いに加わり、児童、PTA,先生たちが一丸となった作業は微笑ましい光景です。学期末が近づくと集計に入ります。子供達が集めたベルマークですので無事に送らなくてはと、身が引き締まる思いです。

厚生部の活動は、働いている部員もいたりお子さんの病気などで、全員がそろった事がありませんでした。私も仕事がありましたので、スケジュールをほとんど私に合わせていましたが、部員のみなさんはとっても協力的に助けていただきました。本当に感謝しています。 2007年度、私達が集めたベルマークは7月に2万1,138点、12月に1万7,728点、2月に1万8,228点です。学校内だけで集めたベルマークですので高得点ではありませんが地道に子供達が家庭から集め、一緒にがんばったベルマークです。

今回集まったベルマーク預金でソフトバレーボール80個を学校に納めることができました=写真。同時に購入品の10パーセントを援助資金に寄付もできました。何も分からず手探りで進めてきた活動でしたが、最後に形になったのでよかったと思います。今年、新しい部長さんにバトンタッチしましたが、活動の協力は続けていくつもりです。1964年7月から長く続いているこの活動も、永遠に続けていけるよう、願っております。
=5月22日、柏市民文化会館・小ホールで


5月21日(水)越谷

埼玉県春日部市立武里西小学校
富田 美恵子さん(2007年度PTA厚生部長)
太田 明子さん(同委員)
梅津 直美さん(同委員)
(右から)

 私たちの武里西小学校は、2003年に大場小学校と谷中小学校、沼端小学校の3校が 統廃合して出来た新設校で創立6年目です。現在25学級、児童数739名で、学校周辺は1966年に建設された武里団地が建ち並び、スーパーなどの商店街や、市立図書館、幼稚園、さらに病院や金融機関などと暮らしに便利な場所がある一方で、学校近くを流れる安之堀川周辺には、のどかな田園風景も見られ、2年生の生活の授業ではザリガニ釣りが出来るなど、自然に恵まれた環境がそろっています。
  ベルマーク活動は、1968年にベルマークに参加した旧大場小学校の活動が現在の母体になっており、PTAの厚生部員8人が担当します。収集日は6月、11月、2月の年3回で、収集活動をお手伝いして下さるボランティアの方を募って作業をします。1回につき、約60人の協力があり、のべにすると、年間180人以上の保護者がベルマークに関わっているので、運動への意識が高く、回収の成果が上がるメリットがあります。
  具体的には1クラス7〜8人のボランティアを募り、例えば1学期の6月頃は、初めて参加する1年生の保護者と経験のある6年生の保護者、という組み合わせで、合計6人のボランティアの方と厚生部員が協力して行い、全ての作業を1日でします。厚生部による作業は、学校の行事と重ならないように収集日を決めることから始まります。これは、160人収容できるランチルームの部屋を確保することが必要になってくるからです。収集日の1カ月前には、ボランティアの方への手紙を配り、10日前には、全家庭へ向けて「ベルマーク収集日お知らせの手紙」と、「収集袋」を配ります。
  作業方法を1日の流れを追って説明します。収集したベルマークの数と、当日のボランティアの人数によって作業時間が変わりますが、前回の例を参考にお話します。
  8:35、朝の会をやっている頃に厚生部員が、手分けして各クラスを回って担任の先生からベルマークの回収袋を受け取ります。インクカートリッジは、各学年ごとのオープンスペースに回収箱を設置してあるので、こちらも一緒に集めます。その後、厚生部員が袋からベルマークを取り出して、空き箱に移します。
  ベルマークの袋は、塗り絵が出来るように印刷してあるので、子ども達なりに楽しんで参加している様子が見受けられます。年度初めに一人一枚ずつの袋が配布されるので、1枚でも多く、親子で集めようとする気持ちがわいて来るようです。次に、袋に領収印のゴム印を押していきます。人気のポケモンなど、種類も沢山用意してあるので、これを楽しみにしている子ども達もいるようです。
  8:45頃にはランチルームに、作業で使うものを出して並べておきます。用具は、厚生部の備品として購入していますが、PTA本部から出ている厚生部の予算から使うことになっています。整理袋とイチゴパックに付けておいた会社番号を確認して並べます。
  9:30になるとあらかじめ決めておいたボランティアの方60人がやってきます。受付で名前をチェックします。
  9:40頃、全員がそろったところで、厚生部長が作業方法の説明を行います。分からないことがあったらすぐに厚生部員が対応できるように各自、腕章を付けて各テーブルごとに、散らばって座ります。ここから、収集作業に入ります。用意するものは、各テーブルごとに置いてあるベルマークの入った箱と一人ひとつずつの卵パックです。卵パックは、ベルマークを会社番号ごとに分けていくのにとても便利です。
  10:10頃になって、卵パックにベルマークがある程度たまったら、前に置いてあるテーブルの上のイチゴパックに移していきます。イチゴパックには、それぞれ会社のベルマーク番号が付けてあります。
  この時は、一人ひとりがイチゴパックの所まで持っていきます。時には、人とぶつかってせっかく集めたものを落としてしまうハプニングもありますが、みんなが助け合って、拾ってあげたりしています。
  10:30頃には後半部分の作業に入ります。会社番号ごとに分けられたベルマークを 次は点数ごとに分けていきます。用意するものは、ベルマークの入ったイチゴパックと、セロテープと、ホチキス、はさみです。
  1人か2人に1個ずつのイチゴパックを持ってきて、各テーブル、グループになって、点数ごとに分けたものを10枚ずつにまとめていく作業に入ります。これは、好きな会社番号のもの、どれでもいいので早いもの勝ちという事になります。点数ごと10枚ずつ、例えば、厚みのあるものはセロテープで10枚1束の棒を作ります。薄いものは、10枚ずつホチキスでとめます。
  11:30頃になると、これを集計袋に書き込んでいく作業にはいります。用意するものは、集計袋と筆記用具です。10枚ずつの束にしてあるので、計算するときに役立ちます。
  12:00過ぎには、ほとんどの会社番号の点数計算が終わります。集計袋に書き込みが終わったら、前のテーブルへ提出してもらいます。ここまでの作業が、ボランティアの方を交えての作業です。まだ、終わらないグループの方々には、早く終わったグループの方々が手伝ってあげるなどして、なるべく同じ時間に終われるようにします。このとき、腕章を付けた厚生部員が、声を掛けて作業がスムーズに終了できるようにします。
  12:10頃、ボランティアの方が帰ってから厚生部員だけで、最後のまとめの作業を行います。集計袋に書き込まれている点数を集計用紙に書き写します。また、電卓で計算しますが、2〜3人で集中して行います。他の部員は、インクカートリッジの個数を数えます。この時、数えながらリサイクル品が紛れていないか確認していきます。
  12:30頃に発送作業に入ります。会計係が、その日のうちに宅急便で送ります。また、インクカートリッジの方も段ボールに詰めて記入し、キヤノン、エプソン製品とも宅配便で送ります。職員室まで取りに来るので、教務主任の先生にそれまで職員室で預かって頂くことをお願いします。このように、武里西小学校のベルマーク収集から分別、発送に至るまでの作業は、保護者の方々と、ボランティアの方、そして先生方、厚生部員の連携作業で行っています。
  大勢の方と一緒に行う事で、1日で終了することが可能です。やはり、多くの方と行うことは、やる気も出ますし、何より楽しく出来るのが一番です。これまでにベルマークで購入した物は、防犯ホイッスルや、百葉箱、体育用具などです。昨年度は、今までの累計点数が400万点を超えたということで、ベルマーク財団から表彰されるという、大変名誉あるうれしい出来事がありました。今後のベルマーク購入品は、児童が喜ぶ学校図書を先生方と検討中です。
(映像使用=写真のみ)
=5月21日、サンシティ越谷市民ホール小ホールで



5月20日(火)松戸

千葉県松戸市立殿平賀小学校
小笠原 千夏さん(2007年度PTA文化部長)
渡邉 久美江さん(同副部長)
(右から)

 私は今回PTAの役員を初めて経験しました。私どものPTAでは、一人一役ということで、1度は役員を経験しようという事が言われており、小学4年生の娘のほかに3歳の息子もおり、下の子供を、実家の母に預けながらの活動でした。皆さんの中にも、お仕事をお持ちの方、色々なご事情でお忙しい中参加されている方もいらっしゃると思います。私達の活動についての話が、少しでも今後の皆様の活動のご参考になれば幸いと思っております。
  殿平賀小学校は、松戸市の北に位置し、近隣には、様々な生き物が生息する樹木や川などの自然がたくさんあり、アジサイで有名な本土寺をはじめ小金城址や大谷口歴史公園などの遺跡もあります。子ども達は大変恵まれた環境の中で元気に過ごしております。児童は、654人で20クラスです。開校は、1976(昭和51)年4月で、本年で創立33年目を迎えます。ベルマーク運動には、77年2月より参加し、昨年度には、財団より360万点を突破との知らせを受け、驚くと同時に、これまでの長きに渡る活動の結果と感動致しました。
  ベルマーク活動は、各クラス1名選出された文化部員20名が担当しています。ベルマーク活動のほかに、年に2回行われる校内の草刈などを行う美化活動や、家庭教育学級と行う講演会の企画なども行っています。
  活動は、5月に新役員により各クラスにベルマーク箱を設置する所から始まります。同時に、PTA会員にベルマークを説明する手紙を配布し、参加企業やマークの切り方などの内容を知らせます。
  各家庭で集めていただいたベルマークを各自好きなときにクラスにある箱に入れてもらうようにしています。集計は年に2回、6月末と1月末です。締め切り前には、手紙を配布し、家にあるマークを持ってきてもらうようにしています。集計は各クラス単位で、クラス役員が1クラス分を責任を持って集計する形をとっています。部員は、各企業ごとに、ベルマークを分け、点数、枚数を集計していきます。そして企業ごとの集計票に記入をします。マークは、企業ごとに封筒に入れてその上に集計票をクリップでとめます。最後に、クラスごとに、トータルの点数を出してもらっています。
  そして、点数上位5クラスを発表します。これは3位までには、感謝状といって、手作りの小さな賞状を送るためです。集計点数の結果をお知らせする手紙にこの順位を発表することで、子ども達は目標を持って楽しく集めてくれているようです。競争というほどの物ではないので、あまり大げさではないことをお断りしておきます。
  このようにして、各クラスでまとめられたマークを部会に持ちより全体で集計していきます。企業ごとに担当者を決めて、点数と、枚数を集計していきます。この場では、集計票をまとめるだけになります。各クラス分のみを自宅で好きなときに出来ますので、お仕事をお休みする必要はありません。マークの回収も、児童に持って帰らせるということも出来ます。
  しかし、実際に行ってみると、1クラス分とはいえ1人で数えるために、数え間違えに気づかないこともあります。また、クラスによっては、非常に点数の多いところが出てきてしまい、担当部員は集計がとても大変になってしまいました。私たちの集計方法は、まだまだ改善したほうが良い所もあるように思います。
  回収箱はこれまで、校内各クラスのみの設置でしたが、昨年11月より学区内のスーパーとコンビニエンスストアの2カ所に設置させて頂いています。在校生が多くいるマンションの入り口にも、協力してくださるところもあり、今後も、増やしていければと思っています。学校外の設置は、卒業生や、地域の方々の協力を得ることができとても良い事と考えております。
  しかし校内で、クラスの順位を出してみてわかったのは、1万点を超えるクラスもあれば、50点に満たないクラスもあるということでした。校外の方の協力をという前に、校内で、もっとベルマークの有効性を広め、我が子の学校生活を豊かにする大変有意義なものであるという事を、先生方や父兄に広める必要性もあると強く感じました。
  お買い物は、2002年度には、サッカー部のユニフォーム、20着とドッチボール40個及びボール入のかごを購入。04年には、新潟県中越地震緊急友愛援助への寄付をおこないました。
  また、殿平賀小学校は、児童数の急激な増加にともない小金北小学校から分離という形でそのすぐ近くに開校しています。その為、大変限られた敷地に建っており、校舎も5階建てです。給食室が校舎と近く、調理の熱が教室に伝わりやすくいくつかのクラスは夏場の熱さがとても厳しいとの事でした。05年度にまず6台の扇風機をベルマークで購入しました。ぜいたくとお考えになる方がいらっしゃるかもしれませんが、子どもに話を聞きますと、窓を開けて風を入れようとすると、風が強すぎてプリントなどが飛んでしまい思うように開けることも出来ないとのことでした。設置でほんの少しは環境が改善されたようで、大変好評でした、その後、校舎には、日差しをさえぎるものがなく他のクラスも同様にとても厳しい暑さである、ということを聞き、07年度に残りのクラス分である15台を購入しました。校長先生をはじめ、職員、児童、保護者のみなさんがとても喜んでくださいました。全クラス平等にということにもなりましたし、私たち文化部員もベルマーク活動を通じて、皆さんの役に立つという事を実感できとてもうれしく思いました。
  また、私たち文化部は、他に学校内の美化活動を年に2回行います。校庭の草刈り、秋の運動会前には、トイレのお掃除をPTAの参加者とともに行います。そんななか、子ども達の掃除の効率化を図る為に今後は、掃除機なども購入してみてはどうだろうか、という話しもでています。
  私たちは、文化部の役員を1年間務めることで、1点が1円となり、子ども達が学校生活で必要としている物を贈ることが出来るというベルマーク活動は大変すばらしいものだと感じました。国、県、市、から学校への様々な予算には、限りがあります。そんな中で、このベルマークの活動というものは、皆さんが日々の生活のなかで参加することが出来るものです。特に無理に商品を買うというのでは大変ですが、そういうことをしなくても、今まで見落として、捨ててしまっていた商品の中にも多くのベルマークがついていたということがあります。昨年度の文化部の部員及びこれまで役員をされた方の皆さんが、役員をするようになって、本当にたくさんの商品にベルマークがついていたということに気づきました、とおっしゃっています。
  また、呼びかけをすることにより、同居の家族だけでなく、住まいを別にしているおじいちゃん、おばあちゃんが、孫の為にと集めてくれたり、お知り合いの方が集めてくださったりするということもたくさん聞きました。お父さんお母さんが会社で使っているプリンターのインクカートリッジを集めて持ってきてくれたり、ということもあるようで、ありがたいことと思っています。
  一人一人では、本当に小さな点数にしかなりませんが、それが学校全体となると変わってきます。昨年1年間の、総計点は、6万5934点(円)と決して皆さんが驚くような高得点とは言えませんが、引き続き細く長い活動を続けていきたいと私たちは考えております。
=5月20日、松戸市民劇場ホールで



5月16日(金)水戸

水戸市立五軒小学校
齊籐  佳昭さん(2007、08年度PTA厚生委員長)
雨ヶ谷 祥子さん(同厚生副委員長)
岡部  千波さん(同)
古谷野 道江さん(同執行部)
 五軒小学校は1873(明治6)年5月6日に、文部省学制に基づき「五軒小学校」として開設され、今年で創立135年を迎えます。その後名称を、上市小学校、上市東小学校、上市尋常小学校、五軒尋常小学校、五軒国民学校と名前を変えながら、現在の五軒小学校に至っております。以前は、現在の水戸芸術館がある場所が学校でしたが、1985(昭和60)年4月1日に現在地に移転しました。水戸市の中心部にある学校ですが、緑に囲まれ、地下水が湧き出し、サワガニも生息する豊かな自然に恵まれた学校でもあります。児童数は年々減少しており、1959(昭和34)年度には1926名の大規模校でしたが、現在は359名となってしまいました。
  本校の特色の一つに「地域との関係の深さ」があげられます。その一例をあげますと、水戸市内で最も早くプールが出来たのが本校ですが、この建設資金は地域の方々からの寄付でまかなったとのことです。現在でも、サマーナイトコンサート、防災の集い、ハートフル等の行事を、地域の方々、PTA、学校が協力し合って実施しています。学校では「夢をふくらます五軒健児」をキーワードに、「知力あふれる児童」「心豊かな児童」「活力ある児童」の育成を目指して、日々の教育を展開しています。
  当校のPTAは、学年委員会と、広報、文教、校外指導、厚生の4つの専門委員会があり、ベルマーク運動は、厚生委員会が中心となり行っております。通常は各学年から4名ずつ計24名の厚生委員で行っております。
  ベルマークの回収は、子ども達にも協力してもらっています。毎月、担任の先生から児童にベルマーク袋を配ってもらっています。子ども達は、家庭で集めたベルマークを各クラスのベルマーク回収箱に持ち寄ります。回収箱は、ちょボラ委員会の子ども達が、ベルマークの仕分け作業を行うPTA室まで届けてくれています。ちょボラ委員会とは、五軒小学校の委員会活動の1つで『ちょこっとボランティアをしよう!!』と言う考えのもと活動をしているものです。
 こうして集められたベルマークを整理する為に私たち厚生委員会は月に1度決まった曜日に集まり活動しています。ベルマーク袋には、「ありがとう」の印を押してから、集まったベルマークを番号別に整理します。仕分けには、給食用の牛乳パックで作った箱がとても役に立っています。大きな箱の中にベルマーク番号を番号ごとにためておき、引き出しに移すときも持ち運びがとても便利で楽です。
  ためておいたベルマークの集計は、学期ごとに年3回行いそのつど発送をしています。集計は、厚生委員だけでなく、他の父兄の方にも手伝ってもらっています。当番学年を決めてその学年の家庭にお手伝いをお願いするお便りをだします。ボランティアの父兄の方々と一緒に当番学年の厚生委員は集計をし、合わせて合計数や記入漏れのチェックなどをとりまとめします。
  このように五軒小学校ではベルマーク活動を厚生委員だけでなく、学校・児童・PTAとより多くの方々に関わってもらい活動を行っています。これは、ベルマークへの意識をみんなにもってもらいたいと考えるからです。その為に年3回の「厚生だより」の発行も行っております。
 ある日のこと、休み時間に子ども達の間でベルマークが話題にのぼった事があったそうです。「ポテトチップに付いているベルマークはどうするか?」。「ベトベトして切るのが嫌だな…」と言う一方「ベルマークはゴミじゃないから捨ててはだめだ」と言う意見が出たそうです。ベルマークが話題になる事だけでもうれしいのに、「ゴミではない」と子どもが思ってくれている事に感激しました。ベルマークに気付かず、気付いても関心なく捨ててしまったらベルマークはゴミになってしまいます。でも、ベルマークはゴミではありません!ベルマークを集める事により、学校の備品が充実し、それが寄付金を生み出します。その事をみんなに伝えていく事の大切さを実感しています。これまでにベルマークで図書や一輪車などを購入しました。
 委員会の日に校長先生から、生徒が登校の途中に預かってきた、と校長先生に持ってきたそうです。地域で食堂を営んでいる方からためていた沢山のベルマークをビニール袋に入れて渡してくれました。地域には、小学校に在学していない家庭がありますがその方々の中にも五軒小学校に縁がある方々は沢山います。卒業生の方・卒業生を持つ親、そんな方々にも協力していただき、地域の方々に学校・PTAから呼びかけを行い、ベルマーク活動を行って行きたいと思っています。
  これと言って現在は、大した活動はしておりませんが、1人が2人、2人が4人にと、父兄みんなで呼びかけを行い、ベルマークがもたらす大切さ、子どもにもたらす大切さをより多くの方々に呼びかけていきたいと思います。
(スライドショーを使用)
=5月16日、茨城県立県民文化センター小ホールで

校歌も、エピソードも
 「流れもとわにひとすじに ゆたけくそそぐ那珂川の 水にも深きさとしあり・・」。5月16日、水戸市の茨城県立県民文化センター小ホールで行われた体験発表はことしで創立135年を迎える五軒小学校。PTA番号「0810001」とあるように茨城県内最初のベルマーク参加校です。スライドショーを使いましたが(写真)、最初の学校紹介のところでバックに校歌が流れ、参加者の注目を集めました。高校野球の甲子園大会のように音楽を流せないか、というアイデアがきっかけといいます。
  また発表内容も、市内初のプールは地域の人からの寄付で出来た、と学校と地域の結びつきの深さを紹介。児童が登校途中に、食堂を営んでいる方から貯めていたベルマークを預かり、校長先生に渡した、というエピソードや、「ベルマークはゴミじゃないから捨てては駄目だよ」という子どもたちの話に感激したことなど、ベルマークの原点に触れるような「ちょっといい話」が豊富で、参加したPTAのお母さんたちの関心を呼んだ様子でした。


5月15日(木)日立

茨城県日立市立金沢(かねさわ)小学校
和田 淳子さん(2007年度PTA学年委員会ベルマーク委員長)
橋本 明子さん(同ベルマーク委員)
小林 純子さん(同)
(右から)
 金沢小学校は、国道6号線を超えて通学していた児童の安全確保と大沼小学校の過大化解消のため、金沢団地造成を機に、昭和46年4月に開校した団地の中の学校です。ピーク時には、児童1633名、42学級に達していましたが、現在は542名、18学級です。
  学校では、@自ら進んで学習する児童を育てるA郷土を愛し思いやりのある児童を育てるB健康でたくましい児童を育てる、の3つの目標を掲げ、保護者、地域と一体となって子どもたちの育成に力を入れています。
  学校創立2年後からベルマーク活動に参加し37年になります。前年度2007年に、県内8校目の500万点達成校になりました。地域の方々の協力もあり、学区内5カ所にベルマーク回収ボックスを置いて頂いています。各家庭への呼びかけとして、学校便り、学級便り、福祉委員便り、などを通じてベルマークの回収、集計結果などを掲載しています。
  ベルマークの仕分け作業は、子どもたちと2人3脚で行っています。毎月5日前後の回収日になると、各家庭に配布した収集袋を、1、2年生は、各クラスの回収ボックスに、3〜6年生は、各クラスにいるベルマーク係が、多く集まる会社のマークを専用の仕分けケースに入れます。その後私たちの作業日の前日、当日の朝8時から、5,6年の福祉委員の児童(12〜13人)がケースを回収し、PTA室にある全部のベルマーク分類の専用ケースに仕分けし、収集袋に受領スタンプを押すなどの作業をしてくれます。この事前の子どもたちの作業のおかげで、9時からの私たちの作業がスムーズに進みます。
  まず、学年別担当番号表を基に、自分の学年のケースを取り出します。数多くの中から、自分の担当ケースを取り出すことに時間がかかったため、ことしから学年別にマーカーで色分けをするよう変えました。その後ベルマーク番号、点数を確認しながら10枚つづりにする作業を進めていきます。11時までの活動時間に、10分程度のティータイムがあり、母親同士の情報交換の場にもなっています。
  活動終了後、毎月の集計結果が、担当の先生を通じて子どもたちに知らされ、ベルマーク回収のやる気にもつながっています。また一昨年より使用済みインクカートリッジの回収も開始しました。
  ベルマーク預金で、これまでに低学年に人気の遊具、ハングリングや一輪車、和太鼓、大縄、バレーボール、バスケットボールなどを購入してきました。昨年度は、竹馬24組と竹馬の収納ラック1基を購入しました。竹馬、一輪車などは大人気で、学校便りなどで、楽しく遊ぶ子どもたちの写真が掲載され、各家庭に報告されました。
  今後も子どもたちと協力し、各家庭への呼びかけなどを通じて、さらに活動を続けていきたいと思います。
(映像使用=写真のみ)
=5月15日、日立シビックセンターで


5月15日(木)町田

東京都町田市立大蔵小学校
山崎 貴和さん(07年度ベルマーク副委員長)
道岡 淳子さん(07年度ベルマーク委員長)
後藤美紀子さん(07年度ベルマーク副委員長)
(左から)
 私たちの大蔵小学校は町田市の東部に位置し、小田急線・鶴川駅から徒歩約15分、世田谷街道通り沿いにあります。学校周辺は、田畑も多く、近くには鶴見川が流れ白鷺(しらさぎ)やかわせみなどの野鳥を見ることができ、身近に自然を感じることができる地域です。
  学校内では、学校・保護者・地域の協力者がホタルを育て、校内の「大蔵の里」という名の池に毎年ホタルを放し、数日間だけですが、学校を開放し生徒、保護者だけでなく地域の方も観賞できる、開かれた教育活動を実践しております。また、地域の方々のご協力により「大蔵田んぼ」では5年生になると授業の一環として、種もみをまく事から田植え、稲刈りなどの全ての工程を体験し、少しずつですが全校生徒が給食で食べることも出来、子どもたち自慢の体験学習も実践しております。まさに、大蔵小学校では「学校・保護者・地域」が互いに協力しあい、「子どもたちのためにあり、子どもとともにあり、子どもによりそってあり」の教育理念を進めております。
  大蔵小学校のPTA活動は、本部役員を筆頭に10の委員会と付随して13の係で成り立ち、できるだけ多くの保護者の皆さんにPTA活動に参加していただく機会をつくろうと「ひとり一役」制度を実践し、先生方の協力を得てPTA活動を行っております。
  大蔵小は1980年(昭和55年)に開校し、翌年の1981年にベルマーク運動の活動に参加しております。ベルマーク委員は各クラスから2名ずつ選出され、2007年度は24クラス計48名で作業を行いました。
  ベルマーク委員の活動は、1学期ごとに1回の年3回の集計作業を行いました。まず事前に各クラスのベルマーク委員あてに「ベルマーク委員会の集計作業の流れについて」というプリントを配布し、当日の作業内容を理解して参加くださるようお願いしております。こうすることで、未経験の方でも安心して当日の作業を円滑に進めることができるからです。そして学期ごとの集計作業の前に、全家庭にベルマーク運動の主旨と協力のお願い、また集計日のお知らせや使用済みインクカートリッジ収集のお願いなどを記載した「ベルマーク通信」のプリントを配布しております。そして学校の向かいにある町内会の会館にはベルマーク箱を設置させていただき、町内会の回覧に「ベルマーク通信」を一緒に廻していただき、地域の皆さまからもご協力を得て、ベルマークの収集を行っております。使用済みインクカートリッジの回収は2年前より始め、1階北校舎の倉庫内に大きな箱を用意しこちらで回収しております。年々使用済みインクカートリッジの量も増えて、ベルマークの点数に大きな成果を上げています。
  集計当日は、まず副委員長は使用済みインクカートリッジをキヤノン、エプソンに分けながら個数を数えていきます。そして各クラスのベルマーク委員は自分のクラスのベルマーク箱を持って家庭科室に集まります。各学年ごとに座り、各クラスで回収したベルマークを企業番号別に仕分けていきます。その後、各クラスのベルマークを番号別に仕分けしたら、黒板前のテーブルにある企業番号別のトレーに入れます。そして、委員長が各学年ごとに番号別のトレーを振り分けます。その際もベルマークの量に偏りがないよう、注意しながら振り分けていきます。そして、各学年ごとに振り分けられたベルマークを点数別に10枚ずつ、形を整えながらまとめていきます。最後に企業番号別の集計袋に、点数別、枚数別に記入し、集計していきます。その後、学期ごとに高学年・中学年・低学年に集計担当として、「ベルマークの送り状」に全企業の集計結果を書き込み、作業は12時前に終了します。あとは、委員長、副委員長が財団へベルマークを発送して全て完了となります。以上の流れを年3回行っております。
  昨年度改善した点は、「当日の資料」として、ベルマーク番号14番の森永乳業と26番の森永製菓、また、57番のロッテ商事と58番ロッテ製菓のように、間違いやすい企業を写真付きのプリントにして各テーブルに置くこと、また、企業別の分別ケースを透明にし、四方に企業番号と企業名を貼り付け、前後左右どこからでも見えるようにし、過去の回収量によって箱の大きさも変えました。ここでも間違いやすい企業を色違いにするなどの工夫もいたしました。
 そして、今まで回収をお願いしていなかった地域の方から「家にあるベルマーク、どうしたらいいかしら?」という声があがり、特別にその地域の回覧板に、回収袋を添付させていただき集めたところ、その地域だけで1万5,386点という高得点のベルマークを回収することができました。このようにたくさんの方々にご協力いただき2007年度に集まったベルマークは、9万2,207点にもなりました。今回ベルマーク預金にて、「学校図書の本を47冊、紙芝居6巻とノーパンク一輪車10台」を購入することができ、子どもたちに喜んでもらい、大いに役立てて欲しいと願っております。
  またベルマーク預金にて購入したことで、子ども達をはじめ、先生方、PTAの方々からうれしい反響があり、毎年ベルマークを形にしていくことが、一人一人の「もっとベルマークを集めよう!」という気持ちにつながることを感じました。
  1年間、私たちベルマーク委員としての活動を通し、「ベルマーク」というものは、地域と学校、先生方とPTAなどのコミュニケーションの輪をつなぐ役割をも果たしてくれるものと実感いたしました。
(スライドショーを使って発表)
=5月15日、町田市民ホールで


5月16日(金)横浜【1】

横浜市立原小学校
前田 富美さん(2007年度PTA学年学級委員長)
菅原 久恵さん(   同    学年学級副委員長)
小川絵理香さん(   同    学年学級副委員長)
大藪かずえさん(2007〜08年度  PTA書記)
(右から)
私たちの原小学校は、今年で創立65年を迎える歴史のある学校です。学校周辺は和泉川・大久保原公園・長屋門など自然や文化に親しむ場所に恵まれています。周囲のマンションなどの増加で児童数も増え、現在は34学級、児童1050名と、市内有数の大規模校です。PTA、地域も大変協力的で、平成18年度から学校内の安全のため学援隊も発足しています。地域の防犯ステーションを含め、日常的に登校時の立ち番や旗振り、下校時の迎えや見回り等、児童にとって安心・安全な街づくりに、学校・保護者・地域が一丸となって取り組んでいます。

PTAのベルマーク活動は学年学級委員会が担当します。その構成メンバーは各クラス1名の委員32名で、児童のベルマーク委員会と協力しあって進めてきました。まず5月に、全児童に収集袋とベルマーク一覧表、収集のお願い文を配りました。この時に1年間の活動日も決めました、働かれている委員の方も多く、なるべく皆様に出席してもらうためです。

作業は、まず児童のベルマーク委員会で、ベルマーク番号を1〜5番、6〜10番と5番単位に分けます。児童が一生懸命分けてくれたベルマークを学年学級委員会が引き継いで作業を進めます。ベルマークを1番ごとに分けていくのですが、この時に役立ったのがイチゴパックです。番号を付けて並べておき、委員さんにどんどん入れてもらいます。

ベルマークの種類は本当に多く、大きさもさまざまで、小さいものもあり、集中していると、番号が見えなくなって、委員同士で見せ合ったりしたり、「えー、この商品にもベルマーク付いてたんだー」と新しい発見もあったりと、大変だったり楽しかったり、ワイワイしながら作業しておりました。

年度始めに「めざせ10万点以上」を目標に掲げて、ベルマーク便りで児童、保護者の皆さんに収集を呼びかけました。地域の皆様や卒業生にも協力していただけるように、学校近くのダイエーと、ゆうちょ銀行にも収集箱を置かせていただいております。そして地域の障害者支援福祉施設「せや活動ホーム太陽」様は、地域交流の一環として集まったベルマークを届けてくださいました。

2007年度は約14万2000点のベルマークを収集することができました。目標の10万点を越えることができて、本当にうれしく思います。この点数と前年度までに貯めていたベルマーク預金で、運動会や学校行事に使用するテントを学校に贈る手配中です。

この1年間の活動を経て、児童ベルマーク委員からは、「自分達が頑張って分けたベルマークで学校に備品が贈れてうれしい」。学年学級委員からは、「細かい作業で大変なこともあったが、最後までできてよかった」「ベルマークを気にするようになり、今後も積極的に収集に協力していきたい」等のうれしい声を聞くことができました。

皆さんに協力していただいたベルマークで学校に備品を贈ることができ、それにより寄付金が生まれ、災害被災校などに援助として贈られる。このすばらしいベルマーク活動が原小学校で末永く続いていくことを願っております。

スライドショーを使って発表
=5月16日、横浜市教育会館ホールで


5月14日(水)大宮【1】

さいたま市立大砂土東小学校
小川 博子さん (2007年度PTA保健厚生委員会副委員長)
山田 彩子さん (同委員長)
金子 浩子さん (同副委員長)
(右から)
 大砂土東小学校は、昨年度、PTA会長を中心に、「ベルマーク埼玉県1位」を目標にし、ベルマーク活動に取り組みました。その結果、累計で600万点を突破し、総点数26万3036点集まり、埼玉県で1位、全国で11位というすばらしい結果を出す事ができました。500万点から600万点まで5年間という期間は、とても速いとのことでした。
 学校は、さいたま市見沼区にあり、今年で創立77年を迎える歴史のある学校です。松の木がシンボルの児童数約1200人という大規模校です。PTAの本部、専門委員会では、昨年「絆を深めよう!」をテーマにかかげて、活発な活動をしています。毎年秋に行われる松の子まつりは大盛況です。お父さんの会では、地域の方に竹馬作りを親子で教えてもらったり、流しそうめん大会や交流会などを開き、地域との交流も深め、保護者、先生方、地域の方々と、ふれあいながら子どもの育成に力を入れています。
  ベルマーク運動は保健厚生委員会が中心になって取り組んでおり、参加して今年で42年目になります。構成メンバーは17名で、ベルマーク活動の他に、運動会の準備、献血活動などもあります。その忙しい中でベルマークの収集・整理を1学期に1回、年3回行っていますが、それほど負担に感じないのは約200名の係のお母さんがお手伝いしてくれるからだと思います。  
  それでは私たちの学校で行っている活動を問答形式で説明させていただきます。
Q 大規模校だとベルマークもたくさん集まりますね?何人の人が集計をしているんですか?
A 委員が17名、ベルマーク係が1学期に約70名で、3学期合わせると約200名のお母さんが作業をします。
Q 集計はどうやっているのですか?
A 1学期ごとに回収し、1回を午前中だけ2日間作業します。1日目と2日目とに約35名のお母さんにわかれて1日目は会社ごとの仕分けです。この時に卵パックと牛乳パックを使って約60ある協賛会社の仕分けをすると、とても効率良くできます。2日目は会社ごとの計算です。1日目に会社ごとに仕分けしたものを、点数ごとに分けて10の束を作り、計算しやすくしました。また細かい作業なので、小さいお子さんを連れて来ているお母さんが安心して作業が出来るように、ちょっとしたキッズスペースを作りました。
Q ベルマークはどのように集めるのですか?
A 児童には「ベルマークだより」を学期ごとに配り、集計日の1週間前に「ベルマーク袋」を配って集めます。そのとき学校の福祉ボランティア委員会の児童が、各クラスで集まったベルマーク袋を持ってくる協力をしてくれて、とても助かっています。「ベルマークだより」には、注意として、ガムは小さく切らず袋のままで集める。ポテトチップスの湖池屋は、大量になるのでよごれを取って別袋にしてもらう、などを載せておくと皆さんが協力してくれるので、とても作業がしやすくなります。
Q 児童以外の協力もあるのですか?
A 近くのスーパー2店にベルマークボックスを置かせてもらい、卒業生や地域の方にベルマークを入れてもらっています。そして昨年から「ベルマークサポーター」という、地域の方で、ベルマークを集めてもらう会社や家庭、お店を募っており、現在16名登録してもらっています。
Q 昨年はカートリッジがたくさん集まったようですが、どのくらいですか?
A ダンボールにするとなんと25箱になりました。カートリッジ1つが5点なので、今回は3万2730点集まりました。
Q 集めたベルマーク収益金でどのようなものを買ったのですか?
A いままでにからくり時計や一輪車、サッカーボールなどで、昨年はDVDプレーヤー6台、ビデオ搭載ハイビジョンレコーダー1台、国語辞典23冊です。また、それを買ったことで、へき地学校などへの援助資金として3万8990円を寄付する事もできました。今年度からは「松の子まつり」ベルマークの収益金で、図書を1000冊購入しようという目標を立てました。わが校では、3年前から役員がデザインしたオリジナルのベルマークキャラクターを作り、スタンプにして購入した図書に押しています。

  このようにして、わが校ではこれからも無理なく、楽しく目標を立ててベルマーク活動を広げていきたいと思っています。
(スライドショーを使って発表)
=5月14日、大宮ソニックシティ小ホールで


5月13日(火)新宿

東京都北区立滝野川小学校
山本 雅子さん(2007〜08年度PTA学年学級委員長)
伊藤 聖子さん(07年度学年学級委員会ベルマーク担当、08年度同副委員長)
三田 芽己さん(07年度  同  、08年度同副委員長)
竹内 きぬ代さん(08年度学年学級委員会ベルマーク担当)
斎藤 美奈子さん(    同      )
(左から)
私たちの滝野川小学校は、今年で創立118年を迎える学校で、滝野川地区11の公立小学校から「本校」と呼ばれています。学校の目の前の都立旧古河庭園は平成18年に大正時代初期の形式をよく留める庭園と評価され、国の名勝に指定されました。近くには、徳川吉宗が享保の改革の一環として整備・造成を行った、桜で有名な飛鳥山公園や、徳川5代将軍徳川綱吉の側用人、柳沢吉保の下屋敷であった六義園もあり、歴史的にも興味深い地域です。

PTAにはベルマーク担当でもある学年学級委員会、広報委員会、成人教育委員会、校外指導委員会があります。昨年度は成人教育委員会と校外指導委員会が日頃の救急に関する活動が認められ、滝野川消防署より感謝状をいただきました。広報委員会は第34回東京都小中学校新聞コンクールのPTA広報新聞の部にて努力賞を受賞するなど、活動は活発です。そして、私たち学年学級委員会は、ベルマーク集計の他に地域の方たちと新任の先生の交流会の主催や、学年親睦会・クラス別親睦会を担任の先生と相談しながら企画・開催していきます。

ベルマークの収集では今回、全国15位という成績をいただきました。これは、滝野川小学校の教育目標「元気で、仲よく、根気よく」が学校と児童だけでなく保護者や地域にも浸透しており、協力し合い、根気よく収集活動ができた結果だと思います。

ベルマークの収集日は「毎月10日はベルマークの日」と銘打ち、ベルマークの日の5日前に収集日が近づいてきたというお知らせのベルだよりを発行しています。年度当初に、全児童に1枚ずつベル収集袋を配布します。この収集袋は、ベルマークのポストを置かせていただいてる地域の企業が寄付してくださいました。

集計日は年に2回。委員が中心となり、ボランティアで集まってくださる保護者の皆さまと学校が貸してくださる広い部屋で作業しました。まずは会社別に仕分ける作業から始まりますが、この時に牛乳パックを使った手作りの仕分けボックスが役立ちました。1リットルの牛乳パックまたはジュース・お茶などのパックを集め、高さを揃えて上部を切り取り、仕分けする時に上から見てもわかりやすいよう会社別のベルマーク番号を大きく書いてあります。多く集まるマークは牛乳パック4つを合体させて量の多さに備えるようにしました。

ベルマーク活動は学年学級委員が担当なので、学年ごとに席を作り、お茶や飴を配り、学年の親睦会のような和気あいあいとした雰囲気でスムーズに作業できました。保護者の皆さまが委員活動やボランティア活動に積極的に関わってくださり、担当の学年学級委員以上にベルマーク作業を詳しく知っておられるお母さん方が多いのも、作業のスムーズな流れに繋がっていると思います。

現在バスマリンバ購入という目標のためにベルマークを集めていますが、各ご家庭のご協力に加えて、学校指定の上履きの販売店は、靴の箱についているベルマークを箱なしで購入されるご家庭の代わりに切り取り集めて届けてくださいます。地域の企業もベルマークポストを設置してくださったりするなど様々の温かいご協力が今回の結果を生みました。

創立118周年を迎えた滝野川小学校歴代のベルマーク担当の長い地道な活動で、今まで「体育館で使う暖房設備」「ハンドベル」「掃除機」「運動会で使うカラー大玉」「ゲームベスト」などを購入することができました。これからも家庭、児童、学校、地域と協力し合いベルマーク活動を続けて行きたいと思います。以上で私たちの体験発表を終わらせていただきます。この体験発表が皆さまの活動の一助となれば幸いです。

(スライドショーを使って発表)
=5月13日、新宿明治安田生命ホールで