大砂土小学校は、JR宇都宮線土呂駅とニューシャトル加茂宮駅を最寄り駅とする、さいたま市北区にあります。1873年、近くにある高林寺というお寺の寺子屋から始まり、今年で開校135周年を迎えました。大宮公園と市民の森の近くに所在し、自然豊かな環境と都心に近いということで人口が増加し、現在では、児童1327人、学級数は2年生7学級、その他の学年は6学級の計37学級、教職員数は67名と市内・県内でも一番大きく、国内では6位の大規模校となっております。
学校では、「自ら学び行動する児童の育成」を教育目標とし、目指す児童像を「かしこい子・明るい子・たくましい子」としています。スローガンを、夢いっぱい・笑顔いっぱい・ひとみ輝く大砂っ子の育成とし、子どもたち一人ひとりが自信と意欲を持って毎日過ごしてほしいと願い教育活動を進めています。また、ふれあい活動の推進を図るため、本とのふれあい・地域とのふれあい・自然とのふれあいにも力を入れています。
PTAは執行部を中心に、総務・保健教養・広報・けやきの森まつり・環境交通の5部からなり、学年・学級活動や夏の親子除草、広報誌の発行、けやきの森まつりの開催、地域と学校との連帯を行っております。この他、図書・環境などのボランティアがあり、本の読み聞かせ、草花の手入れ等に力を入れております。
ベルマーク運動は、総務部が中心となっており、ベルマークの収集は、8月を除く6月から3月までの年9回、各月10日に行っています。
入学すると、児童にはベルマークの収集袋が配られます。この袋は毎年スタンプ台紙を張り替えて6年間使用されます。収集に協力いただけた月には、ありがとうスタンプが押されます。各クラスと職員室には、給食の業務用缶詰の空き缶を再利用して作ったベルマークとカートリッジの収集缶が置いてあり、10日に収集されたベルマーク収集袋とカートリッジは、その缶の中で仕分け作業日まで保管されます。収集は強制ではありませんが、意外と子どもがスタンプ集めに熱心で、毎月1枚でも協力したいという気持ちから、買い物途中にベルマーク付のお菓子をせがまれる保護者も少なくないようです。
仕分け作業は、全児童の保護者が子ども1人につき年1回作業を行います。年度の始まりに、各クラスの総務部員が、それぞれのクラスの年9回分の作業当番表を作成し、各月の当番とリーダーが決められます。各月の当番は、リーダーの下、各クラス分の仕分け作業を行います。
作業は、毎月10日から20日の間の1日のみの9時から16時までの1時間、PTA会議室で行います。リーダーは、月当番全員と話し合い、日程を決めます。作業日には、各教室からベルマーク収集缶とカートリッジ収集缶を持って集まり、収集袋の中身を全て出すところより、仕分け作業は始まります。この作業で役立っているのは、地域の八百屋さんに協力いただいて集めてもらった、リンゴのトレーです。ひとつひとつのくぼみに、各ベルマーク番号をつけ、番号ごとに仕分けします。
PTA会議室には、各ベルマーク番号のついた、バラ専用の引き出し収納棚と10枚専用の引き出し収納棚が設置してあります。仕分けの終わったものは、そのバラ専用収納棚にベルマーク番号ごとに収納します。
次に、1枚ずつのベルマークを10枚のつづりにします。各クラスごとに割り振られたベルマーク担当番号に従って、バラ専用収納棚の引き出しの中のベルマークを、枠通りに切りそろえ、それぞれ点数ごとに10枚一列に並べセロテープで張ります。10枚ひとまとめにできたものは、専用収納棚に番号ごとに収納します。余ったベルマークは、バラ専用収納棚に戻します。1時間以内に終わったら、バラ専用収納棚の比較的多く集まるベルマークの作業を手伝います。カートリッジは、PTA会議室に設置してある専用ダンボールの中にメーカーごとに分けて入れます。
10枚専用収納棚は、月担当のベル係によって、1カ月に1度、点数・枚数が10枚きちんとそろってつづられているか等の確認作業が行われます。わずかですが、違う点数が混ざっていることがあるので、はさみで切り取り、同じ点数のものと入れ替え10枚のつづりを完成させます。確認済みのものは、ベルマーク番号ごとに大き目のジッパー付ビニール袋に入れて、発送作業まで保管されます。
発送作業は、年3回、総務部員全員が電卓持参で行います。19年度は、9月・11月・2月に行いました。ベルマーク番号ごとに、ビニール袋保管分の10枚つづりのベルマークを、同点数10束ずつ輪ゴムで止めて、枚数・点数を計算し、ベルマーク整理袋にそれらを記入し、袋の中には束ねたベルマークを入れて、セロテープで封をします。最後に発送用のシートに、集計枚数・集計点数など必要事項を記入して発送となります。カートリッジは、メーカーごとに数えてダンボールで発送します。19年度の作業は、毎回1時間半ほどで終えることができました。
ベルマーク活動を始めて今年で46年目となりますが、平成19年度9月のマーク点検の結果、集計累計点数が600万点を達成し、財団から表彰され、取材を受けました。それにより、もっとベルマーク運動を活発にしたいという意欲が高まり、まず、けやきの森まつりの受付に収集箱を設置し、地域の方々への協力を呼びかけました。卒業生にも登下校途中などで、引き続き気軽に協力してもらえるよう、校門にベルマーク収集箱を設置しました。また郵便局や公民館、スーパーなどへ設置のご協力のお願いにあがるとともに、在校生の中で自営業をしている方や、お住まいのマンションに設置可能な方、勤務先でご協力いただける方々への呼びかけをするなど、活動がさらに活発になるよう努めました。
新しく地域へ協力を呼びかけるということは、容易なことではなかったように感じておりますが、このような活動を通じて、地域のベルマーク運動に対する関心が高まることを期待して、これからの活動につなげていきたいと思っております。このように今年もみんなが少しずつ協力することで、私たちの学校に掛け時計や一輪車を贈ることができました。
ベルマーク運動を通して、たくさんの方の協力で集められたマークにより学校での設備や備品・教材の充実がなされていること、それから集めたマークを利用することで寄付金が生まれ、それらがへき地学校や被災地などの環境の恵まれない学校や子供たちへの援助となっていることなどを、より多くの子どもたちや協力者に知っていただき、改めて人を思いやる心を学び、自分にできることとして、これからの社会に受け継がれていくことが大切だと実感いたしております。
(スライドショーを使って発表)
=6月19日、大宮ソニックシティ小ホールで
盛り上がり40人が参加
6月19日、さいたま市の大宮ソニックシティ小ホールで行われた説明会に、体験発表をしたさいたま市立大砂土小学校から40人もの人がつめかけました。
もともと同小は、37学級、児童1327人で、埼玉県内一、国内でも6番目という超大規模校です。説明会には毎年10〜20人前後が参加しているということですが、今年は体験発表校になり一段と盛り上がったようです。
発表では、この大規模ぶりや、広い校庭が紹介されるたびに会場からはどよめきとも歓声ともいえぬ声が上がりました。昨年秋には累計600万点になり、年間集票点数が県内2位の21万1609点と活発ですが、「収集が年9回もあります」、「全児童の保護者が年に1回は必ず参加します」「バラ専用と10枚用の収納棚があります」という説明に「なるほど」とうなずく姿が多く、終わると大きな拍手が起こりました。
昨年度の同小ベル長で、体験発表の原稿づくり、写真集めなどの裏方役をした安岡有紀子さんは「3人とも落ち着いていて、とても上手。感激しました」と話していました。 |