体験報告



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6月22日(金)鳥取


鳥取県倉吉市立成徳(せいとく)小学校
寺谷  直美さん(2006年度PTA副会長)
松井 せき子さん(同学年部長)
(右から)
 成徳小学校は打吹山を臨み、倉吉市の街中にある全校児童186人の落ち着いた学校です。ベルマーク運動へ参加は1962年5月。取り組みの特徴は「無理をしない」「やり方をきめている」ということで、活動の成果を毎年必ず目に見える形にしています。
  昨年は4万9000点集まり、ノーパンク一輪車を購入しました。2005年度は体育館の電波時計とコードレスアイロンを、04年度は教室の電波時計と鉛筆削りを購入しました。以前は、図書室の本を購入していたそうです。これからも、子どもたちの学校生活で必要なもの、古くなってしまったもの、あると便利な物を購入していく予定です。
  ベルマークの収集についてはPTAの学年部が担当しています。学年部は各学年から2名の選出で、部長を含め13人の部員がいます。担当の先生は3人。学年部は、この他に参観日の学級懇談会の司会・進行、学年の親子活動の推進等をしています。
  作業の流れは次のようなものです。
@学級の保護者全員に「一人一役」の役割分担をお願いしています。いくつかある役割の中に「ベルマーク整理」の係をつくっています。今年の5年生の役割分担表によると、ベルマーク整理に8人が割り当てられています。この分担は、皆さんの希望によって決められます。各学年、昼の部、夜の部ともに4〜5人ずつ割り当てています。
A毎年6月になると、「ベルマークを集めよう」というチラシと、ベルマーク財団から送られてくる「ベルマーク一覧表」とベルマークを入れて持ってくる封筒(ベルマーク袋)を子どもたちに持ち帰ってもらいます。チラシには、ベルマーク運動はへき地校や被災校、障害のある仲間、途上国のお友達に愛の手をさしのべるボランティア運動であることと、収集点数に応じて、希望する商品が購入できるということを書いています。集め方、切り方も書かれていて、とくに、切るときは、「どんな形のマークでも、四角に切っておく」「小さいマークは大きめに切っておく」「つながったマークはそのままにしておく」という注意もあります。
B「ベルマーク袋」に家庭で集めたベルマークを入れて収集日に子どもたちが学校へ持って行きます。この袋は6年間使うことにしています。
C子どもたちは、自分の持ってきたベルマークを昼休憩に種類ごとに分類し、専用の入れ物に入れていきます。番号ごとに箱を作って毎年使っています。専用の入れ物はこの時期になると、特別教室の机の上に並べられます。
Dベルマーク整理の日に集計します。今年は7月6日が作業日になっています。学級の一人一役で係になっている人が集まり、昼の部、夜の部とも、それぞれ30人ぐらいで作業をします。昼の部が2時〜4時、夜の部が7時〜9時。小学校の一室を借りての作業です。2〜3人のグループで、ベルマークを10枚ずつ束にして、ホッチキスやテープなどでとめていき、点数を数えます。この作業は1日で終えてしまうようにしています。分類はもうしてあるので、作業は楽ですが、このとき、まだ分類していないものがあると大変です。集計したものは、どんどん専用の封筒に入れて、点数を記入していきます。
E後日、担当の先生が、財団へ集計したベルマークを送ってくださいます。毎年、夏休みには、発送をすませています。ベルマークを預金にしておくと、いつでも買い物ができるので、早めに財団へ送ることをおすすめします。
F2,3学期の間で、何を購入するか検討し、購入するものを決定して、購入します。  集まった点数や、購入したものについては、4月にあるPTA総会のときに報告・紹介します。毎年、結果が形になって見えるので励みになります。
  この他に、たくさん集めるために次のようなことをしています。@成徳地区の公民館の女性部の方々も協力してくださっています。「公民館報」で呼びかけをして、実際に集めてくださっています。公民館報の記事はこちらがお願いしたのではなく、女性部の方が、自主的に動いてくださっていますA子どもたちがベルマークを学校に持っていく期間を決めているため、「みんながベルマークを持っていくんだ」という雰囲気ができています。また、自分の持ってきたベルマークを自分で仕分けする楽しさもあります。
  また、作業を楽にするために、@PTAのベルマークの整理の日は1日だけですませます。人数が集まるからできることですA仕分けは、全校児童でします。子どもたちが仕分けをしてくれるのでとても助かります。(ただし低学年の先生は大変かもしれません)B作業の流れは何年も前から変わっていません。担当の人が変わっても、やり方が同じなので、負担がありませんC毎年、必ず何かを購入することで、その年のがんばりが目に見える形になります、などのやりかたをしています。
  このベルマークの活動は、子どもたちのためになるならと地域の方も応援してくださっています。長く続けているということで、遠方からも匿名で学校に寄せられるベルマークもあるそうです。日頃から,そんなに意識しているわけではありませんが、ごく自然にベルマークを見つけたら切り取っておくという習慣は身に付いているようです。へき地校や被災校、その他いろいろなボランティアの一助にもなるということですから、この小さなベルマークが多くの人の心をつないでいるのだなあと感じます。これからも成徳小学校では、細々と無理せずにベルマーク収集の取り組みを続けていくつもりです。
(スライドショーを使って発表)
=6月22日、鳥取県立県民文化会館で


6月20日(水)松江


島根県出雲市立神戸川(かんどがわ)小学校
山根 洋子(2006年度ふれあい体験部部長)
竹中 千春(副部長)
(右から)
 神戸川小学校は児童数607名の出雲市の中でも大きな学校です。市街地の近くにありながら田畑に囲まれ川もあり自然の残るいい環境で子供達は毎日勉強にスポーツにはげんでいます。
  神戸川小のベルマーク活動は、毎年ボランティア委員会の子供達のベルマーク回収のお便りの発行から始まります。回収はお便りから約1週間後にボランティア委員会の子供達が回収箱を持って朝昇降口に立って呼びかけ回収します。回収期間は1週間ですが子供達の頑張りに家族も協力し毎年沢山のベルマークが神戸川小に集まります。集まる1番の理由は子供達・家族の熱意だと思います。
  次にその集まった沢山のベルマークを私どもPTAふれあい体験部部員15名にわけて持ち帰り家庭でベルマーク番号、点数別に分け、枚数を数えて封筒に入れるという仕分け作業を行ってもらいます。これが大変地道な作業で部員さん達の根気のたまものです。
  その後仕分けをしたベルマークを学校に持ち寄り、それぞれのベルマーク番号ごとに集計し、専用のふくろに記録します。以上の一連の流れを6月と11月の年2回行っています。そして2年に1度全部をまとめ最終集計を行いベルマーク財団へ送ります。
  神戸川小のベルマーク活動は別段何も特別な事はしてはおりませんが、ただ子供達も親たちも「神戸川小ではベルマークを集めているんだ」という意識を持って下さっているという事がいい活動へとつながっているのだと思います。
  今後の活動としては、ベルマークが学校の設備品になるというのはご存知の方が多いのですが、設備品を購入することでへき地校や途上国学校への援助につながるという事を知らない方が多いので、その事を皆さんに伝えてより良い活動になるよう努力したいと思っております。
(スライドショーを使って発表)
=6月20日、松江市総合文化センターで


6月21日(木)米子


境港市立渡小学校
田辺  美穂さん(2007年度母親委員会部長)
小川  有子さん(同副部長)
木山 真由美さん(同)
志賀  智子さん(06年度部長)
渡辺  寿春さん(07年度文化教養部長)
(右から)
 35年ぶりにベルマーク運動を再開した渡小学校06年度母親委員会部長の志賀です。
  2年前の運動会で、お母さんから「どうしてベルマークを集めないんですか」と声をかけられました。そのときは興味なかったのですが、何カ月後に実家に帰ったとき、スーパーで小学校が置いたベルマーク回収箱を見ました。そこに、ベルマーク預金で購入した1割がへき地などの学校の援助になるとありました。え〜そうなんだ、と常にボランティア活動をしている私にとって、子どもたちにも人の為に役立つ喜びを知ってもらいたい、と思ったのです。
  昨年春、ベルマーク運動推進を主な活動とする母親委員会が立ち上がりました。そのころ、渡小がベルマーク運動に参加しているが、35年間活動していなかったことが分かりました。
  子どもたちにベルマークをよく知ってもらおうと、学校で体験型説明会を開きました。ビデオを見たあと、子どもたち全員に1個ずつベルマークのついた商品を渡し、実際に探して切ってもらいました。
  後日、子どもたちが感想を寄せてくれました。「1点のベルマークもあるけど、たくさんの人が集めて困っている人を助けるのはすごい、と思った」「4つの集団が力を合わせ援助することを初めて知った」などとありました。
  1学期末に初集計したら8000点以上もあり、最終的には1年間で4万1436点になりました。年間1万点ほどと思っていましたので驚きです。
  預金で点字、手話の本を購入しました。本の贈呈式では、子どもたちにベルマーク運動の成果だということを分かってもらえるよう工夫をこらしました。渡小がベルマーク運動を始めた当時のPTAの役員さんらにも贈呈式に出席してもらいました。
  1年間振り返ってみて、ボランティア活動に参加したという点から子どもたちに優しい心が養われたと思います。渡小の教育目標である「力を合わせて伸びる子どもの育成」や、渡小の目指す子ども像の中の「思いやりのある子」という心の成長へ貢献できたと思います。
(スライドショーを使って発表)
=6月21日、米子コンベンションセンターで
この1年無我夢中でした
 6月21日、鳥取県米子会場で体験発表した境港市立渡小学校06年度母親委員会部長の志賀智子さんは、30分にわたり熱弁をふるいました。同校ベルマーク運動35年ぶり再開の中心を担った志賀さんは「この1年は無我夢中でした」と振り返っています。
  志賀さんは「志賀といえばベルマーク」というほど入れ込みました。ベルマーク運動再開に伴い、児童のベルマーク体験会、預金で購入の図書贈呈式と、関心呼び起こし策を次々と打ち出し、これまでにベルマーク新聞に2度も大きく取り上げられました。
  志賀さんは「体験発表の練習をしている時、当時を思い出し涙が出ました。去年1年、無我夢中だった気がします。忙しかったけど充実していました」と話していました。
  特に、志賀さんが安堵しているのは、母親委員会部長を継いだ田辺美穂さんらスタッフの充実です。学校のベルマークコーナーは商品が一目瞭然で分かるように衣替えするなど、新体制も意欲的に取り組みをみせています。
  体験発表に駆けつけた渡小PTA、地元の公民館長、中学校PTA会長らに「良かったよ」と声を掛けられ、うれしそうでした。
 
<写真=上> 体験発表する志賀智子さん
<写真=下> どんなものにベルマークがついているかが一目瞭然。志賀さんから引き継いだ田辺美穂部長(左)ら07年度母親委員会も新たな取り組み


6月15日(金)岡山


岡山県倉敷市立茶屋町小学校
田中  美樹さん(2006年度厚生部長)
小野  直美さん(同副会長)
前田  和美さん(同)   
(右から)
 茶屋町小学校は児童1079人で倉敷市2番目のマンモス校です。
  PTA役員は執行部、文化部など6部85人で構成されており、さらに各クラスより学級委員2人と保健委員1人の計87人の委員がいます。ベルマークは学級・保健委員が集計を行い、厚生部がとりまとめるという形で行われています。
  年度初めに、ベルマーク一覧表と切り方、集め方を書いたプリントを配布します。収集は、各家庭でベルマークを集め、児童に持ってきてもらいます。
  クラスで集まったベルマークは学級・保健委員が自宅で10枚単位に仕分けします。その後、学年ごとに集計し、後日、全校分まとめて厚生部が集計します。現在2学期制をとっているため年2回発送します。
  クラス別の集計は自宅での作業ですが、番号別に分けた後、点数別に仕分けします。同じ番号、点数を10枚単位にセロテープでつなぎます。これで集計がスムーズにいきます。
  次の学年集計ですが、メーカー、点数別に10枚単位でまとめ、端数のは、つなぎ合わせて10枚単位にし、PTA研修室に保管します。
  厚生部の作業はメーカーの番号順にベルマークをまとめていきます。2時間ほどかかります。
  このようにして06年度は9万点を超えるベルマークが集まりました。ベルマーク預金でテント2張りを買いました。
 今後は年間10万点を超えるよう頑張ります。公民館など回収箱を置かせてもらうなど地域の方々にも協力してもらう案も検討していきます。
=6月15日、岡山衛生会館三木記念ホールで


6月14日(木)広島


広島県大竹市立大竹小学校
森本 裕香さん(ベルマーク推進委員長)
川口 晴美さん
望戸 澄子さん
(右から)
 大竹小学校は1961年からベルマーク運動に参加しており、昨年度、累計で県内初の600万点を達成しました。
  PTAベルマーク推進委員会が主体に活動していますが、6年児童によるベルマーク委員会と連携しながら取り組んでいます。
  児童の委員会は月1回あり、ベルマークやインクカートリッジを入れた缶をPTA会議室に持ち寄り、数を数えて缶を元の場所に戻すのが主な仕事です。時間があれば仕分け作業もしてくれます。翌日、上位10クラスを昼の放送で発表しています。この放送が子どもたちの心をくすぐるようです。
  学校以外でも公民館、郵便局などに回収箱を置かせてもらっていますが、回収は子どもたちにしてもらいます。子どもたちの活動だということを、地域の人に意識してもらえたらと思っています。
  PTAの推進委員会は今年度から17人で構成されています。毎月、学年ごとに学校に集まって仕分け作業をします。学年ごとに集まる日を決めます。 学期末の年3回、全員で集まり整理し発送します。
  昨年度、運動場用の時計を買いました。年度初めに、年間の収集目標をたてます。ちなみにここ3年間は年間15万点にしています。昨年度は時計購入という目標を打ち出したせいか、22万点も集まりました。
  大竹小の活動の特色は第1に児童のベルマーク委員会があることですが、2番目は22万点集まった中でエプソン、キャノンのカートリッジが4分の1の8万1000点を占めたことです。2005年度に比べ一気に6万点以上増えました。これはカートリッジ回収を事あるごとに呼びかけ、周知されてきた成果だと思っています。
  3番目の特色はベルマーク便りです。現在、月1回発行するようにしています。
  最後に課題として、ベルマーク回収箱をスーパーにもお願いすることと、自治会の回覧板に地域用のベルマーク便りを入れてもらうことです。
  委員長をやっての感想は目標が達成したときの達成感、買い物したときの子どもたちの喜ぶ顔が頑張れる源になっています。1人ひとりは「たったこれだけ」だが、全校集まれば大きな力になること、ひしひしと感じました。
(スライドショーを使って発表)
=6月14日、広島国際会議場で


6月13日(水)山口


山口県周南市立徳山小学校
八塚 尋子(やつづか・ひろこ)さん(2007年度PTA図書・ベルマーク部長)
 徳山小学校は創立134年の歴史を誇る伝統豊かな小学校です。
  PTAは、執行部のほかに、各学年の学級役員、環境保健部、広報部、図書・ベルマーク部、研修部、地区委員などで構成されています。
  基本的なベルマーク作業は1、3、5年のPTA会員である保護者が担当することになっており、4月と8月を除く毎月1回の年間計10回、作業を行っています。保護者の作業に先立って、5〜6年生の児童16人のボランティア委員会メンバーが各クラスにベルマークとロータスクーポンの回収袋を配布し、ベルマークを集め、専用の箱の中に入れておいてくれます。そのベルマークを部員4名が分担して自宅に持ち帰り、次回の作業日に備えて、周りをきれいにカットし、専用の箱に保管しておきます。
  作業日には、このマークを参加していただいた保護者に分類していただきます。最近は働いておられるお母さんも増え、大勢の方に集まっていただくことが難しくなっていますが、それでも毎回平均20人程度の方が参加してくださいます。5〜6人のグループに分かれての作業ですが、みなさん、おしゃべりしながらも手は休めず、にぎやかに作業を進めていってくださいます。
  作業では、まず各グループで協賛会社の番号別にマークを分類します。牛乳パックで作った分類箱や豆腐パックなどを利用しています。会社番号別の分類が終わると、各番号のパックに集め、さらに点数ごとに分類します。点数毎の分類が終わると、それぞれの枚数を数えます。この作業には卵のパック容器が役に立っています。一つのくぼみに10枚ずつ入れていくと、計算がしやすいからです。分類と計数後、計数袋に枚数を記入して、作業は終了です。時間は毎回約1時間半です。
  作業後は、4人の部員が分担して計数袋を持ち帰り、次回の作業日までに、点数ごとの枚数の確認と検算・集計をして、集計結果をノートに記入します。集計が終わったマークは、協賛会社毎に棚に整理し、発送作業日まで保管しておきます。発送は年間3回程度です。最近はエプソンやキャノンのインクカートリッジの回収も増え、ベルマーク点数アップに貢献してくれています。
  徳山小学校は昨年、山口県で3番目の700万点を達成し、表彰していただきました。これも保護者や地域の方の協力のたまものだと大変ありがたく感じました。
  私が部長を引き受けたとき、ベルマーク活動に参加した経験が全くなかったので、荷が重いような気がして不安を感じましたが、前任の部長から「作業は大変かもしれませんが、発送作業のたびに、ベルマークの点数が増えていくのは、まるで貯金が増えていっているようで楽しいですよ」と励まされました。実際に1年間、作業を行い、その言葉は正しかったと思います。ベルマ−ク部員との新しい縁も結ぶことができ、また、子供たちが日々充実した学校生活を送れているのには、裏に先生やPTAの方々の本当に地道な努力があったということを学べ、大変勉強になりました。
  昨年度は子供たちに、音楽の授業などで使用する木琴や太鼓などを購入することができました。一保護者として少しでも子供たちの役に立てたことをうれしく思います。これからも、PTA活動やベルマーク活動に協力・参加していきたいと思っています。
(スライドショーを使って発表)
=6月13日、セントコア山口で


6月8日(金)福山


広島県尾道市立日比崎小学校
葉名  真紀さん(PTA副会長)
佐々木 恵子さん(同文化委員長)
(右から)
 ベルマーク活動は、PTAは文化委員会、学校は児童委員会の中のベルマーク委員会が担当します。
  収集は学校以外でも地元企業からの協力が大きく、特にインクカートリッジの回収では成果をあげています。また地元企業で働くフイリピンの人がごみ箱に捨てられているマークを「これはなんだろう」と集めて寄付してくれたこともありました。大変うれしかったです。
  回収したベルマークは高学年の児童が休憩時間などを利用して仕分けをします。それをPTAの文化委員会が受け取り、各委員が自宅で集計作業し、年数回、全体集計し発送します。
  昨年度はラジカセなどを購入しました。
  1点1円で100点集めるのに大変なパワーがいります。100円出す方がどれだけ楽かと思いますが、1点1円集める行為、この保護者のパワーが重なりあって、良い学校作りにつながっていくのだと思います。
(スライドショーを使って発表)
=6月8日、広島県民文化センターふくやまで


5月22日(火)下関


山口県下関市立向山小学校
武内 ふさえさん(2006年度PTA環境部長)
上本 庄子さん(2005年度同環境部長)
(右から)
 向山小学校は、静かな環境に恵まれた旧市内の東駅周辺を校区としています。校区内には梅光大学をはじめ、下関西、下関商業、下関中央工業、下関南高校が点在しており、陸上競技場や市体育館があり、教育環境が充実しています。
  1928(昭和3)年に創立され、当時の児童数は1519人でした。同年9月に新校舎披露とともに、第1回保護者会が開かれ「向山父兄会」が設立され、いまのPTA活動の基盤となる組織ができました。向山小は、めざす児童像を「自分で考えやりぬく子・すなおで明るい子・じょうぶで強い子」とし、児童数は422人です。
  PTAは、広報・研修・保体・生活指導・環境部の5専門部と学年委員会で構成、PTA会員は、必ずいずれかの部、委員会に所属し、活動しています。ベルマーク運動は環境部が中心になり、全会員に呼びかけ活動しています。
  環境部は、部長1人・副部長1人と各クラス4人の部員で構成され、今年度は部員数54人です。ベルマーク活動のほか、クリーン作戦という親子・教職員が一緒に行う校内整備作業の企画・運営も行っています。今年度からはアルミ缶回収、ペットボトルのキャップ回収もスタートする予定です。
  ベルマークに参加したのは62年で、95年に400万点、2005年に500万点を達成し、現在の累計点数は508万点です。
  活動は、毎年5月に全会員向けにベルマーク収集のお願いのお手紙と収集用封筒を配ることからスタート。昨年度までは1年ごとに作っていた収集袋を、今年度から3年間使ってもらい、全会員が家庭でマークを袋に集めます。集計は年2回、1学期と3学期です。集計作業では、仕事や家庭の事情で学校になかなか来られない方の中から、各クラス1人の自宅作業部員を決めます。他の部員は学校で作業します。自宅作業部員は、全会員が集 めたマークを1週間程度で整理し、学校作業に引き継ぎます。
  自宅作業は、マークを会社番号別に分けたあと、それを点数別に仕分けします。同じ番号、同じ点数のものは10枚ごとにセロテープでつなぎます。10枚単位にすることで学校作業の総集計がスムーズにいきます。仕分けしたマークは、透明のファイルに入れ、自宅作業は終了。児童がファイルを学校に持ち寄り、ベルマーク担当の先生に取りまとめていただき、部長が受け取ります。
  学校作業は、ファイルで仕分けされたマークを会社番号別の缶に入れ、部員が1缶ごとの点数・枚数を整理袋に記入し、合計点数を出します。ミス防止のため、必ずほかの部員が赤ペンで再チェックします。再チェックが終わったものは、部長・副部長で総合計して、発送となります。学校作業日は、早めに決めて部員に知らせるので、出席率はほぼ100%です。約30人の部員が集まり、作業しながら部員同士の交流も図れ、とてもいい雰囲気で作業が進みます。
  ここ数年、預金でお買い物をしていなかったため、集めたマークがどうなるのか知らなかった方が多く、収集意欲が薄れていたようです。そこでベルマーク運動を知っていただくため、昨年、不足していた低学年用の一輪車を購入したところ、児童が大喜び。児童・保護者のベルマークへの関心を高めることができました。また、児童数の減少もあって、収集枚数が減っているので、昨年度から校区内のスーパーやコンビニにも収集箱を設置さ せてもらっています。地域の多くの方に協力していただき、たくさんのマークが集まってきています。
  ベルマーク運動は、地道な作業ですが、継続することで大きな力となり、子どもたちの教育環境を充実させることにつながる大切な活動だと実感しています。今年度からは、インクカートリッジの回収もスタートさせ、ますます充実したベルマーク活動に発展させていきたいと思っています。
=5月22日、海峡メッセ下関で