私たちの校区は北に木曽川が流れ、周りを田畑に囲まれた、のどかな環境にあります。中心を国道22号、JR東海道線、名鉄名古屋線が走り、南部に東海北陸道のインターがある交通の要所で、最近は近隣に大型ショッピングセンターが開店しました。しかし人の出入りは緩やかで地元の人が多く、3世代同居の世帯も少なくありません。
1872(明治5)年設立という古い歴史がある本校は、1955(昭和30)年の町村合併で一宮市立になりました。現在は児童数620人です。PTAには研修、広報、保健体育、校外指導の4部があり、ほかに読み聞かせ、登下校時の出迎えなど、誰でも参加できるさまざまなボランティア活動を設けています。
ベルマークは研修部の担当です。部長、副部長を含めた18人の保護者と5、6年生の児童でベルマーク委員会を組織、先生の指導も受けながらベルマークの仕分けをしています。子どもたちは最初、「作業が細かい」など難しいようでしたが、慣れるにつれ「楽しい」といった声が聞かれるようになりました。夏にはエアコンの効く図書室が使えるなど、学校にはとても協力していただいております。
ベルマーク作業の流れは以下のようなものです。毎月末、全児童にベルマーク袋を配って翌月1日に回収します。まず整理するのはベルマーク委員会の児童です。次に研修部のメンバーと保護者のボランティアが毎月第2木曜に集まって一緒に仕分けします。集計は翌週の毎月第3木曜に行います。番号別に分けたベルマークを10枚ずつホチキスなどで止めて点数を計算、記入漏れやマークの数え違いなどがないかを確認して送り状に記入、財団に発送します。
作業は、途中にお茶の時間を設けるなど和気あいあいとした雰囲気で進めています。また研修部内に「ベルだより班」を置き、年に2回「ベルだより」を発行しています。校区の郵便局やお店などにお願いしてベルマーク回収箱を設置させてもらってもいます。
本校のベルマーク運動参加は86年で、この21年間に累計点数は360万点を突破しました。一昨年度はホワイトボード、黒板ふきクリーナー、ドッチビー、昨年度は加湿器を購入し、各教室で使われています。
ベルマーク活動は同じ作業の繰り返しで地味ではありますが、必ず成果が現れて子どもたちに還元する喜びがあります。物を大切にする心が育ち、ボランティア精神も育むことができました。PTAの役員は1年ごとに改選されますが、こうしたことを子どもたちに伝え、今後もベルマーク活動を続けていくことが大切です。「無理なく、無駄なく、根気よく」の精神で、あせらず、あわてず、楽しく、仲良く活動して行きたいと思います。
(スライドショーを使って発表)
=6月22日、名古屋市中区の朝日ホールで
バックミュージック入りのスライドショー
最近はパソコンを使う人が多くなり、ベルマーク運動説明会の体験発表でも、パワーポイントを使ったスライドショーで学校周辺の風景やベルマーク運動に取り組む様子を紹介するPTAが目立つようになりました。発表関係者にパソコンに詳しい人がいるところでは、写真を次々にスライドさせたり、写真の上に字幕がかぶさってくるようにしたり、さまざまな工夫をこらしています。
そんな中、一段と注目を集めたのが6月22日、名古屋での一宮市北方小の発表です。前年度PTA会長の澤田和尚さんが苦心して作成したもので、ポイントはバックミュージック。スライドショーの展開に合わせてムーディーな音楽を流し、視覚だけでなく聴覚でも訴えるという効果を挙げていました。 |
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