忠和小学校は、忠和地区全体を校区としています。忠和地区は旭川市の発展に伴い、昭和40年(1965年)代から宅地造成され、第2次ベビーブーム世代の誕生で地域の児童数が増大しました。そのため、独立した小学校設置が地域住民から熱望され、昭和53年(1978年)に神居小学校から分離する形で開校となりました。平成18年度は、各学年3クラス編成で、5月現在児童数は635名です。「心もからだも健康な子」を教育目標に掲げ、「心豊かで親切な子」「よく考えてやり抜く子」「よく遊び喜んで働く子」を具体目標にしています。
PTA活動は、本部、教養部、生活部、厚生部、事業部、施設部と6つに分かれており、施設部がベルマーク収集活動を担当しています。施設部のメンバーは各クラス1名と部長の計19名です。また、役員以外の保護者も全体集計のときに各クラスよりベルマーク係として運動に加わります。ベルマーク運動には学校開校時より参加、29年目を迎えています。ベルマークは学期ごとに1回、年3回収集し、クラスごとに集計したのち全体で集計作業を行ないます。今までの累計点数は300万点近くに達しています。
具体的には、年度初めに各クラスにベルマーク箱を設置します。子供たちは各家庭からベルマークを持ち寄り、この箱に入れます。学期末にいったん締め切り、各クラスの施設部員が箱に集まったベルマークを回収して持ち帰り、それをまず会社別に分け、それぞれ点数を数えて封筒に入れ、会社ごとの合計点数を封筒に記入します。全体集計では、施設部員とベルマーク係が集まり、各クラスで部員が数えた点数が合っているか確認し、全クラス分のベルマークを集めて会社別合計を出します。最後に全会社分の合計を出し、全クラスの合計点数と合致させて終了となります。
ベルマーク運動を継続する上で工夫しているのは、毎年4月に「ベルマーク運動にご協力をお願いします」といった呼びかけプリントを配布していることです。これには、ベルマークの見つけ方、切り方、集め方などを紹介しています。今年は、ベルマーク運動の仕組みをより理解してもらえるよう、ベルマーク財団のホームページなどを参考に作成した図を入れたり、ベルマークの切り方のイラストを入れたりして説明しました。
年3回のベルマーク集計の時には、事前に収集締切日をお知らせするプリントを配布し、全体の意識が高まるように心がけています。今年は学校の協力のおかげで、児童会活動でもベルマーク運動に協力してもらえることになりました。構内のポスター掲示や校内放送での呼びかけを行うとのことですので、これまで以上に児童と保護者が一体となった活動が展開できると思っています。学校での全体集計は、ゆったりと作業ができる場所を提供していただき、雑談を交えながら和やかに活動しています。
最後に、全体集計の結果については、プリントでお礼を述べるとともに、集計結果をクラス別に掲載し、活動そのものの盛り上げをはかっています。さらに今年は、児童会との連携を図り、子供たちの運動参加意識を高める目的で、集計結果の良かったクラスに表彰状を贈ることを予定しています。
このようにして29年間活動してきた成果として、黒板消しクリーナー、サッカーネット、パソコン、耕運機、トラクターなど多数のものを購入し、子供たちのさまざまな活動に利用しています。
今後は、ベルマークがよりよい学校づくりに役立っていることだけでなく、へき地や被災地の学校などの教育環境の整備にも貢献しているという仕組みを子供たちに伝え、PTA活動と子供たちが連携し、自ら進んで参加しようと思える活動にしていきたいと考えています。それはベルマーク収集の実績につながるだけでなく、ボランティア精神を培うための基盤ともなると信じています。
=6月23日、旭川市の旭川北洋ビル8階小ホールで
|