菅野小学校では、子どもたちの組織する児童会の中に「ベルマーク委員会」が設置されており、この委員会が中心となってベルマーク運動を行っております。また、学校職員が担当として共に活動してきていますので、その様子を中心にお話させていただきたいと思います。
菅野小学校について紹介させていただきたい。学校は、標高628b、松本市の南部、信州まつもと空港の東側の農村部に位置し、飛行機やヘリコプターの発着の様子をうかがい知ることが出来るほど滑走路が近くにあります。やまびこドーム・スカイパークも近く、児童会や授業の活動の場にもなっています。開校は昭和42年、一時期は1300名を越える児童数で、松本市最大規模校でもあったようですが、現在は児童数621名、各学年は3クラスから4クラスという中規模校です。
学校教育目標「しっかり学びかしこい子」「くじけずがんばりぬく子」「美しい、やさしい心の子」「じょうぶでたくましい子」のもと、今年度は「確かな学力・明るい挨拶、返事・読書・気づきある清掃・ひびく歌声」を目標の中心に取り組んでいます。
運動はベルマーク委員会がベルマーク運動の中心となって活動しています。昨年度同様、今年度もベルマーク委員会が発足し、活動が始まっています。昨年度末には累計で40万点強となっており、今年度も更に多く集めていきたいと、熱心な取り組みが始まっているところです。
児童会は、4年生〜6年生が13の委員会に分かれて当番活動や奉仕活動などを行っています。そのうちの一つがベルマーク委員会です。6年生の委員長を中心に、各クラス2〜3名のベルマーク委員が、当番活動やベルマーク週間に取り組みます。
昨年度のベルマーク委員会の中心活動は、ベルマーク当番でした。児童会室に、ベルマーク用の棚が用意されており、当番の児童は、2時間目後の長い休み時間に、当番活動を行うため、児童会室に行きます。集まったベルマークの周りの要らない部分を切り取ったり、仕分けをしたりします。限られた短い時間の中ですし、一番遊びたいと思うであろう休み時間でしたが、委員の子どもたちは、懸命に取り組んでいました。
水曜日5時間目に設定された児童会の時間には、その当番活動の反省をし、時間があれば当番活動に引き続いてのベルマーク切りやベルマークの仕分けを行っていました。それだけでなく、より多くのベルマークを集めるために、ベルマーク週間の計画を立てたり、呼びかけのポスターを作製したりもしていました。ベルマーク週間は、委員会が中心となって、ベルマークの収集に、より多く取り組んでもらえるようにと全校へ呼びかけをし、集めるという週間です。期間中には、通知を出して家庭へも呼びかけをし、各クラス用にベルマーク入れを作ったりしていました。
こうして集まったベルマークは、担当職員が中心となって財団に送付させていただき、子どもたちの希望を大切にし、使用したいものを購入させていただいています。今までに多く購入しているのは、ボールで、「ベルマーク」と書かれたそのボールは、授業や休み時間に大活躍しています。
昨年度の委員会では「ソフトバレーボール」の希望が多くありましたので、今年度は それを。また、今までの収集の成果によって大きな買い物も出来ますので、古くなってきた綱引き用の綱を購入する計画があるようです。
最後に、子どもたち主体のベルマーク運動ではありますが、PTAの皆さんにもご協力いただいているというお話をしたいと思います。菅野小学校PTAには、総務・教養・校外指導・施設厚生・学級という委員会があり、その中の施設厚生委員会には、毎年、ベルマーク運動にご協力いただいています。継続して取り組むのではなく、時期を決めての活動ではありますが、特に小学生の子どもたちでは難しい点数計算を、委員になられたPTAの方々に協力していただいているのです。おかげさまで、子どもたちが集めたベルマークを確実に財団へ送付させていただくことができるようになっています。
また、ベルマーク運動に関心を持っていただいているということで、「エプソンのカートリッジを集めて送るとベルマークに交換できますよ」「今年はいつ仕分けを行いますか?」など、声をかけていただいたり、アドバイスをいただいたりもしています。
以上が菅野小学校のベルマーク運動への取り組みです。特に変わったことを行っているわけではありませんが、子どもたちのがんばりと、PTAの皆様のご協力で成果を挙げてきているベルマーク運動ですので、今後も引き続いて取り組んでいきたいと考えております。
=6月30日、松本市駅前会館で
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