体験報告



九州



5月11日(火)佐世保


佐世保市立日野小学校
島ノ江初美さん
 小学校は西海国立公園の九十九島の近くに位置し、遠足や課外授業など子どもたちの活動の場として環境に恵まれています。数年前まで1学年2クラスしかありませんでしたが、新興住宅が増え、現在は1学年3クラスになり、なかよし学級を入れて児童数は565人になりました。
 ベルマーク運動への参加は今年で40年になります。昨年200万点に到達し、思わぬ喜びをいただきました。「母の会」の活動の一つとして取り組んでいます。部員はクラスから1人出て19人です。
 活動内容は、まず年間のベルマーク集計日を決めます。集計日は前期と後期の2回に分け、当日午後に発送しています。全児童に、表にベルマークのイラストを書いたベルマーク袋を配布し、各クラスに部員の手作りの収集箱が設置されています。授業参観などで学校を訪れたときにクラスの部員が持ち帰り、カット作業、分類をします。集計日にいままで集めたものを集計します。
 昨年は集計表を作成し、前もって学年別に渡していたため、時間の短縮ができました。
 昨年購入した耕運機は、総合の学習で稲を植えるときに、大変だった土起こしに役立っています。1輪車も、子どもたちが一番楽しい遊具の一つとして使っています。
 仕事を持っているお母様方が多い中、昼間の集計作業に皆さんが時間を割いてきていただいているのは、うれしいかぎりです。これからは、いかに多く集め、効率よくやっていくかが、課題となりそうです。
=5月11日、佐世保市のアルカス佐世保で


5月12日(水)長 崎


長崎市立日見小学校
堀田  道子さん
上大川真奈美さん
 ベルマーク活動は今年で37年目を迎えます。昨年、県内で18校目に300万点を達成して表彰を受け、大変うれしく思っています
 ベルマーク委員はクラスに1人おり、各学年3クラスで計18人の構成になっています。活動内容は、毎月1日を「ベルマークの日」と決め、クラスの委員が回収し、クラス集計をします。そして年3回(6月、10月、2月)、全体集計を行います。全体集計日には「ベルマークだより」のプリントを作成。先生方から配布していただき、各家庭への呼びかけを行い、収集の協力をしていただいています。
 全体集計日にはクラスの委員が、自分のクラスのマークのカット作業、分類、集計を済ませたものを持参して集まります。そして、みんなでベルマーク番号を書いたかごを並べ、クラスの作業済みのマークを入れていきます。次に自分の担当する番号のマークに間違いが無いか確認し、整理袋と一緒に持ち帰ります。期日までに各自で作業を済ませ、持ち寄ったマークを委員長、副委員長で確認して発送します。
 ベルマーク収集袋は、熱心に集めていただいている各家庭の皆様に感謝の気持ちを伝えたいと思い、日付、合計枚数の他に、わずかなスペースですがコメント欄を設けました。そこに「ありがとう」のメッセージを書いたり、逆に書いていただいたりで、小さな交換日記になっており、会員の皆さんとの心の交流ができて、ベルマーク委員の楽しみでもあります。
 運動会のときなど、ベルマークの印がついたテントや和太鼓を目にすると、とてもうれしい気持ちになります。たぶん私たちだけでなく、活動に参加している方も同じような気持ちで見ていただいていると信じております。
=5月12日、長崎市のウェルシティ長崎で


5月13日(木)佐 賀


佐賀県基山町立基山小学校
古賀 夏美さん
田口佐智子さん
藤野 高美さん
佐藤 寛伸さん
 基山町は県の北東部に位置し、福岡県に隣接しています。町内で最も有名な所は「ツツジ寺」で知られる大興善寺で、多くの観光客が訪れます。特産品の「アスパラガス」は福岡、北九州、関西に出荷されており、ぜひ一度、基山産アスパラガスをご賞味ください。
 小学校の創立は明治25年。現在21クラス、732人の児童数です。
 ベルマーク運動は、昨年42年を迎えて200万点を達成し、地道な努力が実ったことをみんなで喜び合いました。学級委員の活動の一環として取り組んでいます。学級委員はクラスから2人選出され、昨年度は42人の役員で構成されていました。
 ベルマークの作業の流れは、まず5〜6年児童によるベルマーク委員の活動です。マークの収集、分類をほとんど終了させてしまうので、とても大きな力になっています。昨年度は収集袋も従来のものと違い、6年の児童たちがパソコンを使って学年と名前だけでなく、1年間の収集日を入力した用紙を貼り付けた袋を用意してくれました。
 毎週火曜日が「ベルマークの日」で、マークを持ってきた児童は、袋にシールやスタンプを押してあげます。収集されたマークは、協賛会社の番号を貼り付けた容器に分類されます。そして、企業ごとに並べている棚式の引き出しに収納していきます。ここまでが児童たちによる作業です。ベル担当の先生の指導で、6年生を中心にスムーズな作業の流れができています。
 この企業分けされたマークのカット具合をチェックし、点数の計算、整理袋に入れて発送することが、大人の作業になります。
 マーク収集で初めて試みたことがあります。地域に応援していただくことで、マーク収集箱のポストを4ヵ所に設置しました。おかげで前年より収集量が増えました。次年度はポスト設置を増やして、より一層収集量をアップさせていただきたいと、新役員さんにお願いしています。
=5月13日、佐賀市の「はがくれ荘」で(パソコン、プロジェクター使用)


5月14日(金)福岡【1】

福岡市立三宅小学校
二階堂二美子さん
永武 美津子さん
木田  節子さん
 ベルマーク運動は昭和37年から活動しており、昨年10月に累計500万点を達成するという、思わぬ喜びをいただきました。
 小学校は今年で創立117年を迎えます。児童数は23学級で775人です。
 PTAは学年、広報、成人教育委員会と地域委員会からなり、全員参加を目指して会員はいずれかに所属してもらっています。その他にお父さん方による「おやじの会」、ボランティアのお母さん方による「読み聞かせの会」があります。
 ベルマーク運動を担当している厚生委員会は、各クラスに委員1人、6学年で合計23人です。給食試食会と学校保健委員会も受け持っています。
 さて昨年4月に厚生委員を担当することになり、「これからどう活動したらいいのか。マークをたくさん集めるにはどうしたらいいのか」と考えました。何か目標を持ったほうが励みになるのではと思いました。目標点数を決める、購入したいものを決めるとか、いろいろ考えました。
 そしてベルマーク財団のホームページを開いたところ、目を引いたのが年間のランキングでした。都道府県別の福岡を見ましたが、残念ながら三宅小学校は20位までにわずかな差で入っていませんでした。そこで今年は20位以内に入ることを目指して、「めざそう! 12万点、福岡ベスト20位入り」というスローガンを掲げました。
 毎月発行する「ベルマークだより」にスローガンを載せ、前月の集計結果やベルマーク豆知識などを工夫して掲載しました。また、目標まであと何点という数字を載せました。子どもたちにも1点が1円にという認識が深まってマークを自分で切り取り、祖父母にも声をかけてくれました。先生方も子どもたちに呼びかけて協力してくれました。
 地域の協力もあって1年間がんばった結果、目指していた12万点を大きく超えて15年度は15万5000点になりました。楽しみにしていたランキングも福岡県内でなんと3位に入っていました。委員一同、大喜びしました。目標を持つことにより思った以上の結果が出ました。きついこともありましたが、一気に喜びに変わりました。
 1年間活動してきてうれしかったことは、子どもたちが「ベルマークはこんなふうに使えるんだ」と、よくわかってくれたことです。
=5月14日、福岡市博多区の大博多ホールで(パソコン、プロジェクター使用)


5月26日(水)北九州


福岡県行橋市泉小学校
吉田小百合さん
川上 智美さん
 学校創立は明治8年。児童数は988人で、京築地区では一番多い学校です。
 昨年11月、300万点を突破して全校で喜んでいます。本日は、「ベルマーク活動の危機からの脱出」と題して、体験発表をします
 ベルマーク係は学級委員会に属しています。保護者が活動に参加しやすく、また仕事の軽減化を図るため、学級係とベルマーク係に分け、役割を明確にしています。
 平成13年度までは、学級委員会がベルマーク作業もしていました。そのため、仕事が多いなどの不満の声が上がり、役員のなりてが無く大変苦労しました。回収点数も伸び悩みました。
 そこで平成14度に改善を行い、ベルマーク作業を委員会活動から削除して、月1度の作業を自主参加にしました。結果は、マーク回収枚数が減少して参加人数も低迷しました。このような状態で活動を続けていくのは困難だと思い、役員会に「ベルマーク活動の廃止」を提案しました。
 しかし、保護者から「ベルマーク運動は一番身近にあるボランティア活動で、子どもたちのために継続してほしい」という強い要望が上がりました。前向きに検討を重ねた結果、保護者はベルマーク係というサポーターになり、児童の参加を学校側に要望したところ快諾していただき、平成15年に子どもたちのベルマーク委員会が発足しました。
 子どもたちの活動は、月1回、委員会の開催を決めました。各クラスと校内数カ所に置くマーク回収箱を作り、ポスターによる呼びかけをしました。子どもの覚えは早く、慣れていくうちに回収、整理、分別などもできるようになりました。小さな番号も楽しみながら作業ができるようになりました。
 保護者主体だったベルマーク活動が、児童の参加でマークの回収点数が平成14年度の2・4倍に増えました。地域のスーパーや郵便局、公民館などにも回収箱を設置しました。ベルマーク活動が、保護者から子どもへ、学校から地域へと大きく広がっています。
 活動の視点を、保護者から子どもへと変えることで状況がこんなに好転するとは、思いもよらないことでした。
 保護者のベルマーク係も集まりがよくなり、年2回の集計作業で約150人が参加しています。平成15年度後期の集計の後、学級係さんが中心になって、温かい豚汁とおにぎりを作ってくれ、1年間の労をねぎらい、おしゃべりに花を咲かせました。
 平成16年度の目標は、「福岡県ベスト10入り、15万点突破」です。大きな、子どもたちの目標に向かって少しでも近づけるよう、保護者がサポートして行きたいと思います。
(パソコン、プロジェクター使用)
=5月26日、北九州市小倉北区の市立男女共同参画センターで


5月27日(木)大 分


大分市立桃園小学校
木元 明恵さん
中村ひとみさん
内田 久美さん
 本日の体験発表は、昨年の「ふれ愛の日」に、親と子のふれあいタイムとして「ベルマークを学ぶ」をテーマに活動したことを発表します。
 ベルマーク運動の参加は1980年です。担当の環境部員が地道に活動を続けています。児童やPTA会員に、もっとベルマークに興味を持ってもらいたいと思い、「ふれ愛の日」に改めてベルマークを学ぶ会を催しました。「ふれ愛の日」とは、年1回の日曜参観を発展させたものです。毎年11月3日前後に予定されており、映画鑑賞やウォークラリー、バザー、ゲームなど、親子で楽しめる行事になっています。
 この日は、4校時に「ベルマークを学ぶ」をテーマに取り組みました。はじめに、各教室のテレビでベルマーク運動のビデオ「ベルマークの輪」を見てもらったあと、学年ごとの作業に入りました。
 低学年の1、2年生は、私たちが考案したイメージキャラクターのベルマークマンの塗り絵です。みんな楽しそうに、好きな色で自分なりのベルマークマンを描いていました。この塗り絵は、ポスターとして学校中に掲示しました。
 3、4年生は、塗り絵とベルマークに関するクイズです。「ベルマークは1点が何円でしょう?」「桃園小は昨年、大分県で何位だったでしょう?」など6問に挑戦しました。
高学年の5、6年生と全校の保護者には「ベルマークを学んで」のテーマで、ビデオを見て考えたことや、感想文を書いてもらいました。児童の感想としては、「ベルマークは世界の恵まれない子どもたちのために役立っているボランティアと思いました」「ベルマークの大切さや切り方なども改めてわかりました」などです。保護者は、「捨てる前に注意深くチェックしようと思った」「ベルマークがいろんな形で、学校や施設に還元されていくことがよくわかった」などがありました。また、「1年生の保護者には4、5月の早い時期にビデオを見てもらい、意識付けをしてもらっては」との貴重な意見もありました。
 PTA全体での取り組みは初めてで、環境部員も緊張の1日でしたが、全員でがんばりました。実績としては、まだまだ形には出てきませんが、「ベルマークとは何か?」「こんなことに使われている」など、運動の意識付けにはなったと思います。
 来年度の創立百周年に向けて、学校施設充実のためにベルマークの収集にがんばりたいと思います。(パソコン、プロジェクター使用)
=5月27日、大分市のコンパルホールで


5月28日(金)延 岡


宮崎県延岡市立南方小学校
田部 滝子さん
滝本亜希子さん
 学校は来年創立100周年を迎えます。児童数856人のマンモス校です。ベルマーク運動の参加は1966年で、38年になります。昨年度は19万8572点が集まり、県北地区で1位、県内でも上位になりました。
 厚生部の取り組みとしては、家庭へ向けた案内書の発行です。ベルマーク運動の説明、ベルマークの切り方、身近なボランティア活動として見直されていること、学校の物が購入できることなどを記した文書を配布しました。
 活動内容は、部員は各クラス2〜3人、計72人で構成。1、2、3年生と4、5、6年生の2グループに分け、毎月交代で作業します。部会の日は午前と夜の2部に分け、都合のいいほうに出てもらいます。
 毎月初めに、「リサイクルの日」を設けています。前日に、先生方にベルマークを回収する封筒を児童に渡してもらいます。封筒の表には、1枚の絵が完成するように張る9分割した「パズル形式のシール」を作りました。毎月ベルマークを持ってきた児童に、先生から1枚ずつシールを渡してもらいます。子供たちには好評で、楽しみながらベルマークを集めることができました。15年度は「鉄腕アトム」を使用しました。著作権のこともあり、許可をいただきました。
 ここから厚生部の作業です。昼の部は、集まったベルマークを全メーカーの箱に仕分けます。夜の部は、午前中に仕分けされたベルマークをメーカーごとに作業しました。集計用紙を作り、点数別に分け、点数と枚数を記入します。終わったぶんは、袋に集計用紙と一緒に入れていきます。学期末に集計を行い、発送しましたが、毎月の集計用紙があったため、集計が楽にできたと好評でした。また、毎月交代にしたこと、昼・夜の部を設けたことで、都合のよいほうに出席できて出席率がとてもよく、毎月繰越があったベルマークも残らずに整理できました。
 ベルマーク預金では毎年、子どもに役立つ物をということで体育用具などを購入してきました。昨年は体育の授業で使うキックベース用のボール(110個)などを購入しました。各学級4個ずつボールがいきわたり、授業が充実したものになっているようです。平成14年度には図書室のパソコンを入れ替え、図書の管理に大変役立っています。
=5月28日、延岡市のガーデンベルズ延岡で


6月8日(火)宮 崎


宮崎市大宮小学校
寺田 太郎さん
井上さかえさん
小久保章子さん
石川 京子さん
 学校創立は明治25年で、創立113周年を迎えます。児童数は1013人で、県1のマンモス小学校です。
 ベルマーク運動は参加27年になります。平成11年に300万点に到達、今年3月に400万点を達成しました。PTA活動の積み重ねの中で毎年、着実に成果を上げています。
 ベルマーク部はPTAの学校専門部に属し、部員は各学級から2人ずつ選出し、全学年60人で運営しています。担当職員を含めると67人になり、一番大きな世帯の専門部です。
 ベルマーク収集は毎月第2週目を「ベルマーク週間」として、放送部の児童から全児童に呼びかけてもらいます。回収袋のベルマーク袋は経費や手間の軽減を考えて6年間使えるものにしました。集計はクラスごとに行い、2人の部員のほとんどが家庭で作業をしています。そのため、学校に出かける回数が減り、仕事のある方、小さな子どものいる方でも、自分の都合のいい時間に活動できることから、専門部の中でも人気の高い部となっています。
 クラスの集計を締切日までに終え、ベルマークと集計用紙を所定の場所に収めれば、クラスの作業は終わりです。
 全体集計は2年前から、入力さえ間違わなければ計算間違いのない「パソコン集計」にしました。クラスごとの集計が出そろった時点で、主だったもので行います。手作業だと、30クラスもあると計算ミスが発生し、何度も計算をやり直して大変苦労した経緯があります。
 パソコン集計表のプログラムは、平成14年度のベルマーク部長が1年がかりで作成しました。枚数の枠のところに数字を打ち込めば自動的に全体集計ができるようになっています。集計作業に関しては、比較的短時間で正確にできるようになっています。
 その他の活動はベルマーク便りを年5回発行。物品の購入は、大きなものを買うのではなく、児童数が多いため、できるだけみんなが使える身近なものを購入しています。
 今年度の目標は、活動の理解と収集率をアップさせるために、クラス独自のベルマーク新聞を作成することにしました。そして、さらに集票点数の上位をめざして活動を進めたいと思います。(パソコン、プロジェクター使用)
=6月8日、宮崎市の宮崎厚生年金会館で


6月9日(水)鹿児島


鹿児島市松原小学校
伊地知まゆみさん
川原 浩亀さん
 昨年度のベルマーク活動で松原小にとって、とても記念になる物を購入しましたので、その活動について発表します。
 学校は市の中心部にあり、典型的なドーナツ化現象で児童数は減少しています。現在270人ですが、38年間続いている錦江湾横断遠泳にのぞむことにより、粘り強い子どもになるように、地域一丸となって松原っ子を育成しています。
 ベルマーク運動は、4専門部のなかで事業部の仕事です。全体部長1人、各クラス部長10人、その他に各クラス7人ほどの部員で構成しています。
 マーク収集は毎月1日が「ベルマークの日」で、児童は封筒に入れたマークを担任に提出します。集まったマークはクラスの部長が受け取り、全体の収集箱に入れます。仕分け作業は毎月、学年単位でクラス部長が中心になって行います。学期ごとに集計をして、3月初めに1年分の点数付けを各クラス部長でして、発送します。
 これまでの活動で集めたベルマーク預金で昨年度は、学校の優勝旗を購入しました。使用していた優勝旗が古くなったためです。何度かメーカーと打ち合わせを行い、こちらの希望通りの立派な優勝旗ができあがりました。優勝旗を学校に贈る贈呈式をしました。子どもたちも、自分たちが集めたベルマークがこのような形となって自分たちのもとへ返ってきたということが、これからの活動において大きな意味を持つことだと思います。
 学校のまわりには商店街や会社などが多く、いろいろな方の協力を得ています。PTAも地域との一体化を目指しています。昨年は6年生の総合的な学習の時間を利用して、まずベルマーク収集箱作りから始めました。設置場所は事業部で交渉して郵便局など6事業所の許可をいただきました。6年生を6班に分け、担任の先生と保護者で引率し、各班の代表がベルマーク運動の趣旨を伝え設置させていただきました。
 子どもたちも自分たちでお願いをしに行き、活動内容を説明することで、ベルマーク活動の大切さを認識し、地域の方々との交流が図れたことは、とてもいい経験となりました。今回は6年生を中心に活動しましたが、今年度からは全学年の児童たちにも、ポスター作り、収集箱作成など、学年に応じて参加してもらおうと考えています。やはり、ただ呼びかけるより、一緒になって活動することが何よりも大切なことだと、今回の活動でよくわかりました。
 2年後には創立130周年を迎えます。何か記念になる物をと思い、この目標に向かって活動を再開しました。(パソコン、プロジェクター使用)
=6月9日、鹿児島市のサンエールかごしまで


6月10日(木)熊 本


熊本市春日小学校
伊東 公子さん
橋本かおりさん
 学校は昨年度、創立130周年という大きな節目を迎えました。
 PTAでは、130周年を迎える小学校へ、記念になる品物をベルマークで購入して贈呈することになり、平成14年度から1年半の期間を決め、取り組みました。本日は記念品購入、贈呈までの道のりや活動なども合わせて報告します。
 私たちの住む「春日」には熊本駅があります。9年後の九州新幹線開通や、熊本駅周辺整備事業などで町並みが少しずつ変化しています。
 児童数は221人、PTA世帯数164で年々減少しています。平成11、12年度に市の委嘱を受けて「地域に開かれた学校づくりの実現」を進めました。校内には地域の方も利用できる「ふれあいガーデン」「ふれあいサロン」「ふれあい倉庫」「ふれあい資料館」などがあります。自治会や老人会の定例会が開かれ、学校と地域が一緒になった「ふれあい運動会」も開かれています。
 学校と地域、子どもと大人が一緒になって活動しています。その中の一つに「ベルマーク活動」があります。
 ベルマーク運動は最初、昭和39年から9年間続けたが、その後の16年間は休眠状態でした。平成2年に保護者から声が上がり活動が再開しました。学校だけでの収集、仕分けなどの作業に無理が出てきたため、地域ぐるみのボランティア活動として、PTAのベルマーク活動を支える会の「ドラえもんベルの会」が発足しました。
 創立130周年の記念品購入活動については、より多くのベルマークを短期間に効率よく集めるために、地域の方々の協力が必要でした。校区内の全世帯に目的・趣旨を知ってもらうことにしました。
 まず各町内会の自治会長に説明して理解していただきました。「収集についての依頼文」「ベルマーク一覧表」「ベルマーク収集袋」の3点セットを3000セット用意し、自治会長を通して全世帯に配布しました。各家庭で集めたベルマークは9ヵ所に設置している収集箱に入れていただいたり、近所の子どもに持たせてもらったり、校舎正面玄関横のベルマークポストへ入れていただきました。
 学校側もベルマーク担当の先生がいて、学校内のベルマークの取り扱いや諸連絡をしていただきました。それに加え毎月1回、環境委員会の先生と子どもたちが、収集をお願いするプリントを作成してくれました。
 学校と地域を上げて取り組んだ結果、集まったベルマークは例年の5倍の33万点にもなりました。今年2月15日に130周年記念式典があり、「日めくり付き電波時計」8台、「スタンド・スクリーン」2台の目録を贈ることができました。
=6月10日、熊本市のメルパルク熊本で


6月17日(木)沖 縄


沖縄市立美原小学校
吉村奈留海さん
儀間留美子さん
 市都市計画の区画整理地内に作られた創立15周年の学校です。当初、525人の児童でしたが現在は871人になっています。一昨年に児童・教師によるボランティア委員会も結成され、使用済み切手、使用済みテレホンカードの回収にも励んでいます。
 PTAの6専門委員会のなかで母親委員会がベルマーク運動に取り組んでいます。活動内容は、前半は給食試食会、夏祭り、童話・お話大会という学校行事への参加などで、ベルマーク活動はほとんどできない状況でした。定期的にできたのは10月以降です。
 ベルマーク運動に参加したのは平成2年10月で、10年後の平成12年5月にプロジェクター用のスクリーンを購入し、現在も使用しています。これ以後、昨年7月までの3年間、集計済みのベルマークは学校の棚に置かれたままで、郵送されませんでした。その間、無効になったマークもあり、とても残念でした。
 昨年の後半からは毎月、郵送しています。元役員から、ベルマークの回収はできても、その後の集計に時間がかかり郵送しなくなる、という反省の声があり、こまめに集計して郵送しました。
 ベルマークの回収袋と回収箱は6月に作りました。ベルマーク運動についてのプリントも作り、学内での説明会の準備をしました。特に1年生は初めてなので、長休み時間に母親委員が説明会をしました。2年生以上は、担任に説明してもらいました。正面玄関には、保護者の方々に理解と協力を求めるポスターを作製して張りました。
 集計作業は毎月第3火曜日の10時〜正午まで行いました。メンバーに恵まれて、楽しくおしゃべりをしながら集計できました。1年前は初対面でしたが、活動を通してチームワークのよさは確固たるものとなりました。
 毎月、財団からの検収結果の報告も兼ねて、「ベルマークだより」を発行して全保護者に配りました。この定期的な啓蒙活動がとても重要です。ベルマーク運動が継続できるかどうかは、このような地道な啓蒙活動の如何によると思われます。
 今回の活動が認められて、来年度より「ベルマーク委員会」の発足が、先月のPTA総会で承認されました。ベルマークの回収や集計作業、啓蒙活動はまだまだ不十分で、これから工夫と改善が必要となります。ベルマーク委員会になって、さらに充実した活動が期待できると思います。(パソコン、プロジェクターを使用)
=6月17日、沖縄市民会館で


6月18日(金)那 覇


沖縄県豊見城市立豊見城小学校
豊里美以子さん
石川 秀子さん
昨年9月、ピアノを購入した体験を皆様方の参考になればと思い、発表します。
 豊見城市は、村から市に昇格して2年が経ちました。マンゴーやウージ染めの産地として知られています。学校は、マンモス団地の豊見城団地の中にあります。昭和50年4月5日の創立で、児童数は589人です。
 「ベルマークを集めよう」との声かけ運動が始まったのは、体育館のピアノが古くて、音の出る調子も悪く、当時の教頭先生との会話がきっかけでした。「子どもたちが古いピアノでかわいそうね!」「でも、なかなかそんな大きな買い物できないですよね?」「ベルマークなら購入することができると思いますよ」という何気ない会話の中から、ベルマークでピアノを購入することになり、ベルマーク運動が始まりました。
 当初、聞きなれない運動の呼びかけに、なかなかベルマークが集まらず、幾度となく文書を配布することで、ようやく、父母や子どもたちに意識が高まり、徐々にマークが集まるようになりました。
 毎月第3金曜日の午前中をベルマーク集計の日として、成人教育部が作業を進めてきました。2002年9月に50万点達成の賞状が財団から届き役員一同、大変喜びました。ベルマーク新聞にも掲載され、学校のベルマーク新聞で父母に報告しました。このことは、子どもや父母へ、「あと30万点でピアノが買えるぞ」との思いに拍車をかけ、一気にベルマークが集まるようになりました。
 昨年7月、ピアノを購入できる金額に達し、手続きをしました。9月25日に念願のピアノが届きました。子どもたちは「新品のピアノがきた」と大はしゃぎで、触りたくてしようがない様子でした。ピアノは体育館奥に作った収納庫で保管し、音楽朝会や学校行事のときにお披露目しています。
 新しいピアノは10月21日の贈呈式でお披露目されました。校歌を児童代表が伴奏して、みんなで歌いました。地元新聞社も取材され、記事を見た多くの方々からも激励とお祝いの言葉をいただきました。
 ベルマーク運動を始めて9年目で達成できたことは、これまで関わってきた多くの父母の方々や子どもたちが、協力してくれたおかげだと感謝しています。また、ピアノを購入したことにより、全国のへき地校や養護学校などへの隠れたボランティア活動ができたということも知りました。(パソコン、プロジェクターを使用)
=6月18日、那覇市のパレット市民劇場で


6月29日(火)福岡【2】

福岡市立玉川小学校
大塚香代子さん
 昨年12月に500万点を達成しましたので、昨年度の活動を発表します。
 玉川小学校の児童数は617人、各学年3クラスで計18クラスです。全校で「ゴミ・ゼロ運動」を繰り広げています。5年生は毎朝、2つの校門に立って「あいさつ運動」を続けています。PTAは、子どもの安全を守るため、全会員が学校を訪れるときや買い物のときに、「こどもをまもろう」と書かれた腕章をつけて、子どもたちを見守るようにしています。
 ベルマーク運動への参加は1962年です。PTAの5委員会のなかで保健厚生委員会が担当しています。委員長1人、各クラスに1人の保健厚生委員の計19人を中心に活動します。PTA活動が一部の委員だけの負担にならないように、全PTA会員が玉川サポートシステム(TSS)に登録し、さまざまな活動のお手伝いをします。本が好きな方は読み聞かせを、ガーデニングが好きな方は花壇作りを、など好きな分野で楽しく活動できます。
 ベルマークの仕分け作業に登録している会員は、気軽に楽しく、誰にでもできるということもあり、約100人もいます。仕事を持っているPTAも多く、無理なくベルマーク活動を続けていくことを考えて、2カ月に1回、作業に出席するように負担を軽くしました。
 毎月10日が「ベルマークの日」で、先生方にもご協力をいただき「学校だより」や「クラスだより」にも載せてもらっています。回収日の10日には保健厚生委員とTSS登録のサポーターが出て作業します。12月の500万点達成までは、切りそろえたマークを10枚ずつセロテープで張ったり、ホッチキスでとめたりしていました。500万点の取材を受けた際、財団の方から切り方や計算法の指導を受け、10枚束にしなくてもよいことがわかり、実施したところ、ずいぶんと作業がはかどりました。
 年1回、「ベルマーク週間」を設けて、子どもたちにも仕分け作業を体験させています。学年別に日にちを設定し、昼休みに集まったベルマークを番号別に分けます。作業の内容やどのように役立っていくのか、ポスターなどを張っています。
 回収から仕分け、点数計算、発送と地道な作業でしたが、終わってみると結果が数字で表れ、大きな充実感を味わうことができました。また、子どもたちや社会に貢献できるやりがいのあるベルマーク運動への意識が、私の中でとても大きなものになりました。(OHP使用)
=6月29日、福岡市博多区の大博多ホールで