体験報告



北海道



5月11日(火)北 見


北見でも初のベルマーク運動説明会
北見市中央小の500万点達成を機会に
近隣7校から27人が参加
 5月11日、北海道北見市で初のベルマーク運動説明会が開かれました。急な開催でしたが、市内の7校から合わせて27人が参加、ベルマーク教育助成財団側の現況説明や新たに運動に参加した協賛企業についての話に、熱心にメモをとりながら耳を傾けていました。
 当初予定していた北海道での今年度の説明会は@函館(5月27日)A帯広(6月24日)B旭川(同)C札幌(6月25日)の4回です。
 きっかけは、1962年からベルマーク運動に取り組んできた北見市立中央小(林紘三校長、360人)が集めたマークの累計が、このほど500万点を超えたことでした。この立派な成果をベルマーク新聞や財団のホームページで全国の皆さんにご紹介するために財団職員が取材に伺うことになりました。
 道内では、1432校がベルマーク運動に参加していますが、500万点を達成したのは中央小が初めてです。市内の学校では、道内トップの中央小のほか、三輪小が道内4位、美山小が同23位、東小が同25位と道内ランクの上位に名前を連ねるなどベルマーク運動の層が厚く、どこの学校も熱心に取り組んでいます。
 しかし、毎年の説明会は、開催会場が遠いため、ほとんど参加できませんでした。
 そこで、財団では、「せっかくの、この機会にベルマーク運動の現状などについて直接お伝えしたい」と中央小の林校長先生にご相談したところ、快くご賛同いただき、パソコンやプロジェクタなどの設備が整ったコンピュータ室を提供してくださいました。
 財団の呼びかけにこたえて当日参加されたのは中央小が海田有一PTA会長や林校長先生、高藤和明教頭先生ら16人、緑小5人、美山小2人のほか、三輪小、南小、東小、北光中から1人ずつの計27人。
 参加者の皆さんは、パソコンを使った運動の経緯や現状、特に今年度から新たに参加した協賛企業の説明などに、大きくうなずきながら聞き入っていました。
 説明会のあと、参加者たちは、「運動の中身がとても分かりやすく、初めて知ったこともたくさんありました」「発展途上国など海外の子どもたちのために役立っている事などは、まったく知りませんでした」「これからも、こうした説明会を開いていただきたいですね」と感想を寄せてくれました。


5月27日(木)函 館


函館市立東山小学校
宮川智佳子さん
水島 美樹さん
 初めに私(水島)が、ベルマーク運動に関わったきっかけをお話します。ベルマークを集めが自分たちの学校の設備品が購入できるだけでなく、その1割がへき地学校などへの援助にもなるという活動に共感したからです。それで副部長、部長と続け、副会長なってからも担当になり5年間ベルマーク運動に携わって、今回の発表となりました。
 学校は、市内の幹線道路に面し、函館でも指折りの交通量の多いところです。
 運動はPTAの研修部の中で行っています。ベルマークの担当は、クラス2名ほどの役員と数名の部員、あと収集日だけのベルマークボランティアも募って活動しています。家に持ち帰って作業ができるので、勤めている方も委員を引き受けています。
 運動に参加して今年で24年。累計点数は250万点を超え、毎年10万点を目標にしています。
 作業の流れを説明します。
@ 各クラスには、ベルマーク箱があり、いつでも持ってくることができます。
A 収集日近くになると、お便りで呼びかけてお願いします。
B 集まったマークを家庭に持ち帰り、番号別に小袋にわけて収集日に持って来ます。
C 収集日には、会議室を使い教室の壁側に、番号を書いた紙を貼ったプラスチックのケースを並べ、その中に各自がいれます。
D 番号別になったものを大きさを揃えてきり、10枚ずつ横に並べテープで貼り、左側に耳をつけることにしています。
これまでにベルマークで、柱時計、民族楽器、掃除機、紅白球などたくさんあります。こうして集められたベルマークが子どもたちのためになることを思い、今後も息の長い活動を続けて行きたいと思っています。
=5月27日、函館市民会館で


6月24日(木)帯 広


帯広市立啓西小学校
平淳子さん(15年度学年学級部部長)
工藤正雄さん(担当教諭)=パソコン操作担当
 私自身、昨年、部長としてベルマーク運動にかかわるまでは、学校の備品を購入するだけのものという認識しかありませんでした。ベルマーク運動の仕組みを勉強する中で、会員にきちんと内容を知らせることが必要と思い、「ベルマーク運動ってなに?」などの資料を配布し、部会でベルマークのビデオを試聴しました。友愛援助についても、昨年初めて参加を呼びかけ、「子供の森」計画支援でオイスカに5,000点を拠出しました。
 ベルマーク運動は自分の学校だけでなく、国内外の教育環境に恵まれない子供たちの支援につながっているということで、とても意義のある活動だと思います。
 今、地球上では教育を受ける以前に貧困から、健康に生きることの出来ない子供たちや、アフガニスタンやイラクなどで多くの子供たちが戦争の犠牲になっています。イラク戦争の大義は?国際貢献とは?といろいろな意見もあると思いますが、子供たちの未来が、緑豊かな争いのない平和な地球であってほしいと願うのは、皆共通のことではないでしょうか。
 ベルマーク運動を通して、日本や世界にいろいろな子供たちがいること、日常の生活の中から国際貢献ができることなどを親子で話し合えたら…そして、10年後20年後に子供たちが自分の子たちに、「ベルマークで贈った苗木が大きくなって地球環境を守っているんだよ」と話すことができたなら素敵なことだと思いませんか。
 たかがベルマーク、されどベルマークです。「捨てればただのゴミ、集めれば大きな財産となる」ということを合言葉に、これからも運動の輪をつないで行けたらと思っています。
(パソコンを使って説明)
=6月24日、帯広市民文化ホールで


6月24日(木)旭 川


旭川市神居東小学校
餌取 豊さん
本校は、今年開校30周年になる児童数497名の中規模校で、美瑛川と四季折々の色なす伊の沢台地の恵まれた環境にあります。教育目標は、「仲間とともに創り出す子ども」「ねばり強くやりぬく子ども」「じょうぶな体にきたえる子ども」をモットーに、「創造と感動のある学校」を目指しています。
 ベルマークは事業部が担当し、累計点数は231万点です。最近購入したものは、片面傾斜書架、折りたたみ机、紅白幕、ラインマーカーなどがあります。
 点数は毎年ばらつきが多く、最近は減少傾向にあります。点数をたくさん集めようという気持ちより、こんな簡単な誰でもできることで、自分たちの学校生活が良くなって行くのだ。また、災害など困っている友達への手助けにもなる、と言ったことをきちんと教えてゆけば、多数の人たちの協力が得られ、結果として点数も多くなっていくのだと思う。一度に沢山集める奇策はなく、地道に運動を継続していけば、結果につながるのだと思います。
 今年度の試みとして、町内の大型スーパー2店にベルマーク回収BOXを置かせてもらうとともに、各町内会に「ベルマーク運動 ご協力のお願い」の案内文書を回覧しました。まもなく1月になりますが、昨日確認したところかなり集まっていました。
これから取り組みたいことは、
1. 児童向け「ベルマーク便り」の年4回の定期発行。
2. ベルマーク購入品への「ベルシール」貼り付け。(財団で作っていただけるとよいのですが)
3. 集計・整理・発送・便り作成などの活動を児童と一緒に行う。
4. ベルマーク運動によるボランティア活動への参加
 『PTAの皆さんは子どもたちと一緒に、自分の貴重な時間を割き、汗を流し、「手間ひま」をかけて活動しています。地味な作業ではありますが、そこからふれあいとやりがいが生まれます。そこが「ベルマーク運動の意義」だろうと思います。』という財団理事の牟田悌三さんの言葉がベルマーク新聞に載っていますが、私も同感です。
 子どもたちの中には、『自分たちのためにならないことはやりたくない、人のためには動きたくないそれらをやるのは損だ!』と思っている子もいることでしょう。しかし「ベルマーク運動」は全く逆の運動で、『今集めるマークは自分たちのためにではなく、後輩たちへの贈り物であり、自分たちへの見返りは何もありません。ですが、自分達も先輩達が集めてくれた点数により購入した設備品を利用しており、小さな助け合いを全員で続けることが本当に大切なのだと言うことを、しっかり、分かりやすく繰り返し子ども達に伝えていかねばならない!』と考えています。これからも、明るく、楽しく、元気よく、ベルマーク運動を続けていきたいと思います。


6月25日(金)札 幌


札幌市美香保小
荒屋敷 由香さん
池田 寿子さん
 美香保小学校は、児童数は501名、開校53年目になります。ベルマーク運動には1962年に参加、昨年度「200万点達成」をしました。我が校には、現在文化委員会、環境委員会の2つの専門委員会があり、文化委員会がベルマークの活動を行っています。
 ベルマークの集計は、各学級1名、計16名のお手伝いを募集。学年毎に3回に分けて文化委員と一緒に点数計算を行っており、今年度は7月、12月、3月の3回を予定しています。
 収集の仕方は、持ってきたマークをいつでも入れることが出来るよう、各学級に回収箱を置いています。
 平成11年度より、卒業生や地域の方々にも参加いただけるよう、「地域ベルマーク回収箱」を計8カ所に設置。文化委員が回収に伺い「購入品目のお知らせ」やご協力に対して「感謝状」をベル箱に貼るなど、地域の方々との交流を図っています。
 広報活動としては、年に数回「ベルマークだより」を発行し、仕組みや、集計した点数、切り方等を各家庭に説明しています。
 昨年度から「ベルマークだより」をカラー刷りにして全家庭に配付。また、今年度の新入生の「入学説明会」でも、このプリントを渡して、より一層のご協力をお願いしました。
 我が校では、「美香保フェスティバル」を開催していますが、「1点1円の等価交換」とし、子どもたちにゲームをしてもらう、文化委員会主催の出店を出すこともあります。平成13年度には、子どもたちが総合学習の中で「ベルマーク活動」を取り上げました。当時の文化委員が総合学習の時間に合わせて、ベルマーク集計の日程を組み込んで、子どもたちと一緒に点数計算をし、「ベルマークの活動の歴史」「しくみ」などを教えることもしました。
 こうした学習を通して、子どもたち自身がベルマーク活動を身近に感じ、マークを集める事への関心が高まったという点で有意義だったと思います。
 41年余りの活動の中で集められたベルマークの点数は、その時々に子供たちのためになる物を購入しています。「和太鼓」、「ゼッケン」、「アコーディオン」、「オルガン」、「剣玉」、「システムアンプ」などは今も子供たちが使っています。
 我が校の文化委員会は、ベルマーク活動に今後も力を入れていく方針ですので、地域の方々、在校生の皆様のご協力のもと続けていきたいと思っております。