体験報告



中国

5月25日(火)広 島


広島市立宇品小学校
 前身の宇品尋常小学校は明治30年に2学級、児童179人でスタートしました。現在は児童851人、職員50人の学校です。ベルマーク運動は運動が始まった2年後に参加、昨年11月には300万点を達成、表彰をうけました。活動はPTA執行部のベルマーク係26人が年に3回集まります。1回目の集まりで収集方法を説明し、各クラスにベルマークの缶を置きます。昨年より職員室にも缶を置かせてもらいました。2回目の集まりは11月、3回目は2月ですが、脱会する協賛会社があって、昨年は2回目を9月にしました。
 毎月10日ごろに係か、係りの子どもが教室で集まったマークを家に持ち帰ります。作業は家でします。PTAと児童向けに毎学期に1回「ベルマークだより」を配布します。脱会した協賛会社や収集期限を子どもにも分りやすく知らせます。給食にアイスクリームが出ると、子どもと先生がマークを切って、缶に入れてくれます。
 新入生が入る4月、学校で体操服の業者が販売する際、横に缶を置いておきます。驚くほどの点数が集まりました。マークで運動会用テント、ビデオ、会議用テーブル、電気鉛筆削り、掃除機、黒板消しクリーナー、文庫などを購入。子どもたちにベルマークを知ってもらうためアンケートもとりました。同校は毎朝、授業が始まる前の10分間、読書をしています。この時、マークで買った文庫が役立っているので、もっと学級文庫を増やし、子どもたちに喜んでもらおうと思っています。(スライドショーで説明)
=5月25日、広島市の広島国際会議場で


5月25日(火)山 口


山口県周南市立遠石小学校
田中 朝美さん
山本 幸代さん
 昨年7月、ベルマーク活動に参加して37年目で400万点を達成しました。市の紹介やベルマーク活動をまとめたビデオを、広報部が制作しましたのでご覧下さい。
 毎週木曜日、ベルマーク委員会の子どもたちが各クラスを回り、ベルマークを回収します。ベルマーク作業室の育友会室にマークが集められ、クラスごとに集まった数を数えます。学期ごとにたくさん集めたクラスを表彰し、ベルマーク活動の意識を高めていきます。
 子どもたちは真剣に、かつ楽しく委員会活動に励んでくれています。代々引き継がれた手作りの箱を使って仕分け作業をしています。仕分けされたベルマークは、ベルマークナンバーごとにティッシュボックスに保管されます。これですと入会、脱会の際の挿入、破棄が簡単に処理できます。
 ここから育友会ベルマーク部8人の作業に入ります。月1回、仕分けされたベルマークを、まず適当な大きさに切りそろえ、点数ごとに分けていきます。コーヒーを飲みながら、ペチャクチャとおしゃべりしながら作業しています。
 点数集計用紙には、集計日付、集計枚数、累計枚数を記入するようになっています。数えたベルマークは集計用紙と一緒にジッパー付きのビニール袋に入れ、ベルマークナンバーごとの引き出しに入れて保管します。3月に発送します。
 昨年度、ベルマークで購入した品々を紹介します。まずはドッジボール。運動用具は傷みが激しく毎年購入しています。家庭科の授業に大活躍のステンレス両手鍋を6つ購入しました。読書活動が盛んで朝読みの時間が有り、各家庭での親子読書も定着しています。そのため、蔵書の充実を図るために絵本31冊、童話15冊を購入しました。図書室で毎日のように子どもたちに貸し出され、利用されています。
 ベルマーク活動は、誰にでも気軽に参加できるボランティア活動だと思います。活動を通して、子どもたちへ社会参加することの大切さを伝えることができればと思います。
(ビデオデッキ、プロジェクター使用)
=5月25日、山口市のセントコア山口で


6月2日(水)岡 山


岡山市立大元小学校
伊藤 さゆりさん
藤本 惠子さん
諸岡 由香さん
 大元小学校は一昨年に創立30周年を迎え、児童数1000人のマンモス校です。ベルマーク運動はPTA役員の中の学年学級部が担当しています。
 運動のスタートはベルマーク説明会に参加するように部員たちに呼びかけることから始まります。あと説明会の報告は保護者全員に「ベルマークだより」で「ベルマークは誰にでもできるボランティア運動です」と訴えます。マークの切り方、岡山県下の参加校とランク順位、収集点数なども詳しく説明します。収集日は6、7、9、11、12、1月の6回と決めて、その月ごとに担当学年を決めています。子どもたちが持ってきたマークは1、2、3年生はそのまま箱に入れてもらい、4、5、6年生は自分たちで仕分けしながら収集箱に入れます。「ふれあいホール」にも箱を置かせてもらっています。学校に出入りの方からも「役立ててください」とマークを貰ったこともあります。
 会社別に仕分けし、2月に全部を集計、発送です。毎年、同じようなやり方で1年間を取り組んでいますが、少しでもみなさんの参考になればと思います。(スライドを使って説明)
=6月2日、岡山市の三木記念ホールで


6月15日(火)米 子


米子市 啓成小学校
倉光 洋美
蔵田 真子
      
 啓成小学校のベルマークの集票点数は、平成14年度から新しい取り組みを試み、一挙に10万点を超える点数を集めることができました。それまでとどのように変えたかという点を中心に、お話ししたいと思います。
 ひとつは、地域に呼びかけるということです。それまで、集めるのは学校だけで、児童数の減少でベルマークそのものがだんだん減っていました。そこで、子どもたちに収集箱とポスターを作ってもらい、校区にあるスーパーと公民館に置くことで、集まる量がずいぶん増えました。
 もう一つ、今までは、持ってきたマークを1カ所に集め、年に2回、ベルマーク整理の日を設け順次、整理していました。この日は、懇親会も兼ねていたため、時間が来ると適当に切り上げ、整理しきれないものがたまっていく状況でした。
 そこで、マークを学年ごとに集め、整理日には各学年の保護者が責任を持って整理し、番号ごとに点数計算をして、袋に入れるところまで済ませてもらうようにしました。点数計算の済んだものは、学教部の役員がまとめ、財団に送ります。
 全校に呼びかけ、牛乳パックでベルマーク整理箱を作り、各学年室に設置。持ってきたマークをそれぞれの学年室に置いておくようにしました。高学年の子は、整理箱に仕分けして入れてくれることもあり、ずいぶん手間が省けます。低学年の分は、福祉委員の子がまとめておいてくれます。
 マーク整理日の設定は、懇談の時間の前後、都合のいい時間に少しでも手伝ってもらうため、学期の個人懇談の日に設定される学年が多かったようです。
 地域から集まった分は、各学年に均等に分けて一緒に整理し、残ったものと3学期に集まったものは、次の学年に持ちこして整理してもらうことにしました。
 このやり方だと、整理しなくてはならない量が目にはっきりと分かり、1学期分なので、あまり負担にならないように思います。以前は、常に箱の中に未整理のベルマークが残っていましたが、今はほとんどが点数に変わるようになりました。
 今後は、公民館の会報で協力のお願いや集まった点数の結果報告、ベルマークの購入品について、学校だけでなく、地域のみなさんにもお知らせしたいと思っています。また、学校の機関紙で保護者の方の啓蒙活動も行っていきたいと考えています。


6月16日(水)松 江


松江市 神戸川小学校
江角 雅子
来間 厚子
 神戸川小学校ではこんなふうにベルマークを集め集計しています。
1.保護者や児童に収集を呼びかけ
 保護者に対しては、年度始めのPTA総会で、協力や注意点(毎年配布される一覧表を参考にすることや切り方についてなど)を呼びかけています。
児童に対しては、6月と11月に小学校の児童で構成されるミボラ委員(みんなでボランティアの略)が、全校児童にビラを配り、一週間の間にベルマークを収集しています。
2.各家庭でのベルマークを収集は
 ベルマーク一覧表をそれぞれの家庭の見やすいところに貼ってもらい、その中に載っているベルマークを切り取っておいてもらうようにしています。
それぞれの家族や親戚、知り合いに話し協力を得るようにしてもらっています。
3.PTAのベルマーク担当部員の活動@
 ミボラ委員が集めたベルマークを部員の人数分に分け、持ち帰って各家庭で約一週間の期間内に、切り落とし作業と番号と点数を分ける作業をしてもらい、古封筒などに番号・点数・枚数を記入して、その中に番号・点数ごとにべルマークを入れてもらいます。
4.PTAのベルマーク担当部員の活動A
 部員が集まり、各自仕分けたベルマークを持ち寄り、番号ごとに各点数と枚数を合計し、何点になるのかを計算して専用の封筒に番号ごとに入れます。
作業手順は
 テーブルに持ち寄ったベルマークを番号ごとに並べます。
 部員各自が、番号ごとにべルマークを取り、電卓で古封筒に記入してある枚数を合計していき、点数を計算し、専用の封筒へ記入しベルマークを入れていきます。
 ベルマーク専用の封筒の番号ごとの総計をし、送り状に記入し財団に送っています。


6月17日(木)鳥 取


鳥取市 久松小学校
学年部 森本 瑞子
 久松小学校PTAのベルマーク活動の取り組みについてお話します。
 学校には、「ベルマーク委員」という独立した組織はなく、学年部の役員に選ばれた人が、仕事のひとつとして、ベルマーク運動の推進にあたっています。
 ベルマークの点数は、H15年度は77,000点、H14年度は83,000点、H13年度は78,000点で、大なわとび、ゲームベスト、竹馬・百科事典などすぐ子どもたちの役に立つものを毎年購入しています。
 活動内容としては、地域の方々にも協力を得るため、公民館にベルマーク回収箱を設置しています。学校では、年度当初に「ベルマーク収集協力のお願い」のお便りを全家庭に出します。
 「回収・仕分け」は、毎月末に雑費を集金袋で集めますので、その時にベルマーク袋も一緒に配ってもらいます。普通の茶封筒に、ベルマーク袋・年組・氏名を明記したもので、これにマークを入れ、各クラスにあるベルマーク回収箱に集めます。
 集まったマークを学年部の役員の子どもが毎月家に持ち帰り、家庭で番号別に分けます。自分のクラス分のみですから、両手いっぱいくらいの量です。
 児童会室にはベルマーク専用の引出し付き整理棚があり、ベルマーク番号・会社名を明記し、番号ごとに引出しの中も区切っています。番号別に分けたベルマークを6月、11月、3月に集計し、財団に送る作業を行っています。
 「計算」ですが、お便りで全保護者に集計作業への参加を呼びかけています。すでに番号ごとに分けてあるので、めいめいに分散して袋につめ終わるまで作業を続けます。
 日清・キューピー等ビニール系は、10枚をホッチキスで留め、ネピア等厚紙のマークは、10枚並べてセロテープで留め、集計しやすいよう10枚単位で1まとまりにします。端数は、計算するとき最後に加えて、整理棚の中を空にします。各袋詰めにされたベルマークをもとに、翌日には送り状を作成し財団に送っています。
 集計結果をお便りで保護者に出します。その時、集計しやすい<切り方メモ>をあわせて載せています。少しでも、大きめに切ってもらおうという狙いです。特に、ガムについてはベルマーク手帳のさし絵を載せてみたところ、随分、大きめのマークが増え、実際作業に当たった保護者の方が「大きいほうがやっぱり数えやすいわ」と言っていました。
 昨年度は、4年生児童の親子が、学年でベルマーク講習、仕分けを1回行い、ベルマークをより身近に感じてもらう良い機会だったと思います。また、小学校のある委員会の児童たちと一緒に1回仕分け作業を行いました。今年度は仕分け日・集計日と2日間設けて行われるようです。


6月30日(水)下 関


山口県下関市立安岡小学校
藤田 真理さん
学校は創立131年になります。児童数は773人、各学年4クラスで計24クラスです。
ベルマーク運動の参加は1965年2月1日で39年になります。昨年7月に500万点を達成しました。ベルマークを担当している保健厚生部はクラスごとに委員1人、係4人の計5人、6学年120人で構成されています。
 毎月第3月曜日を「ベルマークの日」と決め、担任よりベルマーク提出用の封筒を子供に渡してもらい、各家庭へ収集の協力をお願いしています。木曜日に回収し、クラスの委員が、クラスのベルマークのカット作業、分類、集計をします。最近は仕事をもつ委員の方が多いので、全体集計は学期ごとにし、毎月は家庭で子供たちと協力してやってもらいます。
 ベルマークの収集は、農協、スーパーの3店舗に収集箱を設置して地域の方にも協力をしていただき、活動の輪が広がっています。
 集計の仕方は、同じ会社の同じ点数を10枚ずつセロテープで張り、それを10枚の束(100枚)にします。セロテープを張る作業が大変でしたが、点数を計算することは簡単にできました。そのあと、会社ごとに牛乳パックのボックスに各委員に入れてもらい、学期末に全体集計してその学期のマークを発送しています。
 これまでに購入した物はテント、朝礼台、各クラスに電動鉛筆削りなどいろいろですが、2年前から車イスを5台ずつ購入し、現在は10台あります。この車イスは6年生が、養護学校の皆さんとの交流会のときに使ったりしています。安岡小の児童が養護学校の生徒を、車イスで学校案内をして、体育館で一緒に遊んで交流を深めています。
 ベルマーク運動に参加して思ったことは、捨てればゴミになってしまうベルマークが、各家庭の協力で集められると、学校の設備を良くすると同時に全国のへき地校、養護学校の子どもたちへの援助資金になるのは、とてもうれしく思います。
これからも児童、保護者の方へ、PTAによる愛のボランティア活動に対しての高揚をはかるために、積極的にPRしていきたいと思います。
=6月30日、山口県下関市の海峡メッセ下関で


7月1日(木)福 山


広島県福山市めばえ幼稚園
萩山ゆりさん(後援会役員ベルマーク係)
崎浜由佳さん(同)
牧野芳子さん(同)
めばえ幼稚園(児童数263)は昭和49年からベルマーク運動に参加、子供たちの教育に役立てようと運動を続けています。
 毎月1回、園からベルマーク収集袋が配布されます。子供達にも理解や興味を持ってもらうために、袋の表にはシールを貼る特典がついています。シールを集める事が楽しみという園児もたくさんいて、すべての月をシールで埋めることで親子ともども、達成感を味わえます。
 ベルマークの仕分けは保護者全員で行います。年間行事として各保護者が1年に1回、昼食時に来園し、各家庭から持ち寄った絵本を読み聞かせた後に、子供たちとお弁当をともにする「本読み参観」という行事があります。その本読み参観の日に、担当の保護者に30分前に来ていただき、協力していただくシステムになっています。
 ベルマーク活動をすることによって、購入した品物で園の設備や備品が整えられ、それと同時にへき地学校や発展途上国の子供たちにも援助されます。このような事は、園や私たち保護者のベルマーク活動に対する頑張りにつながっているということを、1人でも多くの人に理解していただき、協力し合っていくことが大切だと思います。今後も(マークの)ゴミ箱行きにストップをかけ、ベルマーク運動を盛り立てていきましょう。
=7月1日、広島県民文化センターふくやまで