体験報告



中国



5月6日(火)広 島


広島市古田小PTA
宮川 直子さん
山縣 久美江さん
 創立129年の歴史をもつ学校です。以前は児童数1500人を超える広島市一番のマンモス校でしたが、現在は800余人になりました。
 ベルマーク作業はPTAの生活委員会が担当しています。共働きの家庭が多く、学校に集まっての作業より、自宅で自由にできるほうがよいと言うことで、各委員が家に持ち帰って作業をしていました。ベルマークは「細かく、根気のいる大変な作業」と言うイメージが強かったため、昨年6月から学校で作業をすることにしました。人とのかかわりあいや助け合いで、楽しい1年間にしたいと考えたからです。
 これまで6、7人の担当者が自宅でしていた作業は29人の委員が毎月1回、学校でしています。「仕事を休んで、毎月は出席できません」「出席する人と、しない人では不公平がある」などの反対意見も出ましたが、「みんなでした方が効率がよい」「やってみないと分からない。1年間だけでも続けてみよう」と言うことでやっています。委員にかかる負担も軽くするため、一般の保護者にもお手伝いをお願いすることにしました。昨年1年間に毎月20人前後の人が、年間では160人のお手伝いさんがありました。「こんなにたくさんの量を委員さんだけでやっていたのですか。これからは切り方にも注意して、分かりやすいようにして出します」など、嬉しい感想が寄せられています。1人1人の小さな力が助け合って大きな力になっていくものだと思いました。
=5月6日、広島市の広島国際会議場


5月23日(金)山 口


下松市花岡小PTA
嶋田 麻美さん
岡田真理子さん
 学校近くには、「きつねの嫁入り」で有名な法静寺(ほうしょうじ)があり、昔からの古い町並みも残っています。
 学校は今年、開校133年になります。児童数は640人です。校区内に団地が増えており、児童数も徐々に増加しています。校内には小さな川が流れ、6月ごろになるとホタルが見られます。子どもたちは、休み時間にカニや虫をつかまえたりして過ごしています。
 厚生部の主な活動は、ベルマークと年1回の友愛バザーです。マークの整理作業は、最初はトレイもなく机の上にマークを広げて、各自が自分のやり方で仕分けをしていたために、能率が悪く時間がかかりました。そこでまず、お菓子などの空き箱を利用した各自専用トレイを作って仕分けをし、その後に各番号のついたトレイにマークを入れていくように改善しました。作業の効率化を図ることで時間を短縮できました。
 作業中は、子どもたちの様子や学校への要望、PTA活動のことなど、自由に話しながら楽しく活動しています。仕分けたマークの集計は、担当番号を決めて各自が持ち帰ります。家庭で子どもと作業をすることにより、ベルマーク収集活動に対する認識を高めることができました。
 ベルマーク活動は大変地道な作業ですが、子どもたちのためにとがんばって1枚1枚集めた結果、昨年度はデジタルカメラを3台購入できました。デジタルカメラは、パソコンを使った授業の教材として活用しています。PTAでも学校新聞を作るときなどに役立てる予定です。
=5月23日、山口市のセントコア山口で


5月27日(火)岡 山


岡山市宇野小学校
澤田 孝予さん
佐藤 晃子さん
谷本佳寿穂さん
 岡山市宇野小学校は116年の歴史ある学校で、岡山駅、名園・後楽園へは自転車でも行ける所にあります。児童数1007人、31クラス。マンモス校で、1年ごとに教室を増設している状態です。わが校のベルマーク活動はPTA会長を委員長としたベルマーク運営委員会が担当します。各クラスから1人ずつ選ばれたベルマーク委員と各学年から1人ずつ選ばれた6人運営委員です。集まる回数は年に5回です。各学年をAからE組の5班に分け、当番の保護者が出席します。時間は午前9時から午後1時ぐらいまでです。この間に食品用のトレイを使ってマークを分別。最後に運営委員が集計、発送までを済ませます。仕分けは3年前から牛乳パックの空箱を使っていますが、数の多いものから14番までを1社ずつ、あと少ない番号を4ブロックに分けて箱を20個作っています。
 運動はPTAだけでなく子どもたちも参加します。全校児童が月1回マークを持ってくると1年から3年生までは担任が集めて、4年から6年生までは各自が番号のついた牛乳パックに仕分けして入れます。最初は箱の番号どおりにいかず、他社の番号が混じっていましたが、慣れるにつれて混じることがなくなり、嬉しいことです。昨年より保護者全員の中からクラスごとに5人から10人のお手伝いをお願いしていますが、整理の回を重ねるごとに参加者が減ってきています。どのように改善したら良いかが今後の課題です。でも、ベルマーク運動は、授業参観の後の懇談会とは違って、子どもたちの情報交換の場となり、保護者同士が和気あいあいとしています。少しで世界の困っている人々の役に立っていることを再認識し、運動の活発化に努めます。
=5月27日、岡山市の三木記念ホールで


6月10日(火)米 子


米子市立住吉小
但馬洋子さん
大村朋世さん
      
 28学級、873人の大規模校です。回収日は月に1度です。児童も5年と6年生で構成する「ふれあいの輪委員会」の活動として回収や仕分に協力してくれます。
 PTAの仕分作業は授業参観日や学期末の懇談会の日に設定しています。行事が始まる前の5分程度を「ひとにぎりのベルマーク」をキャッチフレーズにみなさんに体育館に集まってもらいます。毎回100人を超す協力があり、仕分作業もはかどります。集計作業は執行部が学年ごとに年に2回行います。この日は同じ学年の集まりなので、保護者にとって、よきコミュニケーションの場となっています。
 ただ、参加者が減少気味なのが最近の悩みです。年に2回ベルマーク通信を発行して参加を呼びかけたり、PTA広報誌にベルマークの話題を取り上げてもらったりして、理解が深まるようにしています。今年は、住吉PTAカレンダーが発行される予定で、そのなかにベルマーク関係の行事を取り込んでもらうことにしています。これからも子どもたちと保護者が協力して運動を盛り上げていきたいと思います。
=6月10日、米子コンベンションセンター


6月11日(水) 松 江


松江市立内中原小
宅和浩子さん
 ベルマークの担当は各クラス5〜10名の福祉環境部です。年度初めに自分たちで作ったベルマーク通い袋を全児童に配ります。教室にボックスを置いていつでも入れられるようしてあります。集計は学期ごとの年3回で、各回、仕分の日と集計の日の2日間設けます。学期ごとに担当学年を決め、負担が軽くなるようにしました。仕分作業では各人にはさみを持参してもらい、集計しやすいようにマークを切りそろえます。まず大まかに仕分、そして番号別に分けていきます。終了まで2時間余り。作業後のコーヒーとお菓子のおいしさは格別でした。
 ベルマーク運動の仕組みや成果については正確には理解されていません。私も担当して初めて分かりました。1年間の報告を兼ねて運動の仕組みと成果を盛り込んだ手紙をみなさんに出しました。
 昨年は5年間分の預金でオルガン、デジタル複合機、バスケットボール、ストップウオッチ、掛け時計などを購入しました。昇降口の掛け時計を見るたびに作業してよかったという実感が湧きます。
=6月11日、松江市総合文化センター


6月12日(木) 鳥 取


小さき花園幼稚園
中野佐代子さん
柳楽桜さん
 役員になってから、少しでも効率よく作業ができないか、と考えていました。机の配置や仕分の流れを変えてみては、みなさんの意見を聞きました。試行錯誤の連続でしたが、結果的には会話を楽しみながらスムーズに作業ができた、という感想でした。
 仕事をしている人や幼児連れの人は園で作業するのが難しいという意見が多くありました。誰もが参加できる環境をつくることが大事だと思い、家庭に持ち帰って、期限を決めて園に持ち寄るようにしました。とても好評でした。今年の1,2月はインフルエンザの流行で参加者が減り、仕分作業もたいへんでしたが、このような工夫で乗り越えることができました。(ここまで中野さん、以下今年度の役員の柳楽さん)
 昨年の反省も踏まえ、さらに改善をすすめていこうと考えています。ひとつは回収袋の提出日をつくったことです。また、集計も全員の分担として家庭でやってもらうことにしました。みなさんの意見を汲みながら楽しくやっていこうと考えています。
=6月12日、鳥取県民文化会館


6月25日(水) 下 関


山口県下関市勝山小PTA
末廣 敦子さん
安達 理恵さん
久冨佐紀子さん
校舎の裏には小高い山が続いています。11月から3月まで、児童はこの裏山で遊ぶことができます。木の実を拾い、つるにぶらさがったり、秘密基地を作ったりして遊びに熱中します。
PTAは6部あり、保護者は全員がいずれかの部に属し、活動します。
ベルマークを担当しているのは環境部です。ベルマークの他に夏休みのPTAの清掃作業、11月の勝山地区文化産業祭での不要品バザーを担当します。
ベルマーク運動は1961年に参加し、今年3月に400万点を達成しました。
作業は6月から翌年2月まで、夏休みの8月を除いた計8回で、各クラスの環境部員が毎月当番制でします。各クラスにはベルマーク通い袋があります。学校と家庭を行き来するベルマークを運ぶための袋です。毎月10日のベルマークの日に、担任の先生が回収したベルマーク袋を、通い袋に入れて、その月の当番の子どもに渡します。子供が家に持ち帰ったマークは仕分けをして、通い袋に入れて児童を通じて学校に提出します。
仕分けをしたマークは役員が、PTA室の会社別ケースに振り分けます。集計・発送作業は年2回、9月と2月に各クラスのベルマーク委員が持ち帰り、点数計算します。集計した後、発送日に学校に持ち寄り計算に誤りがないか確認し、発送します。
発送後は、反省会も兼ねてお茶を飲みながら子供の近況を話したりして、楽しいひと時を過ごします。
その中で、「作業は家庭中心なので仕事をもっていても、小さい子供がいても、空いた時間に自分のペースでできました」「子供も手伝ってくれて楽しくできました」という声も聞かれました。
=6月25日、下関市の海峡メッセ下関で


6月26日(木) 福 山


広島県尾道市立栗原小
友枝 富美さん
相木 由美さん
松山 良江さん
土屋恵三子さんと4女の圭ちゃん
 栗原小学校は児童数900人余り、約670世帯、市内で一番大きな小学校です。来年1月には創立130周年を迎えます。それを前に、昨年から校舎の大規模改修が進められて校内が明るくなり、外観もチョコレート色のしゃれた校舎に変身しました。
 もう1つの変化は、それまで一部の役員や委員にゆだねられていた育友会(PTA)活動を、昨年から会員全員で取り組むようにしたことです。ベルマークを担当する係は約50人。児童たちにも手伝ってもらい、楽しく活動しています。
 今年度からは、校長先生をはじめ、50人の先生方にも「ふれあい袋」と呼んでいるベルマーク回収袋を配布させていただき、少しでも意識をもって1点でも協力してくださるようお願いしています。
 さらに、学校の正面玄関に収集箱を置いて、どなたでも気軽に入れていただけるようにし、校区内のスーパー3店に置かせてもらうことになりました。このほか、18ある町内会にのベルマーク収集の取り組みをしってもらい、協力してもらうために、回覧板で、お知らせと呼びかけを検討しています。
 今年は、運動に参加して42年目。これまでに378万5千点余りを集めました。PTAの皆さんの中から、「ベルマーク収集日本一を目指そう」との声もあがり、新たな意欲に燃えてがんばっています。
=6月26日、広島県福山市の県民文化センターふくやまで