体験報告



中国



6月18日(火)米 子


米子市立加茂小学校
芝岡 雅子さん
細澤久美子さん
 環境に恵まれた児童数579人、20クラスの学校です。ベルマークの担当はPTAが学年部、児童がこころふれあい委員会です。
ベルマーク活動にはさまざまな意見があったので昨年、アンケートを実施しました。その結果、7割を超す人がマーク集めを意識、ほとんどが設備品を購入できることを知っていました。ただ教育支援のボランティアにつながっていることを理解しているのは半数で、3分の1の人たちがさまざまな理由から「整理作業に協力できない」との回答でした。運動内容のPRや整理作業への参加方法をもっと工夫する必要性を痛感しました。
こころふれあい委員会の児童が月初めにお願いの手紙と袋を各家庭に配るほか、スーパー、公民館、銀行に回収箱が置いてあります。
1,2年生のマークはそのまま回収しますが、3年生以上は各教室に牛乳パックをおき、児童の手で回収量の多い上位3社とその他の4つに区分けしてもらいます。
PTAによる整理作業は年に3日間と決め、時間帯も午前のほか夜の7時からのコースを設けましたアンケート結果から。多くの人が参加しやすいようにしたのです。多いときに80人も参加しました。
=6月18日 鳥取・米子コンベンションホールで


6月20日(木)鳥 取


鳥取市立世紀小学校
熊山 仁美さん
 仕事を抱えている人も多く、なかなか作業がはかどらないのが実情です。そのため、作業時間を午後2時から7時までと5時間にしました。各自の都合のいい時に1時間だけ作業をやってもらおうというわけです。1人か2人しか集まらない時間帯もありましたが、夕方になると勤めを終えたお母さん方でいっぱいになりました。
私も6年前に担当しましたが、整理作業もすっかり忘れていました。その上,初めての人も多く、やり方を全員に徹底する必要がありました。そこで、ベルマーク作業の流れや切り方での注意などをまとめた記事をつくり、PTA便りのなかに入れてもらい、周知することにしました。
6年まえに比べるとマークの集まり具合は悪くなっています。このため、今年は各教室にベルマークボックスを置いてもらうようにしました。
=6月20日、鳥取県民文化会館で


6月19日(水)松 江


島根大学教育学部附属小学校
浅尾 英理さん
 ベルマークの担当は環境委員会です。各クラスから選出された15人のPTAと教師2名で構成されています。
昨年は6月に第1回の委員会を開き、仕事始め。回収を強化するため、ベルマーク箱の設置、PTAの回収意欲を高めるためのプリントの配布を確認しました。
9月末に有効期限が切れるマークの集計作業があったため、前年度の委員に参加協力を呼びかけました。これが実に効果的でした。ベテランぞろいの前年度委員の手際よい作業進行に教わることが多く、ノウハウの引継ぎがスムーズにいきました。
ことし2月の整理作業では児童委員会の子どもたちにも参加してもらいました。普段の観察では得られない子どもたちの様子が理解できた、と保護者には好評で、これからも続けていきたい試みでした。
私たちの任期は終わりましたが、これからもマークを学校に届けるなど小さなボランティアを続けたいと思います。
=6月19日、松江市の総合文化センターで


5月21日(火)岡 山


岡山市鹿田小
田野 智子さん
福井 弘美さん
森本 京子さん
小室百合子さん
      
 私たちのPTAは学年部と事業部が一緒になってベルマーク運動に取り組んでいます。学年部は各クラスから1人ずつ選らばれた22人で、事業部は14人のメンバーで構成されています。ベルマークのほかに廃品回収もしています。
まず、毎月の第2火曜日を「ベルマークの日」と決め、子どもたちが学校に持ってきたマークを担任に回収してもらいます。回収袋には先生の似顔絵などを描いて楽しいものにしています。学年部が毎月第2金曜日に集まり、分別します。事業部はその後、連絡を受けてから集まり、集計します。分別は午前中に済ませ、22人では手が足りないので、一般のお母さんからも応援を頼みます。集計は家に持ち帰ってします。家では子どもたちと一緒に点数を数えます。発送は7、12、3月の年に3回です。学年末には各家庭にお礼と報告をかねて、1年間の集票結果を印刷物にして届けています。
=5月21日、岡山市の岡山衛生会館で


5月7日(火)広 島


広島市阿賀小
山本 奈緒美さん
岡光 木綿子さん
 昨年、隣の小学校と合併、児童数646人、19クラスの学校になり、同時にベルマークの集票も500万点を達成しました。運動は施設部が担当。各クラスから一人ずつ選ばれた19人と部長の計20人が年に6回集まります。働くお母さんのために、集まる日は年度初めに1年間の全部を決めておきます。仕事の予定が組めるからです。昨年まで午前中に集まっていましたが、これも希望者多数で、うち3回は午後に集まることにしました。作業は2時半で終わります。子どもが学校から帰るまでに、家に帰ってやれるからです。
一人が会社別に2、3社ずつ分担。学校で仕分け、残った作業は家に持ち帰り、集計します。発送は7月と2月の年に2回です。通知表渡しや参観日を兼ねて集まるように心掛けています。
施設部長になった最初は大変な役を引き受けたと思っていましたが、皆さんがマークもきちんと切って下さるし、協力的だったので楽しかったです。
=5月7日、広島市の広島国際会議場で


6月27日(木)福 山


福山市てまり保育園
渡辺 敏子さん
花本留里子さん
 てまり保育園は、福山市の東部の幕山台にあり、55年に開園、当初は戸外、戸内の環境とも不備でしたが、保護者から家の庭木や本やおもちゃなどの提供があり、1つ1つ備品が増えてゆきました。そんな折、保護者の方から「先生、ベルマークを集めて少しでも子どもたちの遊具の足しにできたらいいね」と、お声をかけていただいたのが運動参加のきっかけでした。
当初2〜3年は、収集のみで、その後も年に1度、年末に職員で仕分けをして、ある程度たまったところで送付していました。点数を集計してみれば少ない点数でも「ちりも積もればなんとやら・・」といわれるように、かなりの点数になっていました。うれしくなりましたが、「こんなにもたくさんの「お金」が捨てられているのか」と思うと鳥肌がたちました。
保護者の方1人ひとりが、気にかけて集めてくださったものを園に届けて下さったり、口伝えに、カメラ屋さんや総菜屋さんなど地域の人たちにも広がり、協力をいただいています。
以前は、保護者の方から集まったマークを職員で整理したり点数計算をしていましが、就学前の子どもたちが園に残るようになり、子どもたちがマークを切り取ったり分別したり、10枚ずつを束にする事により、楽しみながらかかわり、数や文字に興味を持ってきました。
「子らに愛を。社会に奉仕を」というベルマーク運動がめざしているものに、少しでも近付けるように楽しんで収集しています。小さいことが大きなものになって行く確信が見えるのもこの運動だと思います。
=6月27日、広島県福山市の県民文化センターで


5月22日(水)山 口


岩国市川下小育友会
多谷本由美子さん
八木  美枝さん
 校区の沖には米軍岩国基地がある「基地の町」です。校内にも日本語教室が設けられ、10人くらいの生徒が学んでいます。また「ペリースクール」との交流も深く、アメリカの生活や文化にじかに触れる機会もあります。ただ残念なことに昨年のテロ事件以来、交流がストップしており、ベースキャンプの人々と交流再開ができる日を児童も楽しみにしています。
ベルマーク運動と清掃作業は施設部の活動です。近年、働くお母さんたちが増えて、定期的に部会を開かねばならないベルマーク活動は陰りが見えていました。部を引き継いだ最初の執行部会で、「ベルマーク活動をするか、しないかは、施設部で決めてください」と、なんとも気の重くなる話でした。旧役員のこれまでの努力やこれから先のことも考え、「負担にならない活動方法」を計画し、消えかかっていたベルマーク活動を続けました。
まず、ベルマーク財団からビデオテープを取り寄せて参考にしました。マークの整理方法を変え、年6回の作業時間を午前中にしたところ能率が上がり、にぎやかに仕分け作業が進みました。また、「子どもたちにもベルマーク活動に興味を持ってもらい、自発的にマーク集めをしてもらいたい」との願いから、放送部の児童に「ベルマークの歌」を作ってもらい、ベルマーク週間のお昼に校内放送で流しました。児童たちの中には「ベルマークの歌」を口ずさむ子もいます。
おかげで昨年度は200万点を達成しました。施設部員や保護者は「ベルマーク運動をやめなくてよかった」と喜んでいます。(「ベルマークの歌」のカセットテープを使用)
=5月22日、山口市のセントコア山口で


6月26日(水)下 関


下関市小長府PTA
百田 洋子さん
成本  恵さん
木原ゆう子さん
 学校は市の東部にあり、関門海峡から瀬戸内海に続く海を見下ろす高台にあります。創立は1979年。児童数は22クラスで707人です。校区内に知的障害者施設と老人保健施設があり、児童たちは一緒に作業をしたり昼食をともにしたりして交流を続けています。
PTA活動でベルマーク運動は施設厚生部の担当です。昨年6月、ベルマーク運動参加22年で400万点を突破しました。
ベルマーク活動は、新学期4月の第3週ごろにマーク収集の「お願い」のチラシとベルマーク一欄表を全世帯に配布します。部会開催は1年間に5、9、3月の3回です。1回目は活動計画や作業の手順の説明、クラス別の担当番号の確認をします。2回目は前期のマーク発送と秋のバザーの打ち合わせ、3回目は後期のマーク発送と1年間の反省会です。
マーク収集は4月と8月を除く年10回、毎月第2木曜日です。収集の方法は、まず5月収集日の数日前に部長がベル袋を各クラスに配布します。収集日の前日、クラス担任が児童にベル袋を渡します。児童は収集日にベル袋を持参、担任が集めて、クラスの部員の子どもに渡し自宅に持ち帰らせます。
部員は家で仕分け作業をします。ベル袋は翌月まで保管し、収集日の数日前に児童が学校に持参して担任に返します。収集日の前日にまた担任から児童全員にベル袋が配布される、というサイクルを繰り返して行きます。
ベルマーク収集を続けていくには、担任の先生の協力がとても大切なことがわかります。
=6月26日、山口県下関市の海峡メッセ下関で