体験報告



中部



5月29日(水)新 潟


新潟市慈照学園みのり幼稚園
有明ミナ園長先生
 今年3月末、ベルマークで階段昇降機を設置することができました。多くの皆様に応援していただき、心からお礼申し上げます。
 年長組になると2階の部屋になるという憧れが園児たちにあり、足の不自由な美穂ちゃんや一緒に進級する子どもたちに叶えてやりたい、と昨年6月、ベルマーク委員会を結成し、目標額200万円、広く大勢の人に知ってもらい協力を求める、募金も行うことを決めました。
 私立幼稚園園長会や公民館館長会、小・中学校PTA連合会、ボランティアの集いなどへ、お願いに出向きました。新聞やテレビで報道されたお陰で、県内外から続々と、マークと励ましの手紙、募金が送られてきました。整理も市内の小、中学校や幼稚園、社会福祉協議会などの大勢の方たちが手伝ってくれました。置かせてもらった収集箱は70個余。園でも総力あげて取り組み、今年の1月までに、年間日本一の248万余点を集めました。
=5月29日、新潟市ユニゾンプラザで


6月13日(木)富 山


富山市奥田北小PTA
箕島 典子さん
中田 好美さん
永井 五月さん
 PTA会員は「一人一役」。ベル担当の厚生委員は事前に、午前中に仕事があることを説明し、夜間の集まりには参加が難しい方を優先してなってもらいます。一人あたり年6回の集まりで、1回の仕分け時間は1時間半、集計は1時間と、拘束時間を極力少なくし、残りの作業は自宅でしています。
 ベル袋を持参した子どもたちは、昨年度から教室の箱に仕分けして入れてくれるようになりました。箱はネピアのマークとその他のマークに分けてあります。奥田北小では約30%がネピアだからです。私たちの作業は随分楽になり、収集量も増えました。
 力を入れているのは、ベル便り。新学期にはノート、夏にはアイスクリームといった具合に季節に合わせてベル商品や、ベルマーク財団のホームページからPTAに関心のありそうな記事を紹介。ベル便りコンクールや友愛援助にも積極的に参加し、昨年のコンクールでは佳作に選ばれました。(パソコンを使って発表)
=6月13日、富山市の富山国際会議場で


6月12日(水)金 沢


石川県美川町美川小育友会
保屋由美子さん
橋本 俊乃さん
 ベル運動に参加して17年目。00年度には累計300万点に達しました。児童数200人台の小規模校がこの期間にこんなに多く収集できたのは、地区をあげての運動に対する関心の高さの表れだと思います。
 育友会ベルマーク部は5年前、「目標を持った方ががんばれる」と、「150万点貯めグランドピアノ」を目標に掲げました。でも、例年は年間10万点台。そこで、JR北陸線の美川駅やスーパーにベル箱を置かせてもらい、地域に回覧板で協力をお願いしました。実現まで何年かかるか戸惑いながらも、昨年秋にグランドピアノを手にし、地域のみなさんを招いて素晴らしいコンサートを開くことができました。
 やりがいと充実感を味わえましたが、親ばかり一生懸命だった面もあるので、子どもたちも仕分け作業に参加できないか、が課題です。また、ひたすら貯める活動でしたが、友愛援助などにも参加していきたいと思っています。(パソコンとビデオを使って発表)
=6月12日、金沢市の金沢アートホールで


6月11日(火)福 井


福井市順化小PTA
上田 弓子さん
土田 京美さん
平木 雅代さん
寺前 臣人さん
 福井城址の堀に接する歴史と伝統に満ちた学校ですが、都心のドーナツ化で1955年には1500人を超えた児童は241人。しかし、教育への地域の思い入れは強く、96年に日本PTA会長賞、翌年には文部大臣表彰されました。
 ベルは私たち環境委員会の担当。年度初めに年6回の収集日を決め、ベル袋に貼ります。各回1週間で回収、環境委員を2学年ずつに分け整理。第1回収集の際に、マーク一覧表と「ベルマークQ@A」という手作りパンフを配りますが、そこに「収集袋は冷蔵庫にマグネットで止めて、すぐ入れるようにしておくと便利です」といったメッセージを付け好評でした。
 昨年度購入した「運動会用だるまセット」は地区民合同体育大会でも使用、会場のみなさんに収集活動へのお礼をアナウンスさせて頂きました。昨年度、累計300万点を達成。児童減を地域の人々の協力で補い、「500万点」を目指します。(パソコンを使って発表)
=6月11日、福井市のウェルシティ福井で


6月28日(金)甲 府


甲府市甲運小学校
古屋 るいさん
 学校の周囲はぶどう畑が多く、遺跡や寺院などもあって自然に恵まれた良い環境です。学校は今年創立130周年。「子供たちが来たくなる学校」を教育目標に掲げています。
 PTA母と女性教職員の会がベル活動を担当しています。児童会が集めたマークを、2学期と3学期の年2回、整理、集計します。パート仕事をしている会員が多いのですが、なるべく都合をつけて集まるようにしています。PTA新聞を通して、児童や家庭にマークの切り方を伝え、仕分けたマークは10枚ずつホッチキスでとめてから集計します。たくさんあって夕方になっても終わらず、家へ持ち帰って集計したこともありました。
 ベルマーク預金は、一度に購入点数が集められなくても、少しずつ積み立てることができます。7年前に一輪車を購入し、今年6月に、裏庭にある「ぶどうっこ山」に時計を設置しました。
=6月28日、甲府市の岡島ローヤル会館で


6月26日(水)長 野


長野市三輪小学校
加藤 梨香さん
小林真由美さん
伊藤 真里さん
 長野駅から長野電鉄で北東へ6分、高校や短大が点在する文教地区にある、129年の歴史を持つ学校です。児童数は597人。「からだを動かし、頭を働かせ、心に感ずる」を教育目標に掲げています。
 PTAのベルマーク活動は厚生事業部の仕事のひとつですが、児童会リサイクル委員会が牛乳パック回収と合わせてマークを収集しています。1学期に「ベルマーク週間」を設け、多く集めた上位3クラスを表彰します。また、年1度の児童会主催の大イベント「三輪っ子まつり」では、参加券を最低5枚のベルマークと交換し、たくさん集めます。
 マークの整理は、厚生事業部員が2学期までに月1回のペースで仕分け、夏休みなどの長期休暇に分担して家で点数計算します。マークの素材や大きさなどは種々あって作業は大変ですが、1点1円は大きな魅力です。隔月発行のPTA新聞などで啓発に努めています。今年度は吹奏楽の楽器購入を目指しています。
=6月26日、長野市のホテル信濃路で


6月27日(木)松 本


松本市田川小学校
山崎 恵さん
福田 泰子さん
 学校は松本駅の西側、住宅地にあり、4年間の大改修で耐震性に優れたきれいな校舎に生まれ変わりました。ベルマーク運動に参加した40年前は千人を超えた児童が、現在は288人に。市内でも少人数の学校になりました。
 昨年まで年2回だったマーク収集を、今年から毎月1回「ベルマークの日」を設けて集めています。朝、環境委員会の児童が花に水をやるのと平行して、専用の収集箱を持ってマークを集め、ポスターを張り出して活動をPRします。毎年恒例の「田川子どもまつり」では、児童たちはお金の代わりにベルマークを払って、手作りのゲームを楽しみます。集めたマークは児童会の日に、環境委員たちが番号別に仕分け、PTA施設厚生委員会が年2回集計します。
今年はリアクションボールの購入を目標にしています。子どもたちが欲しいものを決めてマークを集め、PTA、学校、家庭がバックアップして、運動を続けていきたいと考えています。
=6月27日、長野県松本市Mウイング文化センターで


5月14日(火)岐 阜


大垣市興文小学校
栗田 蝶子さん
 大垣城のそば、松尾芭蕉「奥の細道」の結びの地という歴史と文化に満ちた環境。開校162年目になる児童450人の学校は、花と歌声があふれています。
 ベルを担当する学年委員会は、各学年1人ずつの学年委員と各クラス3人ずつの学級委員からなるPTA最大の組織で、ベルのほか学年懇や学級懇、子どもたちの地域活動の手伝いなどを担当します。マークは年3回、学校で仕分けし、自宅で集計。各自の仕事などとの兼ね合いから「一人ひとりがやれることをできるだけ」を委員会のスローガンにして、合理的な活動を目指してきました。
 2つの大手スーパーに置いたベル箱は、マークの回収であることが分かるように透明であること、食品売り場に近いので清潔感があること、を前提に、ホームセンターで買って来たアクリル板と接着剤で組み立てました。出来栄えは上々。一番目に付きやすいレジの近くに置いてもらえ、回収量も増えました。
=5月14日、岐阜市文化センターで


5月17日(金)浜 松

浜北市赤佐小学校
伊藤  明さん
 輸送用機械、電気機械などの産業や苗木栽培が盛んな浜北市内12校のうち、最も大きな児童668人の学校。5つのPTA専門部のうち、保護者16人と教師6人からなる社会教育部がベルマークを担当します。
 毎週火曜日、児童がマークを持ち寄ると、番号別に入れることのできる社会教育部員手作りのベル箱へ。これを児童の環境委員が回収、PTA室のベル箱へ番号別に入れ、私たちに引継ぎます。環境委では校内放送で回収日の徹底や、多く集まったクラスの紹介などをしてくれます。私たち社会教育部も4班に分け交代で年6回整理。「購入品決定のお知らせ」などを載せたベル便りも年2回発行。「チェリー・チャイルドバザール」という学校行事では、ベルマーク1枚を1円として買い物を楽しむ企画もあります。
 昨年度の反省では、卒業生や地域の協力を得るためのベル箱を設置したらいい、学校参観日に親がマークを持参してはどうか、子どもも一緒に作業した方がベル意識や目的も理解できるのでは――などの意見が出ました。
=5月17日、浜松市のアクトシティ浜松で


6月7日(金)静 岡


静岡市三番町小PTA
今村 雅美さん
谷  久美さん
森主比呂美さん
杉山 悦子さん
 木工業を中心とした地場産業の盛んな地域にある児童351人の中規模校。ベルは全家庭が取り組むこと、学級がPTAの原点であることからPTA学級代表委員会の4年部が中心になり、全学年から募る委員でベルマーク委員会を運営、4年前打ち出したベル活性化策をもとに活動しています。
 新1年生に配る収集袋は6年間使用。物を大切にする気持ちを育てようとの考えからで、水濡れなどにも耐えるように、ビニールでラップしてくださっている家庭もあります。毎月10日をベルの日とし、年間10万点の目標を設定。ベル便りで意義を徹底し、スーパーなどにもベル箱を置いています。
 ベルマークは社会的にも価値ある運動。協賛・協力会社はベルに参加していることをもっとアピールしていいのでは。消費者も社会貢献する会社として好意的になるでしょう。「小さな善意が大きな愛へ」「ベルに託す愛」を合言葉に、一層の活性化につとめます。(パソコンを使って説明)
=6月7日、静岡市のGRANSHIPで


6月26日(水)沼 津


沼津市第五小PTA
野原 裕美さん
 私も卒業生の一人である第五小には2つの「交流」があります。一つは盲学校、ろう学校との3校交流。運動会や遠足のほか、ふだんの学校生活でも交流しています。もう一つはお年寄りとの交流。県内初の試みとして2つの教室をデイサービスに提供しており、訪れるお年寄りに折り紙や歌を教えてもらうなど、楽しい時間を過ごしています。核家族化の中でおじいちゃん、おばあちゃんと触れ合う機会が少ない子どもたちにはとても良い体験で、お年寄りたちも楽しみにして下さっています。
 このように福祉交流や地域社会とのつながりが素晴らしい環境の中で、ベルマークも取り組んでいます。給食費の集金日に合わせてベル袋を児童のJRC委員会が回収。一般父母のボランティア参加を得て、仕分け・整理しています。地域へも教頭先生が学校便りで協力を呼びかけてくださるので、児童や父母を通じてマークが寄せられます。先生たちのベル袋もあり、まさに一体となった活動で、昨年暮れには400万点校の仲間入りをしました。
=6月26日、沼津市民文化センターで


5月16日(木)名古屋【1】


津島市北小学校
荻野昌子さん
宮城葉子さん
横江泰世さん
       
 「ホップ・ステップ・ベルマーク」が、私たちPTA保健安全部の合言葉。児童のベルマーク委員会も全児童向けに、アイデアに富んだオリジナルのベル袋を作るなどして盛り上げています。
 各教室にベル箱があり、毎月第1水曜日に326人の児童が持ち寄ったマークを児童のベル委員が大まかに仕分け。これを毎月1回、私たち9人の保健安全部員がイチゴパックなどで分類、5枚または10枚ずつホチキスで止めて集計します。ベルマーク新聞を年3回発行するほか、ベル手帳など財団の資料を最大限に利用、運動が一目で分かる掲示物を作成して保護者会などでアピールしたり、商店や医院に回収箱を置かせてもらっています。
 ベル活動は地味で肩のこる仕事ですが、コツコツと地道に働くことはカッコ悪いことではなく、必ず成果が表れることだということが子どもたちにも伝わります。今後も継続していくためにも、協賛会社がもっと増えるよう期待します。
=5月16日、名古屋市の朝日新聞名古屋本社「朝日ホール」で


6月14日(金)名古屋【2】


一宮市北方小PTA
近藤多賀志さん
北洞 喜美さん
木村美智子さん
       
 一宮市北西部にあり、岐阜県境を流れる木曽川と接する校区。PTA組織はベル担当とPTA会員の向上を目指す研修部、PTA新聞コンクールにも応募する広報部、救急法実技講習会などを企画する保健体育部、登校指導などにあたる校外指導部の4部で、児童600人を支えています。
ベル運動を盛り上げるため、@収集袋には「ありがとう」の印を押すAクイズも載せたベル便りの発行B作業途中にティータイムを設けるC郵便局やコンビニなどベル箱の設置場所には児童が書いた礼状を持って挨拶に行く――などをしています。
切り方がまちまちな面があるので、「大きく切る」「丸いマークは四角に」などのPR。また、1年生の保護者にお願いしていたボランティアを今年度から全保護者に広げました。あせらず、あわてず、楽しく、仲良く活動し、素晴らしいベルの音を広げてゆきます。(スライドを使って発表)
=6月14日、名古屋市の朝日新聞名古屋本社「朝日ホール」で


6月5日(水)安 城


高浜市高取小PTA
寺田 幸江さん
下田 紀子さん
大岡ゆかりさん
各家庭では専用の袋や箱を作って、回収日に備えてくれており、月初めに児童がベル袋に入れて持参、クラスのかごへ。袋には「ありがとう」の印を押し、児童が委員会活動で番号別に分けてくれますが、子どもたちも楽しくやれる工夫をし、クラスの仲間を巻き込みながらやっています。
 あとは私たちPTA厚生委員会。月2回、学校の会議室で2時間ほどかけますが、1回目に出席できなかった方には「お持ち帰り専用袋」にマークとテープを入れて、子どもさんを通して家庭に持ち帰ってもらい、10日ほどあとの2回目までに作業してもらいます。
 作業は大変ですが、会話が弾み、時間のたつのも忘れるほど。小さなマークをテープに貼るよりいい方法はないかと思案中です。今年度から新設校ができたため児童が減り、マークも減りましたが、「ベルマークだより」を活用して、より多く集めていきたいと思っています。
=6月5日、安城市文化センターで


6月6日(木)豊 橋


豊川市代田小PTA
金子 久子さん
鈴木功光世さん
 児童数550人の学校ですが、市・県営住宅や社宅が建つ新興住宅地にあって転出入が多く、外国人児童も増えています。PTA全員が1・4年生は厚生、2・5年生は環境、3・6年生は広報といった具合に属し、地域との連携を深めています。
 環境委員が校内環境の整備とともにベルマークを担当しますが、収集方法は2つ。ひとつは月1回のマーク回収日に各学級で集めて、児童の「フルハート委員会」が整理してくれます。もうひとつは年2回の資源回収の折に集積場にベルマーク回収コーナーを設ける方法で、回覧で呼びかけてきな成果をあげています。
 集計・整理は1年から4年の学年PTAと地区委員が年6回に分かれて学校に集まり、環境委員と一緒に行い、財団へは年3、4回発送しています。これまでに運動用具や一輪車、竹馬など購入、1991年に買った「からくり時計」は今もメロディーを流し、品のある環境づくりに役立っています。
=6月6日、豊橋市民文化会館で


5月15日(水)四日市


桑名市在良(ありよし)小学校
後藤ます美さん
北岡 裕子さん
中村 光志さん
 児童数442人。私たちPTA文化部は部員5人で、講演会など秋の文化行事のほか、年間を通してベルマークを担当。学校のホームページにも文化部のベル作業風景が掲載され、このページからはベルマーク教育助成財団のホームページにもつながります。
 年度初めに全校児童と学区各戸にパンフレットを配布。「丸いマークも四角に」「小さなマークは大きく」など、切り方のコツをベルマーク手帳から抜粋して載せています。
 児童が毎月11日に持ち寄るマークと、郵便局やJA支所など5ヵ所のベル箱からのマークを児童のベル委員が協賛会社別に仕分けし、後を私たちが担当します。パソコン用の集計ソフトを作成、鉛筆も電卓もいらない作業にしましたが、マークの枚数と点数の面白い関係も分かり、ベルへの関心がより強まりました。
(パソコンを使って説明)
=5月15日、四日市市文化会館で


6月4日(火) 津


伊勢市明倫小PTA
深草すみ子さん
御村小百合さん
野口カナエさん
学区は伊勢神宮外宮のそばにあり、市役所や裁判所もある市の中心部。485人の児童は、ベル活動だけでなく福祉施設との交流や地区の清掃、日本赤十字加盟校として国際交流にも参加。PTAも安全な環境づくりのため、学校、地域、家庭の情報交換や連携を蜜にしようと、今年度から「明倫地域ネットワーク委員会」を設けました。
 運動スタート時から参加しているベルマークは学年部の担当ですが、マークの仕分けは全保護者が協力します。年に1度は出席できるように、年度初めに各学年の当番日を発表して、夜の当番日も設けています。
 長い年月の中で工夫を重ねて作業時間も短縮、密度の濃い活動ができるようになりました。マーク回収にはスーパーや病院などにもベル箱を置き、地域に協力してもらっています。今後も伝統と歴史を大切に、無理をせず、気楽に活動していきたいと思います。
=6月4日、津市の三重県教育文化会館で