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力作ぞろい、初入賞の校・園目立つ ベルマーク便りコンクール審査から |
ベルマーク運動を支えるのは、「集団力」です。みんなが力を合わせて、いかに効率的にいかに上手にベルマークを集めるか?各校ベルマーク担当者の腕の見せ所ですが、そんな方々の「文殊の知恵」が結集したのが、手作りの「ベルマーク便り」でしょう。
第24回となる「09年度『ベルマーク便り』コンクール」には、全国101校・園から応募いただきました。ほとんど月一度の割で発行されているもの、四コマ漫画やイラスト、写真などで分かり易さに重点を置いているもの、カラフルで実に綺麗に仕上がっているものなど・・・さまざまでしたが、いずれもベルマーク運動にかける熱い思いを感じさせる力作ばかり。応募総数こそ、08年に比べ4校・園減でしたが、そうした作品の中から入賞作を選ぶことは、大げさではなく「至難の業」でした。 審査に当たったのは、常務理事の私のほか、東京の部長会メンバー、大阪、名古屋、北九州事務所の広報委員など事務局の面々。その結果が出て、一番驚いたのは、初入賞の校・園が多かったこと。「入選作」の4割、「佳作」のなんと9割が、初受賞でした。参加各校・園で「ベルマーク便り」作りがますます活発化している証左なのかも知れません。 初入賞で「入選」に輝いたのは、青森県七戸町立城南小学校、千葉県市川市立鬼高小学校、神戸大学附属住吉小学校、福岡県糸島市立可也小学校の4校。それぞれ、「ベルマークボランティア」「ベルマーク委員会」「PTA総務部」「父母教師会」の発行です。 城南小はカラーコピーですっきりした紙面。ほとんど毎月発行され、ベルマーク運動の進め方などが簡潔に理解し易くまとめられている点が評価されました。ベルマーカー君という独自キャラクターを登場させ、ベルマーク運動のポイントを上手に紹介しているのが、鬼高小。「教えてベルマーカーくん」という連載4コマ漫画も好評でした。 住吉小の作品は、「ベルマーク運動手引き書」としては秀逸の出来でした。例えば、「Mission:ベルマーク!」という部分では、「1.仕組みを理解せよ」「2.協賛会社と協力会社の違いを理解せよ」「3.1点は1円! ベルマーク=お金、と理解せよ」「4.ベルマーク預金は銀行でおろせない」「5.自分たち(だけ)が得をするのではない」「6.ベルマークを探せ」・・・「ファイナル・ミッション:ベルマークを集めよ!目標は7万点。目指せ、ウオータークーラー」という具合。順を追って読み進むうちに、「ベルマーク運動」がおのずと理解できるようになっています。 その効果十分だったのでしょう、見事ウオータークーラーをゲット!したようですが、ベルマーク財団宛のお便りによれば、「附属学校再編に伴い、5年後には閉校することが決定していますが、今後もみんなで力を併せてベルマークを収集し、子供たちが使う備品を購入していきたい」というお話。残念なことですが、それまではとにかく頑張って! また、「年に5回、担当者会議を開く」というのが、可也小学校。子供たちのための「ベルマーク回収袋」、親戚の方はじめ近所の方々向けの「ベルマークお願い袋」、近隣地区向けの「ベルマークお願い回覧板」「ポスター」など、地域ぐるみで活動している様子が見事に伝わっていました。 一方、昨年に続いて「入選」となったのが、北海道函館市立鍛神小学校、青森市立横内小学校、岐阜県瑞穂市立穂積小学校の3校。「初めてベルマーク収集に参加する新1年生向けに、新1年生・保護者宛の分かり易いお便りを作成中」という鍛神小、校長先生がキャラクターとなって毎号登場する横内小、「毎月8日はベルマークの日」が合言葉となっているという穂積小。それぞれカラフルな紙面で、審査員からは「カラーコピー代」を心配する声もでるほど。しかし、内容はさすがユニークで、出来も安定していると高く評価されました。 昨年「佳作」から「入選」とランクアップしたのは、広島県江田島市立大古小学校と青森県弘前市立福村小学校。大古小の「便り」は毎月きちんと発行されて、大人もこどもも積極的にベルマーク運動に参加しているのが手を取るように分かることが、福村小の場合は「今年は、心を込めて、みんなのハートにお便りが届くよう、全て手書きにした」ことが、評価をいっそう引き上げたようです。 「佳作」の中にも、ユニークな作品が多くありました。例えば、「地域ぐるみの運動展開中」の部分を強調した東京都東久留米市立第五小学校。横浜市立豊岡小学校では、「ベルマーク通信」から「ベルだより」に大幅リニューアルしたことが成功したようです。東京都足立区立綾瀬小学校の「ベルマークだより」は、パートカラーでおとなしい色調が好評でした。 幼稚園では唯一、「佳作」入賞した浜松市の赤門幼稚園。来年2月に新しい園舎が完成する予定だそうで、その記念品を獲得するのが、「ベルマーク集め」のきっかけだとか。園児たちが近くのデイサービスセンターに集まるお年寄りと仲良くしながら、マーク集めに協力していただいているそうです。微笑ましいお話ですね。 岡山市立千種小学校は、去年2月にベルマーク運動に参加、「ベルマーク便り」も今年6月に第1号を発行したばかり。フレッシュな感じが紙面に出ているのは、そうした理由かも。児童の家族数170と多くないだけに、公民館や郵便局に回収箱を置いてもらっているそうです。この9月から児童によるマーク仕分けを始めた仙台市立中野栄小学校では、それを前に、クイズなどをたっぷりと盛り込んだ児童向け「ベルマーク便り」を合わせて発行開始。「マンネリ化しがちなお知らせを一新」したのが、評価されました。大分市立寒田小学校の「ベルだより」はオリジナルキャラクター「ベルちゃん」と「マーくん」のイラストをふんだんに使った、楽しい紙面になっています。 「絵手紙」というユニークな試みで、ベルマーク運動への協力を児童に呼びかけたのが、埼玉県川口市立芝西小学校。ベルマークとマンガのキャラクターや芸能人の似顔絵を組み合わせた、いわば「小型のポスター」。どれほどの効果があったか書かれていませんが、面白い試みだと思います。目標点数が予想を超えてしまい、途中で上方修正したというのが、北海道帯広市立稲田小学校。結果は、北海道全体で2位だったとか。「ベルマーク便り」が抜群の効果を上げたケースかもしれませんね。 「(ベルマークで)扇風機が設置できました!次は加湿器だ!インフルに備えを」と率直に書いていたのが愛知県豊田市立朝日丘中学校の「朝中ベルマークNEWS」。中学校で唯一の入賞。昨年に続き、2度目の「佳作」でした。来年こそ「入選」を目指してください。 型破りだったのが、宮城県大河原町立大河原小学校。校内の掲示板に貼られたらしい大判の「ポスター」。そこには、「ベルマーク便り」はもちろん、「大小ソーランとベルマーク」「大河原小学校のベルマークの歴史と大小ソーランの歴史」と題した文章、それにベルマーク運動(参加)5周年を記念した「食事会」の模様を撮った写真までが貼られていました。総合すると、大河原小学校でよさこいソーラン踊り(つまり、「大小ソーラン」)が始められたのは、ベルマーク運動で「はっぴ」が購入できた結果だったということのようです。そして最後に、「(ベルマーク運動は)これからも大河原小学校の縁の下の力持ち的な役割を果たしていくことでしょう」の一文。その型破りぶりに免じて、「縁の下の力持ち的存在」の財団からは「特別賞」を贈ることにしました。 そして、残念ながら選を逸しましたが、最後まで審査に残ったのが、埼玉県三郷市立八木郷小学校、神奈川県大和市立中央林間小学校、兵庫県姫路市立御国野小学校、滋賀県草津市立志津小学校、京都市立常盤野小学校の作品。「まさに紙一重の差の残念」でした。次回の頑張りを期待します。 (ベルマーク教育助成財団 常務理事 森田秀男) (2009/11/25) |
「第24回ベルマーク便りコンクール」(2009年度)の入賞校が決まりましたが、その中から4校を紹介します。子どもたちやPTA、地域の方たちに、様々な工夫やアイデアを生かして、ベルマーク運動の仕組みや協賛会社の新商品情報をお知らせし、運動の輪を広げるために、熱心に活動しています。
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写真・図たっぷり、見やすく 岐阜県瑞穂市立穂積小(入選) |
岐阜県瑞穂市立穂積小学校(側島哲校長、780人)PTAの「厚生委員会だより」は、2年連続で入選を果たしました。08、09年度の同委員会関係者は「読みやすさ、分かりやすさにこだわってきたのが認められた」と喜んでいます。
![]() これを継承し、さらに分かりやすい「たより」の作成に取り組んだのが08年度厚生委員長の廣瀬玲子さん、同委員会書記の杉野美和さんらです。杉野さんは広報に専念し、廣瀬さんはキャラクターを年度ごとに交代させようと、当時高校生だった娘さんに、帽子と衣装にベルをあしらった「ベルちゃん」を描いてもらいました。 ![]() 「たより」は約600部作成してPTAの全会員に配布しますが、正月前には年賀状で出る使用済みカートリッジを出してもらえるよう協力を求める案内を作り、校区内の各家庭に回覧しています。 ![]() 吉村さんは「最初はどんなものが作れるか不安でしたが、みんなの意見を聞き、独自性も出すように工夫して、なんとか形になってきました。『読んだよ』『よかったね』と言ってもらえたときが何よりうれしいですね」。また亀谷さんは「読者層が1年生から保護者まで幅広いので、誰にでも親しんでもらえるように考えて作っています」と話していました。 PTA会長の寺倉博さんは「趣向をこらし、分かりやすく作っているところが評価されたのだと思います」と、同委員会の活躍を祝福していました。 同市は県下1、2位の岐阜市と大垣市に挟まれたベッドタウンで、同小はその南端に位置しています。保護者や児童の熱心な取り組みでベルマーク活動が盛んで、07年度は県下4位の13万7千余点、08年度は3位の15万6千余点を送りました。参加以来40年間の総累計は466万7千余点で、県内5位です。 《写真上から》 ・「厚生委員会だより」を手に受賞を喜ぶ杉野さん、廣瀬さん、吉村さん、亀谷さん(右から) ・どうすれば読まれるかを話し合いながら作成します=いずれも岐阜県瑞穂市の穂積小学校で ・親しみやすさを演出するキャラクター。右から07年度、08年度、09年度 |
オリジナリティーいっぱい 福岡県糸島市立可也小学校(入選) |
福岡県糸島市立可也小学校(小栗紀代子校長、584人)の「ベルマークだより」は、初めての応募で入選を果たしました。
PTAの担当はベルマーク部で、09年度は増本容子PTA副会長、田中三由紀委員長と各クラスから委員1人の計20人がメンバーです。「ベルマークだより」は、恒例で副会長が作成し、発行しています。 ![]() 「それは私のポリシーに反する」と思った増本さんの「自分のオリジナリティーあふれる」ベルマークだよりづくりがスタートしました。 09年5月28日発行のベルマークだよりbPは、B4用紙の両面に印刷し、二つ折り4ページになっています。1ページには09年度の目標点数13万点を掲げ、各クラスのベルマーク担当者の名前と、保護者に協力を呼びかけるお願い文を掲載しています。また、08年度のベル預金購入品のCDラジカセ、ビデオカメラを紹介するなど、きめ細やかな内容です。 2〜4ページには、ベルマーク付き商品とマークの位置の紹介、切り取り方の「ちょっとアドバイス」、ベルマーク運動の仕組み図を掲載しています。イラストや漫画、図表が満載で、カラーページもあり、まさに「オリジナリティーあふれる」ベルマークだよりです。 可也小では、ベルマーク部の全員が集まり、全体集計する担当者会が年間5回あり、その都度、ベルマークだよりを発行しています。仕事を持っている増本さんは、家事を終え、4年生の息子さんを寝かせた後の午後10時過ぎからベルマークだよりづくりを始め、内容と文章がひらめくと、2日程度で仕上げるそうです。 幼稚園の保護者会役員当時にパソコンを独学で使いこなせるようになり、ベルマークだよりづくりに生かしています。2ページのものなら、A4の大きさで1ページずつ作成し、張り合わせてA3にして、これをB4に縮小して発行します。手間がかかりますが、「A3は低学年が家に持ち帰るには、ちょっと大きいかなと思って」という増本さんの気配りです。 定例号のほか、知人や親類の人たちに「ベルマークおねがいぶくろ」を配ってほしいと呼びかける「号外」や、地域向けにベルマーク回収箱の設置場所を紹介し、協力を呼びかける「お願い回覧板」「ポスター」なども発行しました。 可也小は1983年にベルマークに参加、09年2月に300万点を達成しました。子どもたちと保護者、学校、地域が一体となって取り組んできたからでしょう。ベルマークだよりからも、それがよく伝わってきます。 小栗校長と増本さんは「初入選は名誉なことですし、本当に喜んでいます。他校の入選作も見てみたい」と話しています。 《写真》入選したベルマークだよりを手に喜ぶ増本容子さん(左)と小栗紀代子校長=福岡県糸島市の可也小学校で |
独創的な協賛会社クイズ 仙台市立中野栄小学校(佳作) |
仙台市立中野栄小学校(斎亘校長 559人)の入賞の決め手は、「協賛会社クイズ」です。クイズは、8×8のマスの中にカタカナの文字が入っていて、タテ・ヨコに協賛会社の名前が何社あるでしょうというもの。5つある答えの中から何社隠れているかを選びます。ベルマーク活動を担当している研修委員会(18人)の長谷希和委員長が2年越しで温めてきた企画です。
![]() ベルマーク便りを作るきっかけとなったのは、09年9月から4年生以上の児童に仕分け作業を手伝ってもらうようになったことです。ベルマークを集めるとどんないいことがあるのか、どんなことに役に立っているのかを理解した上で参加してもらいたいと児童向けベルマーク便りの発行へとつながりました。初めは掲示するだけのつもりでしたが、先生方から「とても良くできているので、ぜひ、各家庭に配ってください」とうれしい言葉をいただいたそうです。 ![]() 長谷さんは、ベルマーク便りには、"ベルマークをもっと知ろう、もっと楽しく集めよう"という言葉を必ず入れるようにしています。 「とにかく楽しんでやる。(ベルマークの仕分け・集計を)子どものため、子どものためと、目をつり上げてやるのではなく、楽しんでやっている姿を見せる。子どもにとってもその方がうれしいですよね」と。最後に「来年(10年)は入選めざしてがんばります!」という力強い言葉も出ました。 同小は、運動に参加して28年目。地域の協力もあり、08年6月には200万点を超えました。09年度の目標は、まずは08年度の点数6万4000点を上回ること。そのためにはもっと地域を巻き込んでいかなければと、長谷さんはやる気満々です。 《写真上から》 ・入賞のクリスタルトロフィーを手に微笑む長谷委員長と研修委員会の皆さん=仙台市立中野栄小学校で ・注目を浴びた「協賛会社クイズ」 |
09年2月に参加、手探りで工夫 岡山市立千種小学校(佳作) |
岡山県岡山市の千種小学校は昨年春にベルマーク運動を始めたばかりで、いきなりベルマーク便り佳作に選ばれました。PTAの担当者らは「(ベルマークは)手探りでしたが楽しかった」と話していました。
ベルマーク運動を進めている学校と交流するうち、千種小も取り組むことに。仕分け作業など活動の実情を聞いて準備、2009年2月に参加登録、春から活動開始。活動の主体はPTA6人でつくる有志一同です。仕分けのボランティアなどを募りながら進めてきました。
ベルマーク便りは、運動初参加なので運動の仕組みや意義、ベルマークをつけた商品などを知ってもらうことに重点を置いています。有志側もベルマークそのものが初体験なので、財団のホームページやベルマーク手帳などで調べながらの制作でした。読み仮名をつけるなど児童が読みやすい工夫をしたそうです。ベルマーク便りコンクール締め切り前日にあわてて出品したため、入賞の報に驚いていました。
ベルマーク初参加のため、6年生が卒業するまでに、ベルマーク預金での購入品を見せることにしています。09年中に2万4、000円集めており、児童側に希望の品を選んでもらっているところです。
入賞を喜ぶPTA有志の一人、川上奈津子さんは「これからは、ベルマーク運動をいかに継続していくかが課題」と話していました。
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「ベルマーク便り」こんな特集あんな工夫 09年コンクール応募作品から |
2009年の第24回ベルマーク便りコンクールへの応募ありがとうございました。全国の101校・園から応募があり、入賞作品はすでにお知らせしていますが、それ以外にも素晴らしい作品がたくさんありました。少し長くなります、こうした中から、入賞作品も含めて、特徴があるものや目立ったものを紹介します。
◆たくさん集めるコツ まずベルマークがどうやったらたくさん集まるのか。青森県八戸市立新井田小学校では次のようなコツを紹介しています。 ![]() 兵庫県姫路市立御国野小学校ではこんな具合です。 「無理なく…家にあるものから見つける!無駄なく…知らずに捨てないで!根気よく…小さな点数も1つずつ!そして忘れずに…学校に持って来てください!」 次は埼玉県三郷市立八木郷小学校の「こんなことに気をつけて!ベルマークを集めましょう」です。 「ベルマークは長い間家に置かず、こまめにクラスの収集箱へ」「ベルマークは余白をもって切って下さい」「もしかしたら捨てているかも。ゴミを捨てる前にちょっと確認」 みんな当たり前のことですが大事なことばかりですね。 ◆協賛会社の商品を工夫して特集 目立ったのはベルマークのついている協賛会社の商品を特集する例です。 ![]() 「夏のベルマーク一覧」をまとめたのは神戸市立港島小学校で、「冷たい飲み物がうれしい!」「お父さんはビールと餃子?」「おやつやお昼に」「チャレンジしてみる!?」「夏休みの勉強や工作に」と見出し付きで分類しました(=写真1)。 「こんなところにベルマーク!」というタイトルでイラストを添えて紹介したのは千葉県市川市立鬼高小学校(=写真2)で「キッチン編」「冷蔵庫編」「運動会で活躍?お弁当編」と多彩。例えば「ブルボン ガムのパッケージの側面、ラベルについています。小さいものは切らずに出してください」「湖池屋 ポテトチップスなどスナック菓子 油をきれいに拭いてから提出してください」などと具体的です。 広島県江田島市立大古小学校は「夏休み!ベルマーク見〜つけた」「飲んで飲んで〜ベルマーク」「バレンタインもベルマーク」という具合。カラフルなのが特徴ですが、興味をひくように「キャラクターのいるベルマーク見〜つけた」というのもありました。 ベルマーク手帳の協賛会社のページをコピーして、ベルマーク便りの裏に「協賛会社・商品の紹介コーナー」としたのは京都市常磐野小学校(=写真3)です。初めての応募と言うことでしたが、良いアイデアですね。 ◆ゲームやクイズで関心盛り上げ ゲームやクイズでベルマークに関心を持ってもらおうという試みもたくさんありました。 ![]() 岡山市千種小学校では、「ベルマーク協賛会社クイズ」を載せました。「『日清焼きそばU.F.O.』の名前の由来は「U・うまい」「F・ふとい」ともう一つは?」という具合です。 青森県弘前市福村小学校は、「おしえて!ベルはかせ」でベルマークの仕組みを、ミニミニベルクイズで「クイズ」を掲載しています。 「夏休みラリーにチャレンジ=身の回りにあるベルマークを探してみよう」として台紙を配布したのは横浜市立豊岡小学校です。ノートと飲み物に付いているベルマークは3つずつ張り、さらに自分で見つけたマーク3つを教えてもらう、というもの。教えてくれたベルマーク情報は、ベルだよりで紹介しました。 どうですか。協賛会社の名前を織り込んだ独創的なクイズの仙台市中野栄小学校にも負けていませんね。 ◆ズバリ標語も 標語も工夫を凝らして登場します。 「帰省先、ここにもあった!ベルマーク」「ベルマーク 目指すよ 次はトップ3」「3学期 仕上げはもちろん 3万点!」(東京都杉並区立済美小学校<) 「年賀状 作った後は ベルマーク」「どのお菓子? 選ぶ基準は ベルマーク」(広島県東広島市立八本松小学校) 「知らぬうち ボランティアしてる ベル集め」(大分市立寒田小学校) 「捨てればゴミ 活かせば大きな夢」(福岡県志摩町立可也小学校) ![]() ◆ため息、鼻息 ベルマーク委員の感想あれこれ ベルマーク活動をしているPTAの方の感想も様々です。 「先日、1回目の集計をいたしました。缶のフタを開けるとベルマークが、トコロセマシとぎゅっと詰まっていました。缶の設置にかかわる者としては、なんかとても嬉しい瞬間でした。さて、これらを整理していると、いろいろな顔が見えてくるのです。何枚もまとめて切ったと思われるのがあると『忙しい中、台所の隅かなんかで「トントン」と揃え、手早くチャッチャッと切ったのだろうか』とか、少々曲がっているのは『子どもも一緒に、楽しいオシャベリなどしながら切ったのかも』とか、丸い角まで丁寧に切れているのに出会うと『ゆったり落ち着いて生活していらっしゃるのだろう。こんな風に私もなれたら…』とか勝手な想像がどんどん膨らみ、「フフッ」と思わず笑ってしまい、心の中がフワッとあたたかくなった感じがしました。次の集計時には、どんなベルマークに出会えるかしらとワクワクしています」(群馬県伊勢崎市立境小学校) ベルマークとの出会いを大事にされている気持ちが伝わりますね。 「きっといつか役に立つかもしれない…と、おうちに長年大切に溜めておいてくださった様子のたくさんのベルマーク、ロータスクーポン等を拝見し、胸が熱くなりました。たくさんのベルマークを寄贈いただき、ありがとうございました。また、お手荷物になるにもかかわらず、たくさんのインクカートリッジもお持ち頂き寄付いただきましたことを、大変嬉しく思います。今後とも、どうぞご協力のほどよろしくお願いいたします」(東京都東久留米市立第五小学校) 「ベルマーク活動は、皆様や子どもたちの関心・協力なくしては成り立ちません。ベルマークをより多く集めるのに近道はありません。ベルマークに「関心」を持ち、「意識」して「地道に」集める。これにつきます。ベルマーク委員として、初めて触れたベルマークの世界は、思っていた以上に深く、やりがいのあるものでした。捨ててしまえばただのゴミ、しかし、気づいて集めていけば、子どもや学校、そして世界の困っている子どもたちの役に立つ、大きな力を生み出せるものです。より多くの皆様に、この活動のすばらしさを知り、触れていただきたいと委員一同願っています」(仙台市立台原小学校) 中にはこんな感想もあります。 『危険な鼻息…ピンセットでつまんでいるのはキシリトールガムについている小さな小さなベルマーク。こんなに小さなマークに気づいてくださり、ありがとうございます!ちょっとした鼻息でも飛んでしまうこのようなサイズのマークのカットは、大きめで結構です。周囲1センチくらい残して切っていただけると作業もはかどります。よろしくお願いいたします」 横浜市立川和東小学校の「活動室 こぼれ話」でした。 ◆子どもたちも応援 次に子どもたちの声を紹介しましょう。 「今日、ベルマークを仕分ける仕事をしに行きました。最初はベルマークがゴチャゴチャでほとんどわかりませんでした。でも、よく見ると点数が同じベルマークは色などが同じなのに気づき分かりやすくなりました。とても楽しかったです」。仕分け作業を手伝った福岡市東区美和台小学校のお友達です。 埼玉県から函館へベルマークが! 「私の家では、埼玉県に住んでいる私のおばさんにベルマーク集めを協力してもらっていて、集まると埼玉から私の家まで送ってくれます。それから家では、食べ物の箱とかを捨てる時に表や裏をよく見ること、買うときにベルマークが付いているのを選んだりすることもあります。家の台所のハサミがある所と同じ所にベルマーク入れをかけてあります。すぐに切り取れて簡単で、私もお手伝いして切り取っています」。北海道函館市の鍛神小学校3年生のベルマーク集めです。埼玉から函館までベルマークを届けてもらっているんですね。 ◆熱心に、でも柔軟に ベルマーク活動への参加呼びかけもあります。 「お金を捨てている?!いつも細かい作業ありがとうございます。ベルマークの収集…めんどくさいですよね。・ベルマークがついていても面倒でついつい捨ててしまう… ・ベルマークがついているかどうかチェックしないで捨ててしまう…。捨ててしまえばただのゴミ…。でもみんなで集めれば大きな金額になります。ぜひご協力下さい!」 (東京足立区立綾瀬小学校) 「回収日はみんなが持って来てくれたベルマークを分ける作業があります。その時は、手は動かしながらのおしゃべりタイム!庭で遊んでいる子供達の様子も見ることもできますよ。『今日は10時までしかできない』『今日は用事があってこれない』『じゃ、今日はべるちゃん休みに…』なんてこともしばしばあります。が、メンバーが大勢いれば、当番にしながらの活動もできます。むずかしいことはありません。無理せず、楽しみながらの活動をめざし、これから先もずっとベルマークを集める保育園に一緒にしていきませんか?」(岸野保育園=長野県佐久市) 熱心に、でも臨機応変に活動されている様子がうかがえますね。 こんな言葉もありました。 「おかあさんに何かベルマークについて一言と言ったら『ポテチは湖池屋で、ガムはロッテで2度おいしい!』という言葉を贈ってくれました。ベルマークのついている商品は、おいしいものを食べた上、ベルマークも貯まって2倍うれしい、という意味だそうです(群馬県伊勢崎市立境小学校)」 なるほど、ベルマークの特徴を独特の感覚で言い当てていますね。 ◆ちょっといい話 赤門学園赤門幼稚園(浜松市)では、近くの特別養護老人ホームにベルマーク箱を置かせてもらっていますが、設置や回収するときには、園児がお遊戯したり、歌を歌ったり、一緒に遊んだりして、利用者の方と交流しています 茨城県稲敷市の江戸崎小学校では、ベルマーク回収箱を置き、協力してもらっている保育所、保育園3カ所にベルマークで買ったソフトドッジボールを贈りました(=写真5)。「園児の飲むお茶をベルマークのついているものに替えるなどしてたくさんの協力を頂いている」そうです。 ![]() 「先日庭の掃除をしている時に、『今でも八木郷小学校(埼玉県三郷市)では、ベルマークを集めていますか?』と声を掛けてくれる方がありました。家の前のポスターを犬の散歩の時に見て、何度か我が家のポストにベルマークを入れてくださった方でした。『ポスターが無くなったので…』ということでした。『集めてます!』という答えに、『じゃあ!』と家にわざわざ戻り、すぐに小瓶いっぱいのベルマークを届けてくれました。『また、集めておきますね』という、言葉と共に。八木郷小の活動を、応援してくださる気持ちに感謝です!」。 いい話ですね。 いかがでしょうか。ベルマーク活動の様子が生き生きと伝わり、活動のヒントがたくさんあったのではないかと思います。今年もベルマーク便りの応募をお待ちします。 |