体験報告



関東



6月26日(金) 群馬・高崎

群馬県高崎市立六郷小学校
篠田 かおりさん(2008年度PTA学年委員長)
根岸 明美 さん(2009年度PTA学年委員長)
渡辺 亜由美さん(同副委員長)
(左から)
 六郷小学校は1874(明治7)年に小鳥小学校として現高崎市下小鳥町の蓮花院を借用して開設されました。六郷小校区の中央部を北部環状線が走り、高前バイパス、高崎箕郷線、高崎渋川線にかこまれた学校周辺は商業施設が多い地域です。
 今年度は113名の新入生を迎え、全児童数666名、学級数は21クラスです。「思いやりのある子」「よく考える子」「げんきにがんばる子」を教育目標に掲げ、「明るいあいさつ、歌声のひびく六郷小」を合い言葉に、あいさつ運動を定期的に行っています。昨年度六郷小は、第47回全日本学校歯科保健優良校最優秀賞をいただきました。また、昨年10月には横浜での第72回全国歯科保健研究大会にて、全国の小学校から10校が選ばれる最優秀賞を受賞しました。
 PTAには、広報・保健・母親・安全・学年の5つの専門委員会がありますが、ベルマーク活動は私たち学年委員会23名が担当しています。六郷小がベルマーク活動に参加して、今年で42年目になります。その間にたくさんの父兄やこどもたちがベルマーク収集に携わり、昨年4月には累計300万点を達成してベルマーク財団より表彰されました。
 実際に私たちがどのようにベルマーク活動を行っているかといいますと、毎月15日、16日をベルマークの回収日として、年間行事予定表や学年便り、クラス便りに載せてもらっています。前日に連絡帳に書いて下さる先生もいらっしゃいます。また、奉仕委員会の児童が放送で回収日の前に呼びかけたり、教室をまわって協力をお願いしたりしています。奉仕委員会は5、6年の児童24名からなり、ベルマークのお手伝いをしてもらうのは今年で3年目です。
 児童が回収袋で持ち寄ったベルマークは、担任の先生が集めてベルマーク回収箱に入れ、委員会活動の時間に奉仕委員が番号別に分けます。まず、担当の先生が児童にベルマークを配り、黒板にあらかじめ決めておいた10種類の番号を書き出します。こどもたちはそれを見ながら10種類の番号とその他のベルマークに分けます。仕分けには牛乳パックや折り込みチラシで作った箱を利用し、教室の後ろに並べた箱にこどもたちが分けたベルマークを入れていきます。委員会の時間の最後に、箱の中のベルマークはそれぞれ番号を書いたジッパー式の袋に移し替えます。袋が透明なので違うベルマークが混ざっていてもすぐにわかります。ここからが学年委員会の仕事になります。まず、「その他」の袋は学年委員長と副委員長で番号別に分けます。全て分け終えたベルマークを1クラスにつき1、2種類ずつと、その番号の整理袋、セロハンテープをセットにしてクラス毎の袋に入れます。それを学年委員会で集まった時に各クラスに1名いるPTA学年委員さんに持ち帰ってもらい、点数ごとに10枚ずつセロハンテープで貼って、整理袋に入れ、合計点数の記入までをしてもらいます。家での作業ですので、仕事を持つ役員さんにも無理なくやっていただけます。そこまで済んだベルマークを学校公開日や授業参観日に回収します。あとは学年委員長と副委員長でベルマーク送り状に記入し、年に3回ほどベルマーク財団に郵送します。ベルマークの送付にはエクスパックを利用しています。
 インクカートリッジ、トナーカートリッジも回収箱を置いて随時回収しています。毎年7月には「学年委員会だより」で回収方法について説明しています。ある程度たまったら20個ずつ袋に入れて箱詰めし、回収センターに送っています。
 1年間で貯まったベルマーク貯金の額や、新しく加わった協賛会社とその商品の紹介、その他ベルマーク関係のニュースは年に5回程度発行する「学年委員会だより」に載せています。たまったベルマーク貯金は、先生方と相談し、毎年ではありませんが、品物を購入しています。近年購入した物はデジカメや液晶プロジェクター用スクリーン、昨年は累計300万点突破の記念として、奉仕委員会のこどもたちの意見も取り入れて一輪車を7台と、大型の掃除機を3台購入しました。ベルマーク1枚1枚は小さなものですが、生徒、先生、父兄みんなで協力して集めた結果、例えば昨年なら23万3735円分もの買い物ができ、さらに約2万3400円の寄付ができました。このことはベルマーク活動に携わる者としてとてもうれしかっただけでなく、ベルマークというシステムのすばらしさ、また協賛企業の、社会に貢献しようという姿勢に気づく良い機会となりました。
 これからもさらに多くのベルマークを集めたいと考え、学校に隣接する六郷公民館にも回収箱を置いてもらえるよう学校を通して交渉し、今年度4月からの設置にこぎつけました。そのことを「公民館だより」に載せて頂いたので、既にいくつかのベルマークとカートリッジが集まっています。月に1度回収に行くのが楽しみです。また、今年は奉仕委員会に私たちPTAの学年委員が出向き、ベルマーク活動は自分達の備品を購入できるだけでなく、購入金額の1割が寄付されることなどを説明しました。ゴミと間違えそうな小さな紙片を分ける作業が、へき地や外国に住む、同じ年頃の子ども達の生活を豊かにするお手伝いにもなっていると知って、やりがいを感じてくれたことと思います。
 昨年度300万点を達成し、一輪車など目につきやすいものを購入したこともあって、六郷小のベルマーク活動に弾みがついたと感じています。この機会に、こどもたち、父兄、地域の方にベルマーク便りや回覧板などを通じてもっとベルマーク活動の趣旨を理解してもらえるよう、取り組んでいきたいと思っています。

(スライドショーを使って発表)
=6月26日、高崎シティギャラリーコアホールで

6月23日(火) 埼玉・大宮【2】

さいたま市立三橋小学校
弥勒寺 美貴さん(2008年度PTA総務委員)
 さいたま市立三橋小学校は、児童数1200人、さいたま市内では2番目に児童の人数が多い小学校です。また、昨年度創立120周年を迎えた歴史のある学校です。
 三橋小は『考える子』、『心豊かな子』、『たくましい子』という教育目標を掲げています。PTAでは子供たちを温かく見守り、必用な時には手を差しのべ、安心・安全な環境を地域の皆さんと共に作っていきたい……そんな思いを込めて『見守る手 ささえる手 みんながつながるPTA』というスローガンを掲げて頑張っています。
 三橋小は1962年からベルマーク運動に参加し、PTA活動の一環として総務委員会で取り組んでいます。総務委員会はベルマーク以外に校内の美化活動や総会後に行われる歓送迎会も担当しています。構成メンバーは各クラス1人ずつ計35人で、そのうち24人がベルマーク班でした。さらに6人ずつ4つのグループに分かれ年に4回の発送日に向けて各班3回ずつ集まりました。集まるのは総務委員の他に協力委員と呼ばれる方々に手伝っていただきました。協力委員は、毎年1人1役しましょう!という事で、どの委員会にも所属しない保護者が委員会や担任の先生をお手伝いします。
 ベルマーク回収方法は担任の先生から子供たちに、ベルマーク袋を配りベルマーク期間中に家庭から回収します。ちなみに長女が通う中学校では、毎月給食費の集金袋の中にベルマーク専用のジッパー付きビニール袋が入っています。給食費と同封するように改善してから、ベルマーク点数が飛躍的に増えたそうです。素晴らしいアイデアだと思いました。
 学校以外に地域の方々にも集めてもらえるよう、近所のスーパーマーケット、公民館、郵便局にベルマーク回収箱を設置させて頂いております。先日、買い物に行ったスーパーのベルマーク回収箱の隣に「ベルマーク役員の方へ。お疲れ様です。箱に入りきらないのでここに置かせてもらいます。よろしくお願いします。」と書いてある手紙を添えられた沢山のベルマークを見ました。地域の方々に暖かく支えられているんだな……と改めて実感しました。
 地域の方ばかりでなく子供たちも携わってくれています。5・6年生の各クラス2人ずつで構成された『助け合い委員会』がベルマークを大まかに仕分けてくれてとても助かりました。私が自宅でベルマークの作業をしているのを見た我が子が、今年『助け合い委員会』に立候補してくれました。親子でベルマークについて語り合える機会も増え、今回この原稿作りに本当によく協力してくれました。
 家庭で集めておいたベルマークを入れるベルマーク袋には、ベルマークを集めてくれたお礼に可愛いシールを貼ることができます。年度末には可愛いシールでいっぱいになります。
 仕分け作業日は、学校の第2図書室に午前10時に集まり2時間くらい作業しました。ベルマークの形ぎりぎりの大きさに切り揃えて同じ番号同じ点数を10枚ずつ横に並べてセロハンテープで張りました。張り終わったベルマークはベルマーク専用の引き出しに収納します。とても小さくて薄くてはさみで切りにくかったり、テープを貼りにくかったり大変な作業もありましたが、基本的には同級生を持つ母親同士の情報交換の場と感じました。発送日までに自分の担当の番号の引き出しに入っているベルマークを集計します。
 発送日はそれぞれ集計したベルマークと電卓を持って集まります。グループごとに座り、お互いに数え間違いや計算ミスがないか確認しあいます。
 発送日には『ベルマーク便り』も発行します。『ベルマーク便り』はその日に発送したベルマーク合計点数、ベルマーク袋に入れる前の注意事項、新しく加入した企業や脱退した企業、次回のベルマーク週間の日程などをお知らせします。
 こうした作業は全て学校の第2図書室でさせていただいております。ベルマーク仕分けに必要なイチゴパックや牛乳パック、セロハンテープやクリップなどを置かせていただいて大変有難く思います。ベルマーク財団から頂いた表彰状も第2図書室の壁に何枚も飾っています。その表彰状を見ながら作業が出来ることは、今年も表彰されるくらい頑張ろうという意欲もわきますし、励みになっているかと思います。昨年度は一輪車5台、長縄40本、ソフトバレーボール40個購入することが出来ました。子供たちが楽しんで使えるものが実際に目に見える成果となって表れることが、さらにもっとベルマークを集めようという気持ちにつながっていくんだな……と実感しました。
 年度末近くなって今までの仕分け作業などを見直し、実際やっている時に不便に感じた事などをどのように改善したら効率よくなるか考え、最後の発送日には1時間早く集まって次のようなことをしてみました。まず、向かい合って座って作業するので、どちらに座っても一目で、すぐにわかるように仕分けして入れる容器の企業番号シールを貼り替えました。同時に脱退した企業と新しく参加した企業も確認しながら、1から全て大きくて太い文字に書き換えました。牛乳パックもつなぎ合わせる時、段差をつけたり工夫して見やすいようにしたり新しく作ってみました。委員会の反省会では様々な意見が飛び交いました。是非、これからも年々少しずつ改善していける所は改善し、やりやすい所はそのまま引き継いでずっと続いてくれるといいなぁ……と願っています。
 その為にお勧めしたいのは、ベルマーク財団のホームページを皆さんにも是非ご覧頂きたいのです。私もこの原稿を書くためにいろんな学校の体験発表を読ませていただきました。あ、こんな風にしたら、こんなにスムーズに円滑に進むんだ……と目から鱗(うろこ)が落ちるような新たな発見が沢山書いてありました。皆さんも真似できそうな所は真似をして実行してみてはいかがでしょうか。とても参考になると思います。
 今日この場で見て聞いて感じたことを学校で次回の活動のときにでも話し合っていただけたら、と思います。私の体験談が、ほんの少しでも皆さんのお役にたてたら嬉しいです。

=6月23日 大宮ソニックシティで
《写真》体験発表で大きな拍手が送られた

6月23日(火) 神奈川・小田原

神奈川県小田原市立東富水小学校
森口 文子さん(2008年度PTA厚生委員長)
渡邊 幸江さん(同副委員長)
(右から)
 酒匂川のほとりにある本校の児童数は655人。今年度が創立40周年で、校名のように水が豊かで、自然に恵まれた学校です。図書の整理や読み聞かせ、朝の「計算タイム」の丸つけなどに地域の人たちが参加する「スクールボランティア」の取り組みが活発に行われています。
 本校では開校以来、PTA厚生委員会が中心となってベルマーク活動に取り組み、昨年、累計300万点を達成しました。厚生委員は各クラス1人ずつ選出され、今年度は19人です。このほか、各クラスから自宅整理に2人、学校での集計に2〜3人がお手伝いとして協力してくださっています。
 集計は毎年7月と1月の2回で、1回目は1、3、5年生、2回目は2、4、6年生の委員とお手伝いの方が行います。委員は年度初めに新1年生の回収袋を作成し、自宅整理のお手伝いをする人のため、回収袋やベルマーク番号別の仕分け袋、整理の手順を記入したプリントなどをクラスごとに専 用のクリアケースに入れておきます。
 回収、集計の流れは以下の通りです。
1. 回収日の1週間前に担任の先生から児童に回収袋を配布
2. 回収日に児童が先生に回収袋を提出、先生は先ほどのクリアケースに収める
3. 各クラスの自宅整理のお手伝いの方にクリアケースを渡し、自宅に持ち帰ってもらう
4. お手伝いの方は2週間の期限で仕分けを行う
5. 仕分け終了後、児童を通してクリアケースを先生に返す
6. 各クラスからのベルマークは、集計日まで専用の整理庫に収納して保管する
7. 委員とお手伝いの方の総勢約30人で集計を行う。毎回、2時間足らずで終了
8. 最後に委員長、副委員長で送り状に記入し発送する
9. 2回目の集計が終わったらお買い物。品物が届いたら写真入りプリントを作成して報告する

 厚生委員会では1回目の回収の前に今年度の回収日、新規加盟の協賛企業、ベルマークの切り方などを紹介する「委員会だより」を発行、活動の盛り上げを図っています。またお買い物に当たって児童から希望商品のアンケートを取ったり、届いた品物を朝会で紹介したりするので、子どもたちは関心を持って積極的にベルマークを集めています。今まで黒板拭きクリーナーとか一輪車、サッカーボールなどを購入しましたが、コツコツと集めたベルマークが子どもたちの本当に必要としているものに換わり、有意義に活用されている姿を目にすることは何よりもうれしいことです。
 学校内での取り組みのほか、本校では学区内にある2軒のスーパーマーケットと老人ホームにベルマークの回収箱を設置させていただき、毎回たくさんのベルマークを回収しています。こうした地域のみなさんのご協力も、毎年10万点以上集まる大きな力になっています。
 これからも厚生委員会が中心になって各家庭や地域の方々にベルマーク運動への理解と協力を呼びかけ、さらにスムーズな回収作業ができるよう宣伝活動に力を入れるなど、根気よく地道に運動を続けていきたいと思います。

=6月23日、小田原市生涯学習センターで

6月19日(金) 東京・銀座

東京都板橋区立舟渡小学校
黒田 奈都美さん(2009年度PTA書記)
山村 綾乃 さん(同書記)
村蕃 真理恵さん(同副会長)
森  剛  さん(同会長)
(左から)
 私たちの東京都板橋区立舟渡小学校は、1953(昭和28)年に創立されました。板橋区の北端に位置し、東北新幹線で都内に入る時に最初に見える小学校です。学校のすぐ近くでは、物語「南総里見八犬伝」で犬飼現八、犬塚信乃、犬田小文吾の三犬士の戦いが描かれています。児童数345名、各学年2クラスの12学級と、板橋区のなかでも比較的小規模な学校です。舟渡のまち、および学校周辺は荒川と緑豊かな河川敷、広大な都立浮間公園といった自然に恵まれている一方、昔からの工業地帯のため工場も多く立ち並んでいます。
 舟渡小は舟渡町にただひとつの小学校「一町会一小学校」です。「舟渡の子は、舟渡で育てる」の言葉どおり、保護者はもちろん地域の方の支援や協力を得て、寺子屋事業「舟っ子クラブ」、地域見守りボランティアや本の読み聞かせボランティアなどのさまざまな活動が盛んに行われています。
 これまでベルマーク回収は校内での回収のみでしたが、3年前から近隣のスーパーや地域センター、郵便局などにベルマーク回収箱やトナーカートリッジ回収箱を設置させていただいています。また、小さなポスターを使ってベルマーク活動をアピールしています。
 ベルマークの集計は、各クラス1名の学級代表委員12名でおこなっています。委員の任期は1年ですので、基本的には1年で終わりです。昨年度はベルマークの量、作業内容が大幅に増えたため、サッカースクールの保護者の方などの協力を得て作業を進めてきましたが、今年度からは委員とは別に各クラスより3名ずつボランティアを募り、1、2、3学期を低、中、高学年に分け作業を進めていくことになりました。
 ベルマーク委員の活動は、毎月第3週を「ベルマーク週間」として、前週にお知らせプリント「ベルマーク通信」を発行し、「ベルマーク回収袋」と共に配付します。「ベルマーク通信」には切り取るときの注意点やインクカートリッジ、特に得点の高いトナーの回収の案内、また、最近はベルマーク財団のホームページより脱退企業のお知らせや新たに加わった企業、商品のお知らせなどいろいろなことを掲載しています。回収袋は記名式で毎月回収して1年間使い続けます。回収箱は2つある昇降口と各クラスに設置してどちらにでも出せるようになっています。
 収集日、各クラスから回収袋を回収して、回収箱のものと一緒にベルマークを大きな箱にまとめ、空きトレーを使用して会社番号ごとに仕分けします。さらに仕分けしたベルマークを豆腐の空パックに移して点数ごとに分け、同じ点数はホチキスまたはセロテープで10枚ごとにとめます。これらを点数計算して発送します。
 このほかに地域の方のご協力により大量のペットボトルのベルマークが集まりますが、1カ月に約40リットル、ゴミ袋4袋分です。これを一度水で洗い、広げて乾かしてからベルマークを切り取ります。とても大変な作業ですが、大切なご厚意です。何より、こどもたちやお世話になっている学校のために頑張っています。集計作業は細かいながらも会話は弾み、さまざまな情報交換ができる楽しい時間でもあります。活動は学校のPTA会議室を利用していますが、少しでも多くの人に参加してもらえるよう、学校に来られない方でも自宅で作業できるか検討中です。1年間で何点集めようといった目標はありません。皆さんが楽しく活動を続けていくことが大切だと思います。
 ベルマークのポイントでの買い物は、点数がたまったところで学校側と相談して決めています。今までに購入したものは子供の遊具やボ―ル、ラジカセなどです。一昨年は古くなったテントを新しくし、運動会に真新しいテントをお披露目することができました。昨年度分のお買い物としてテントをもう1台購入予定ですが、今年の運動会では2台の新しいテントが子供たちの活躍を見守ってくれることと思います。テントの脇にはベルマークで買ったことがわかるようベルマークを無料で入れていただくことができます。テントのベルマークを見て、運動会に遊びに来てくれた卒業生や活動をご存知でなかった方がベルマーク活動に参加してくれるかもしれませんね。
 ベルマークによる購入金額の一部は、へき地の学校や震災などで被害に遭われた学校の復興を支援に寄付されます。無理をせず、自分たちにできることで社会に貢献できるというのは素晴らしいことです。児童、保護者にとっても貴重な体験だと思います。この寄付については案外ご存じない方が多いようです。もっと積極的にアピールしていければ、さらにベルマーク活動の活性に繋がると思います。また、このような意外なかたちで社会貢献を支援してくださっているベルマーク教育助成財団、関係企業の皆様方に感謝いたします。
 舟渡小は児童数が少ないにも関わらず、1年間のベルマーク集票点数は東京都のベスト20にも何度かランクイン、さらに昨年は都内1901校のうち第9位という成績を残すことができました。ひとえに保護者をはじめ、地域の方の多大なご協力によるものだと思います。
 今後もベルマークを通して地域や社会とのつながりを大切にし、さらに本校の児童ばかりでなくいろいろな人の役に立つことができれば、と願っております。

(スライドショーを使って発表)
=6月19日、京橋プラザ区民館多目的ホールで

6月19日(金) 茨城・水戸

茨城県水戸市立梅が丘小学校
大谷 倫子さん(平成20年度 福祉厚生委員会 委員長)
田澤 泰子さん(同 副委員長)
菅野 明子さん(同 書記)
茂木 佳子さん(同 会計)
(左から)
 まず、私たちの子どもが通う梅が丘小学校の紹介をします。梅が丘小学校は、水戸市姫子、赤塚駅周辺の住宅が建ち並ぶ街の中心に位置しています。
 この地区は旧緑岡村及び旧河和田村の一部から成っている純農村地帯でしたが、昭和27年水戸市と合併後、市街地の拡大に伴い、県道水戸岩間線沿線の急速な宅地化と団地造成とともに人口も急増を見る結果となりました。
 昭和51年4月、学齢児童増に伴い、新設されたのが梅が丘小学校です。今年34年目を迎え、34学級、1,056名の超大規模校です。 これまでに、茨城県健康推進学校優秀校として県知事賞、茨城県環境美化コンクール県教育長賞、小平記念教育資金等、数々の受賞をしています。平成元年からは無償で借り受けた学校林・どんぐり山を教育環境施設として活用し、学校林の教材化や体験活動の推進に積極的に取り組んでいます。本年度は緑化推進運動功労者内閣総理大臣表彰を受けました。平成元年、このどんぐり山の活動とともにスタートしたのがPTA福祉厚生委員会のベルマーク運動です。
 本校はベルマーク活動に平成元年に参加し、今年で21年目となり、ベルマーク財団県内ランキングでは19年度、20年度と2年続けて2位になりました。ベルマーク活動はPTA活動の一環として、福祉厚生委員会で取り組んでいます。
 隣接する幼稚園、郵便局、図書館、市民センター、スーパーマーケット、コンビニエンスストアに回収箱を設置していただき、地域の方にもベルマーク活動の御協力をしていただいています。
 私たちの学校で行っている活動を、順を追って説明させていただきます。
    ―ここから、スライドショーを使って発表―
【写真 1】 (ベルマーク袋配布風景)
 ベルマーク担当者の活動は5月から始まります。まず、ベルマーク活動を周知する手紙と、 財団から送付されたベルマーク一覧表を全児童に配布します。ベルマーク収集日の一週間前に、担任の先生から児童にベルマーク袋を配っていただきます。
【写真 2】 (ポーチと回収袋)
 家庭で集めたベルマークは、各クラス毎に回収し、担当委員の児童に持ち帰ってもらいます。このポーチに回収袋を入れて持ち帰りました。
【写真 3】 (家庭での作業風景)
 担当委員は各家庭にて会社別に仕分けをします。仕分けには卵のパックやプリンのカップなど各々工夫して取り組みました。
【写真 4】 (ベルマーク10枚綴り)
 ベルマークのまわりの余白を少なめに切って、点数毎に10枚ずつつなげ、セロハンテープでまとめます。以上の作業を委員会での作業日までに行います。
【写真 5】 (点数ケースに入れている所)
 集まったベルマークは、年5回の作業日に各委員が家庭で仕分けしたベルマークを持ち寄り、全体で会社別に仕分けます。
【写真 6】 (点数ケースたくさん並んでいるところ)
 キューピーや湖池屋など量が多いので、大きいケースをいくつか用意しています。
【写真 7】 (点数ケース)
 会社がわかりやすいようにベルマーク番号を大きくつけています。
【写真 8】 (委員による点数計算)
 会社ごとに点数を計算し、ベルマーク整理袋に記入します。
【写真 9】 (役員による点数記入)
 点数ごとに整理したベルマークは、集計用紙と共にベルマーク財団に送付します。この方法ですと、家で下準備をするので、学校での作業が1時間半程度で済んでいます。家庭での作業は細かい作業も多く大変ですが、作業を目にすることにより子供たちもベルマークに関心を持ち、積極的に手伝ってくれることも多いようです。
 委員会では学年ごとで作業をしているので、委員同士の話も弾み、毎回楽しく作業を行っています。
【写真10】 (インクカートリッジ入れ)
 使用済みのインク、トナーカートリッジは点数も高いので、カートリッジの回収箱をPTA資料室に設置して、各家庭や先生方の協力をいただき収集しています。
【写真11】 (ベルマークだより)
 福祉厚生委員会は、各学期に1回「ベルマークだより」を発行しています。これには、購入品や集まった点数の報告、ベルマークの切り揃え方やベルマーク運動の意義や目的などを載せて、活動の盛り上げを図っています。こうしたPRのお陰か各御家庭では1点でも多く集めようとしてくださっています。

 以上が私たちの学校の収集、整理方法です。
 私たちの学校が多くのベルマークを収集できるのは、次のようなことが考えられます。
ベルマーク活動が、20年間途切れること無く堅実に続けられており、運動の意義が理解され、浸透していることです。「継続は力なり」と言うことを実感しています。
多くのお母さん方が、小さい子供さんのいない家庭や親戚にも声をかけてベルマークを集めてくださっていることです。
学校にお願いして、集めたベルマークや作業に使う道具を保管する場所、ゆっくりと作業できる広い部屋を貸していただき、気兼ねなく和やかに活動していることなどです。

【写真12】 (ドラムセット)
【写真13】 (ボールを渡している様子)

こうした家庭、児童、学校、地域がスクラムを組んで活動している成果として、平成19年度にはドラムセットと玉入れ用の紅白玉を、20年度には 竹馬と全クラスに2個ずつ(64個)のボールを購入しました。
今後も地域の方々の理解と協力をいただきながら、子供たちとともに根気よく地道にベルマーク運動を続けて行きたいと思います。

以上で私たちの体験発表を終らせて頂きます。

(スライドショーを使って発表)
=6月19日 茨城県立県民文化センターで

6月18日(木) 茨城・日立

茨城県日立市立大沼小学校
岩山 順子 さん(2008年度PTA副委員長)
川又 由美子さん(同ベルマーク委員長)
藤来 亜美 さん(同印刷担当)
(右から)
 大沼小学校を知って頂くために、初めに学校の概要から説明させていただきます。
 場所は、日立市の南東部、JR常磐線常陸多賀駅と大甕駅の中間で、国道245号とJR常磐線の間にあります。
 昭和24年に河原子小学校大沼分教場として開設され、その後、昭和26年に大沼小学校多賀第二中学校併設校として新設し、18学級873名の児童が通っていました。
 この地域は、昭和30年代から40年代前半にかけての高度経済成長期に、住宅団地が次々に造成されたため、児童数が急激に増加しました。
 それに伴い、昭和46年に金沢小学校への分離があり、昭和49年より校舎の増改築が続き、最盛期には、児童数1,812名のマンモス校になりました。その後、児童数の減少が続きましたが、最近になり、新たな団地の造成やアパートの建築があり、減少傾向にあった児童数が徐々に増え、今年度は、25学級、739名の児童が、毎日元気に通っています。
 「思いやりがあり、助け合う子」「良く考え、進んで学習する子」「心と体をきたえ、がんばりぬく子」この3点を目指し、「元気いっぱい、夢いっぱい、きらり輝く、感性豊かな大沼っ子」をスローガンに、先生方と家庭、地域との連携を力に、開かれた明るい校風作りに取り組んでいます。
 続きまして、ベルマーク委員会の活動内容をご説明します。
 ベルマーク活動には、昭和43年から参加させて頂き、今年で41年目になります。
 毎月、ベルマーク集票袋が学校から全児童に配布されます。月初めに各家庭から担任の先生へ提出され、その後の仕分け作業は、児童と保護者の二人三脚で行っています。
 児童の活動は、第1水曜日に児童の委員会があり、5,6年生のベルマーク委員総勢24名が、各クラスからベルマーク集票袋を回収し、集まったベルマークを、番号順に10番ごとの10個の箱に分けていきます。集票袋には、感謝の気持ちを込めて「ありがとうございます」の印を押します。児童には、ここまでの作業を協力して頂いています。
 尚、この箱は、某栄養ドリンクの箱を利用しており、長年使用していますが、元々頑丈に作られている為か、壊れにくくとても使いやすいです。
 その後、毎月1回、ベルマーク委員8名と、月ごとに募った各学年のボランティアの保護者の方々で、個々の番号順に仕分けをします。この時に大きいサイズの物は、ある程度の大きさに切り揃えてもらい、番号ごとに分けられた整理棚に入れてもらいます。整理棚は、会社ごとに分かれていて、整理袋もこの中に入っています。
 最後に、ベルマークの集計を委員8名で行います。
 毎月、仕分けの終わったベルマークを家に持ち帰り、次の委員会開催日までに、枚数と点数を数えてきます。年に3回、それまでに数えてきたベルマークの点数を合計し、財団に送付します。昨年度の失敗は、7月に送付した事です。3月に脱退する企業の有効期限が9月の為、期限切れがたくさん出てしまいました。そこで、今年度は、第1回目の発送を9月にする予定です。
 以上が、活動内容の簡単な説明です。
 次に、新たに行った活動についてご説明します。
 昨年度は、最初の全体PTA委員会の際に、役員の方から、「ベルマーク活動の内容を、もっと多くの人に知ってもらう方法はありませんか?」という提案を頂きました。
 そこで、改善案として、今までは、年に1回だけ発行していたベルマーク便りを、毎月、発行する事にしました。
 ベルマーク便りには、ボランティア作業に参加して頂いた保護者の方々の感想や、財団のホームページを参考にした、ベルマーク活動の流れ、色々な会社の新しい取引、脱退が決まった会社の有効期限、地域に設置させて頂いているベルマーク箱の回収状況などを、商品の写真を付けて載せてきました。
 ちなみに、わが校の回収箱は、東金沢町にある、スーパーマルトさんのサービスカウンターに、設置させて頂いています。2〜3ヶ月毎に、回収に伺わせて頂いていますが、毎回、たくさんのベルマークが入っており、地域の方々の温かい気持ちに、感謝の気持ちでいっぱいになります。
 ベルマーク便りに、保護者の方々の「細かい作業でしたが、友達とおしゃべりしながら楽しく出来ました」という感想を載せた事で、ベルマークの作業は、「細かくて大変そう」「話もしないで黙々と作業してそう」というイメージを少し変える事ができ、気楽に参加できる事がアピールできたのではないか、と思っています。
 また、児童と保護者の委員活動が別なので、児童の活動の様子もお知らせしました。
 児童の委員会は、24名中、男の子の割合が多かった事が、私達委員にはとても意外であり、5,6年と2年間続けて活動している児童が多い事にも驚かされました。
 「皆で協力して、作業を進める事が大切です」という、児童委員長の力強い言葉の通り、積極的に一致協力し、楽しそうに活動している様子が、とても微笑ましく思えました。
 多くの方々のご協力のもと、今年で41年目を迎えた長年の活動のおかげで、総累計が、5,029,827点になり、茨城県内で10校目の500万点達成校になれました。
 近所のお年寄りが「学校で集めているんでしょ」と、ベルマークを持って来てくれた事、子供達が、お菓子などを買う時に、ベルマークのついている物を選んで購入した事、委員の仕事先で、「キャノンとエプソンのインクカートリッジが、ベルマークに活用できる」という話をしたら「どうせ捨ててしますので是非使ってください」と、譲って頂いたと事など、地域や保護者の方々の、ベルマークに対する温かい思いが伝わってきました。
 また、住商フルーツのバナージュというバナナのキャンペーン中だという事を、私達委員は把握していなかったのですが、送付点数が茨城県内で1位になったと報告を受け、大変、驚きました。副賞に、賞金1万円とバナナ5箱(320本)相当を頂く予定になっています。
 バナナの本数が全児童の人数に満たない為、先生方と思案していたところ、「バナナは、神峰動物園のお猿さん達にあげたい」という、1年生からの心温まる提案もあり、まだ未定ですが、児童の皆さんに喜ばれるよう先生方に考えて頂いているところです。
 さらに、1年間の送付合計が、130,494点になり、県内6位を頂きました。
 この資金で、DVDプレーヤー6台と、ビデオカメラ1台を購入する事が出来ました。
 最後になりますが、1年間ベルマーク活動に携わり、1点が1円になる、今まで見落としていた商品がある、など、改めて気づいた事がたくさんありました。
 購入した商品の金額の1割が、協力企業から割り戻され、へき地学校や、特別支援教育学校の支援に使われている事も分かり、知らず知らずにボランティア活動に参加している事も知りました。
 学校を基点に、児童、保護者、地域の方々の協力のおかげで、ベルマーク活動は成り立っています。1人1人では、小さい点数にしかなりませんが、沢山の人の力を合わせれば、とても大きなものになります。長く続ける事はとても大変ですが、「継続は力なり」という言葉の通り、大きな成果を得られる事を、実感しました。
 思いがけず、私達がこの様な場で、皆様に大沼小学校の代表として報告できた事は、とても貴重な経験です。この機会を与えてくださった、ベルマーク財団の皆様、大沼小学校の先生方、児童、保護者の方々、そして、長年の活動を支えてくださっている地域の皆様方に、平成20年度、大沼小学校ベルマーク委員8名を代表しまして、改めて感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございました。
 今後は、ベルマーク委員からは離れますが、いち保護者として、多くの方々のご理解を頂けるよう、声かけに協力させて頂きたいと思っております。

(スライドショーを使って発表)
=6月18日 日立シビックセンターで

6月18日(木) 茨城・土浦

茨城県牛久市立向台小学校
國田 明子 さん
 (2009年度PTA本部書記)
杉山 香代 さん
 (同PTA副会長)
大屋 佳子 さん
 (同PTA本部書記)
本間 有紀子さん
 (同PTA本部会計)
(前列右から)
杉原 恭子 さん(同PTA幹事)
川邉 優子 さん(同PTA本部役員)
田沼 敦子 さん(同教育環境整備委員会副委員長)
加崎 奈月 さん(同教育環境整備委員会委員長)
(後列右から)
=他に尾籠しのぶさん(同教育環境整備委員会副委員長)
 向台小学校は、1980(昭和55)年に開校し、今年で30周年を迎えました。児童数は673名です。学校は、世界一の大きさでギネスブックにものっている「牛久大仏」、最近ではテレビドラマ「イケメンパラダイス」のロケ地となった「シャトーカミヤ」などがある牛久市の南に位置しています。
 学校周辺は緑豊かな山や畑、田んぼが広がり、タヌキにお目にかかれたりもします。その緑豊かな環境を生かし、芋の植え付けと収穫、田植えや稲刈りの授業、また毎年夏の夜には蛍の観賞会の課外授業などを行っています。
 PTA活動は、各学年に学年委員会、専門委員会として教育環境整備委員会、成人教育委員会、広報委員会、校外委員会があります。
 その中で、ベルマーク運動を担当している教育環境整備委員会の仕事は、他に校内の環境整備の充実や秋のバザーの主催など多方面にわたっています。中でもバザーは子ども達も社会勉強の一環として参加することになっており、自分たちが収穫した芋を売ったり、自分でお金を払って品物を買ったりでき、教育環境整備委員会が一年で一番忙しい行事でもあります。
 そういったことからも月1回のベルマークの収集・整理はできるだけ負担を軽くするために、時間内で効率よく仕分けをし、働いていて出席できない方も家に持ち帰って作業ができるような工夫がなされています。
 ベルマーク運動は、毎年、年度始めに「ベルマーク収集のお願い」のお手紙と、ベルマークを入れる封筒の展開図が印刷された用紙を配布し、各家庭で封筒を作るところから始まります。保護者と子ども達がいっしょになって工作感覚で楽しみながら封筒を作り、台所などに「ベルマーク一覧表」を貼って商品と見比べながらマークを見落とさないようにしてくださっています。
 毎月の活動としては、毎月ベルマーク収集日の2、3日前に、担任の先生から子ども達にベルマーク袋を配っていただきます。家庭で集めたベルマークはクラスごとに置いてある缶に持ち寄ります。
 集まったベルマークは、ベルマーク委員会の子ども達が、各クラスの缶の中からベルマークを収集して大まかに仕分けし、PTA会議室の所定の場所へ持ってきてくれます。
 また、ベルマーク委員会の子ども達は収集枚数を集計してクラスごとの順位をお手紙に載せたり、給食の時間の校内放送で流したりして、競争が過度にならないよう気をつけながら、楽しく集める工夫をしています。
 教育環境整備委員会に引き継がれたベルマークは細かく仕分けした後、引き出しに整理して入れられます。この引き出しは一つの会社で2段使い、上の段は10枚ごとにまとめ終わったベルマークを入れます。下の段は端数を入れておき、次の月に繰り越します。
 会社別の番号を書いた入れ物に仕分けして、引き出しの下の段の端数と一緒にジッパー付き袋に入れて家に持ち帰り、余分なところは切り、10枚ずつホチキスやセロテープでまとめて各自で計算したら、学校へ持ってきて発送時まで大切に保管されます。
 点数は年3回、7月、12月、2月の発送時に計算ミスや記入もれなどの間違いがないか最終チェックを行い、発送したら一連の作業が終わります。
 創立30年にわたってこのような活動が継続されるなか、年々新しい工夫がなされたり、ベルマーク委員会の子ども達の積極的な活動のおかげで、2007年には累計で600万点を突破して、財団から感謝状をいただきました。また現在では、茨城県内の690校の参加校のうち4番目に多く収集されているということです。
 集まった点数で陸上競技会のウエアなどを購入し、保護者にもベルマークが有効に使われていることをお知らせすることで、さらに集めてもらえるようにしています。
 このように、私たちの学校が多くのベルマークを収集できるのは、児童数は開校当時の半分ほどに減っているにもかかわらず、子ども達も保護者も一人一人の意識が高く、家族ぐるみでベルマークを集めていることと、ベルマーク委員会、教育環境整備委員会、先生方の働きかけという、連携によるものだと考えられます。
 これからもたくさんのベルマークを楽しく集めてもらえるよう、皆様のお力添えをしていけたらと思っております。

(スライドショーを使って発表)
=6月18日、茨城県県南生涯学習センター多目的ホールで

6月17日(水) 東京・北千住

女子聖学院中学校・高等学校
高林 記代子さん(2008年度PTA施設厚生部長)
秋本 恭子 さん(同副部長)
加藤 朗子 さん(同副部長)
石原 康男 さん(後援会広報担当)
(右から)
 女子聖学院PTA施設厚生部はベルマークの収集と社会福祉法人『いのちの電話』の活動資金援助の募金活動をおこなっています。女子聖学院は、約1300名の女子生徒が学ぶ、中高完全一貫のミッションスクールです。1905年、初代院長のアメリカのプロテスタント教会の婦人宣教師バーサクローソン先生により創立されました。『日本の女子のためのキリスト教大学』を目的にアメリカの教会の人々の祈りのもとに開校されました。『神を仰ぎ、人に仕う』をスクールモットーに、しています。『神と人とによりよく仕えるためには、可能な限りの高い志操、広い視野、深い思索を持つことが必要である』という教育理念は、時代を越えて今日の女子聖学院にまで受け継がれています。
 北区中里の地に広い敷地を持ち、数多くの緑と季節の花々に囲まれた閑静な環境の中で100年余にわたる歴史を紡いで参りました。春には、近隣にお住まいの方々をお招きしてお花見も開催され、憩いの場としても親しまれております。昨年1月には、創立100周年を記念して新校舎も完成致しました。
 PTA活動も長い歴史を持ち、多くの父母と先生方が常に一丸となって、活動を続けて参りました。私たち施設厚生部が担当しておりますベルマーク活動は今年で48年目になりました。私たちは昨年度、年7回、6月から総勢70名で活動致しました。例年の倍の人数で、毎回70名全員が同時に集計作業をする事は困難でしたので、4回は半数の部員が交互に、3回は全員で……と、工夫して取り組みました。
 本校では、毎月1回、生徒のベルマーク委員がクラスごとに回収しています。ベルマーク委員の生徒たちが新学期に収集日の記入された封筒を作ります。全校生徒に配布された封筒は決められた収集日にベルマーク委員の生徒によって回収されます。集められたベルマークは顧問の先生を通して私たちの手元に届きます。又、来校者等多くの方々へのご協力を仰ぐために、学校の入り口となる事務室前にベルマークとカートリッジの収集箱を設置しています。
 集められたものは活動日の10時半〜12時半の2時間で、企業ごとに仕分けし集計します。中高混合の縦割りのグループを作り、グループで作業に取り組んでいます。2時間の作業時間を効率よく使うためにタイムテーブルをつくり、仕分け、集計作業を、時間を区切って進めていきます。仕分けは各グループでそれぞれ企業別にわけていきます。其の時に役に立つのがイチゴパックなどのプラスチックの入れ物です。企業別にどんどん入れていきます。時間になりましたら中央に置いてあるベルマーク番号のついているイチゴパックに各グループで分類されたものを一括にまとめます。すぐに集計に入りますがそのときに工夫があります。仕分けしたベルマークの量が大体均等になるように各企業の番号を振り分けて書いた画用紙を用意して、各グループの集計が偏らないように、しています。インクカートリッジはゴム手袋をして、エプソンとキヤノンの箱に10個ずつ数え、どんどん入れていきます。ベルマークの仕分け集計は細かい作業でとても神経を使いますが、先輩のお母様に質問や相談などして、どのグループも話しに花を咲かせつつ、楽しく和やかな雰囲気で活動しています。
 約40年前の1970年には2200点位だった記録が残っていますが、お陰さまで、2008年度には、7回の作業で集計しきれなかったものを含めると20万点にまで達する事ができました。こんな小さなベルマークが実を結び、新校舎完成時には各教室に電波時計をベルマーク預金で購入して、生徒の皆さんや先生方に喜んで頂けました。過去にはオルガンや体育館の時計、鏡なども購入しています。
 月1回の活動ではありますが、仕事を持っている方が多く、それぞれの方が、毎回時間をやり繰りしてPTA活動に参加されています。勤め先で職場のトナーやカートリッジを収集したり、周りの方に声をかけ協力していただき、たくさんのベルマークやカートリッジを収集して下さる方が増え続けています。多くの卒業生の方々にも支えられ、ベルマーク収集でも協力頂いております。たくさんの方々のお支えの中で、毎年点数を伸ばす事が出来ています。
 私たちは毎年、年間の目標点数を決めています。そして毎回、作業後に集計点数をその場で発表することで拍手と歓声に沸き、部員さんのモチベーションが高まっているようです。『みんなでがんばった!またがんばろう!』という一体感・達成感が女子聖学院のベルマーク活動をよりパワフルに成長させているのではないかと思います。
 補足になりますが、5月から新メンバーで活動を始め先週第1回部会を無事に終えました。今年度も多くの保護者が名乗りを上げてくださり、77名の部員での活動スタートとなっています。更にパワーアップした施設厚生部では、限られた活動日の中で効率よく作業をする為に前年度とは違った工夫をして活動をはじめたようです。
 地道な活動が少しずつ皆の気持ちに浸透して、今まで眠っていたベルマークやインクカートリッジが数多く集まってきているようです。その結果今回の飛躍的な集票点アップにつながったと思っています。このような小さな活動が生徒に必要な教育施設を整えるのに役立ち、更にベルマーク協賛企業から、へき地校や災害被災校への教育設備助成金として使われていることは、私達の励みとなっています。地道ですが楽しく、やり甲斐のあるベルマーク活動をもっともっと、広げてゆきたいと思っています。

(映像使用=写真のみ)
=6月17日、シアター1010ギャラリーで

6月16日(火) 神奈川・藤沢

神奈川県茅ヶ崎市立松浪小学校
柴崎 美智子さん(2009年度PTA会長)
玉井 里美 さん(同副会長)
三好 由紀 さん(同副会長)
今村 太麻美さん(同会計)
大木 理恵子さん(同書記)
(左から)
 松浪小学校は、その名の通り松の緑と青い海を臨む、自然豊かな地域にある学校です。そして、その小学校のある私たちの住む茅ヶ崎もまた、南部には潮風の心地よい海岸、北部には緑豊かな里山も広がり、美しい自然に恵まれています。また、四季を通して気候が温暖で、お祭りやイベントも盛んに行われています。
 茅ヶ崎といえば、サザンオールスターズの桑田佳祐さんや加山雄三さんが有名ですが、茅ヶ崎駅から海へと続く通りには、『サザン通り』『雄三通り』という名がつけられ、親しまれています。また、徳光和夫さんや宇宙飛行士の野口聡一さんなど、茅ヶ崎ゆかりの有名人は、多くいらっしゃいます。
 そんなバラエティーに富んだ環境の中、松浪小学校では、『挨拶のできる子』『自分の考えを言える子』『人の意見を聞ける子』『元気よく遊ぶ子』の育成を願って、未来を担う子ども達の教育にも力を入れています。学校、家庭、地域が一丸となって子どもたちを支えていこうとする体制が長い時間をかけて受け継がれていますので、学校の様々な活動に協力的で、積極的に参加して下さる保護者が多いようです。開き読みや掃除のボランティア活動などと同様にベルマーク活動も当然の事として受け止め、賛同して頂いているようです。
 さてベルマークですが、本校では特別『ベルマーク委員会』も無ければ、決められたメンバーも居ません。数年前までは、役員と同じ委員会活動として行われてきましたが、それを廃止して、現在はボランティア活動として自由に行われています。その時々で集まったメンバーで『無理なく、無駄な 、根気よく』をテーマに、無理せず地道に活動していますが、『やる気』だけは人一倍です。
 まずベルマークの回収箱ですが、学校の各学年の教室、職員室、正面玄関の他、公民館そしてご近所のスーパーやスポーツ店にもお願いに上がり、御協力頂き、店内に設置させて頂いております。各回収箱に集まったベルマークは、クラス委員などがPTA会議室にある回収箱に一旦集めます。それを、毎月1回設けているベルマーク作業日に仕分けし、集計作業をします。先程、ベルマーク活動はボランティアで行っていると申し上げましたが、そのボランティアを募集する方法は、PTA運営本部から、月1回の割合で手紙を出して募っています。
 作業日の設定については、お仕事をされている方でも一度は参加できるようにとの思いで、毎月、曜日を変える工夫をしています。作業日当日は簡単なお菓子などを用意して、子育てや学校での様子等様々な情報交換の場としても利用して頂けるよう、雰囲気づくりもしています。お喋りしながら作業もはかどり、一石二鳥と大好評です。楽しい集計作業の終了後、PTA運営本部から集計点数の報告と、目標に少しずつ近づいた事をPTAの皆様に手紙でお知らせします。お礼の言葉を添えて、次回の作業の参加を促しながら常に次の活動へとつないでいます。
 本校では2005年にドッチビーや掃除機を購入するという目標を達成してきました。次の目標は何にしようか?と考えた時、本校の『ぬし』とも言うべき、御年53歳の『演台』に白羽の矢が刺さりました。なんとこの演台、1956(昭和31)年の開校以来、一度も代替わりせず、幾度の入学式や卒業式を見守り続けてきました。53年の歴史の間には、給食の食器はアルマイト製から強化磁器に変わり、机や椅子はスチールで骨組みした丈夫なものに変わり、木造校舎は鉄筋コンクリートの校舎に変わっていきました。
 人間だって53年間生きていればあちこちにガタがきますよね? 本校の演台はまさにボコボコの状態で、カバーをかけなければ恥ずかしくて人前に出せないというような状態でした。そこで5年前、2010年を目標に、人前に出しても恥ずかしくないような立派な演台を購入しよう!という事に決まり、ベルマークの回収は新しい演台を手に入れるために、こつこつと続けられました。そして、その長年の夢であった演台が、PTA全体の努力、そして地域の方々の協力の結集で、予定の時期より1年も早く購入する事ができたのです。2008年度の卒業生は、手をついたら崩れそうな演台ではなくピカピカの立派な演台で送り出す事が出来ました。
 最近は、同じ地域の中学校から、今回の本校での演台購入の件を知り、ぜひ協力したいとの申し出がありました。集計作業までを生徒だけで行なうのは難しく、PTA活動として成立させるのも時間がかかるため先ずは回収箱の設置を申し出てくれました。ここでまた、ベルマークの輪が大きく広がりそうです。
 工夫と根気次第で、夢を現実にしてくれるベルマーク。今年度は、この演台につける校章の購入を目標とし、工夫を凝らした『ベルマークだより』を発行するなどして、絶えずPTAの注目度を保ちながら、財団の掲げる『無理なく、無駄なく、根気よく』をテーマに続けて行きたいと思っています。

(スライドショーを使って発表)
=藤沢市民会館小ホールで

6月15日(月) 東京・八王子

東京都あきる野市立増戸小学校
山根 多恵子さん(2008年度ベルマーク委員長)
山崎 由紀子さん(同ベルマーク委員
小室  弘美さん(同上)
田所  節子さん(同上)
(左から)
 あきる野市は1995(平成7)年に秋川市と五日市町が合併してできた街です。私たちの増戸小学校は児童数530名余りで、1873(明治6)年に旧五日市町の増戸地区に開校し、今年で136年になる歴史ある学校です。学区内には、国の重要文化財に指定されている仏像など多くの文化財を保有し、"多摩の古刹"と呼ばれる「大悲願寺」や、"正一位"という高い位を持つ岩走神社などの文化財があり、また、「最後の里山」と呼ばれ東京都の里山保全地域に指定されている横沢入りや、多摩川の支流である秋川など豊かな自然にも恵まれています。
 そして私たちの学校の一番の特徴は、小学校と中学校が同じ一つの敷地内に並んで建っており、小学校を卒業するとそのまま隣の中学校に進学でき9年間同じ仲間で過ごせるという都内でも数少ない学校であります。そのため、小中合同で避難訓練や挨拶運動、吹奏楽のジョイントコンサートを行うなど、小中連携を推進しており、各家庭や地域の方々と共に健全な児童の育成に力を注いでいます。もちろん、ベルマークについても、中学校の昇降口に回収箱を設置してベルマークや使用済みインクカートリッジの収集に協力していただいています。
 増戸小のベルマーク活動は1982年に始まり、今年で27年目になります。私たちベルマーク委員会は学校の役員とは別の任意協力者によるボランティア委員会です。PTAの組織としては、子ども会役員のほか各クラスから選出する役員として広報部、校外指導部、学年委員、事業推進委員会がありますが、ベルマークについてはこれとは別枠の任意協力者による委員会として設けられており、ボランティアの協力委員によって運営されています。
 そのためベルマーク委員の他に子ども会やクラスの役員を兼任している人が少なくありません。あくまでも子どもや学校のためのボランティアとしての活動ですが、委員長のほか会計と書記 各2名ずつの役員の下、毎年10名ほどの委員が集まり、ベルマークの送料や 収集袋などの備品代のほか作業の後のお茶菓子代として、PTAより毎年2万円の予算をいただいて活動しています。
 わたしたちの活動は4月初めにベルマーク協力委員を募集することから始まります。前年度の役員が文書を作成・配布し、1週間後に応募者を集めて第1回委員会を開きます。第1回目の内容は、各自 自己紹介をして、まず新役員5名を選出。そして学校の年間行事を確認しながら年間活動日を決めます。その後ベルマーク収集袋を作成します。収集袋は、クラスが2年ごとの持ち上がりなので 1,3,5年生の分は新しく作り替え、その他の学年は転入・転出の確認と、破損のひどい袋を作り替えます。集計作業は5月から3月まで夏休みをのぞく全10回。子どもが学校にいる間、平日の9:30〜11:30頃までです。集計日の1週間前にベルマーク担当の先生に収集袋を各クラスに配布していただき、収集日の朝9:30までに集まった袋を会議室に運んでおいてもらいます。収集袋はベルマークがあってもなくても提出してもらい、一律に「ありがとう」スタンプを押しています。使用済みインクカートリッジは、インクが漏れて汚れないようにビニール袋に入れるなどしてベルマークと一緒に出してもらうか、職員室にあるカートリッジ回収箱に随時 入れてもらうようにしています。
 集計作業の手順は、まず全ての袋からベルマークを出し、広いテーブルの上に何ヶ所かに分けて山積みにします。そして山積みされたベルマークを各企業ごとに分け、整理袋を入れたイチゴパックに入れていきます。ここまでの作業を10:30くらいに終わらせ、この時点で分けきれなかったものは箱に入れて保管し、翌月の集計にまわします。次に、各自が好きな企業を選んで点数の集計をしますが、湖池屋やキユーピーなど枚数の多い大変なところは慣れているベテラン委員に任せ、不慣れな人には枚数が少なく集計しやすいところからやってもらうようにしています。
 インクカートリッジは毎回集まった個数を集計表につけて管理し、会議室の一角に保管しておいて回収箱一箱分たまったら発送します。委員長が発送の手続きをし、宅配業者の方が取りに来たら渡してもらうよう事務室の方にお願いして預かっていただきます。最近では大手家電量販店が、カートリッジを買い換える際に使用済みのものを1個30円で下取りしているので、今後 皆さんが子どもたちのためにどれだけベルマークに提供して下さるかが集計点数のカギを握っていると思います。
 集計する際に大変な事は、ビニールのものはクルクルっと丸まってしまうので いちいち開いて点数を確認しなくてはならない事。冬場は静電気で指にくっついてしまい作業がやりにくい事。シールタイプのベルマークが収集袋の底にくっついていると取り出しにくい事・・・などです。また、インフルエンザが流行する冬場は欠席する委員さんが多く、集計がはかどらない事もあります。毎回10名ほどで行っている集計作業ですが、全てのマークを整理袋に分け終わったらお茶とお菓子を出して、地域の事や子ども会、学校の事などを話題にしておしゃべりを楽しみます。短い時間ではありますが、子育てについて同じ悩みを持つ母親同士の貴重な情報交換の場として、とても有意義な時間であります。そしてお茶を飲んで皆さんが帰った後、役員で「送り状」の記入など発送の準備と、備品の片付けをして帰ります。
 送り状の記入は、読み上げ1名、記入1名、そして集計を一度で合わせるために2名以上で計算をします。送り状とベルマークは会計担当が持ち帰り、近くの郵便局からその日のうちに発送します。私たちは「ベルマークだより」を発行していないので、集計結果は広報部を通して毎月のPTAだよりにて皆さんに報告しています。
 2002年8月には累計で300万点を突破し、財団より感謝状をいただくことができました。そして04年に発生した新潟中越地震の際には、ベルマーク預金よりわずかながら義援金を送らせていただきました。これまでにベルマーク預金で購入した物を紹介しますと、・校庭にある「段違い太鼓橋」・ミレーの「落ち穂拾い」、ルノアールの「青い帽子の少女」の絵画2点・親子で楽しめるもちつき大会で使用する、臼、杵、せいろ・子どもすもう大会用の「まわし」・家庭科室の調理器具、オーブン、ミキサー、包丁などです。特に家庭科室の調理器具については、当時 赴任したてだった担当の先生があまりの数の足りなさに愕然となさったそうです。しかし予算削減の折り購入資金がなく、子ども達のために良い授業ができないと嘆いていたところ、ベルマーク預金で希望通りの物が、希望通りの数 購入でき、しかも全て一流メーカーの品々だという事で、先生にも子ども達にも大変喜ばれました。現在その調理器具は、授業にクラブにPTA行事にと日々大活躍しています。お蔭様で昨年度は年間で13万点以上の好成績をあげましたが、これはPTA総会や毎月のPTAだよりでマメなPRとわかりやすい説明を心掛けた事と、会議の際に出すお茶をキリンの生茶にするなどPTA本部の全面的な協力でベルマークの大切さが皆さんに伝わった成果だと思います。
 春休みには近くの映画館でPTA行事として親子映画鑑賞会を開催し、文部科学省推薦でベルマーク協賛映画「ブタがいた教室」を多くの方に観ていただきました。このようにベルマークの収集は順調ですが、一方で年々集計をお手伝いしてくださる協力委員が減ってきており、集計作業の人員確保が私たちの活動の大きな課題となっています。そのため昨年度は試験的に、PTA本部のお手伝いをする役目の事業推進委員の方々に何度かお手伝いしていただきました。今年度もさらにお手伝いをお願いしています。そして昨年までは毎月主に第2金曜日を活動日にしていましたが、今年度は金曜日に限定せず曜日を変えて活動する予定です。また小中連携の長所を生かし、今年度から中学校にも呼びかけベルマークの収集だけでなく集計のお手伝いも協力をお願いし、小中一体となって取り組んでいく事になりました。ゆくゆくは地域にも活動の輪を広げ、地元の子ども達のために更に充実した活動にしていきたいと考えております。

(スライドショーを使って発表)
=八王子市学園都市センター・イベントホールで

6月12日(金) 埼玉・熊谷

埼玉県鴻巣市立吹上小学校
大類 浩美さん(2008年度PTA厚生部長)
浅井 静 さん(同PTA副部長)
(右から)
 吹上小学校は「花と人形のまち」鴻巣市の北部、JR高崎線吹上駅南口から徒歩5分の住宅地の中にある学校です。児童数は622名。吹上尋常小学校として1889(明治22)年に創立され、「夢いっぱい、輝く瞳、光る汗」を教育目標に掲げる、今年で120年目を迎える歴史と伝統のある学校です。
 私たちのPTA組織は、保護者約140名と先生方から構成されています。執行部以下に、総務部・校外指導部・広報部・教養部・学級部、そして私たちの属する厚生部を含めた6つの部で運営されています。私たち厚生部は、各クラス1名ずつの保護者計20名で組織されています。吹上小学校PTAは1962年からベルマーク運動に参加、厚生部を中心に運動を推進しています。97年度には200万点を達成し、昨年、市内の小学校で初の累計300万点を達成しました。
 2008年度は計画的かつ効率的な活動により、年間で14万点のベルマークを集めました。6月には、各家庭にベルマーク収集の協力を、ベルマークの整理作業は6月以降ほぼ毎月行い、集めたベルマークは9月と2月に財団に発送しました。
 6月のはじめ、ベルマーク収集のお願いの通知と、ベルマーク一覧表、ベルマーク袋をセットにして全家庭に配布します。
 次に、最もチームワークが要求される整理作業について、概要を説明します。効率的に整理作業を行うために、初回月と最終回月を除く「通常月」については、部員を2班にわけて整理作業を行います。なお、初回月と最終回月については、部員20名全員で整理作業を行います。
 整理の手順ですが、家庭への周知のタイミングで、先生方にも、収集日と整理日の日程をお知らせしておきます。毎月のベルマーク収集日になると、子どもたちは家庭で集めたベルマークを学校に持参し、クラスの回収箱にベルマークを入れます。整理日は、学校行事などを考慮の上、収集日から数日以内の日付を設定します。整理日の朝9時までには、先生方に各クラスの前にベルマーク回収箱を出しておいてもらいます。厚生部の回収当番は、各クラスの前に出された回収箱の中のベルマークを回収してまわります。この作業は通常2・3名程度で行います。
 おおむね9時30分ころまでには回収が終わり、厚生部員による仕分け作業が始まります。空きパックなどを活用し、ベルマーク番号毎に分類していきます。混入を防ぐために、量が多い時などは、いちごや豆腐のパックを使うと便利です。分類したべルマークは番号毎に整理袋に入れて、部員でじゃんけんをし、勝った人から順に好きな整理袋を選んでいきます。学校での作業はここまでです。
 部員は選んだ整理袋を持ち帰り、家で点数計算の作業を行います。あとあとのチェックがしやすいよう、ベルマークをセロテープで台紙に張ることにしてみました。小さくて数えにくいベルマークも、ミスなく点数計算やチェックができるようになりました。私たちが工夫した一番のポイントかと思います。皆さまもぜひ試してみて下さい。
 点数計算が終わった整理袋は、学校行事などのタイミングで再び学校に持ってきます。これら毎月分の整理袋のほか、カートリッジやインクリボンを含め厚生部長と副部長で最終確認を行い、発送日に財団に送ります。
 なお、私たちは近隣施設への収集依頼は行っておりませんが、父兄の勤務先や卒業生などのご好意により、使用済のカートリッジやインクリボンは数多く持ち込まれています。
 購入品の選定ですが、昨年も先生に選定をお願いいたしました。昨今、図書室や学級文庫の本が少なくなっており、補充のため書籍50冊を購入するに至りました。点数にして約10万点相当です。
 最後になりますが、この1年の活動を振り返って感じたことをまとめてみます。この活動を行う前、ベルマークの収集は正直少し面倒と思っていましたが、収集から整理作業に深くかかわり、更に購入品を目のあたりにしてみるとベルマーク収集は、「誰にでも手軽にできる 教育環境の改善支援策」であることを実感できました。
 また、子どもたちは「小さなことを積み重ねることの大切さ」を理解したり、「途上国支援の一端を担っていること」に気づいたりすることにもなりますのでベルマークを集めること自体が、子どもにとっての良い教材となることもわかりました。
 これまではベルマーク整理は地味な作業と思っていましたが、普段なかなか接点を持つことのない、学年も地域も違う子供のお母さん同士が意見交換し、協力して課題に取り組むことを考えますと、ベルマーク整理作業は、きわめて有意義なコミュニケーションの場であると言ってよいと思います。
 今後も、先生や保護者の皆様のご協力を得ながら子どもたちがより良い環境の中で学校生活が送れるようまた、援助が必要な日本および世界の子どもたちへの支えになれるようベルマーク活動に積極的に取り組んでいきたいと思います。

(スライドショーを使って発表)
=6月12日、熊谷市立文化センター文化会館ホールで

6月12日(金) 栃木・宇都宮

栃木県宇都宮市立横川東小学校
篠ア 富子さん(2009年度PTAベルマーク委員長)
松本 尚子さん(同副委員長)
(左から)
 1873(明治6)年創立、児童数863名の横川東小学校は、田園風景が残る市の南東部に位置する市街化地域にあり、のどかな学校です。地域との結びつきが強く、ボランティアによる「読み聞かせ」「あいさつ運動」が盛んです。
 PTA会員は必ず何かの委員会に所属することになっています。ベルマーク運動は、ベルマーク委員会が中心になり、委員会役員10人と100人の委員たちが力を合わせて取り組んでいます。委員は毎年代わりますが、中には何年も続けて所属しているベテラン部員もおり、希望が多く、とても人気のある委員会です。
 ベルマークの収集、仕分け、集計の活動は5月から始まります。全児童にベルマークだより・回収袋・ベルマーク一覧表を配布します。毎月15日の「愛校日」に担任の先生方から「ベルマーク袋」を渡され、家庭で2倍から3倍大きく切って集めてもらい、児童がベルマークを入れた袋を持ってきて担任の先生に渡し、役員が回収します。
 委員会では年度初めに活動予定表を作ります。委員は年に9回、回収・整理作業をします。そして3回目ごとに集計も行い、財団に発送しています。整理作業は1学年ずつ交代でしますが、集計・発送作業のある3回目は偶数学年、6回目は奇数学年、最終の9回目は全学年で行っています。委員の負担がないように割り振り、1学年、年3回、午前中2時間の作業を行っています。
 まず、始まる前に役員がベルマーク袋を回収し、袋からあけ、スタンプを押し、委員が来たら整理の手順を説明し、自分の受け取ったベルマークを手元で区分けし、空箱で作った仕分け箱に番号別に分類してもらいます。集計のときも説明し、整理したベルマークを番号別・点数別にまとめ、10枚1組にし、ホチキス・輪ゴム・セロテープなどでまとめて計算してもらいます。
 学級懇談会時に「ベルマークは小さいのが多いので、2倍3倍に大きく切ってください」「シール状のものは他の紙に張ってから出してください」とその都度ベルマークの切り方の注意点や脱退する会社のマークの早めの提出、カートリッジ回収のお願いをしています。
 5年くらい前になるかと思いますが、使用済みインクカートリッジの回収を始めました。校内に回収箱を設置し、随時回収箱に入れていただいています。インクカートリッジはエプソンとキヤノンの専用ダンボールに入れ、総数を表示の上、それぞれ発送しています。その際、数を数えやすいように10個ずつ輪ゴムでとめて箱詰めを行っています。カートリッジは1個5点、トナーカートリッジは50点で、回収を始めてから1年間のベルマーク点数は増えました。保護者の勤務する会社で使用するカートリッジを提供していただいているところもあります。
 それから、昨年学区内のある自治会の方とお話する機会があり、ベルマーク活動に協力いただけることになり、回収箱を置かせていただいています。また、学校の近くにあるコンビニにも協力してもらっています。このような活動はまだ始まったばかりですが、今後他の自治会の方にもご協力いただけるようになれば地域ぐるみでの活動となり、学校と地域とのつながりもより深まるのではないかと期待しています。
 横川東小はベルマーク運動に1980年に参加、今年で29年になります。都道府県別ベスト20に数年入っています。2007年にはベルマーク300万点を達成し、財団から感謝状をいただきました。ベルマーク預金で買った一輪車は児童たちに引っ張りだこです。休み時間になると、児童たちは専用乗り場の中庭にやってきて楽しそうに乗り回しています。
 私が委員長を引き受けて6年目、いろいろやり方を工夫して集めてきました。年4回発行されるベルマーク新聞を読み、新しく加入した企業のベルマークや脱退したベルマークをチェックしたり、ホームページでも最新情報を取り入れたりしています。まだまだ工夫するところがあるベルマーク委員会です。これからも新役員を育て、新しいことを取り入れた活動が出来ればと思います。
 昨年度のベルマーク預金は13万9887点になりました。5年間で約60万点貯まりました。子どもたち・PTA会員の中では、ベルマークを集めるというのは暗黙の了解になっています。卒業生やその保護者の皆さんも習慣づいて今でも集めておいて、協力してくれています。
 「捨ててしまえばただのゴミ 集めて役立つベルマーク」をモットーに委員会活動への全員参加を目指して、これからも活動を続けたいと思います。ベルマーク1点1円がたくさん集まったら大きな力(金額)となり、学校や子どもたちへの贈り物が出来ます。今回、数年かけて集まったベルマークで一輪車を購入します。
 今現在のベルマーク活動は10年後、20年後の子どもたち(もしかしたら私たちの孫たち)のためであるかもしれません。そういう未来への夢を託すことも出来ます。こつこつ無理なく、無駄なく点数を集める地道な活動になりますが、楽しく活動を続けていければよいと思っています。

(スライドショーを使って発表)
=6月12日、栃木県総合文化センター会議室で

6月11日(木) 群馬・前橋

群馬県前橋市立岩神小学校
小林 美絵さん(2008年度PTA文化教養委員長)
吉田 純子さん(同副委員長)
植木 淳 さん(2008、09年度PTA会長)
(左から)
 岩神小学校は1953(昭和28)年に創立されました。近くには利根川が流れ、緑の木々に囲まれ市民の憩いの場になっている敷島公園や岩神町の名前の由来となった岩神稲荷神社、通称「飛石稲荷」があります。
 現在児童数は395名で、教育目標は「自己を確立し、共に生きることができる子どもを育成する」です。具体的には「思いやりのある子、健康で明るい子」を目指しています。岩神小は文部科学省から学力向上フロンティアスクールに指定され、算数科においても少人数指導によるコース選択制を実践し、豊かな学力の育成に努めています。また、仲良しタイムなどで異学年交流、獣医さんの指導による動物ふれあい教室、岩神デイサービスセンターへの訪問など、豊かな心の育成を図っています。
 本校は1984年からベルマーク運動に参加し、2002年にはベルマーク点数が200万点に達したため、ベルマーク財団から感謝状をいただきました。
 ベルマーク活動は、各クラス1名の文化教養委員、計15名が中心となり行われています。まず、文化教養委員が作成した回収袋を担任の先生が毎月、給食費集金袋と一緒に児童に渡します。児童は回収袋を家庭に持ち帰り、家庭にあるベルマークを入れて集金日に担任の先生に提出します。回収袋を受け取った先生は、クラスの文化教養委員にまとめて渡します。こうして毎月各家庭のベルマークがクラスの文化教養委員の手元に集約されます。各クラスの文化教養委員は自宅で会社ごと、点数ごとにある程度まで整理しておきます。そして学期末に集まったベルマークを持ち寄り、学校全体として、会社ごとに集計、合計点数を算出し、ベルマーク財団に発送します。集計のときには、会社別に同じ点数のベルマークを10枚ごとにセロテープでとめています。
 こういったベルマーク回収の流れを、年度はじめのベルマーク通信で説明しています。新1年生の保護者にも分かりやすいようにイラストを使い、ベルマーク一覧表と一緒に配布します。
 新たな試みとして、2007年度より地域の方々にもベルマーク収集にご協力いただいております。具体的な方法として、年間を通じてコープ昭和店さま、クリエイト前橋上小出店さまのカウンターにベルマーク回収箱を置き、買い物にいらした地域の方々からもベルマークを回収できるように努めています。
 また、5月の地区運動会、6月の1日学校開放、9月の大運動会など地域の方々に参加していただける学校行事の際には、本部受付席に回収箱を置いています。これらの行事に先立ち、地域回覧板にて学校行事のお知らせとともにベルマーク回収のお願い文章を回覧させていただいています。昨年度は1万3291点のご協力を地域の皆様からいただけました。こういった活動を通して、近頃希薄になりつつある地域の方々とのつながりを強めるきっかけにもなればと思っています。
 年度末には保護者向け、地域の方向けのベルマーク通信を発行しています。その年度の回収結果を報告し、またベルマーク預金による購入品についても報告しています。ちなみに昨年度は合計5万9737点のご協力がありました。その中には地域の方々からご協力いただいた1万3291点も含まれております。
 昨年度は、前年度の繰越金も使いデジタルカメラ5台、スタジオ会議室用の壁掛け時計1台、遊び場用フラフープ5本を購入しました。同時に本体価格の1割、1万5700円が「へき地校等援助資金」に寄付されました。本校では子供たち一人ひとりが集めたベルマークですので、みんなで利用してもらえるものを購入しようと心がけています。いままでの一番大きな購入品は、2002年度開校50周年の記念としての児童図書150冊があります。
 ベルマーク集計は細かい作業であり、大変な面がありますが、子どもたちにとって小さな努力の積み重ねが大切だということを身をもって学べるよい機会である同時に、地域とのつながりを作るきっかけにもなる大変良い活動だと思います。
 これからも私たち岩神小は、保護者はもちろん、地域の方々の協力を得ながら、無理なく、無駄なく、根気よく、「捨ててしまえばただのゴミ、集めれば1点が1円になる」をモットーに活動を続けて行きたいと思います。

(スライドショーを使って発表)
=6月11日、群馬県民会館4階402・403会議室で

6月11日(木) 千葉・松戸

千葉県松戸市立旭町小学校
鳴海 あづささん(保護者の会運営委員)
虎石 稚子 さん(2008年度ベルマーク委員長)
井上 裕美子さん(保護者の会運営委員)
福田 令子 さん(ベルマーク委員)
(左から、全員が協賛会社ファインプラスのTシャツを着て)
 私たちの松戸市立旭町小学校は、校庭のすぐ横を坂川が流れており、周囲に田んぼや畑が残る静かな環境に恵まれた場所にあります。児童数713名、23学級からなり、「心豊かでたくましく生きる子の育成」を教育目標に掲げ、豊かな心と健やかな体の育成、確かな学力の定着を目指しています。毎年5月には、全校徒歩遠足で江戸川のグラウンドに行き、土手滑りなど自然と戯れる遊びを取り入れ、豊かな自然を大いに楽しんでいます。
 旭町小にはこれまでPTAがありませんでした。2007年度には、子ども達のために一生懸命頑張っている学校を保護者もサポートをし、学校と保護者が連携協力して子ども達を見守りたいという声が高まり、PTAに代わる組織として、1年間の準備期間を経て「旭っ子保護者の会」が設立されました。
 今年度で3年目を迎え、運営委員会を中心に学級代表や各ボランティアなど、保護者の活動がとても活発になりました。ボランティアは、環境美化・図書・スクールガード・物づくり・広報などがあり、昨年度は有志による「おトイレきれいにし隊」の活躍で、学校中のトイレがとてもきれいに塗り替えられました。その他に学習支援ボランティアや家庭教育学級、ベルマーク委員会がそれぞれの活動をしています。
 旭町小は、創立4年目の1979年からベルマーク運動に参加し、今年でちょうど30年目になります。買い物の時、なるべくベルマーク付きの物を購入しようとする保護者の意識の高さと、子供たちのたくさん集めようという関心の高さが重なり、毎年10万点から12万点が確実に集まります。このような積み重ねにより、08度までの総累計では442万点となり、市内では断トツ1位の集計率を誇っています。
 このように「旭っ子保護者の会」にベルマーク委員会が位置づけられたことにより一層積極的な活動が行われるようになりました。
 私たちの具体的な活動について説明します。毎月1回、全校児童にベルマーク収集袋を配布します。児童は各家庭で集めたベルマークを袋に入れて、翌日学校に持ち寄ります。それを児童のベルマーク委員が回収し、委員会活動の時に、きれいに切り取ってあるものとそうでないものに分別します。そして保護者のベルマーク委員に引き継がれます。
 各クラス2〜3名からなる保護者のベルマーク委員は、2カ月に1回学校に集まり、学年ごとに分かれて作業を行います。作業内容は次の通りです。
1. 学年ごとにベルマークをきれいに切り取り、会社番号を書いた紙コップに仕分けする。
2. 更に全学年分をまとめて会社別の袋に入れる。
3. 各学年の負担が同じくらいになるように袋を分担し、点数を数え、集計する。
    ……以上が、私たちの学校の収集・整理方法です。

 私たちのベルマーク委員の活動は、5・7・9・11・1・3月の年6回です。半年で一区切りとし、前期は5・7月に仕分けをし9月に集計、後期は11・1月に仕分けをし、3月に最終集計をしています。1回に参加する人数は約50人です。
 ベルマーク委員は、大変そう、と思う方もいらっしゃるかも知れませんが、そのようなことはありません。作業しながら、それぞれの家庭や子供達の様子、世間の様々な情報を交換し合うなど、保護者同士の楽しい交流の場になっています。早く終わった人は、まだ終わらない人の手伝いをするなどの支え合う協力体制も自然に生まれました。おしゃべりしながらも手を休める事はありませんので、和やかながらも作業がとてもスピーディーで、毎回2時間程度で終わります。だれにでも参加できる体制ができ、負担が軽いので、勤めている方にも人気があります。
 今までの購入備品としては、和太鼓・緊急時用のメガホン・鉛筆削りなどがありますが、08年度には、一輪車と竹馬を購入しました。これらは子供達に大変人気があり、業間休みや昼休みには多くの子供達が喜んで使用しています。
 私たちの学校が、毎年多くのベルマークを収集できるのは、このベルマーク活動が30年間、途切れる事なく堅実に引き継がれたことと、運動の意義が理解され、浸透しているからだと思います。
 今後は、「ベルマーク便り」を発行し、集まった点数の報告や県別ランキングを発表したり、まだあまり広まっていないインクカートリッジの回収を呼び掛けたりするなど、各家庭への広報活動を積極的にやることで、更に収集意欲が高まるよう働きかけていきたいと思います。
 子供たちの笑顔のために、「塵(ちり)も積もれば山となる」の思いを胸に、「継続は力なり」という事を実感しながら、これからも無理なく楽しくベルマーク活動を続けていこうと思っています。

(スライドショーを使って発表)
=6月11日、松戸市民劇場ホールで

ベルマークTシャツでPR
 グリーン、ブルー、オレンジ、ホワイト――6月11日、松戸会場で体験発表をしようと、千葉県松戸市立旭町小のPTAのお母さんたちが、そろいのベルマークTシャツで登場。「わあー」と、説明会に参加した約200人のお母さんたちから歓声が沸きました。
 「どうせやるなら、ぐっとアピール」しようと、昨年9月に協賛会社として運動に参加したファインプラス(ベルマーク番号39)のTシャツを柏市内のスポーツ用品点で購入して披露してくれました。Tシャツの着心地について、2008年度ベルマーク委員長の虎石稚子さんは「伸縮性があって、フィット感もあって、着やすい」。この日は、同社のエコバックも持参、「かっこいい」と好評でした。

6月10日(水) 神奈川・海老名

神奈川県伊勢原市立桜台小学校
大澤 由美子さん(2008年度PTA本部役員)
稲垣   強さん(09年度PTA会長)
(左から)
 桜台小学校は、今年で創立41周年を迎える、児童数866名の、伊勢原市内で2番目に規模の大きな学校です。
 その名の通り、学校の敷地内には80本余りの桜の木が植えられ、毎年春になると見事な花を咲かせます。今年も満開の桜の中で入学式が行われました。駅から10分ほどの町中ですが、大山を望める自然環境の中にあり、毎年秋に行われる『さくらだいふれあいまつり』では、大山の名産品である『大山こま』の色付けを子どもたちに体験してもらうというイベントも行っています。
 桜台小学校では、「みんなで行こう 学校へ!」というスローガンを掲げ、また、毎年一つのテーマを決めてPTA活動に取り組んでいます。2009年度のテーマは「共に支え、未来へ生きる 桜台」です。
 桜台小学校がベルマーク運動に初めて参加したのは、1971年で、今年で38年になります。学期ごとに整理作業を2、3回、集計作業を1回行います。私たちの学校には、クラス、校外、成人教育、広報、推薦の五つの委員会があります。また、『クラスサポーター』という制度があり、すべての保護者の方にPTA活動に参加していただいています。
 『クラスサポーター』についてご説明します。草刈りや白衣の点検、大掃除など、子どもたちの学校生活を安全、安心なものにしていくためにはいろいろな作業があります。それらのお手伝いを、以前はボランティアとして募っていましたが、仕事を持ち、忙しい保護者の方が増えている昨今、なかなか必要な人数が集まらず、委員の負担が増えて困っていました。そこで、クラス委員が自分のクラスの名簿を基に、すべての保護者の方に、子ども1人につき年に1回、作業に参加していただけるように仕事を割り振っていくようにしました。それが『クラスサポーター』です。みんなで分担していくことで、委員の負担も少なくなりました。ベルマーク活動の中心となるのはクラス委員会ですが、ベルマークの整理、集計は『クラスサポーター』にお願いしています。
 毎年、年度の初めにはこのようなお便り(会場で参加者にお願いの文章を配布)を配り、全校の保護者の方にご協力をお願いしています。このお便りでは、前年度集まったベルマークの点数、それで購入した物などもお知らせしています。それとは別に、3年生の保護者向けには、3年生で購入することになるリコーダーに付いているベルマークをくださるよう、お願いしています。入学時、または転入時に子ども一人ずつにこの「ベルマーク袋」を配布し、6年間、収集の際にはこの袋を使って提出してもらっています。
 もちろん、子どもたちの協力もあります。クラスを書いたこのようなかごがあり(スライドショーで写真を見せながら)、子どもは収集の日が近づくとこのかごをPTA会議室まで取りに来てクラスに持ち帰り、整理の当日にはベルマーク袋の入ったかごをPTA会議室に持ってきます。
 まず、整理、集計の時にはこのような物(写真を見せながら)を準備します。整理パック、仕分け袋、ホチキス、はさみ等は整理の時に使用し、電卓、筆記用具等は集計の時に必要になります。ベルマークの作業をする時にすぐに準備ができるように、クラス委員会が保管しています。整理パックはカップラーメンのパックを使用し、このように一つのカップごとにベルマーク番号がはってあります。番号別にカップにベルマークを分け、それをまた点数ごとに分けていくところまでを整理の日に行います。集計の日にはそれらを計算して番号別の袋に点数を記入しながら入れていきます。整理と集計を別の日に行うのは、集まるベルマークが多く、1日で全部を済ませるのには時間がかかるからです。
 これはクラスサポーターの皆さんが整理をしているところ(写真を見せながら)です。いつもこのように楽しくおしゃべりをしながら、にぎやかに作業しています。
 昨年度は集まった点数で大縄を25本と、ボールを16個購入しました。学校の予算からも大縄を25本購入してくださり、各クラスに2本ずつ行き渡ることになって、子どもたちはとても喜んで、楽しそうに遊んでいます。
 以前に購入した物には、一輪車、簡易式サッカーゴール、黒板消しクリーナーなどもありますが、一番子どもたちが喜んでいるのがボールです。ボールは子どもたちが楽しんで遊べば遊ぶほど、破れたり、傷んだりするので、消耗品のようなものです。ベルマーク活動を活発に行うことによって、毎年のように新しいボールを購入することができ、子どもたちが喜んでくれるのは私たちにとっても嬉しいことです。
 今回、桜台小学校は神奈川県内で7番目に多い点数を集めたということで、この場で取り組みを発表させていただくという機会を得ました。2004年の3月には、500万点を達成したということで表彰をいただいています。500万点を集めたということは、子どもたちの学校生活の充実の為に500万円分の備品を購入できたと同時に、50万円分のボランティアができたということになります。
 1枚1枚は小さなベルマークですが、積み重ねることで大きな力になるのだということを改めて感じ、現在は在校生の保護者の方だけにお願いしている収集についても、今後は地域の方にご協力をいただくことも考えながら、ベルマーク活動を行っていきたいと思っています。

(スライドショーを使って発表)
=6月10日、海老名市文化会館小ホールで

6月8日(月) 神奈川・横浜【3】

神奈川県横浜市立寺尾小学校
園部 克江 さん(08年度学年副委員長)
三宅 千代美さん(同PTA書記)
山本 明子 さん(同学年委員長)
白石 はるみさん(同学年委員)
(前列左から)
井上 夕子 さん(同)
神野 緑子 さん(同)
高橋 淳子 さん(同)
吉井 博一 さん(同)
(後列左から)
 横浜市立寺尾小学校は、今年創立54周年を迎えます。ベルマーク活動には、1962年4月より参加し、48年目を迎えました。
 校舎は、静かな住宅地の中にあり、野鳥観察や菜園などを楽しむことができます。校庭には斜面を利用したトリムコースがあり、気分は山を散策しているかのように自然に触れることができ、休み時間には子どもたちが楽しんでいます。また校舎の中には、地域と交流できる「ふるさと資料室」という教室があり、いろりや石臼など、昔の生活の様子が分かる道具などが展示されています。ご年配の方には懐かしく思える場所であり、児童にとっては初めて目にする物が多く新鮮な場所のようです。
 子どもたちは、地区ごとの班に分かれて、高学年が低学年の面倒をみながら毎朝集団登校をしています。また、地域の方々による「学援隊」があり、交差点や危険な場所、また校門に立っていただき、児童の安全を見守っていただいでおります。子どもたちも、元気に「おはようございます」「ありがとうございます」と挨拶のできる地域と密着した学校です。
 寺尾小学校PTAでは、「すべては子どものために」という年間目標をたて、地区委員会、保健成人委員会、学年学級委員会がそれぞれ活発な活動を行っています。ベルマーク活動は、私たち学年学級委員会で行っており、1クラス2名を選出し、昨年度は38名でおこないました。
 昨年度、寺尾小学校はベルマーク点数神奈川県3位、小学校の部では2位の実績を上げることができました。近年の集計点数の推移をみますと、2006年度に比べ08年度は約1.5倍になっています。
 その成果は、新しく試みた次の3つの点にあると思われます。
 1点目は「購入品の決定」です。今までベルマークポイントは、積み立てとして慣例化しており、必要なとき実行委員会と学校で協議して購入品を決定していました。08年度より保護者によるアンケートを実施し、より多くの意見から決定しました。ベルマークで購入することのできる一覧表を保護者の見やすい所に設置したり、ベルマーク新聞を配布したりしました。その結果、子どもたちにもっと身近な物を・・・と「目標を持って貯める」という意識を持っていただけたようです。
 昨年度は、防犯に関心が集まり「さすまた」、児童が遊べる「一輪車」。それと市の体育大会などで頑張っている児童の為に「横断幕」を購入いたしました。
 2点目は「地域の方への協力依頼」です。寺尾小学校は地域と密着しています。近隣の店舗や郵便局に依頼し、4カ所にベルマークBOXを設置しました。そのことを地域の回覧板に載せていただきお知らせしました。地域の方からご協力いただいたベルマークは、かなりの量になりました。回収については、1ボックス2名で毎月行っています。同時に、取得ポイントや購入品の報告、お礼などを掲示しています。
 3点目は「集計時のボランティア」です。ベルマークへの意識を高める為、収集及び集計作業を年2回から3回に増やしました。同時に1・2年、3・4年、5・6年と3回に分け集計ボランティァを募集しました。初めは数名のボランティアでしたが、多いときには十数名もの参加があり、作業もスムーズに進みました。集計作業を初めてされた方は、「今度から集計しやすいように切って提出するわ」「同じ番号でも点数が違うのね」とベルマークに対する意識を高めていただけたようです。
 50名ほど集まるので、集計場所は広いランチルームを使用します。活動は朝9時30分〜12時をめどに行い、テーブルにはキャンディーなどを準備し、子どもの事を話したりしながら和やかな雰囲気で行っています。
 沢山の人が集まるところには沢山の意見があり・・・ベルマーク回収袋も工夫改良がなされ、6年間学年とクラスが分かりやすく記入できる様に、また作業しやすい様大きめの封筒に変更しました。この封筒は、学校で不要になった物を頂き、リサイクルしています。
 寺尾小学校で行っている集計方法を簡単に説明しますと、集計場所に8テーブルをセッティングし、集計時に必要な品と軽くつまめるお菓子類をテーブルに置きます。教室の端に会社番号別のざるを置きます。担当学年のベルマーク袋より中身を取り出し、番号の付いたプラスティックケースに番号別に仕分けし、ざるに入れます。おおよそ分け終わったら、番号別のざるの中より同じ点数を10枚ずつまとめ、会社別集計袋に点数を記入し袋止めします。量の多いベルマークに関しては、別の大きい袋に入れ集計袋は分かるように貼り付けました。全ての作業が終わった後、ベルマーク送り状に記入し財団に送ります。
 学年委員は毎年ほとんどの人が入れ替わり、年度始めは集計に時間がかかりますが、回を重ねるたびにスピードアップしました。集計作業経験のある人はベルマークに対して関心が高まり、自宅にて仕分けしやすいように提出される方も増えます。またボランティアを募り協力して頂くので、同じ時間でも多くのポイントを数えられると思います。
 今年度の新1年生には、入学前の説明会時にプリントを配布し、事前にベルマーク活動に力を入れていることをアピールしました。今から第1回目の回収が楽しみです。
 寺尾小学校PTAのスローガンである「すべては子どものために」を目指し、ベルマーク活動に協力してくださった地域の皆様に感謝するとともに、保護者一人ひとりが意識を高め、これからも根気よく地道に活動を続けて行きたいと思います。

(スライドショーを使って発表)
=6月8日、神奈川県民ホール小ホールで

6月9日(火) 東京・渋谷

東京都世田谷区立給田小学校
厳樫 敦子 さん(2008年度リサイクル委員長)
森田 伊美子さん(同副委員長)
荒木 由美 さん(同担当副会長)
(左から)
 給田小学校は、世田谷区の北西部にあり、学区域は調布市・三鷹市に隣接しており、まわりには畑や緑地、遊歩道などがあり緑豊かな環境の小学校です。今年創立47周年を迎え、約4年間続いた学校改築工事が昨年度終了し、ぴかぴかの新しい校舎で「はだし・うすぎ」の子どもたちが、元気に過ごしております。児童数は、25クラス820人、660家庭で世田谷区内でも大規模校になっています。
 ベルマーク運動に参加して42年、多くの子どもたちや保護者の方が、関心を持って集めていただいております。ベルマーク運動は、私達リサイクル委員会が行なっています。リサイクル委員会は、月2回のアルミ缶・古紙回収と学期ごとのベルマーク回収が主な仕事です。委員会のメンバーは各クラスから1名選出、25人がアルミ缶チームとベルマークチームに分かれて活動しています。そのほかに、各クラスで3人のベルマーク係がおり、回収されたベルマークを番号ごとに仕分け作業をしてもらいます。
 ベルマークの集計作業は、委員全員で行ないます。委員のベルマークチームは、5〜6名で、学期ごとにベルマーク回収週間があるので、お便りを出したり、PR活動をしたり、集計されたベルマークを財団に発送したりしています。学期に2〜3回程度の集まりなので、小さい未収園児がいても学童保育室を借りておもちゃで遊ばせながら、仕事をする事が出来ました。
 給田小学校のベルマーク運動の大きな流れは、ベルマークの回収→番号ごとに仕分け→点数の集計→財団へ発送になります。5月〜6月に財団から送られてきた「ベルマーク一覧表」と「ベルマーク回収のお知らせ」を、全校に配布します。「ベルマーク回収のお知らせ」には、今年度の回収期間と、手持ちの封筒に張ってもらうベルマーク回収袋の表紙、ベルマークの切りそろえ方の注意などが書かれています。
 給田小学校では、各学期に1週間ずつの学校公開週間があります。その前の1週間をベルマーク回収週間とします。ご家庭で児童1人に1袋の回収袋を作ってもらい、ご家庭でたまったベルマークを持ってきてもらいます。子どもたちの教室には、ベルマーク缶が置いてあり、その中に回収袋を入れてもらいます。ベルマーク缶には、給食でアイスクリームが出たり、ノートを使い終わったりするとベルマークを切って入れてくれます。昨年度は、ショウワノートから感謝状を頂きました。
 また忘れてはならないのは、使用済みインクカートリッジです。給田小学校では、職員室の前にインクカートリッジ回収ボックスを作り、いつでも入れられるようになっています。こまめにボックスを確認していますが、いつの間にか結構たまっています。学校公開週間にインクカートリッジを持ってきてくれる保護者が多いので、公開週間最終日にインクカートリッジの企業に発送しています。学期ごとにおよそ1000個近いカートリッジが回収されます。
 さて、各クラスから回収されたベルマークは、クラスのベルマーク係の方が学校公開週間に来た時に、ベルマークを切りそろえて、ベルマーク番号ごとに仕分けをします。PTA室に、たくさんの引き出しのついたベルマーク棚があり、会社番号別の引き出しに入れます。マヨネーズのマークは、あまりたくさん集まるので、3つの引き出しを取っています。すでに脱会したベルマークが、けっこう集まるので「このベルマークはもう終了しているので、回収していません」とPRはしているのですが、カメラフィルム、ティッシュ、焼きそば、うまみ調味料などのメーカーは、今でも集まります。
 ベルマークを番号ごとに仕分けたら、リサイクル委員が自分の担当番号のベルマークを集計します。多く集まるベルマークと少ないベルマークを組み合わせて、1人3〜4種類の会社を集計します。学校でやってもいいし、仕事されている方や小さいお子さんのいる方は、自宅に持ち帰ってやってもらいました。
 集計作業は、まず同じ点数を10枚ずつまとめていきます。うすい紙やポリ袋などのベルマークはホチキスで止めて、厚紙や小さいベルマークはセロテープに張り付けます。同じ点数で10枚ずつの束を作っていくと点数を集計する時に楽です。10枚に足りず端数が残った時は紙に張り付けて「1点×7枚」などと書いておくようにしました。集計袋の表に点数と枚数を記入して集計作業は終わりです。
 ベルマーク番号ごとの集計が終わると、財団に発送します。ベルマークチームの人達が、学校名・PTA番号など記入漏れがないか、集計をもう一度計算して確認します。「集計袋の学校名やPTA番号などを毎回記入するのが大変」との声が多かったので、昨年はスタンプを作りました。集計袋にあらかじめスタンプで押しておいたところ、「ひとつの作業がなくなっただけでも、すごく楽になった」と好評でした。
 インクカートリッジは、点数証明ハガキを他のベルマークと一緒に財団に送りますが、点数証明ハガキが学校に届くまでに2〜3週間かかるので、早めにインクカートリッジを企業に送ったほうがいいと思います。ここまでの作業を学期ごとに年3回行ないます。
 PR活動は、しつこいくらいにいろいろな事を行い、回収のお知らせをしています。5〜6月ごろは、ポスターを作って、ベルマーク缶と一緒に担任の先生に渡して、教室に張ってもらいます。保護者には「ベルマーク回収のお知らせ」を配布して周知させます。
 ベルマーク回収週間は、放送委員会の児童にお昼の放送の時「ベルマークの歌」を流して、「ベルマーク回収週間である事と国内外の子どもの援助になる事」をPRしてもらいます。「ベルマークの歌」は、以前の副会長が作曲など音楽関係の仕事をされている方で、「3匹の子豚」のメロディをアレンジして替え歌を作ったものです。
 回収週間1日目の給食の時間、ベルマークチームの人が各クラスを回って、今日からベルマークを集めている事、どこにベルマーク缶が置いてあるかをPRします。子どもたちへPRすると、ちゃんと自宅から持ってきてくれます。
 小学校の学区域にあるスーパーマーケットや郵便局、特別養護老人ホームにベルマーク回収箱を設置させて頂き、学期ごとに回収に行きます。その後、何枚回収したかの報告を兼ねた、お礼状を持ってごあいさつさせていただいています。使用済みインクカートリッジ回収も説明してあるので、毎回ためておいてくれます。また近くの病院から、社会復帰リハビリの一環でベルマークをきれいに切りそろえて、点数ごとに計算されたものを頂きます。これはPTAコーラス部有志が慰問で歌をうたいにいく交流から生まれた事です。
 このように私達給田小学校のベルマーク活動は、たくさんの方に支えられて行なわれています。4年間改築工事が行われていたため、備品を購入する事なくきました。昨年度の終わりには、「今年のベルマーク回収枚数ベスト10」を発表しました。その時に「皆さんからの小さな積み重ねが、こんな大きな数字になりました。」と私達からの感謝の気持ちを込めたメッセージが、まさにベルマ−ク運動の基本だと思います。
 これからも小さな積み重ねを大切に、ベルマーク活動を続けていきたいと思います。

(映像と音楽を使って発表)
=6月9日、東京都児童会館ホールで

6月5日(金) 埼玉・川越

埼玉県川越市立霞ヶ関北小学校
金谷 千秋さん(2008年度PTA第4学年委員長)
渋谷 由美さん(同第3学年委員長)
神山 美雪さん(同第3学年委員長)
相澤 洋子さん(同第4学年委員長)
(右から)
 川越市立霞ヶ関北小学校は、1966(昭和41)年に霞ヶ関小学校の分校として霞ヶ関北地区内に開校いたしました。1969年4月、霞ヶ関北小学校として独立しました。校舎の老朽化に伴い、2002年4月、伊勢原地区に移転し現在に至っています。児童数742名、23学級あります。周囲を住宅街に囲まれ、近くには自然豊かな御伊勢塚公園があり、全校遠足や持久走大会を行っています。教育目標は、『かしこく』『きよく』『たくましく』で、人間尊重の精神に徹し、一人一人を生かし、心豊かにたくましく生きる児童の育成を目指しています。
 また、川越西図書館、伊勢原公民館合同の複合施設になっています。その為、優鳩祭(合同文化祭)やふれあいバザーなどを通して地域の人たちとの交流が盛んに行われています。大きな特徴として、教室はオープンスペースを取り入れ、従来の1.5倍と広く、国語や算数を中心に、2〜3学級を3〜4グループに分けて少人数指導を行っています。
 そして、PTA活動も盛んに行われています。本部を中心に、第1・2年の学年委員は保健委員、第5・6年の学年委員は園芸委員、そして私たち第3・4の学年委員はベルマーク委員として活動しております。その他、バザー委員、成人教育委員、広報委員などがあります。
 さて、私たちベルマーク委員は、16人の委員から構成され活動しています。ベルマークの活動を行うにあたり、1〜6年の各クラスから学期毎(6月・11月・2月)に2人ずつ保護者の方がお手伝いの係りになり、仕分け・集計・発送の作業を行っています。
 ベルマークについて子供たちをはじめ、各ご家庭にどのようにして関心を持ってもらえるかを年間目標においてきました。4月に年間活動計画を作り、保護者の方へ回収日の案内を行っております。そして、子供一人ひとりに手作りでキャラクターが印刷してある封筒を配布し、1週間後に回収します。また、職員室や教室には、昨年度出席したベルマーク説明会でヒントをもらい、ベルマーク委員で入れやすいように口を大きくしたポストを作成し、設置しました。設置後、子供たちはノートや給食にでるドレッシングやマヨネーズのベルマークをその場で入れてくれるようになりました。常置しているので、いつでもポストに入れることが出来ます。また、近隣のスーパーや公民館、学童クラブにも置かせていただいています。各家庭から出していただいたベルマークの仕分け作業は、併設している公民館の多目的ホールをお借りして、午前中の2時間に集中して行います。
 1日目は、企業毎の仕分け作業を行います。あらかじめ、63社の参加企業がありますが、その中でも回収量の多い企業番号を透明のカップにつけ、トレーに入れて番号順にテーブルへ並べていきます。脱退、新規加入の企業があったときは、必ず番号順になるようにトレーの番号を張り替え、決して脱退したところに新規加入企業の番号を張ったりしないようにしました。委員16人と1〜3年のお手伝いの方24名の計40名で作業が始まります。委員1人+お手伝い3人の計4人が1グループになり作業を行います。
 回収してきたベルマークをテーブル数に均等分けし、仕分け作業を行います。各自1人1人にイチゴパックの中にベルマークを分配し、台紙(白が良い)の上にベルマークを企業毎に仕分けしていきます。透明カップの方へ1枚1枚直接入れることは、効率が悪くなるので、この方法を取り入れてみました。既に脱退している企業のベルマークが入っていることもあるので、そのときは、不明カゴを用意して入れてもらいます。様子を見ながら、委員長・副委員長がイチゴパックを持ち、各テーブルから回収します。回収したベルマークは、別の場所に用意されている企業番号毎の大きなビニール袋に入れていきます。この袋も、番号順に並べ長机に張り付けてあります。
 すべての仕分け作業が終了すると、点数の細かい湖池屋さんやキユーピーさん等をさらに点数毎に分けます。このときは、企業袋のほかに点数の割り振りをするためのイチゴパックが役立ちました。これらすべての作業を、約2時間で終わらせます。
 2日目の集計作業は、1日目と同人数ですが、お手伝いは4〜6年生の方にお願いしています。1日目に仕分けをした企業毎の袋に優先順位をつけます。
1. 量の多いもの
2. 点数の細かいもの
3. ベルマークのサイズが小さいもの
4. その他

 量の多いもの、点数の細かいものは多くの人数がいないと時間が掛かります。お手伝いの方達には、線の通りに切らず、周囲に余裕を持って切ってもらいます。そして、印刷などの失敗した用紙を1/4程に切り、台紙として使い、ベルマークを10枚1組として並べ、セロテープでとめます。また、小さなベルマークには、あらかじめテープカッターから一定のテープを出し、カットする前の状態で、張り付けていく方法もありました。ソーセージやマジックペンなどの袋状のものは、10枚まとめてホッチキスで止めています。委員が、これらを集計します。このとき、計算ミスがあった場合、書き直せるように必ず鉛筆で記入するようにしています。委員の集計後、委員長・副委員長が2〜3回の再確認を行っています。学期毎に問題点等を出し合い、どのようにしたらやりやすくなるかを話し合い、次回改善してやるようにしました。
 そして、これらの作業を行う前に年6〜7回、委員長・副委員長の4人で使用済インクカートリッジの発送を行っていました。今までは、職員室前の廊下に回収ボックスがありましたが、そのほかに学校公開日や授業参観など、保護者の方が出入りする体育館入り口にも回収ボックスを設置し、来校の際、入れていただくことが多くなりました。年々、使用済インクカートリジの発送量も増えています。すぐいっぱいになってしまうため、コマめに発送するようにしていました。時には、回収ボックスからはみ出てしまうこともありました。
 1967年から霞ヶ関北小学校は、ベルマーク運動に参加していますが、昨年度500万点を達成することが出来ました。また、2003年度より、ショウワノートベルマークキャンペーンに毎年入賞しています。校内はもとより、家庭・地域の皆様からのご協力により、ここまで来れた、と思います。
 子供たちの笑顔のため、また、これらの活動が、援助資金につながることを踏まえ、今後も活動を続けて行きたいと思っています。

(スライドショーを使って発表)
=6月5日、川越市市民会館やまぶき会館ホールで

6月3日(水) 千葉・柏

千葉県柏市立柏第八小学校
梅津 健志 さん(同小教頭)
染谷 美也子さん(2007年度、2008年度PTA副会長
内田 智花子さん(2008年度ベルマーク委員)
(右から)
 柏第八小学校のここ1、2年の取り組みを重点に発表します。例年1月から11月までに集まったベルマーク点数をもとに、2学期になった時点で備品購入の相談を学校としますが、07年度は違いました。
 2年前、暑い夏が過ぎた9月頃、いつものように学校に相談したところ「各教室に扇風機を設置してあげたい」とのこと。実際は、08年度から市の助成で扇風機設置が始まったのですが、これはその前の年のお話です。
 猛暑の中での学習より少しでもいい環境を子ども達に、という先生方の気持ちを受け、私達本部役員も今まで以上にベルマーク活動に力を入れようと働きかけを致しました。しかし1台17000円以上する大型扇風機を全学年分設置となると25台分、40万点以上の集票が必要となります。できる事なら一斉につけてあげたい。今思えばちょっと無謀だったようにも思えますが、目標を持って進めていく事が、この活動の原動力となる事をその後知るところとなります。
 それまで、1年間の収集量は平均約10万点ですので、その分を翌年に持ち越したとしても通常の回収状況では夏までに15万点までしか見込めず、一斉設置とすると 3年後になってしまいます。それでも、やれるだけの事をやる事に。まずはベルマーク委員会の方々に動いて頂くところから始まりました。
 本校のベルマーク委員活動は、1学期に1回、2学期に2回、3学期に1回。全児童に回収袋を配布し、回収したものをベルマーク委員や学級委員が1枚ずつ裁断し形を整え、番号別に分けて集計の作業をしていました。本校では、その作業のみと思ってベルマーク委員会を希望した方が多く、想定外の活動を喜ぶわけはありませんでした。
 でもそこは、さすが「お母さん」たち。頑張って下さいました。学校内だけでは限界がありますので、それまでは近隣センターのみに設置していた回収箱を近隣の店舗にも置いて頂けるようお願いに行って下さいました。スーパー4カ所、ホームセンター1カ所、スポーツジム1カ所と設置箇所を増やし、1カ月に1、2度、箱の中身の回収に足を運んで頂きました。本部役員も近隣の老人ホームにお願いにいきました。ベルマーク活動を行っていない近くの中学校にも回収箱を置いて頂きました。
 学校からは、扇風機設置に向けてのベルマーク回収の「協力依頼」「回収箱の設置が増えた事」またその「設置場所」についてのお手紙を父兄に配布、地域には回覧して頂きました。朝日新聞さんが「ベルマーク活動」を応援して下さっているのを知り、届けてもらうようお願いにも行きました。キヤノン、エプソンのインクカートリッジは1つが5点ですので、年賀状作成の時期に改めて呼びかけの手紙も配布しました。
 学校内では各委員会の委員長、副委員長との会議の際に、皆が一致団結して回収に力が入るよう毎回呼びかけをしました。学級委員長から他のクラス委員へ、クラス委員から各クラスの父兄へと、扇風機設置への意欲が高まるよう呼びかけてもらいました。例えば、店頭で商品を選ぶ際、同じ種類の商品ならベルマークがついているものの方を選ぶとか、どんな小さなマークも見落とさないようにと呼びかけをしながら、自分の意識も高めていったのです。子どもの目線にも着目し、各教室に委員会の方が作成した回収箱を設置してもらいました。子どもがマークに気がついた時に、すぐに箱に入れられるように。大人では見逃しがちな所にあるベルマークも子どもの輝く目で発見される事もしばしばありました。
 そんなこんなで翌年の08年度の春には、通常を上回る量のベルマークは回収されました。1年半分トータルで19万点ほどでした。ですが、先ほども申しましたが、ちょうどその08年度に市が2、3年がかりで普通教室に扇風機設置を設置する事になったため、ベルマーク預金では市の設置対象ではない「図工室」「理科室」「家庭科室」などの特別教室8教室に設置しました。
 こうして我が校の「扇風機旋風」は幕を閉じたわけですが、今もその体制は受け継がれております。設置されているスーパー等で、今でもその回収箱を見るたび、中をのぞきたくなりますしベルマーク委員会の方々の当時の努力が頭をよぎり、こみあげてくるものがあります。声かけをした事により多くの方々が動いて下さいました。子ども達に涼しい風をという一心で。地域の方々からの温かいご支援に感動の連続でした。
 正直なところ私自身、これをきっかけとして、この1点1点がどれほど大切で貴重かという事を今更ながらに認識する事ができました。そして、このベルマーク委員会こそが子ども達にじかに手を差し伸べ、還元する事のできる素晴らしくやりがいのある委員会だと思いました。多くの方々からの思いやりのいっぱい詰まった1点1点に触れ合いながら、そしてベルマーク委員会の方々が、その地道な作業をして下さる事によって初めて購入する事ができるという事、子ども達の喜ぶ顔がすぐそこにあるという事を忘れずに、皆さんもこの1年、楽しみながら大いにこの活動を満喫して頂きたいと思います。

 扇風機設置が一件落着した08年度の改善点、1年間の活動を終えての感想についてですが、校内での呼びかけ(ポスター等含めて)や地域の方々のご協力も頂く事で、ベルマークの数も増えました。うれしい半面、整理する量も増える事になりました。ベルマークの集計を行う日は、ベルマーク委員6名と各学年学級委員4名ずつ計24名の方に手伝ってもらっていますが、1回目の集計の時は9時30分から始めた作業が全て終わるのに12時を過ぎてしまい、いかに効率よく、時間短縮できるかを皆で相談しました。
 初回では、ベルマークを1枚ずつきれいに切りそろえていましたが、ベルマーク財団の方に切り方の具体例を出し細かく確認させて頂き、この位なら切りそろえなくても大丈夫という共通の基準を持ち、切る手間を大幅に省きました。仕分け作業についても、今まで使っていた仕分けトレー、小さめの豆腐パックに加えて、卵パックも使ってみました。また湖池屋のマークは点数配分が細かく、種類もたくさんあり集計しづらかったので湖池屋の分だけ集計表を作ってみました。
 昨年のベルマーク委員の活動を振り返り、コツコツ地道な作業が多かったですが ベルマーク活動を通し、子ども達へは新しい教育設備品、またその購入代金の10%が国内外のハンディをかかえて学んでいる子ども達へ寄付された事を知り、いい運動にかかわれたと思っています。

(スライドショー、プロモーションビデオを使って発表)
6月3日=柏市文化会館で

プロモーションビデオで圧倒
 6月3日に千葉県柏市民文化会館で開かれた説明会で、柏第八小学校が体験発表でオリジナルの「プロモーションビデオ」を流し、約200人の参加者から大きな拍手を浴びました。
 作ったのは「八小の広告塔」と自称する梅津健志教頭先生です。学校の児童数やスタッフの数などが黒いバックに白い文字で流れて、ビデオは始まります。「子どもたちの課題解決力を育てる。それをミッションに毎日動いている」。そして、ゆずの「栄光の架け橋」の曲に乗って、学校の授業風景や運動会、音楽会などの催しのスナップ写真が次々に浮かび、その一つ一つに「教師は授業で勝負する」「市内陸上大会で2位に」、音楽会の場面では「感動を奏でる」といったコメントが静かに流れていきます。最後はPTA活動で「子どもたちとともに挑戦する」をテーマに、その1つがベルマーク活動とし、回収箱や仕分け用の道具を写真で見せ、「全教室に扇風機を」という目標を目指してがんばった様子を紹介、「目標が努力を結実させた」で終わります。約3分程度の作品ですが、選曲のよさと、コメントも写真に合わせてユーモアがあったり、力強く訴えたりと、ついつい引き込まれてしまいます。  梅津教頭は、毎月のPTA役員会でも前月の学校の様子をプロモーションビデオにして紹介しているそうです。「口でこまごま説明するよりわかりやすいんですよ」。パソコンを使って、2時間ほどで作ったそうです。説明会が終わった後もお母さんたちに囲まれ、「素晴らしいですね」と声をかけられていました。

写真は、プロモーションビデオを披露する梅津教頭ら

6月2日(火) 神奈川・横須賀

神奈川県横須賀市立浦賀小学校
竹内 悦子さん(2008、2009年度ベルマーク委員会委員長)
木下 直美さん(2009年度副委員長)
(左から)
 浦賀小学校は1898(明治31)年に開校し、昨年11月に110周年を迎えた学校です。京浜急行の終点浦賀駅より2分という場所でありながら、海や多くの緑に囲まれ、黒船来航や、燈明堂、浦賀ドック跡地他、多くの古い歴史のある町です。
 児童数はここ最近減少しましたが、18学級で583名です。学校目標は『よく考え心ゆたかなじょうぶな子を育てる』を掲げ先生方と保護者の願いがこめられています。
 1962年6月からベルマーク運動へ参加して47年目に入りました。毎年10万点を超えるベルマークが集まり、これまでに740万点を超える成果を上げてきました。
 浦賀小学校PTAのベルマーク委員会の構成と活動を簡単に説明します。まず4月の懇談会で、1年生から6年生まで各クラス1名ずつベルマーク委員を決め、各学年で代表を決めます。月末に学級担任の先生の協力で各児童にベルマーク袋を配り、翌月初めに回収します。回収したものを布の袋にまとめて、ベルマーク委員のお子さんが家に持ち帰り、自宅で集められたベルマークを会社別の小袋に仕分けし、月1回学校に集まり、会社別に番号を付けたイチゴパックにベルマークを分けていきます。すべて分け終わったところで自分の担当する会社のベルマークを持ち帰り、枚数と点数を集計して送票日まで保管しておきます。
 9月・12月・3月の年3回、委員長と学年代表で財団へ送票します。その際、ベルマークだよりを発行しています。
 担当する会社については、負担が偏らないように配分し、くじ引きで決めています。  昨年インクカートリッジの回収箱も正面玄関に設置し、今までベルマークを集める時に持ってきてもらっていたものを、子どもの登下校の時や保護者の方が学校にいらした時にいつでも持って来られるよう工夫しました。その結果回収率もよくなりました。
 また地域の商店・金融機関・町内会・自治会にベルマークの箱を置かせてもらい、収集の協力を呼びかけています。こうした地域の方々の暖かいご協力・および各家庭での運動に対する理解と協力のおかげで、毎年大きな成果を上げることができました。
 昨年は授業で多く子どもたちに使えるようデジカメを15台購入しました。今までも、逆上がり補助機や竹馬やピアニカ、体育館用大型暖房機などを購入することが出来ました。子どもたちも大切に使っています。今後も点数をたくさん集め、子どもたちの喜ぶものに代えられるようお手伝いが出来たらよいと思います。
 昨年に引き続き委員長をやらせていただきますが、私1人では出来ないことも委員さんと相談し助けていただきながら、1年間楽しく活動をしていきたいと思います。

(スライドショーを使って発表)
=6月2日、横須賀芸術劇場4階小劇場で

5月29日(金) 東京・池袋

東京学芸大学附属大泉小学校
妻神(さいのかみ)小百合さん
    (2008年度PTA会計委員長)
池田 晶子さん  (同会計委員)
織井 展子さん  (同上)
野津 祥子さん  (同上)
(前列左から)
安藤 美賀さん  (同上)
有川 貴子さん  (同上)
橋本ゆかりさん  (同上)
(後列左から)
 東京学芸大学附属大泉小学校は練馬区東大泉にあり、最寄り駅は西武池袋線大泉学園駅で、駅から学校までは徒歩8分ほどです。通学範囲が広くほとんどの子供たちが電車やバスを利用し通学しています。児童数は5月現在645名で、1、2年生は3クラス。3年生以上は海外帰国生クラスが1クラス増えるため4クラスずつあり、合計22のクラスで構成されています。ここ大泉は古くは練馬大根、戦後はキャベツ栽培の盛んな地であり、「キャベツの碑」もあります。また、すぐ近くには本校にもゆかりのある世界的な植物学者の牧野富太郎博士の記念館である牧野記念庭園や毎年春に全校遠足で訪れる、緑多い石神井公園があり、とても環境に恵まれた場所にあります。
 本校は1938年(昭和13年)に開校し、昨年めでたく創立70周年を迎えました。学校のシンボルは菊で、学校を「菊の園」と呼び、子供たちは「菊の子」と呼ばれ、毎年一人一鉢の菊を育て、11月には「菊まつり」という創立を祝う行事が行われます。また生活団と呼ばれる縦割り集団での活動として、畑で野菜を育て、そこで収穫された野菜を使い「菊の子汁」と呼ばれるいわゆる豚汁のようなものを作りお祝いをします。上級生が下級生をいたわり、皆が助け合うことが出来る大切な伝統の一つです。
 伝統といえばこのベルマーク活動も本校で長年受け継がれてきた大切な伝統の一つです。1962年に参加して以来、今年で48年目を迎えました。2007年には累計で1300万点を突破し財団より表彰を受けました。3年前より本校は児童の募集定員を3割弱削減していますが、学校全体のベルマーク活動への意識の高さと、卒業生や遠くは海外から本校にゆかりのある方々のご協力により、毎年15万点ほどの点数を維持しています。
 本校のPTAには会計、会員、厚生、教養、校外生活、広報の6つの委員会があり、ベルマーク活動は私たち会計委員会が中心となり取り組んでいます。またベルマーク活動の他に各クラスの慶弔費等の管理等も行っています。構成メンバーは各クラスより1名ずつ選出され、委員長を含め総勢20名で構成されており、任期は1年です。
 活動は4月から始まります。まずベルマーク活動を周知する「ベルマーク通信」、回収封筒、財団から送付されたベルマーク一覧表を全児童に配布します。回収箱は各クラスの他に職員室、事務室、給食室に設置しています。回収は毎年6月から始め2月までに年間7回行います。予め1人2〜4社程度の担当会社と当番学年を決めておきます。保護者会やクラス懇親会の折に仕分け作業をお手伝い頂けるボランティアさんを20名ほどお願いしておきます。また当番学年の委員さんは仕分け作業終了後にボランティアさんをもてなすためのペットボトル等の飲み物の準備や回収袋の提出を忘れずにして頂く為に、B5用紙に手作りのPR紙を作成し、回収日1週間前に担任の先生より各家庭へ配布し協力を依頼しています。お陰で子供たちは忘れずに各クラスのベル箱へ提出してくれています。
 回収日には子供たちの委員会活動の一つである国際交流委員会の子供たちがベル箱を回収し、仕分け作業をするランチルームへ運んでおいてくれます。仕分け作業当日は、当番学年は9時集合、他学年の委員は9時半集合で作業を開始します。各クラスからベル箱が運ばれているかをチェックし、自分のクラスの全ての回収袋からマークをイチゴパックへ取り出し、回収袋のその月の欄へ「ありがとう」の印を押して、全ての作業終了後担任の先生を通じてその日の内に返却します。作業にはイチゴパック、会社ごとの紙コップを準備しそれぞれのテーブルに並べます。ここまでの作業を30分ほどで済ませ、10時よりボランティアのお母様方を交えて作業をします。ここからはひたすら会社別に仕分けて行きます。ここまで終了したら、いったん会社ごとの仕分け袋へ移し、量の多い上位3社をピックアップし、テーブルごとに会社を振り分け、担当の委員がボランティアさんへ仕上げ方の説明をし、再度作業を進めて行きます。ボランティアのお母様方も漫然と作業をするのではなく、なかなか話す機会のない方々とのおしゃべりを楽しみながら進められていきます。このように終始和気あいあいとした雰囲気での仕分け作業は、ボランティアのお母様方にとっては良い情報交換の場となっております。11時10分くらいになりましたら途中であっても作業を終了して頂き、お茶をお出しして、11時半までには解散していただきます。その後正午まで反省会及び諸連絡を行い、委員会を終了します。量が多いのでほとんど各自、家へ持ち帰り、作業をしていますが、全員が泣き言も言わずに集計日までに仕上げてきてくれます。
 各会社の点数計算は各担当者個人で間違いが無いように行い、発送は学期末に集計日を設け、その日までに各担当分の集計を整理袋にまとめ、全員で電卓をたたき計算ミスが無いようにして発送致しました。また、年度末には児童全員に感謝の意を込め回収袋に感謝状を付けて返却致しました。
 最後になりましたが、この一年伝統あるベルマーク活動に携わることが出来ましたことは私たち委員にとりましても貴重な体験で大変充実した一年でした。また家庭、子供たち、学校が一体となって活動した成果として、2008年度は約16万点を集め、今までの預金と合わせ、書画カメラ1台、マグネットスクリーン3台、合計20万円余りの備品を購入することが出来ました。これらは今後子供たちの学習発表等の場で活躍することと思います。また購入価格の10%、すなわち2万円余りがへき地校等援助資金に寄付されましたことは、まさに「子供と一緒に出来る身近なボランティア活動」として、実を結ぶことが出来、大変嬉しく思っております。私たち2008年度委員は委員としての活動は既に終了致しましたが、今後も根気よく地道にこのベルマーク活動に携わって行きたいと思っております。今後もベルマークの輪が益々広がることを願っております。

(スライドショーを使って発表)
=5月29日、みらい座いけぶくろ(旧豊島公会堂)で

5月28日(木) 東京・東陽町

東京都江東区立川南小学校
喜多 真由美さん
     (2008年度PTA学級代表部・ベルマークチーフ)
齋藤 智子 さん
     (同学級代表部・ベルマークサブチーフ)
網野 奈穂美さん
     (同学級代表部・ベルマークサブチーフ)
(右から)
 私達の川南(せんなん)小学校は、東西線東陽町とJR錦糸町の間に位置し、緑と水辺に恵まれた環境で、小名木川という川の南にある事から川南小学校と名づけられました。昔からの下町の住宅や工場が多い場所ですが、最近は大型マンション建設が進み、子育て世代が増加しています。草創116周年・創立86周年そして復興56年。草創・創立・復興という言葉にあるように、1883(明治16)年に草創され、その後2度にわたる統合・廃校という歴史をもっており、その都度地域の方々・川南小ゆかりの方々の熱い思いに支えられ再建し歩んできた学校です。
 現在、15学級・児童数475名。「進んで学びくふうする子・豊かな心をもち助け合う子・からだをきたえやりぬく子」を教育目標として掲げています。ベルマーク運動への参加は、1962年2月からで、昨年、参加46年目にして累計100万点を突破して、財団から表彰の盾を頂きました。今年度は、13万8,004点を収集し、都内約1,900校中7番目になりました。
 川南小学校PTAでは、本部と専門部に分かれ、専門部は、学級代表部・地域活動部・情報交流部の3部門に分かれています。役員は各クラスより各1名立候補で選出し、1年を通して活動をしています。6年間で児童1人につき最低1回は役員を引き受けることになっております。
 ベルマーク運動はPTAの学級代表部が担当しており、ベルマーク活動以外に防犯パトロール・本の読み聞かせ・図書修繕など、地域ボランティアの方々や保護者の方々のご協力の下活動しています。ベルマークの担当はその中から5名で、回収・集計など総ての活動を行っております。  近隣の施設や店舗・銀行・マンションの管理事務所など19カ所にベルマーク回収箱を設置し、収集にご協力頂いております。年度初めには、各町会にお手紙とベルマーク一覧表を配布して回覧板で地域の方々へベルマークの回収のご協力をお願いしております。又、同校パソコンクラブの児童にベルマークのポスターを作成してもらい、町内掲示板17カ所に掲示させて頂いております。活動していることをアピールし、少しでも興味・関心を持って頂ければご協力が得られるのではないかと、各設置場所の担当を決めて回収を行っております。また牧田副校長先生の発案で、職員室にベルマーク一覧表を掲示させて頂き、各教職員の方々へも一覧表を配布して、回収にご協力頂きました。

 私たちの学校で行っている活動を順を追って説明させて頂きます。
 初めの活動は、担当でベルマーク回収封筒作りと収集のご協力と今年度の回収月・回収方法を記載した『川南ベルの会だより』の作成です。作成終了後、ベルマーク一覧表と共に全児童に配布しています。
 ベルマークの収集は年4回(6月・9月・11月・1月)に行いました。回収期間は約10日間で、その期間内に各児童に家庭からベルマークの入った封筒を各クラスに設置してある回収ボックスに入れてもらうようにしています。期間終了後、学級代表部・部員15名で各クラス・各担当区域の回収を行います。収集したベルマークは一つにまとめて、PTAルームのロッカーに集計日まで保管します。封筒も保管して、次回のベルマーク回収月に「ありがとう」の印を押してから各児童に渡しています。
 ベルマークの集計は前期・後期の2回、今年度は7月と1月に行いました。集計作業は、学級代表部・部員だけでなく、本校のサポーター制度を利用し、前期70名・後期98名の保護者の方々のご協力の下行いました。集計日は、働いている保護者の方々も参加できるよう土曜日に設定し、朝9時〜12時頃までお手伝いして頂きます。
 学級代表部は、集計前の部会で作業の流れを話し合っておきます。当日は8時半に集合して、机・椅子・ゴミ入れの設置・企業別パック並べ・各テーブルに必要な用具並べ(セロハンテープ台・のりなど)・黒板に間違えやすいベルマーク番号・作業の流れを書いておく等、会場作りをします。
 集計場所は、隣接した2教室を利用し、サポーターの方々には受付を済ませて、各教室に分かれ、グループごとに座って頂きます。ある程度の人数が揃ったところで、全体に作業の流れを説明します。各テーブルには、学級代表部・部員が1名必ず付き、遅れてきた方やわからない方に作業の手順を説明しながら一緒に作業を行います。
 まず初めに、各テーブルの中央に均等に分けて置いてあるベルマークを企業別に仕分けしていき、企業別のパックに入れて頂きます。ほぼ仕分けが終了したところで、回収が多かった企業から各テーブルで周りを切る作業・用紙に貼る作業・点数計算の作業を行って頂きます。計算ミスがないように、必ず集計用紙を交換し、チェックし合っています。
 キユーピーなどの薄いビニールの物は最初に台紙にノリを付けて張り最後にセロハンテープで貼ると効率が良かったです。小さなベルマークもあるので、床に落としたり、張り忘れがないように気を配りながら作業を行っています。
 企業によっては、早く終わる所もあるので、終わったら次の企業・終了していない所を手伝って頂きます。12:00を目処に各室作業終了次第サポーターの方々には退出して頂きます。残りの作業の各企業の集計を集計袋に記入するのは、学級代表部で行います。総ての作業が終了後、チーフが持ち帰り、総ての点数計算をして、ベルマーク財団へ発送します。ベルマークの集計結果は、『川南ひろば』という広報誌で報告します。

 本校では、児童の学力向上を目指し、川南マナビフェストとして、読書活動に大変力を入れており、年度初めに1年間に低学年(1・2年)2種類45冊以上・中学年(3・4年)3種類35冊以上・高学年(5・6年)4種類25冊以上の読書に挑戦と目標冊数が決めらています。この活動の手助けになればと、2008年度は図書購入を目的としてベルマークを回収しました。全ベルマーク集計後の点数を基にチーフと図書担当の先生で、購入リストより購入したい本をリストアップして注文をします。届いた本は、次年度の学級代表部の図書担当でブックカバーをつけて頂いた後、図書室に納められます。
 又、キヤノン・エプソンのインクカートリッジの回収も行っています。学校の玄関脇にキヤノン・エプソンと書いた段ボール箱を設置して、児童や保護者に学校にきた際に入れて頂くようにしています。今年度は、4回発送しました。夏休み後・年明けは暑中見舞いや年賀状などでインクを使うので、回収ボックスをチェックしてまめに発送するようにしました。
 集計作業終了後に行う部会で、反省会を行い、次回の集計作業がスムーズに行くように意見を出し合って、話し合いをします。
 今回多くのベルマークを収集できたのは、46年も途切れることなく堅実に続けられ、運動の意義が理解され、浸透していること、「継続は力なり」ということを実感しています。又、前年度までは、ベルマークの封筒をベルマーク回収後に「ありがとう」の印を押して、児童に渡し各ご家庭で次回の回収月まで保管して頂いていましたが、封筒を無くされる方や回収を知らせるお手紙が、資源の無駄になるのではないか?と学級代表部内で声が上がったので、今年度から封筒もこちらで保管して、回収月に封筒を配布する事にしました。初めての試みで不安もありましたが、封筒を配布することで児童の関心も得られ、各家庭でも回収月を理解して頂けたようです。又、保護者会でベルマークの回収を呼びかけたり、封筒と一緒にベルマークの付いている商品の写真を載せた手紙を配布したりした事も良い方向へ繋がったようです。又、地域の方々が設置場所に足を運んだ際に、収集に協力して下さったり、教職員の方々が職員室のベルマーク回収にご協力頂いた結果ではないか、と思います。
 これからも、皆様のご協力・ご理解をさらに強めていただけるように、根気よく活動していきたいと思っています。

=5月28日、江東区文化センター2階ホールで

5月26日(火) 埼玉・浦和

埼玉県さいたま市立中尾小学校
水本  朋子さん
  (PTA2008年度学年委員・ベルマーク正)
塩野  春美さん(同ベルマーク副)
須貝  淳子さん(同委員長)
(上段右から)
一橋   瞳さん(同副委員長)
田中  昌子さん(同書記)
生澤  理加さん(同会計
(下段右から)
   私達の中尾小学校は、現在児童数781名、22学級で木々が多く緑に囲まれたとても良い環境にあります。学校の敷地内には子供達が中尾川と呼んでいる小川が流れ、ザリガニなどを釣って遊ぶことができます。又、田んぼもあり、5年生になると田植えをして、自分たちで刈り取って食べたりと、普通ではなかなかできないことを体験することができます。他の学年も畑でさといもを作ったり、小麦を作ったり、子供達は楽しそうに自分達で作った野菜を持ち帰って行きます。
 学校では「知・徳・体の調和のとれた心豊かな児童の育成」を目標とし、よく面倒を見て下さる先生方や、子供達の登下校を見守って下さるボランティアの方々、地域のたくさんの方々のあたたかいご協力を頂きながら、子供達はすくすくと育っています。昨年度は開校30周年を迎え、記念行事も盛大に行われました。校庭に描かれた「トンボ」と「稲穂」は子供達によって作られた人文字になっています。
 さて、我が校のベルマーク活動は、開校の年の1979年から始まり、29年目の2008年3月には500万点を突破して、ベルマーク財団から感謝状を頂きました。2009年1月の時点では、511万点のベルマークを集めました。毎年約10万点以上のベルマークを集めています。
 中尾小のPTA活動には、本部のほか、学年委員会、学習文化委員会、保健体育委員会、教育環境委員会、広報委員会の5つの委員会があります。ベルマーク運動は、この中の学年委員会が中心になって取り組んでおり、全学年の各クラス1名ずつからなる24名で構成されています。中尾小では、全家庭の皆さんに学校行事のお手伝いに参加してもらうため、新学期の始めに参加を希望する行事についてアンケートを取っています。参加していただくお手伝いには、運動会や講習会などの他に、ベルマーク回収のお手伝いがあり、どれか一つを選んでもらっています。
 ベルマークのお手伝いは、毎年6月から翌年3月の間に月1回ある回収日の中から、お手伝いしていただける月を選んでもらっています。ベルマークの回収は、年間の回収日程が決まっていることや、お手伝いいただく時間も9時30分〜11時30分の2時間くらいということで、働いている方なども参加していただきやすいのではと思います。小さなお子さんのいる方もお子さん連れで、作業に参加して頑張ってくださっています。回収ごとに、だいたい30〜50名くらいのお手伝いの方と一緒に作業をします。場所は学校の会議室をお借りしています。広い会議室で、みんなで作業ができるので、とても助かっています。
 流れとしては、毎月、回収日の2〜3日前にお知らせの手紙と、児童1人ずつのベルマーク専用封筒を、担任の先生から子供たちに配布してもらい、各家庭で集めていたベルマークを封筒に入れて、回収日に提出してもらいます。先生が集めてくださった封筒を、学年委員が各教室に回収に行きます。
 そして、作業を始めます。まず、1〜6年の各学年に分かれ、りんごパックやいちごパックを使い、ベルマークを会社別に分けます。作業の流れの書かれた用紙を参考にしながら、皆さんでにぎやかに話をしながら分けていきます。それを、あらかじめ決めてある、各会社の担当の学年に振り分けます。そこで10枚ずつの束にして、セロテープでとめます。10枚の束が出来上がった時点で、お手伝いの方には帰っていただき、学年委員で集計をします。毎月集計したものを、7月、11月、2月の年3回、学年委員の6役がチェックをしながら発送をしています。
 昨年からは、インクカートリッジの回収も始め、こちらは子供たちの下駄箱の上4カ所に専用ケースを設置して、随時回収を行っています。先生方にもご協力を頂き、たくさんのカートリッジが集まりました。また、回収日の朝には、古新聞や牛乳パックの回収も行っています。こちらも、牛乳パックは再生して子供たちが使えるファイルを作成し、新聞回収で集まったお金で花の苗を購入するなど役に立っています。
 この様に、中尾小がたくさんのベルマークを集めることができたのは、地域のスーパーダイハルや文具店の秀陽堂などに回収箱を置いて協力して頂いていることや、学校へ持ってきて下さる地域の方、そして各家庭でこつこつと集めて下さっているたまものだと思っています。また、児童1人ずつにベルマーク専用の封筒を配り、月に1度決まった日に回収をして、封筒にかわいいキャラクターのはんこを押すことなどが励みになっているのではと思います。そうして集めたベルマークの点数で、前年度は拡大コピー機を購入し、とても役に立っているとの事です。
 今年度は、6年生が県の試合で使うサッカーのユニフォームをそろえる予定になっています。子供達が新しいユニフォームを着る姿を想像すると、私達もうれしい気持ちになります。
 学年委員は毎年変わるのですが、役員をやってきて1年間が過ぎた今、ベルマークをとても身近に感じています。そしてこつこつと集めて下さっている皆さんや、はげましの手紙をいつも下さる父兄の方など、改めて感謝したいと思います。これからもベルマークをたくさん集めて、子供達や学校のために役立っていけたら良いと思っています。
 以上で私達の発表を終わらせていただきます。

(スライドショーを使って発表)
=5月26日、さいたま市民会館うらわ「ホール」で

協賛会社6社も参加
 26日(火)さいたま市浦和区の「さいたま市民会館うらわ」で開かれた説明会には、協賛会社からは、寺西化学(ベルマーク番号2)、ファミリーマート(同23)、日清食品(同35)、住商フルーツ(同70)、セメダイン(同84)、イーイーアイ(同98)の6社が見え、参加者にパンフレットや試供品などを配りました=写真。説明会には、PTAの方を中心に74校、382人が参加したこともあり、広いロビーには列が出来、熱気がいっぱい。子供さん連れも目立った参加者は「こんなに貰えるの?」「おいしそう、うれしいわ」などと話していました。協賛会社の方は、舞台上でもベルマークのついた製品の紹介を兼ねたあいさつもしました。会場にはベルマーク運動を支援する朝日新聞販売店ASAの方も来られ、資料を配っていました。

5月25日(月) 神奈川・横浜【2】

神奈川県横浜市立中和田小学校
亀山 かおるさん(2008年度PTA副会長)
上村 絹代 さん( 同 )
松岡 智子 さん(2008年度PTA書記)
(左から)
   再来年、開校120周年を迎える中和田小学校は、泉区で児童数が一番多い学校です。学校周辺の最寄り駅には、水辺や木々があり緑豊かな環境です。
 本校の校庭には、創立100周年の時に「喜び」「大空に夢いっぱい」ということを表した「はばたきの塔」が建てられました。この「はばたきの塔」には「躍動的な子」「仲の良い子」「平和を大事にする子」――このような子になってほしいという願いが込められています。このはばたきの塔が学校に一層豊かな雰囲気をもたらすとともに、子どもたちにも地域の方々にも親しまれています。
 本校PTAには学年学級委員会、広報委員会、保健厚生委員会、校外指導委員会などがあります。ベルマーク運動は学年学級委員会が中心となって取り組んでおり、クラスから1人ずつ選出された学年学級委員30人で構成されています。学年学級委員会の仕事はベルマークの収集、発送や各学年による懇談会の企画、開催等があります。ベルマーク活動には1983(昭和58年)に参加し、今年で26年目となり、毎年14万点ぐらいは集まっています。
 ベルマーク収集に関しては、毎年初めに「学年学級だより」を発行しています。これにマークの切りそろえ方やベルマーク運動の意義、目的などを載せて、活動の盛り上げを図っています。こうしたPRのおかげか、各家庭で、親子で意識しながら収集しており、本校では多くの点数が集まっています。
 私たちの活動ですが、ベルマーク収集日は毎月5日締め切りです。その10日前、つまり月末の25日前後に、担任の先生から子供たちにベルマーク袋を配っていただきます。家庭で集めたマークは、子どもを通してクラスごとに集められ、各クラスの学年学級委員に渡るようになっています。各委員は家庭でクラス分を会社別に分け、次の常任委員会の時に持っていきます。回収した袋には必ず「ありがとう」の印を押して子供に返すようにしています。また、数年前から近くのスーパーに回収箱を設置したり、町内会でもベルマークの収集をよびかけていただくなどしたりして、地域の方々にもベルマーク活動のご理解、ご協力をして頂いています。

 仕分けの方法は、紙コップや封筒に会社の番号を書き、分けていきます。また、持ち運びしやすいようにそれぞれで工夫して行っています。集めて会社別に仕分けしたベルマークを毎月1回の作業日に持ち寄ります。整理には、まず会社番号のついた大きめのイチゴパックにそれぞれで入れていきます。次に点数を数えますが、数えにくい物や数量の多いものもあるので不公平にならないように気を配ります。自分で数えていたものが早く終わった場合は、終わっていないものを皆で手分けして数えていきます。
 点数を計算するときは、ガムなどの小さいもの、マヨネーズなどの薄いビニールのマークは数えにくいので、間違いがないように気をつけています。また食品関係で水分や汚れが残っている"砂糖"や"スナック菓子"などのマークは仕分けする際に食品のにおいも手に付き、くっついてしまいがちなので、ティッシュなどでふき取ってもらうようにお願いしています。一度作業を経験すれば、2度目からは意外とスムーズに進み、時間内に終わらないということはありませんでした。
 点数は、毎月表に記録しています。発送は、年一回です。特に決まりはありませんが、その年の集まり具合によっては不定期に2〜3回発送する年もあります。
 中和田小学校では平成20年度には、時間を意識した生活を送れるように「電波時計」を子どもたちがよく利用する水飲み場や正面玄関などに17機設置しました。数年前には一輪車やフラフープ、竹馬など子どもたちが直接使えるものを購入しました。また、大きなものを買う時には繰越をして以前は和太鼓を購入したこともあります。これらの購入品はすべて子供たちのために還元できるものをと考えています。今後も「学年学級だより」などで呼びかけて、各家庭や地域の方々にも協力をしていただきながらコツコツとではありますが、この活動を続けていこうと思っています。
 なお、今年3月に1回しかマークを送っていませんので、平成21年度の記録になってしまうらしいのですが、実際に平成20年度に集まったベルマーク集計結果は16万0343点で、全国では69位、神奈川県内で3位に相当するという報告を頂きました。この結果は活動の励みになります。より一層活発な活動の輪が広がっていくことを願っています。

(スライドショーを使って発表)
=5月25日、横浜市教育会館4階ホールで

5月22日(金) 東京・立川

東京・府中白糸台幼稚園
小林 佑季さん(2008年度母の会ベルマーク委員長)
佐藤 典子さん(同母の会会長)
田中 実恵さん(同母の会書記)
平田 嘉之さん(同幼稚園長)
(左から)
   今年42周年を迎える府中白糸台幼稚園は、農地の多く残る、自然豊かな住宅街にあります。園のすぐ北側には京王線が走っており、味の素スタジアムから一駅のところにあります。年少組から年長組まで15クラスあり、満3歳児保育、未就園児サークルを含め、現在500名近くの園児が通う、都内でも有数の大規模な幼稚園です。
 1968年の創立直後から母の会が設立され、クラス委員会、卒対委員会、バザー委員会、ベルマーク委員会や、親子で交通安全について学ぶぞうさんクラブがあり、園児たちのためにさまざまな活動を行っています。ベルマーク運動はベルマーク委員会が中心に取り組んでおり、母の会本部のベルマーク委員長・副委員長と、全クラスから選出されたベルマーク委員で構成されています。昨年度は22人で活動しました。ベルマーク委員会の活動は、4月の母の会総会後から始まります。年間の委員会回数が5回、そのうち、集計作業が4回、ベルマーク回収は、年間7回行っています。当園のベルマーク運動への参加は1969年からで、2006年度には累計200万点を突破し財団から感謝状をいただきました。
 2007年度からは、近隣のスーパー、さくらコマース車返店・丸正武蔵野台駅前店の両店舗に、委員会手作りのベルマーク回収箱を設置させていただいています。両店のご協力の成果もあり、昨年度バナージュバナナの住商フルーツ株式会社がおこなった、「ベルマークを集めよう!キャンペーン」で、見事東京都第1位となり、同社から賞状・賞金をいただきました。また景品として、バナージュバナナを5箱贈呈される予定です。
 当委員会ではエプソン、キヤノンのインクカートリッジ・トナーカートリッジの回収も行っています。回収箱を幼稚園の事務所カウンター下に置かせていただいており、幼稚園のバスでも回収をしています。インクカートリッジのリサイクルは資源の保全や環境を守っていくことに役立つので、今後も、収集に力を入れていこうと思っています。
 ベルマーク収集に当たっては、年度の初めに「ベルちゃん袋」、「ベルマーク運動へのご協力のお手紙」、財団発行の「ベルマーク一覧表」を各家庭に配布しています。「ベルちゃん袋」には園児たちが好きなキャラクターのイラストと、クラス・氏名のスタンプが押してあります。昨年度はドラえもんのイラストを使用しました。このベルちゃん袋に自宅で集めたベルマークを入れて、回収日に園へ持参します。
 回収日前日に「ベルマーク回収のお知らせ」を各ご家庭に配布します。3日間の回収期間中に、園児が担任の先生に「ベルちゃん袋」を渡します。回収されたベルマークは、担任の先生が各クラスのベルマーク委員に渡します。近隣のスーパー2店舗に設置している回収箱のベルマークは、回収担当の委員が、随時回収しています。店舗から回収したベルマークは母の会室で保管し、委員会前に各担当委員へ渡します。
 受け取ったベルマークは自宅で、大きいものは切りそろえ、協賛企業別・点数別に仕分け作業をします。そのため、企業別に入れられる「仕分け袋」と、キューピーなどの点数種類が多い企業用に点数別に入れられる「小分け袋」を用意しています。仕分けしたベルマークは委員会開催まで自宅で保管します。
 委員会当日は、集計作業をしやすいように、企業番号別に用意したイチゴパックをテーブルに並べ、委員が仕分けしたベルマークをイチゴパックに入れていきます。すべてのベルマークをイチゴパックに入れ終わったら、各委員が担当する企業番号のベルマークを「ベルマーク貼り付け用紙」に10枚ずつ貼り付けます。この用紙に企業番号ごと・点数種類ごとに分けたベルマークを貼ることにより、集計作業の簡素化や計算ミスを防ぐという大きな利点があります。貼り付け作業が終わったら、各企業の「整理袋」に入れ、合計点を記入してセロテープで封をします。整理袋に記入した合計点は、「ベルマーク送り状」にすべて記入し、郵便事故をさけるため、整理袋とカートリッジ点数証明書はゆうパック、ベルマーク送り状は郵送にてベルマーク財団へ送ります。以上が委員会での収集・整理作業になります。この作業は年間4回行っています。
 当委員会では、各学期に1回、「ベルちゃん通信」を発行しています。これにはベルマーク運動説明会の報告や、新規参入・脱退企業のお知らせ・企業別回収ランキングを写真入りで載せたり、年間集計点数と購入品の報告などを掲載して、ベルマーク活動に関心を持っていただく工夫をしています。こうしたPRの効果もあり、毎年平均8万点集まるようになりました。昨年度は目標の8万点を大きく超え、約9万3千点集まり、教室用の本棚・   黒板消しクリーナー・分別ごみ箱を購入する予定です。過去の購入品としては、運動会用のテント・ラジカセ・ボール・携帯用拡声器・掃除機などがあります。
 府中白糸台幼稚園ベルマーク委員会では、これからもベルマーク運動を通してのボランティア活動や地域の方々とのつながり、また活動を通しての「人と人とのつながりの大切さ」を園児たちに伝えながら、根気強く活動を続けていきたいと思います。

(スライドショーを使って発表)
=5月22日、立川市市民会館3階小ホールで

5月21日(木) 神奈川・川崎

神奈川県川崎市立井田小学校
大島 理恵 さん(2008年度6学年学級委員長)
池田 明子 さん(同 5学年学級委員長)
水上 時子 さん(同 2学年学級委員長)
曽根 美佳 さん(同 1学年学級委員長)
角田 ひろみさん(同 3学年学級委員長)
(左から)
   井田小学校は、東急東横線元住吉駅から繋がる『ブレーメン通り』という大きな商店街の近くにあり、尻手黒川線沿線に建つ、町中の小学校です。 しかし学校の周りには、井田山の『健康の森』、『日吉台公園』といった、たくさんの自然があり、四季を感じられる環境にも恵まれた小学校です。
 平成18年に50周年を迎えましたが、校舎は平成9年に建て替えられた、きれいな学校です。50周年記念の年に、校舎の屋上にソーラーパネルを設置しました。現在も子供たちで、アルミ缶を回収をし、収益金でソーラーパネルを一枚ずつ増やしていく活動をしています。また、最近は、ペットボトルのキャップを集めて、『海外の子供たちにワクチンを届けよう!!』という活動もしています。
 井田小は、1962年(昭和37年)からベルマーク運動に参加し、今年で47年になります。今年の1月には、400万点を超え、財団より感謝状をいただきました。
 井田小のPTAには『成人教育委員会』『広報委員会』『環境安全委員会』、それに『学年学級委員会』があり、それぞれの分野で活発に活動しています。
 ベルマークの活動は、年3回、学年学級委員が中心となって行っています。毎年、年度初めに募集する「ベルマークサポーター」というボランティアの方々とともに、2学年ずつが担当となり、集計作業を行います。
 小さいお子さんがいたり、仕事をされていて委員会活動に参加出来ない方も、年1回の活動だったら・・・と、お手伝いに来て下さり、毎回50〜60人の参加があります。
 回収方法は、いつでもベルマークが提出できるようにと、回収箱を各教室、職員室に設置し、地域の集合住宅へも協力を依頼し、設置させていただいております。
 そして、作業の2週間ほど前に『ベルマーク強化週間』と銘打って、ベルマーク回収を強調した手紙を、新しい情報や担当学年のお知らせとともに発行します。同時に、先生方からも子供たちへの呼びかけをお願いしています。
 井田小では、ソーラーパネルの利用など「エコ」について力を入れていますので、子供たちは、ベルマークもエコの一つと捉え、各学年、クラスで競争しあうようにベルマークを集めます。
 毎回、回収作業時にインクカートリッジ以外のベルマークの重さをクラスごとに量り、作業終了後に、集計結果と共に、全学年クラスの結果をお知らせするお手紙を発行しています。
 ベルマークは重さではなく、もちろん点数が重要なんですが・・・、実際、この手紙が、先生にかなりの影響を与えているというのも事実で、今度は学校一番になるぞ〜!!なんていう先生方の密かな戦いになっていたりもするのです。
 実際の作業方法ですが、担当の学年学級委員は、集計作業の前日に回収箱から集まったベルマークを回収し、設置場所ごとに重さを量ります。そして、翌日の集計当日は、特別活動室を借りて、ベルマークサポーターの方々と、一つのテーブルに8〜10人位のグループを作り、ランダムに配られたベルマークを、まず協賛会社別に分けます。
 活動室の真ん中に設置したテーブルの上に並べた会社名と番号を記入した箱に入れます。
 その後、会社ごとに、点数別に分けます。さらに点数別に分けたものを計算しやすいように、点数ごとに10枚ずつの束にします。最後に、それぞれを数えて袋に記載して入れていきます。
 作業中は、同じテーブルで、声を掛け合いながら、和気あいあいと違った学年の方々が楽しそうに作業を行っています。ここまでが、サポーターの方々の作業となります。大体2時間から2時間半の作業になります。
 その後、学年学級委員で送付する表への記載、合計点数の計算、財団への送付を行います。
 特に、点数の合計計算は、間違いがないように、しっかりチェックします。
1人が点数を読み上げ、10名程で、電卓を使って計算していますが、途中で何人かが脱落し・・・、最後の最後に点数が合うと、皆で大喜びしています。
 以上が回収・集計作業の流れです。
 毎回、カートリッジも含め、3〜4万点のベルマークが集まります。
 何を購入するかは、子供たちの意見も聞いて、各種委員長が集まる運営委員会で検討します。これまでに集めた点数では様々なものを購入しました。
 最近では、扇風機、ソーラー電波時計台、サッカーゴールを購入しました。
 各教室に扇風機が設置される前に、子ども達の強い要望で特別室につけました。校舎の外には、グランド側の時計一つしかなかったので、時計を平成14年度に購入し、正門から入ってすぐの所に設置しました。時間を見るのにとても役立っています。サッカーゴールは、軽量で組み立て式なので、子ども達自信でグラウンドまで運搬し、授業・クラブ活動で使われています。
 今後は、一輪車用のヘルメットを購入し、授業でも使用できるようにしていこうと検討中です。
 ベルマークの作業は、地道な作業ですが、今後も子供たちが、より良い環境で、学校生活が送れるように、少しでも力になれればと思い、地域の方々、先生、保護者の皆様の協力を得ながら、活動を続けて行きたいと思います。

(スライドショー、整理道具などを使って発表)
=5月21日 川崎市産業振興会館ホールで

5月20日(水) 千葉

千葉県八街市立実住小学校
金子 郁子さん(2008年度5年学年理事)
磯部多恵子さん(同)
和泉美代子さん(同)
安川 裕樹さん(同小教頭)
(左から)
 実住(みすみ)小学校は、八街市のほぼ中央に位置し、JR八街駅前の商業地域とそれを取り囲む新興住宅地域並びに農業地域を学区としている大きな規模の小学校です。創立は明治25年(1892年)にさかのぼり、117年目を迎えます。2009年度の新入生は141名で、全校の児童数は912名となりました。家庭数は752世帯です。特別支援学級も含め、34学級あります。1995年前後には1300人を上回る児童数で全学年6学級という規模でしたが、少子化の影響を受けて2007年度からは1000人を割るようになりました。
 わが校のPTA活動は学年ごとに役割を分担しており、5年の役員は厚生部として児童福祉を目的にベルマークの収集整理やバザー企画運営、会員相互の親睦を図る行事の企画運営を行います。昨年度からは、学校支援地域本部事業「育て!実住っ子応援プロジェクト」がスタートしました。PTA役員に限らず、地域コーディネーターの方の采配で、学習支援や学校環境整備等のボランティアが積極的に活動できるようになってきました。
 ベルマーク運動の活動内容について説明します。毎月2回、ベルマーク収集日を設定し、子供たちが各家庭で集めたベルマークを専用袋に入れて持ってきてくれます。ベルマーク袋はリサイクル用の封筒を活用して、高学年の委員会活動で作製します。昨年度はベルマーク委員会の子供たちが取り組みましたが、今年度はエコ委員会が結成され、ベルマークや資源回収にかかわる活動をしています。したがって、エコ委員会でベルマーク袋を作製してくれました。
 各学級で集められたベルマークは、役員が集合する期日に各学級備え付けのベルマーク収集箱に入れられて廊下に置かれるので、私たちが回収します。回収したベルマークはPTA役員会議室で整理し、オリジナルの分別ケースを使って仕分け後、点数計算を行いします。切り取り作業では、小さなもの、薄いものは扱いが難しく、苦労することもあります。作業をしながら、和気あいあいと子育て談義などに花が咲き、つい盛り上がって大声で笑おうものなら、目の前の小さく薄いベルマークの破片は、ものの見事に飛び散ってしまいます。その様子にまた笑いが巻き起こります。そんな楽しい活動が展開されています。昨今、昼間働いている方が増えていて、こうしたPTA活動に参加が難しくなっています。
 私たちの学年は、少しでも多くの方に参加していただきたいとの思いから、ベルマークの作業日を決め、午前と午後の数時間、どちらでもいいという方針で行ってきました。そのお陰で昨年はたくさんの方に参加していただきました。また、その日のうちに仕分けできなかった分に関しては、「協力委員」の方にも宿題という形で家で作業して、後日届けていただきました。
 本校におけるベルマーク運動は長年にわたって取り組まれてきており、その功績に対して、2006年8月には700万点達成の表彰状もいただいております。ただ、中にはご理解やご協力をいただけないご家庭もあり、そういった皆さんへの広報も工夫していかねばならないと考えています。さまざまな事情で学校に足を運んでPTA活動に参加、協力できないという保護者でも、ベルマーク運動は自宅で取り組める運動です。ベルマーク運動を通してPTA活動に参加し、協力しているという意識を育てることも意義深いものではないでしょうか。
 2008年度の購入品は、各教室で使用するCDラジカセとストップウオッチ、プロジェクター、陶芸用ろくろです。保護者の皆さんのお陰でたくさんのものを購入することが出来ました。これからも家庭と子供たち、学校、地域と手を取り合ってベルマーク運動を続けて行きたいと思います。この体験発表が皆様の活動の一助となれば幸いです。

(スライドショーを使って発表)
=5月20日、千葉市の千葉県教育会館大ホールで

5月19日(火) 東京・大井町

東京都大田区立中萩中小学校
久保孝美さん(2008年度学年委員会委員長)
松木利枝さん(同副委員長)
(右から)
 中萩中小学校は1971(昭和46)年に創立され、今年で38年目を迎えます。児童数は562人、18学級あり、近隣でも2番目に大きい小学校になりました。
 学区域には活気あふれる商店街があり、そこから通っている児童もたくさんいます。また、大きなマンションも増え、児童数も年々増えています。多摩川も近くに流れとても住みやすい地域柄、今の児童のお父さん、お母さんたちが中萩中小学校の卒業生だという家族もたくさんいらっしゃいます。そのせいか、中萩中小学校のPTA活動はとても活発に行われ、PTA行事にも多くの保護者が参加してくださっています。
 ベルマーク運動は16年前から行われています。2007年度は9万点台だった点数が、2008年度は12万8730という点数になりました。その結果、2008年度は100万点を超えて感謝状を財団さんから頂くこともできましたし、東京都で年間11位という結果を収めることができました。多くの方の協力でこのような結果を出すことができましたが、どのように皆さんが協力して、ベルマーク活動に参加してくださっているのか、少しお伝えしたいと思います。

ベルマーク活動の取り組み方
 ベルマーク活動は、7月、11月、2月の年3回、学年委員会によって行われています。学年委員は各クラス1名で、全部で18人ですが、その他、学年委員サポートという方たちがいます。前年度は81名の保護者の皆さんが学年委員のサポートとして、ベルマークの回収、集計作業に参加してくださいました。
 まず、第1回目の回収作業の前に、ベルマークの封筒を作り、協賛会社の一覧の手紙と一緒に児童や担任の先生に配ります。給食室にもベルマークの封筒をお渡しします。 さらに、ベルマークの回収、集計の日程が決まったことを手紙で各家庭にお知らせし、学年委員サポートの皆さんには、お手伝いに来ていただけるよう、一人ひとりにお知らせします。
 また、学校の目の前にとても大きなホームセンターがありますので、そちらのインクカートリッジを回収させていただくようにもしています。

改善してみたところ
 去年、ベルマーク発表会を見て、中萩中小学校でも何か新しいことができないかと考えてみました。中萩中小学校には、主事さんが作ってくださった立派なベルマークの回収箱があります。いつもは1階のトイレの前という目立たない場所に置かれているため、そこにベルマークを入れるということを知らない児童がたくさんいました。PTA会長の提案で、クラスにあったベルマーク回収箱をなくし、主事さんが作った回収箱をメインで使うようにしてみました。回収日当日は、児童の登校時間に合わせ、回収箱を玄関先に出し、回収箱に入れてもらったり、直接受け取ったりしました。インクカートリッジも回収箱を用意し、そこに入れてもらうようにしました。朝、子どもたちの元気な挨拶を聞きながら、ベルマークの封筒を受け取ることは、いろんな子どもたちと触れ合うことができ、とても楽しい時間でした。
 また、ベルマークの回収、集計の手紙も保護者の目に留まりやすい手紙にしてみました。「ベルマークの回収・集計のお知らせ」というタイトルの手紙から「みんなでベルマークを集めよう!数えよう!」という手紙にしてみました。どなたでも参加できること、お子さんを連れてきても一緒に作業ができることを強調しました。やらなければいけない作業という雰囲気より、みんなで楽しくやろう!というイメージを出せたらいいなと思いました。
 作業日は2日に分けて行い、サポートさんの負担も減らすようにしました。学年委員だけでなく、サポートの皆さんも小さなお子さんがいたり、お仕事を持っておられる方もたくさんいます。また、地域柄、ご商売をされている方も多く、平日なら来れるけれど、土曜日は無理という意見を聞き、回収日を金曜日の放課後、集計日を土曜日の午前にしました。
 回収日は今までは、各クラスに置かれているベルマークの箱から封筒を集めてくるだけという作業のようでしたが、朝いっぺんに回収作業が終わっているため、金曜日の放課後の1時間から1時間半ほどで、あっという間に協賛会社別に分けるという作業が終了します。次の土曜日には平日は来れないけれど、土曜日なら大丈夫というサポートさんが、小さなお子さんを連れて集まってくれます。前の日に協賛会社別に分けたベルマークを今度はみんなで集計します。子どもたちも楽しく手伝ってくれます。土曜日は集計作業だけなので、この作業も1時間から1時間半で終わり、お茶を飲みながら楽しくできるようになりました。
 2日とも学校の図書室をお借りし、広い部屋でのびのびと作業ができたのも、作業時間の短縮、負担を減らすことにつながりました。
 それから、ベルマーク便りを出すということも始めました。去年の発表を聞き、手書きのベルマーク便りがかなり大きな反響を呼ぶということがわかり、早速作成しました。お手伝いしてくださった方への感謝、どれくらい集まったか、ベルマークでどんなことができるのかを手書きのお手紙でお知らせしました。

結 果
 このようなことを行った結果、ベルマークを集めようという意識が、保護者の皆さんもとても高まったようでした。また、回収や集計作業も子どもたちと一緒に楽しくできる作業だということがわかり、作業に参加してくださる方もとても増えました。また、短い時間でも手伝えることが分かり、お仕事を持ち、忙しい時間を割いてきてくださった保護者の皆さんの協力が得られたことにはとても感謝しています。
 手書きのベルマーク便りも大きな反響がありました。手書きのお手紙は、他の手紙よりも目を引くものになりました。「読みやすくていいお手紙ですね。」という感想も聞くことができましたし、いろいろ質問してくる保護者も増えました。ベルマークに対する意識が高まったことはとてもうれしかったです。
 今までベルマークが何のために集められているのか、何ができるのか知らない方がほとんどのようでしたが。1点が1円になるということ、貯まったベルマークで買い物ができること、インクカートリッジもベルマークとして数えられることを目立った仕方でお知らせすることができました。
 また、ベルマークで何を買ったかを知らない保護者が多いようでしたが、ベルマーク便りで今、学校にある点数で何が買えるのかお知らせしたり、自分たちの集めたベルマークが子どもたちのために使われていることを知らせることができたのも、点数UPにつながったと思います。

今後の取り組み
 今年度から、学区内にある商店街からの協力も得られることになりました。商店街近隣に住む、子育てを終えた年配の方の中には、ベルマークを今も大事に集めてくださっている方がいらっしゃるとのことで、年配の方たちもボランティア活動に参加できるという喜びを味わっていただけると思い、先日、商店街の施設をお借りし、ベルマーク講習会を開きました。まだ、始まったばかりの取り組みですが、盛り上げていけたらいいなと思っています。
 ここ数年で、ベルマーク活動の意味がかなり浸透してきたような気がしています。さらに、この活動が、自分や地域の子どもたちだけだなく、へき地や海外でも役立っているということをみなさんに知っていただけるようにして、さらに盛り上げて楽しく活動していけたらと思っています。

(スライドショーを使って発表)
=5月19日、きゅりあん(品川区立総合区民会館)小ホールで

5月18日(月) 埼玉・越谷

埼玉県草加市立八幡小学校
後藤 美恵子さん(2008年度PTA副会長)
押野 道子 さん(2008年度PTA本部会計)
田川  功 さん(2008年度PTA会長)
竹野 葉子 さん(2008年度PTA本部会計)
(右から)
 今年度で創立37周年を迎える八幡小学校は、草加市の北東部に位置しています。最寄り駅の東武伊勢崎線松原団地駅から東へ向かい旧日光街道、綾瀬川を越えて、約2キロメートルほど行った住宅地にあります。児童数は916名、市内3番目の大規模校です。
 八幡小学校PTAは、学年学級活動委員会、総合活動委員会、地区委員会、やはた祭実行委員会の4つの委員会と運動会駐輪場係、持久走係、講演会係、カーテン洗い係、エプロン補修係、草取り係、夏パトロール係、そしてベルマーク係の8つの係で活動しています。
 ベルマーク活動への取り組みは1984年から25年になり、累計ポイントは2,450,596点になりました。毎回の収集点数は約3万点、年間合計10万点ほどになっています。本校では、特にキャンペーンのようなものや地域に協力をお願いはしていませんが、児童数が900名を超える大きな学校なので、お陰様でPTAの方々に多くの協力を得られ、たくさんのベルマークが集まります。
 ベルマーク収集作業は、6月、10月、2月の年3回行っています。4月のクラス懇談会で各クラス3名のベルマーク係を選出し、いずれかの回で作業をしていただきます。その作業のとりまとめをしているのが、私たちPTA本部の会計です。
 本校のベルマーク収集、集計方法ですが、まず年3回の収集日を、本部会計が学校に確認を取りながら決定します。決定した後、全会員向けに「ベルマーク収集のお知らせ」と1年間使用していただくベルマーク回収用封筒を配布します。また係の方にも各収集日を割り振りし、お便りでお知らせします。学級数は26前後ですので、1回の集計作業に当たる人数は本部を含めて30名ほどになります。そして年3回の収集日に合わせて、各家庭で集めていただいたベルマークを、教室ごとに設置してあるペットボトルを再利用したケースに集めてもらいます。もちろん収集日以外でも持ってきていただいて結構です。
 収集日の朝、ベルマーク収集の日という校内放送をしてもらい、子供たちが各クラスで集めたたくさんのベルマークを会議室に持ってきてくれるので、それを係の方々に集計していただきます。時間は、9時から始めて、だいたい12時頃には終わるように頑張って、仕分け、集計をしてもらいます。
 前もって本部担当が、仕分け用のケース(白、黄、赤の3個)、はさみ、セロテープ、ホッチキス、鉛筆、計算機等必要なものを置いたテーブルを3グループ分準備しておきます。仕分け用のケースは、近くのスーパーから譲っていただいたカップ麺用のプラスチックケース(卵パックの大型みたいなもの=写真)で、会社ごとの番号を書いた色分けしたシールを貼り、仕分け作業がスムーズに進むように工夫しています。毎回、数の多い会社は別に容器をつくっています。まず係の方に3つのテーブルに分かれていただき、仕分け用のケースにそれぞれ会社番号別に分けてもらいます。
 第二段階として、すべての仕分けが終わったら、各テーブルのケースを色ごとに組み替えます。(それぞれのテーブルが白、黄、赤のグループに変わります)
 担当の番号を、点数ごとに10枚ずつ、セロテープやホッチキスで束ねて集計していただきます。最後に会社ごとの合計点数を計算して、指定の封筒に入れていただきます。以上が係の方々にしていただく作業で、その後本部担当で、全体の集計をして提出書類を作成し、ベルマークを郵送して終了です。
 最後に、貯まった点数で購入するものを、学校側と話し合い選んでおります。最近の購入物としては、バランスボール、電動鉛筆削り、逆上がり補助器などで、子供たちに役立つものを選んでおり、みんなに喜ばれています。
 ベルマークの集計作業は地味な活動ではありますが、今後も引き続きPTAの皆様と協力して、たくさんのベルマークを集め、子供たちに役立つものを提供していけたらと思います。

(スライドショーで発表)
=5月18日、サンシティ越谷小ホールで

5月15日(金) 千葉・船橋

千葉県市川市立鬼高小学校
宮本 好美さん(PTA2008年度ベルマーク委員長)
 私たちの学校、鬼高小学校は今年で開校53周年を迎えた歴史ある小学校です。昔、この地域は「鬼越村」「高石神村」の飛地が入り乱れていたため、明治44年から大正8年にかけて耕地整理を行いましが、うまく区分が出来ませんでした。そこで鬼越に「鬼」と高石神の「高」を取り、総武線以南の地域を一括して「鬼高」と名づけたそうです。
 児童数1003名、31学級と、市内でも児童数の多い学校の1つです。学校スローガンとして「花いっぱい、歌いっぱい、読書いっぱい、スポーツいっぱい」と掲げ、元気いっぱいに通っています。特にスポーツが盛んで、昨年度は市内水泳大会では総合1位、陸上大会では総合2位などの成績をおさめています。
 PTA活動には、事業委員会として、広報委員会、登校指導委員会、下校時パトロール委員会、会計委員会、環境委員会、ベルマーク委員会、わんぱく・行事委員会、家庭教育学級があります。活動のひとつとして、保護者全員で、登校時の安全指導や下校時の見回りを行っています。自分の子どもは、自分達で守る、という意識が、鬼高小の保護者に強いのです。また、こども達のためにベルマークを集めようという呼びかけにも、素直に反応し、協力してくれています。PTA活動の一環として、本校はベルマーク活動に1964年(昭和39年)から参加し、今年で45年目になります。
 ベルマーク委員会は各クラス2名、計62名います。会議室の関係上、Aグループ、Bグループと二班に分かれ作業を行います。活動回数は年に6回、会議室に集まり、集計作業を行います。学級数が多いので、各学年(5〜6名)で1つのメーカーを集計します。1回の作業時間は2時間半くらいです。学期ごとにまとめ、ベルマーク財団へ送付し、毎年子ども達の学級設備品を購入しています。昨年度は、一輪車を8台 ドッジボール36個 ティーバットセットを2セット購入しました。6年生の子ども達が使えるように2学期には商品を決め、注文しています。過去には、バランスボールを21個購入し、2007年度後期のお買い物ガイドの表紙にもなりました。その他にも、竹馬や縄跳びの2重とびがうまく出来るようになるジャンピングマットや5,6年生が家庭科で使うミシンや4年生が天体観測で使う天体望遠鏡なども購入したことがあります。
 昨年度はたくさんのベルマークを集めるために、いくつかの改善及び新たな取り組みをを行いましたのでご紹介します。
  工夫1 ベルマーク便りの改善
 ベルマーク便りとはベルマークの集計日や集計点数を報告することを主にしたお手紙で、全家庭数に配布します。まず、子ども達の委員会の前日までにベルマーク便りの配布を行いました。これは5、6年生の委員会活動の中でメーカーの仕分け作業を行ってもらうことで、すぐに集計業務に取り掛かれるようになりました。やはりメーカー別に振り分ける作業が大変なのでとても助かりました。
 もう1つは、オリジナルのキャラクター「ベルマーカーくん」を作成しました。学校から持ち帰る印刷物が毎日あり、文字ばかりだと、あまり読んでもらえないのではないか、と思ったのでイラストを使うことにしました。こどもの目に止まりやすくなり、興味を持ってもらえるようになりました。また、今までは文字や表でのお知らせでしたが、このように、枚数ランキングや点数ランキングを作ったり、種類別にまとめ、「こんなところにベルマーク!キッチン編」や「学校編」「冷蔵庫編」などに分け、身近にベルマークがあるんだとわかりやすく紹介しました。もちろん、次回の集計日も忘れずに載せます。
  工夫2 ベルマーク回収箱をわかりやすくしました
 いままでは透明のビンやキャラクターのついた缶を使っており、中には、ふたが壊れてしまっているものもありました。そこで、全クラス統一した回収箱を用意し、空き箱にベルマーク財団から送られてくるポスターを張りました。みんなでふたの開け閉めを繰り返すとすぐ壊れてしまうと思ったので貯金箱のように穴を作り、上から入れられるようにしました。子どもたちもベルマークの箱!と一目で分かり低学年のおこさんでも簡単に探せ、 入れられるようになりました。また、集計時にお母さん達もこの箱を見ながら作業が出来るので、脱退したメーカーも知ることも出来るという点もあります。回収箱は1年間使いましたが、破損したクラスは無く、大切に使われているのでうれしく思います。
  工夫3 インクカートリッジの回収箱を各昇降口に設置しました。
 今までは回収箱を1カ所だけに設置していました。子どもにインクカートリッジを持たせたのですが、箱の場所がわからなかったという声も多く聞かれ、分かりにくいことが判明しました。本校は昇降口が4つあるため、各昇降口にカラフルなポスターを作り、回収箱を設置しました。昇降口に置くことで毎日子どもたちが目にします。保護者の方が学校に来られた時にも気づきますので、より多くのインクカートリッジの回収に成功しました。
  工夫4 回収箱の設置場所を増やしました。
 今まで、職員室、教室のみの32箇所に回収箱を設置していました。本校体育館は、バスケットや卓球や剣道、ママさんバレーボールチームなど多くの団体の利用があります。体育館にも回収箱を設置したところ、少しずつですが毎回収集できるようになりました。また、近くの公民館に協力頂き、回収箱を設置させて頂いております。夏には小学校の校庭で行われる「おにたかっこまつり」では、朝日新聞社販売店ASAさまのブースで集められたベルマーク(4627.9点)を寄付していただきました。この様子はベルマーク財団のホームページ(HP)に載っています。今後は、地域や近隣のスーパーなどへも設置依頼をお願いする予定です。学校だけでの取り組みでなく、地域一体となった取り組みをしたいと思っています。

 ちょっとした工夫で、前年度より約3万点ほど多く、ベルマークを集めることができました。その結果、集票点数12万3804点、千葉県集票点数ランキングで15位にランクインすることが出来ました。千葉県は参加校が大変多く、1122校と聞いています。今年度は「何点あるから何を買おう」ではなく、子どもたちと一緒に「何が買いたいから何点集めよう!」を目標にして、1点でも多く集められるように活動していきたいと思います。 ベルマーク財団のHPがとても参考になりますので、こまめにチェックして、新しい情報をベルマーク便りで案内したいと思います。

(スライドショーを使って発表)
=5月15日、千葉県船橋市民文化ホールで

5月14日(木) 東京・町田

東京都稲城市立稲城第一小学校
山崎  知美さん(2008年度PTAベルマーク委員長)
遠藤  友美さん(同副委員長)
本田 真由美さん(同副委員長)
吉永 みどりさん(同PTA副会長)
(左から)
 稲城第一小学校は、その名の通り、稲城市で一番初めに開かれた学校です。今年で開校137年目になり、児童数は、567名で都内でも長い歴史と伝統を誇っています。
 学校は、緑豊かな多摩の横山と広大な多摩川の清流に囲まれ、春には桜が咲き乱れ四季を通して散策が楽しめる憩いの場所三沢川が流れる、自然豊かな場所にあります。
 一方で、JR南武線矢野口駅から徒歩約10分、京王線よみうりランド駅から徒歩約15分、中央道稲城インター付近、というように、交通の便も良くとても住みやすい地域です。
 学校区域には、「フルーツランド」と称される稲城市の特産品である梨とぶどう畑が点在していますが、梨園の方のご協力で、子供たちが実際に梨の花粉付けや、収穫の体験をさせていただいています。他には、学校近くの田んぼを借りて稲作りの体験もさせていただき、できたお米を学校で、おにぎり作りをして、食べたりします。
 昔遊び体験の授業では、実際に地域の方にご指導いただいております。このように地域の方々とのつながりが深く、学校、地域、保護者が協力し合って、子供たちのために様々な活動をしています。
 さて、保護者が主体となって活動している本校のPTAには、5つの常任委員会があり、 そのうちのひとつが、ベルマーク委員会で、各クラス1名ずつ、合計18名で構成されています。このベルマーク委員会は40年以上前から活動を続けており、ベルマーク収集は、もはや習慣として、親から子へ当たり前のように受け継がれています。
 ベルマーク委員の活動は、主に第2木曜日の午前中に集計が行われており、一年間に10回ほど会議室に集まっています。
 具体的な活動内容について説明します。クラスに回収箱が設置されており、集計日の前日までに、クラスのベルマーク委員のお子さんが、回収箱からベルマークを持ち帰り、ベルマーク委員が、自宅でベルマークを数えて、余白を切り取り、同じ会社ごとに、同じ点数を10枚つづりでホッチキスか、セロテープでまとめることにより、集計日当日の時間を短縮することができました。
 集計日当日は、専用封筒を入れた会社、点数別のケースを、あらかじめ委員長と副委員長が、机の上に番号順に並べておきます。集合時間9時半になると、各クラスのベルマーク委員が自宅で集計したベルマークを持ち、会議室に集まります。そして、出欠表と各クラスの合計枚数を用紙に記入し、その後、ベルマークを会社別のケースに入れ、各クラスのベルマークを入れ終わると、会社別に、点数と枚数を数え、月ごとに集計表に点数と枚数を書き、専用封筒に入れます。この時、同じ点数が10枚になったら、ホッチキス等でまとめておくと便利です。
 学期末の発送日の時は、集計表をもとに点数と枚数を計算し、合計点数を専用封筒に記入し、ベルマーク送り状に会社別に記入します。送り状を送付後、ベルマークを宅急便で送ります。使用済みカートリッジについては、キャノン、エプソンをそれぞれ数え、送り状に記入し、FAXまたは、電話連絡し、受け取りに来ていただきます。
 私たちの学校では、集計後ベルマーク便りを作成しています。内容は、その月のクラスのベスト5、次回のベルマーク回収日、回収が終了したベルマーク等を載せています。
 学期末には、各クラスの学期末、集計枚数の合計を出し、ベスト5のクラスに賞状を作成し、1年間最後の月には、学期末と、年間それぞれ、ベスト5のクラスに、賞状を作成して渡しています。ベルマーク便りにベスト5を載せることにより、ベスト5になったクラスは、喜びまた、頑張って集めていこうと思い、載っていなかったクラスは、次回は、頑張って集めて、ベスト5に入りたいと思う子供が増えています。
 ベルマーク便りを作成することにより、ベルマークを集めるのは、親だけではなく、子供もベルマークを見つけ、1枚でも多くのベルマークを集めることができたら嬉しいです。また、校内だけではなく、地域のスーパーやコンビニ等、3店舗に協力してもらい、ベルマーク回収ボックスを設置し、地域の方々にも、協力をお願いし今期はおよそ、5万1000枚、月平均にすると、4300枚集まりました。地域の方々や、各クラスの子供たち、父母の方のご協力がないとたくさんのベルマークを集めることができません。
 こうして集められたベルマークは、学校の備品や、社会貢献に役立てたいと思います。
 ベルマーク集計は、とても細かく、作業に時間がかかりますが、各クラスのベルマーク委員の協力で、楽しく、作業をすることができました。
 これからも根気強く地道に運動を続けていきたいと思います。

(映像を使って発表)
=5月14日、町田市民ホールで

5月13日(水) 神奈川・横浜【1】

神奈川県横浜市立文庫小学校
門多 雅美さん(2008年度学年学級委員長)
加藤ゆう子さん(同学年学級副委員長)
中前 陽子さん(学年学級委員オブザーバー)
(左から)
 横浜市立文庫小学校は金沢区の海の公園や八景島シーパラダイスが近くにあり、緑の山・歴史ある称名寺といった自然と文化に囲まれた環境にあります。1951年(昭和26年)に開校したわが校は2011年に開校60周年を迎えます。1963年よりベルマーク活動に参加し、今年で46年目になりました。PTA活動の一環として、各クラスの学年学級委員が中心になって取り組んでいます。活動に参加してから20年目の1983年にベルマーク得点が100万点に達し、財団より立派な賞状をいただきました。昨年には400万点になり、積み重ねてきた小さな努力が大きく実った結果をありがたく思いました。
 本校のベルマーク回収・仕分け作業は、まず毎月28日の回収日の前に、各クラスの学年学級委員がベルマーク回収袋を担任の先生に渡して各家庭に配っていただきます。そして各家庭より戻ってきた回収袋を担任の先生に取りまとめていただき、各クラスの委員に返却してもらいます。集められたベルマークを各委員が自宅にて仕分け整理します。ここまでが1人で行う作業になります。次に、各クラスから1名選出された学年学級委員は20名でしたが、月1回の定例会に自宅で仕分けしたベルマークを持ってこの20名が集まりさらに仕分け整理します。本校では前期と後期、9月と2月の年2回、仕分けされたベルマークを集計し財団に送付しています。
 昨年度は毎月第2木曜日、学校のPTA会議室で定例会を行っていました。午前10時から始まり、だいたい11時半までかかりました。枚数を組み合わせて10枚にしてテープで張り合わせ、それを10本まとめて白い紙で束ねます。紙には10枚の点数×10本の合計点数を記入します。その束をジッパー付きの袋に入れ、その中に集計用紙が入っているので、日付・点数・枚数・合計点数・担当者を記入します。10枚にならないもの、10本に達さないものはそのままケースに入れておき、次回の作業にまわします。
 使用済みインクカートリッジは、定例会の度に校内2カ所に設けられた回収箱から会議室へ運びます。メーカーの回収箱にビニール袋をかぶせ、手が汚れるので使い捨て手袋をして個数を確認しながら仕分けしていきます。本校では回収箱がいっぱいになったとき、もしくは年2回の発送月にキヤノンさん及びエプソンさんの回収センターに回収を依頼しています。
 9月と2月の発送月は整理作業をしないで集計のみ行いました。収集したベルマーク、つまり集計用紙に記入したジッパー付き袋の中のもの、ケースの中のもの全てを整理袋へ入れ、枚数・点数・学校名などを記載してすべての番号の整理袋をまとめて郵便小包や宅配便で送ります。送り状は整理袋とは別便で財団に送ります。財団で検収後、間違いがあれば修正されて「検収済み送り状」として返ってきます。以上が本校におけるベルマーク収集・整理作業のすべてになります。
 本校ではベルマークの点数を利用して2年に1度のペースで学校の設備品を購入しています。学年学級委員担当の先生とPTA役員、委員長、副委員長で財団のカタログから品物を選びます。2008年は手動式鉛筆削り器21個、黒板拭きクリーナー6個、のこぎり21本を購入しました。毎年夏休みにPTA主催で行う木工教室では、新しいのこぎりを使い、親子でスムーズに作業を進め、本立てや椅子などを完成させて喜ぶ姿が見られました。
 私たちは当初、ベルマーク運動についてあまりよく知らずに、「ベルマークを集めると学校のものが買える」くらいの認識しかありませんでした。これまでテレビなどで震災の被災地のことや、発展途上国の、学びたいのに環境が整っていないために学ぶことができないこどもたちのことを見るたびに、何かしてあげることができたらと思いながらもなかなか個人で行動を起こすことができずに恥ずかしさを感じていたのですが、ベルマーク運動に参加することで、知らないうちにほんの少しでもお役に立てていたのかと思うとうれしくなり、このベルマーク運動の輪がもっともっと大きくなるように、私たちの学校でも、さらには地域の方たちにも情報を発信していけたらと思っています。

(スライドショーを使って発表)
=5月13日、横浜市教育会館4階ホールで

5月12日(火) 埼玉・大宮【1】

埼玉県さいたま市立蓮沼小学校
小林 えり子さん(2008年度PTA厚生部長)
曽川  祐子さん(同厚生部副部長、09年度PTA役員会計)
池田  千恵さん(同厚生部書記)
(左から)
 蓮沼小学校は、さいたま市見沼区にあり、東武野田線の七里駅と大和田駅の中間に位置します。1974(昭和49)年に開校し、今年で開校36周年を迎えました。見沼区役所や大宮武道館、大宮東図書館といった公共施設の他、堀崎公園など緑にも恵まれた環境にあります。児童数は960人、学級数は28学級の大規模校となっております。
 学校では、教育目標を「かしこく・やさしく・たくましく」とし、知・徳・体のバランスのとれた「読み書きソロバン、心の実践」のできる子どもを育てるべく教育活動が進められています。2008年度より文部科学省が行っている「道徳教育実践研究事業」の推進校として委嘱を受け「特別活動」の研究が進められており「学級活動」「学校行事」「児童会活動」「クラブ活動」などを通して「豊かな心を持ってよりよい人間関係を築く子の育成」に力を入れています。
 PTAは役員会を中心に、総務・広報・環境・厚生の4部とバザー委員会からなり、学年・学級活動、広報誌の発行、環境美化活動・資源回収・地域と学校との連携をはかる地域の集いの開催、運動会・持久走大会のパトロール・献血のお手伝い、バザーの開催などの活動を行っています。役員でない保護者は、学校公開日の受付・資料とじ・運動会・持久走大会のパトロール、バザーの手伝いなどといった「協力員」という形で全保護者がPTA活動に参加します。この他、図書・ソーイングなどのボランティアがあり図書室の整備・毎週、本の読み聞かせ、備品のカバー作成などの協力があり学校に大きく貢献しています。また地区の方々には防犯ボランティアとして、子ども達の登下校が安全であるよう毎日、協力頂いています。
 ベルマーク活動は各クラス1名の厚生部員(07年度は27名)が中心となって6月から8月を除いた3月までの年9回、第2火曜日に行います。部員は1人年3回担当しその中で各月の責任者を決めベルマーク作業の進行にあたります。作業は厚生部員だけでなく「ベルマーク協力員」がおり、ベルマーク作業への大きな力となっています。その人数は、各クラス多くて2名ですが、不在の場合もあるため全体数も30名〜60名と月により違いがあります。
 6月第2月曜日に「ベルマークについてのお願いの手紙」「ベルマーク袋」「財団からのベルマーク一覧表」をセットにし全家庭に配布します。配布は、各部員から連絡帳を通して担任の先生にお願いし、その後毎月のベルマーク袋配布も同様にお願いします。
 そして毎月第2火曜日、各クラスでベルマーク袋をベルマーク箱にまとめてもらいます。
 9:20、そのベルマーク箱を協力員さんが各クラスに回収に行きPTA活動の場である「研修室」に、作業の人数が多いときは、隣接した空き教室を加えた2部屋に持ち寄ります。
 作業はまずベルマーク箱の中のベルマークを番号毎のパックに分別し、番号・点数毎にマークの枠で切り揃えセロテープで10枚つづりにします。
 同じ会社でも番号が2つに分かれているロッテ、点数が小数点のうえ、種類も多く間違いそうな湖池屋などの番号は、部員が作業にあたります。
 11:30を目安に協力員さんは終了となり、その後その月の担当の厚生部員で作業を続け、点数・枚数が10枚きちんとそろってつづられているか等の確認作業を行い、違う点数が混ざっていることもあるので、はさみで切り取り、同じ点数のものと入れ替え10枚つづりにするか端数のものは翌月の作業までパックに保管します。
 確認済みの10枚つづりは、ベルマーク番号毎のファイルに入れて、発送作業まで保管します。10枚つづりになったベルマークを番号毎のファイルにひとまとめにし、発送月まで保管します。ここまでの作業をなるべく毎月終わらせるようにしていますが、その月の作業人数・ベルマーク枚数によって終了時間は12時〜1時前後とバラつきがあります。
 発送作業は、年3回各学期最終月に厚生部員全員が電卓持参で行います。ベルマーク番号ごとに、ファイル保管分の10枚つづりのベルマークを、枚数・点数を計算し、整理袋にそれらを記入し、袋の中にベルマークを入れて、セロテープで封をして、段ボールにまとめ郵便局の「同一あて先割引」を利用し郵送します。
 それとは別便で集計枚数・集計点数など必要事項を発送用のシートに記入し郵送します。
 またカートリッジは、メーカーごとに数えてダンボールで発送します。カートリッジも各家庭よりベルマークと同様に回収が定着しており、1個5点の高い点数換算はベルマーク点数に大きく貢献しています。
 収集は強制ではありませんが、各家庭毎月1枚でも協力したいという気持ちから、2008年度にはベルマーク運動参加34年目で500万点を達成しました。活動の成果としてこれまでに、パイプ椅子・折りたたみテーブル・長胴太鼓などを購入してきました。昨年秋からは、近隣のスーパーなどにもベルマーク箱の設置を開始し、お孫さんの卒業後も収集を続けて下さっていた方などからのご協力を頂くようになりました。
 こうして前年度も少しずつの協力が1年で15万2310点と埼玉県内1063校中8位とのベルマーク点数となりました。黒板消しクリーナー・車いすの他、卒業記念との合算でひな段の購入をすることができ学校からも大変感謝されています。そして1年間の活動の成果だと、実感することができました。
 また、学校の備品もそれぞれ老朽化が進んでいますが、買い替えも容易なことではありません。子どもたちに直接還元されることを励みとし今後もベルマーク活動を続けることで少しずつ貢献できれば、と考えます。

(映像使用=写真のみ)
=5月12日、大宮ソニックシティ小ホールで

5月8日(金) 東京・新宿

東京都板橋区立板橋第十小学校
曽川  喜代美さん(2007〜08年度ベルマーク副委員長)
市村   道江さん(07〜08年度ベルマーク委員長)
橋本   和浩さん(08〜09年度PTA会長)
久保田 よし乃さん(07〜08年度ベルマーク副委員長)
(左から)
本校は東京の城北部である板橋区の南部・大谷口にあり、日本大学医学部付属板橋病院が直ぐ近くにあります。晴れた日には、窓から遠く富士山を望むことができます。
 今年創立60周年を迎え、11月には記念式典を開催する予定です。卒業生の総数は8483名、現在の総児童数は320名、12学級という規模です。学校のシンボルツリーは、本校を古くから見守る「三本のけやき」であり、けやきは板橋区の区樹でもあります。校章は、開校当時の学校近くの桜の名所「千川の桜」にちなみ、桜の花のデザインに「十」の文字をいれてつくられたそうです。教育目標は、「考える子」「丈夫な子」「仲良くする子」「やりぬく子」であり、明るく元気な子ども達ばかりです。
 本校のPTA活動は盛んで、保護者は必ず役員または委員を務め、子ども達が毎日楽しく安全な学校生活をおくられるように様々な支援活動をしております。PTAには、いくつかの委員会があり、特別委員会として「ベルマーク委員会」があります。各クラス2名〜3名選任され、現在24名の委員がいます。
 本校は1961(昭和36)年よりベルマーク運動に参加し、48年の歴史ある活動をしております。保護者、地域の方の熱心な協力もあり、2004年6月にはベルマーク教育助成財団より、400万点達成の感謝状をいただきました。ちなみに過去の集票実績ですが、100万点は1981年11月に達成、200万点は1987年4月、300万点は1995年4月に達成しております。
 2008年度1年間での集票点数は9万6532点で都内の参加1901校中、小学校では20位とのことです。本年2月までの累計では、約434万点の集票実績となっています。
 ベルマーク委員会による、ベルマークの集票活動ですが、まず家庭などで集められたベルマークを、回収袋に入れ、子ども達が、それぞれの教室の所定の場所に設置してある箱に入れてくれます。職員室にもこのような箱が設置され先生方の協力を得ております。インクジェットプリンターのカートリッジも貴重なベルマークの点数源ですので、学校の正面玄関に、キャノン・エプソンの回収用のダンボール箱をおき、回収し、箱が一杯になると、送っています。
 ベルマーク委員は、毎月第2火曜日に学校に集合し、ベルマーク発行会社ごとの仕分け作業を行います。この仕分け作業は、8月の夏休み以外は毎月行っています。
 仕分けには、カップ麺の箱詰めの容器を使用し、細かいベルマークを間違いなく分類していきます。毎回の委員会の作業時間はおおよそ1時間くらいですが、その後、各委員は仕分けしたベルマークを分担して自宅へ持ち帰り、点数ごとに10枚を1組にしてまとめていき、それを次回の作業の日に持参します。そうやってまとめられたベルマークは、9月と、3月に点数を集計し、ベルマーク教育助成財団に発送しています。
 毎月のたいへんに地道な作業ですが、毎年委員を決める際には、このベルマーク委員を希望する方が多く、希望にかなわないこともあります。保護者のベルマーク運動に対する関心も高く、ベルマークのついている商品をあえて購入されている方が多くいるようです。
 集めたベルマークで何を購入したかですが、去年はノンパンク一輪車を10台購入しました。2006年には、もちつき大会用の杵とうすを一式、2004年には逆上がり補助器を2台、綿菓子機、鼓笛隊用のアルミポール・フラッグ4式などなど、数多くの学校の備品を購入して、先生や子ども達に喜んでもらっています。
 本校におけるベルマーク活動は、このような過去からの実績により、またそれを継続し支えていこうとする保護者の皆様や教職員の方々の熱意に支えられています。これからも、子ども達の学校生活が少しでも豊かになるようベルマーク活動を続けていきたいと考えております。

(スライドショーを使って発表)
=5月8日、東京都新宿区、新宿明治安田生命ホールで