体験報告



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6月5日(金) 岡山

岡山県岡山市立横井小学校
清水 治美さん(09年度PTA書記)
松浦 美幸さん(同副会長)
坂口 美和さん(同)
河野 朋子さん(同)
(右から)
 1978年にベルマーク活動を始めて以来の累計で昨年、300万点を達成しました。活動はPTA総務企画委員会、児童のボランティア委員会によって作業が進めています。ボランティア委員会は30人ほどです。
 毎月2回、ベルマークの日を設け、子どもたちは封筒に入れて持ち寄ります。持ってくるとスタンプを押してもらいます。低学年の子はスタンプを集めるのを楽しみにしています。
 ボランティア委員会の仕分け作業の手順を紹介します。各クラスで集まったベルマークの枚数を各自で数えます。クラスごとに、点数に関係なく枚数を数え、表に書き出しクラスで競って、回収意識を高めています。
 企業別に分類してもらい、番号が書いている袋に入れます。この後はPTA役員とボランティアの保護者の出番です。点数ごとに空き箱やパック入れて分け、枚数を計算し、封筒に点数を書き込んでいきます。
 年2回、夏休みの奉仕作業と3月の参観日に作業を行いますが、毎回、役員を含め30人〜50人が集まってくれます。
 2008度最後の委員会活動日にボランティア委員会の子に聞いてみました。「やってみると楽しかった」「いろいろ買えて、うれしかった」などの声がありました。この時、各クラス1年間のベルマーク枚数が書き出されていましたが、多いクラスで3000枚以上、どのクラスも1000枚以上出されていました。子どもたちの地道な作業があってこそ次の活動につながっていることを感じました。

(スライドショーを使って発表)
=6月5日、岡山県総合福祉会館大ホールで

6月4日(木) 島根・松江

島根県松江市立第四中学校
植田 幸司さん(生徒会担当教諭)
新田 里美さん(同)
(右から)
 第四中学校のベルマーク運動は生徒会福祉委員会で行い、2007年以降は回収、それにこれまで集めたベルマークの整理と換金に重点を置きました。2009年末には17万3437円のベルマーク預金が貯まったのでHDDビデオカメラとDVDライターを購入しました。
 回収活動は生徒会を中心に善意銀行活動を利用して行っています。善意銀行活動とは生徒会が企画するボランティアの活動で、40年以上の歴史があります。生徒手帳にある善意の通帳に活動の記録が残されます。
 呼びかけはチラシ配布、学級での呼びかけ、ベルマーク強調週間も行いました。持ってきたベルマークは教室の回収ボックスに入れます。
 会社別の仕分けは、善意銀行活動(ボランティア活動)を利用して実施しました。廊下や体育館の壁に張り付けた番号別袋に、生徒が分類し入れていきます。これを、さらに点数ごとに分類し、合計点を総合計して袋に記入しました。送り状は福祉委員会3役で作成しました。物品購入は全生徒にアンケートし、福祉委員会で話し合って選んだものを学校に提案しました。
 ベルマーク活動を今後は、生徒会活動から学校支援地域本部での活動へ拡大していきます。福祉委員会の活動が地域の機関(老人ホームなど)との交流活動に重点を置くようになったことや、ベルマークの対象を生徒、保護者だけでなく地域の住民に広げ、より効率よく回収したいからです。
 学校支援地域本部事業とは、地域の方々に、学校支援ボランティアとして登録していただき、学校の教育活動や環境整備などに支援していただこうというものです。庭木・花壇の整備、校地の草刈、生け花、ステンドグラスの製作、放課後補充学習支援、休日、放課後の部活動指導の補助、見守り活動などです。これらに加えて、ベルマーク運動を行っていただくことになっています。
 地域支援本部におけるベルマーク運動は今後、学校と公民館を中心とした地域の2本立てで行います。これらを通じ四中校区の教育環境を向上させていきたいと思います。

(スライドショーを使って発表)
=6月4日、松江市総合文化センタープラバホールで

6月3日(水) 鳥取・米子

鳥取県米子幼稚園
吉持 弘枝さん(2009年度保護者会厚生部副部長)
小野 陽子さん(同厚生部長)
河崎  愛さん(08年度厚生部長)
(右から)
 1964年から始めた私たちのベルマーク活動が、昨年度300万点を達成しました。園児数210人でベルマークは年中、年少、2歳児クラスの保護者が担当しています。クラスごとに行いますが、出席していただくのは各クラス年1回です。
 園児は毎月1日、ベルマークを持ってきます。整理は給食試食会などの行事と同じ日に設定しており、各クラスの半数10〜15人が参加してくださっています。
 牛乳パックに仕分けたベルマークを企業ごとに計算していきます。その際に使用するベルマークカードも手作りです。小さい点数から書き込んでいきます。
 その後は執行部員が行います。毎年12月に最終集計し発送します。
 これまでにベルマーク預金で購入したのは、たいこ橋、鉄棒の下の安全マット。すべり台、三輪車、教室のからくり時計、CDラジカセ、洗濯機と乾燥機などです。
 私たちが心がけていることは、一切強制しない、お知らせのみで出欠をとらない、廃品を利用し環境を意識したエコなベルマーク整理です。あとは、保護者のみなさんに心地よい雰囲気作りにつとめています。

(スライドショーを使って発表)
=6月3日、米子コンベンションセンターで

6月2日(火) 鳥取

鳥取県倉吉市立河北小学校
山口 里和さん(09年度PTAベルマーク副委員長)
 河北小学校は昨年度、創立50周年を迎えました。児童378人です。PTA役員の中にベルマーク委員があり、36人で活動しました。
 子どもたちはベルマークの日にベルマークを学校に持っていきます。公民館、郵便局、児童センターにも回収箱を置かせてもらっています。
 仕分けはベルマーク委員が行います。学期に1回、6、10、2月です。学校の担当教員がベルマーク委員36人分に分けて、子どもを通じて持って帰ってもらいます。委員は自宅できれいに切ってあるかを点検し番号ごとに分類します。
 2週間後にベルマーク委員会があり、そこに持ち寄り、同じ番号の箱に入れます。そしてそれぞれの会社の整理袋に入れ、持って帰り、自宅で点数を数え記入し、子どもを通して学校へ。集まったのを委員長が最終集計し発送します。
 今年度からベルマーク委員が減り24人になりましたが、家で切ったり仕分けたりするのを子どもが手伝ってくれることも多く、少ない委員で頑張っていけると思います。

=6月2日、ウエルシティ鳥取高砂の間で

5月29日(金) 山口・下関

山口県下関市立勝山小学校
中村 知佐恵さん(2008年度PTA環境部長)
武永 加代 さん(同副部長)
新本 冨貴子さん(同執行部員)
(右から)
 勝山小学校は、勝山、青山、四王寺の三山とかっぱ伝説のある砂子多川に囲まれた緑豊かな勝山地区にあり、創立135年という歴史のある小学校です。児童数は824人と市内の中でも大規模校です。
 PTAは学年部、文化部、広報部、保体部、育成部、環境部と執行部で構成。PTA会員はいずれかの部に所属し、子ども達が楽しく、のびのびと学校生活を送ることができるように、みんなで協力しています。
 2008(平成20)年度の環境部は部長、副部長各1人、各クラスから2人の委員計52人、班員120人で構成されていました。活動はベルマーク作業、夏の親子清掃作業、文化祭のバザー担当と多岐にわたります。なかでもベルマークは1年間継続して作業するため、中心活動に位置づけられます。
 勝山小がベルマークに参加したのは1961(昭和36)年で、累計点数は464万点です。08年度は11万3000点で県内10位でした。
 昨年度に行った、ベルマーク活動の内容を説明します。
 5月に委員さん対象の部会を開催し、年間の担当者を決定。その際、年間のスケジュールと具体的な活動の内容、前年のベルマーク協賛会社の一覧表と新年度の一覧表との変更点などを説明しました。
 実は部長も副部長も環境部は初めてで、自分たちが年間の活動を把握するのが大変だったので、活動内容を委員さんたちに丁寧にかみ砕いて説明するように心がけるとともに、働いている部員がほとんどのため、負担を軽減できるように調整しました。
 実際のベルマーク回収活動は6月、7月、9月、10月、11月、1月、2月の7回でした。月ごとの活動は以下の通りです。
  1. 月初めに子どもたちにベルマーク回収袋を配布し、10日までに回収しました。

  2. 各月の班員がクラスのベルマーク袋を自宅に持ち帰り、会社番号別に仕分けして再度学校へ提出しました。子どもたちには、封筒にごほうびシールを張って返却するようにしました。ベルマーク袋の受け取りは、担任の先生にも協力していただき、先生がその月の当番班員は誰かが分かるようにメモをつけました。

  3. 月末に月担当の委員4人〜5人がPTA室に集まり、1時間半かけて番号順に引き出しに仕分けしました。その際、インクカートリッジの回収も行いました。
 6月、7月、9月の3カ月を前期、10月、11月、1月、2月の4カ月を後期とし、9月と2月に委員全員がそれぞれの番号を自宅に持ち帰り、点数の集計作業を行いました。
 番号によってはかなり小さいものや、枚数がとても多いもの、単数がばらばらのものがあったため、できるだけ不公平にならないように配慮し、26人(ベルマーク担当委員は26クラス26人)に分けて作業をお願いしました。
 自宅での作業期間は2週間程度設けましたが、皆さん忙しく、なかには「締め切り当日の朝5時まで作業したが間に合わなかった…」と言われる方もいて、作業はかなり大変と感じました。
 集計は10枚ごとにホチキスで留めたり、単数ごとに紙に張ったりと数えやすいような色々な工夫がされていて、その後改めて行う最終集計作業の際、とてもスムーズに計算できました。
 最後は委員が電卓持参で集まり、番号別に最終集計を行った後、発送を行いました。
 勝山小では昨年度、預金で印刷拡大機を購入しました。校内の色々な場所で、印刷拡大機を利用して、大きく拡大されたポスターなどを見かけますし、授業でも使われていて大活躍です。
 また昨年、岡校長と音楽の北島教諭が共同で「勝山っ子すてきな少年時代」というテーマソングを作成されました。その歌詞を拡大して校長室前に張りだし、子どもたちがいつでも目に付くようになっています。子どもたちもこの歌が大好きで、学校へ行くと色んなところからこの歌が聞こえてきます。
 このような活動ができたのもベルマークのおかげです。
 実はお恥ずかしい話ですが、ベルマーク1点が1円になることは役員をするまで知りませんでした。また、バナナなどの意外な会社がベルマークに協賛していることも知りました。
 私たちは主婦として毎日のように買い物をしていますが、ベルマークを意識して買い物することもできます。小さな積み重ねがこんなに大きな成果になる喜びを知ることもできました。
 くじ引きで選ばれた部長でしたが、1年かけて「ベルマークおたく」に近づくことができたと思います。 そして周りの方たちにもベルマークの大切さを少しだけでも伝えることができれば、さらに役割が果たせるのではないでしょうか。
 1年は驚くほど早く過ぎました。この経験を今後も生かしていきたいと思います。皆さんも子どもたちのために、どうぞがんばりすぎず、無理せず続けていってください。

(スライドショーを使って発表)
=5月29日、海峡メッセ下関801会議室で

5月20日(水) 山口

山口県山口市立大内小学校
藤井 律子さん(2008年度PTA研修委員会代表)
岡村 佳代さん(同)
(右から)
 大内小学校は1961年にベルマークに参加、08年度の年間点数が16万点を超え、豊浦小学校に次ぎ県内2位になり、今回発表することになりました。
 大内小は創立136年の長い伝統を持ち、1993(平成5)年には、児童数の増加で大内小から分離、大内南小が開校した経緯があります。児童数708人、27クラスです。
 PTAは執行部を中心に、学級委員、広報委員、研修委員、厚生委員、情報ネット委員、地区委員が活動し、役員以外の保護者は、1児童につき年1回、協力員として活動します。ベルマークは研修委員が担当し、08年度は130人の協力員がベルマーク活動に取り組みました。
 ベルマークの主な活動は年に5回、各家庭からマークを回収し、仕分け集計作業、発送を行います。活動の工夫には三つのポイントがあります。
 一つ目はベルマーク新聞です。6月と2月の年2回発行します。6月号は新規企業や脱退企業のお知らせ、ベルマークの切り方、年間の作業日などを載せ、ベルマーク一覧表やベルマーク袋と一緒に各家庭に配布します。2月は1年間の収集活動のお礼を載せます。ベルマーク袋は、子供たちがベルマークに親しんでもらえるよう、手書きにし、次回もよろしくお願いね、という気持ちを込めた物を作っています。
 二つ目はインクカートリッジ回収です。徐々に浸透し、回収率が伸びてきています。1個5点というのが魅力的です。パソコンの普及により、各家庭にも定着し始めたプリンターや保護者の職場のカートリッジが学校に届けられるようになりました。
 三つ目はベルマークの収集方法です。まず、研修委員にも協力員にも分かりやすいように、作業方法を書いたものを黒板に張り出します。作業中に疑問に思ったことも、この作業表を見ると解決することが多いです。とくに脱退企業を書き出した表は、役に立ちます。
 次にベルーマーク袋を全児童に配布し、仕分け作業日には、各クラスの先生が職員室にまとめて回収してくださいます。作業日当日は、約40人が集まり、研修委員は午前8時半〜午後1時、協力員は9時〜正午の作業です。細かい作業に大活躍してくれるのが、プリンカップやイチゴパックです。プリンカップは、形が様々なので、シールを張って区別し、片づけやすいように工夫しています。
 いよいよ作業開始。まず企業別にベルマークを分けていきます。7つのテーブルを使い、各テーブルには研修委員をつけ、協力員に説明しやすくしました。1つのテーブルはカートリッジ、6つではマークの仕分けを行います。カートリッジはエプソンとキャノンに分け、数えて箱に入れます。ベルマークはニッスイ04、キューピー07、日清35、ニッスイ46が多いので、全員でまずこの4つを仕分けします。この仕分け作業にプリンカップ、イチゴパックを使います。次に残りの企業を仕分けしていきます。テーブルごとに仕分けたマークを番号別のイチゴパックに入れます。
 企業別に仕分けしたマークは点数別に分けます。まず大量にある企業から各テーブルで分けます。ここでもイチゴパックやプリンパックを使うと作業がはかどります。同じ点数で分けたマークは、大きいものは切り、数えやすいように10枚単位にホチキスで留めるか、テープに張ります。
 企業別に点数を計算し、整理袋に点数を記入、マークを入れたら終わり。送り状に点数を記入し、財団に送ります。
 作業時間短縮のポイントは、分ける→切る→とじる、と同じ作業を徹底すると効率がいいと思います。
 うれしいことに、PTA以外からもマークが集まります。給食室や事務室からの協力、公共施設やスーパーに収集箱を設置し、地域の方々にも収集にご協力していただいています。
 私たちが1年間、代表として心掛けたことは、楽しい雰囲気づくりです。作業日には、協力員を学年ごとにし、同学年の保護者としての交流を図り、10時半にはお茶とお菓子を出し、みんなで楽しく作業してもらいました。
 おかげさまで、楽しくベルマーク活動をし、2年前には滑り台を購入できました。今後、大きな目標を探しながら、楽しく充実したベルマーク活動ができればいいと思います。

(スライドショーを使って発表)
=5月20日、ニューメディアプラザ山口・多目的シアターで

5月19日(火) 広島

広島県広島市立江波小学校
国重  貴子さん(08年度PTA役員)
橋本  信子さん(09年度副会長)
八重 垣幸子さん(08年度ベルマーク委員)
信政 麻里子さん(09年度副会長)
山繁  並子さん(08年度副会長)
(右から)
 児童539人の学校です。PTAは全世帯が役員という制度で、保護者は毎年、何かの委員会に所属します。ベルマーク委員は58人で構成され、第1段階、第2段階、最終段階の段階ごとに役割を分担しました。
 収集日に集まったクラスごとのベルマークを自宅で分別します。分別したベルマークは4年生クラスの委員で第2段階担当39人に振り分けます。枚数の少ないものは、複数の品番を担当するなど均等になるよう割り当てます。
 第2段階の担当者は5枚ごとにまとめ、整理袋に記入し提出します。第1段階も第2段階の作業も、提出期限が1週間あるので余裕があります。
 最終段階は、4年生クラスの委員で第2段階から集められたベルマークを改めて確認し、集計します。2、3時間で出来るのでその日のうちに発送します。このような作業を6、9、11、2月の年4回繰り返します。
 その他の作業としては年5回のベルマーク便り発行や、インクカートリッジの回収発送があります。
 昨年5月、ベルマーク参加以来の累計が500万点になりました。昨年度は79367点で県内50位でした。今年の目標は「目指せ10万点!」です。
 ベルマーク活動で協力し合うことで、学校として団結力が出来たように思います。

(スライドショーを使って発表)
=5月19日、広島国際会議場(広島市中区)

5月15日(金) 広島・福山

広島県尾道市立山波小学校
大本  禄美さん(08年度育友会厚生委員会ベルマーク担当)
西川  寛子さん(同)
宮原 登美子さん(同)
米良  真弓さん(09年度厚生委員長)
山田  俊介さん(同副会長)
(右から)
 山波小学校の育友会は6つの委員会があり、ベルマークは厚生委員会がしています。
 ベルマークの流れですが、各児童が毎月10日にベルマークを袋に入れて学校に持ち寄り各クラスの集計袋に入れます。
 各委員が各クラスのベルマークを自宅で会社、点数別に仕分けし集計します。10枚ずつテープで留めます。家庭での作業は5〜6時間かかります。集計したベルマークを4カ月に1回、学校に持ち寄り、間違いないか確認しながら袋の表に枚数、点数を記入、集計していきます。集計したら、発送します。
 点数は年間、約7万点になります。楽器などを買いました。
 昨年は10月にベルマーク強化月間を実施しました。インクカートリッジを中心に集めました。このときインクカートリッジの合計は3970点でした。
 昨年度、通算300万点を達成したということで表彰されました。途切れることなく長年、活動できたからだと思います。

(スライドショーを使って発表)
=5月15日、広島県民文化センターふくやま