徳間小学校は今年創立29年、来年春には30周年を迎える児童数763名の学校です。創立当初、学区はたんぼとりんご畑ばかりだったそうですが、ここ3、4年住宅地として急速に発展し、今は幹線道路も開通し便利のよい環境になりました。ですが、まだまだ自然環境は豊富で、学校の隣に地主さんのご好意でたんぼと畑をお借りし、毎年5年生はお米作りを体験し、秋には収穫祭を行い、他の学年も各学級ごと畑に思い思いの苗を植え、いろいろな野菜を作っています。
PTAでベルマークを担当しているのは「環境部」です。各クラスから1名ずつ24名で構成されています。環境部はベルマークの他に、資源回収と環境整備も担当しています。資源回収が行われる春と秋に学区内の地域の皆さまに「資源回収のお願い」というおたよりを、回覧板を通して回していますが、その中で「ベルマーク」と「インクカートリッジ」のご提供もお願いしています。ご家庭に児童がいないおじいちゃんおばあちゃんだけのお宅や卒業生のお宅などずっとためていて下さり、資源回収の時にまとめて出していただくお宅もたくさんあります。このような地域の皆さまからのご協力が得られるのも、徳間小学校PTAの先輩の皆さんが築いてこられた長年の努力の積み重ねだと思っています。
次に児童会の「ベルマーク委員会」の活動についてお話します。4年生以上の各クラスから2名ずつ現在24名で活動しています。2008年度の委員会目標は「ベルマークをいっぱい集めて学校に必要なものを買おう!」でした。4、5月の年度当初は委員会も活発に活動していなかったため、集まってくるベルマークもわずかなものでした。「これではいけない!」と子どもたちが話し合い、
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姉妹学級やクラスに呼びかける(6年と1年・5年と3年・4年と2年が姉妹学級) |
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ポスターをつくる |
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ベルマーク週間を設定する ……という意見がまとまり、さっそく取り掛かりました。 |
「姉妹学級やクラスに呼びかける」では毎週月・水曜日の朝やお昼の時間に姉妹学級やクラスの人たちに呼びかけ、それと同時にまず委員自ら率先して持ってくるよう意識して取り組みました。「ポスターをつくる」では、廊下・階段の踊り場など目立つところに張りました。「ベルマーク週間を設定する」ではベルマーク週間を年に何回か設け、スタンプラリーやキャラクター募集などのイベントを実施しました。スタンプラリーはベルマーク2枚で参加でき、ベルマークに関するクイズを解いていくゲームをしました。1年生から6年生まで大勢の子どもが参加しもちろんベルマークもたくさん集まりました。
キャラクターもたくさんの応募の中から1つ決め、ベルマーク委員会のマスコットとして様々なイベントに活躍し親しんでもらいました。また、ベルマーク週間中上位3クラスに表彰状を渡すことをあらかじめ伝え、そのことによって全校のみんなが「いつもよりたくさん集めよう」という意識が高まったように思われました。08年度の委員会で今までと変えたことは、1枚1ポイントという「ポイント制」にしたことです。小さな点数でも日頃からこつこつと枚数を集めている人たちを大切に考え、ベルマークの点数ではなく集めた枚数を重要視したこともベルマークの収集の増加につながったと思われます。
「ベルマーク活動」の流れは、
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ベルマーク委員会で各クラスにケースを準備し、いつでも入れることができるようにしています。 |
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インクカートリッジもたくさん持ってきてもらいます。 |
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ベルマーク委員は種類別に分別しそれぞれのケースにいれます。 |
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たくさん種類があるので、みんなで協力して分別します。間違って入れないように確認しながらやっています。 |
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たくさん集まる種類は、ケースをいくつか用意しています。 |
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ベルマーク委員会の子供たちが分別してくれたものを環境部員が夏と冬の2回家に持ち帰り、点数計算と分別間違えをチェックします。 |
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部員から回収したものをまとめ、財団へ発送します。 |
08年度は夏と冬合わせて11万9360点を集めることができました。
08年度は1年生から5年生の20クラスに希望をとり、クラスごとに決めた品物をベルマークを集めたお金で購入することができました。購入したものはソフトドッジボール・サッカーボール・大縄・鉛筆削りなどです。卒業生には、卒業式までに品物が間に合わなかったため、中学に行っても使えるように一人一人に「ボールペン」を送りました。
「自分たちが一生懸命頑張って集めたからほしかった物を買えた」。結果を目にして頑張ることの大切さと、そこから生まれる自信に満ちた子供たちの姿がありました。そしてその子供たちが、ベルマークで買ったボールなどで楽しそうに素敵な笑顔を見せながら遊んでいる姿をみると子供たちのしあわせのために少しでも力になれてうれしく思う会員のみなさんの姿があります。
子供たちと保護者の方々そしてPTAが協力しあい、たくさんのベルマークを集めることができました。08年度のベルマーク活動でなぜこんなにたくさんのベルマークを集めることができたのか振り返ってみますと、今までのPTA役員の皆さんが子供たちの学校環境を整えるため、ベルマーク活動を絶やすことなく「今まで以上にという思い」のバトンを1年1年つないで活動をしてきたこと。もう一つは、各ご家庭の保護者の皆さまが見過ごしてしまうことなく、ベルマークを意識し切って、貯めて子どもたちに持たせてくれる「ちょっとの手間」をかけて頂いたことが大きかったのかな?と思っています。わたくしたち08年度の役員も今年度の役員のみなさんに、思いをこめてバトンを渡しました。09年度も子供たちの素敵な笑顔が見ることができるよう頑張っていきたいと思います。
(スライドショーを使って発表)
=6月25日、ウェルシティ長野で
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