ベルマーク運動説明会 6月7日(金)京都


(2019/06/25)印刷する



京都市立嵐山東小学校

左から 村木朋美さん、神田三佐子さん


 只今より「CHANGE!あらひがベルマーク~無理なく みんなで 楽しくやろう~」について発表させていただきます、京都市立嵐山東小学校PTA平成30年度の総務委員長の村木と、同じく副委員長の神田です。どうぞよろしくお願いします。

桂川沿いに立地、近くに渡月橋

 はじめに私、村木より、学校とPTAの紹介をさせていただきます。

 京都市立嵐山東小学校は、名勝「渡月橋」を有する嵐山の桂川沿いに立地する自然豊かな環境に恵まれた学校です。

 創立46周年、全校児童数は299名です。教育目標は「育てよう 子どもの思い 思いやり」です。

 地域の皆さんは学校やPTAの活動にとても協力的で、地域の宝である子どもたちをみんなで育てようという温かな風土があります。ベルマーク運動には2007年から参加しています。

 あらひがPTAは、本部と5つの委員会で活動していましたが、働く世帯が増え、仕事をしながら委員の役割を引き受ける家庭の負担などを考慮した結果、組織改編が行われました。

 ベルマークを担当する総務委員会は、学級代表と環境保健を統合して新たにできた委員会です。委員数は12名で活動しています。

 組織図をご覧ください。全体的に統括をする本部と委員会が4つあります。「一家庭一役」という制度があり、これは、その年度に本部役員や各委員会の委員にならなかった家庭についても、何か一つPTA活動に参加しましょう、というものです。

 ベルマーク作業においてこの「一家庭一役」は重要な役割となっています。後で出てきますので、覚えておいてください。

 では、つづきまして神田より、ベルマーク活動の改革について説明させていただきます。

パワポを使って改革の経験を分かりやすく発表

「3本柱」で活動内容を改革

 ここから発表を交替します。

 発表タイトル「CHANGE!あらひがベルマーク」にある通り、当校では昨年度、改革を行いました。そのお話をするにあたって、まずは改革前の活動内容をご説明します。

 改革前のベルマ―ク作業フローで、着目していただきたいのは仕分けと集計です。何といってもここが一番大変な作業だったと言えます。

 具体的には、月に一度、児童より回収袋で、まとめて提出してもらったベルマークを、

 ①仕分け(番号ごとに分ける)→会社の数だけカップを用意して一枚づつ仕分け
 ②はさみで縁を切る→きれいに線に沿ってカット
 ③テープで同じ点数を10枚ごとにまとめる
 ④委員が点数を数える

 このような作業を行っていました。作業する人数があまり揃わない時なども多く、子どもの登校時~お昼ごろまで、約4時間程かかっていたこともあります。

 私も、この仕分けを実際にやってみました。すごく小さな小さなベルマークも扱いますので、手にくっついたり、洋服に付いたまま、知らない間に家に持ち帰っていたこともありました。

 また、大量のベルマークを少ない人数で作業するのは、本当に大変で、一緒に作業したメンバーからも「見ただけで、ゾッとした!」というのが、正直な感想でした。

 問題点は、小さなベルマークを切ったり、貼ったりの作業は大変で、長時間かかること。担当する委員の負担がかなり大きいこと。それならば、いっそのことベルマーク運動の参加をとりやめようかという話も出ていました。

 そこで、委員会統合、活動内容整理をキッカケに、改革するなら今がチャンス!となり、担当本部役員2名の全面的なサポートがあり、改革する運びとなりました。

 「CHANGE!改革の三本柱」がこちらになります。

 改革1 ウォールポケットで仕分けに改革!
 改革2 一家庭一役制の活用で集計に改革!
 改革3 テトラパックで新たに点数加算!です。

ウォールポケットで収集時に仕分け

 まずは、改革の一つ目です。ウォールポケットは、校舎の一階、一箇所に設置しています。児童や保護者一人一人に、持参する際にウォールポケットの該当の(会社)番号のポケットに入れてもらいます。これにより、委員による仕分け作業が不要になります。

 次に、工夫しているところをご紹介します。

 工夫その1、番号ごとのそれぞれのポケットには、商品の写真を貼り付け、児童もわかりやすく、楽しくできるようにしています。

 工夫その2、わからないベルマークを入れるポケットも用意しました。中には、脱退した会社の分などがあるためです。

 工夫その3、これらのことを、児童にもわかりやすいように、ふりがなもつけたプリントを配布しました。

手作り回収袋、点数を掲示し可視化

 工夫その4、手作り回収袋で意識づけを! 年度初めにベルマークの協力依頼文を配布する際に、一緒に回収袋の展開図のプリントを配布をしています。

 児童が線に沿って切り取り、糊付けしてこの袋を作るところから、ベルマーク運動の参加が始まっています。そして、普段はこの袋にベルマークを貯めておいてもらうことができます。

 この袋でベルマークを持参し、仕分けた後は、空っぽになったこの袋をウォールポケットに入れてもらい、後日スタンプを押して返却します。

 このスタンプを押す回収袋は、以前からずっと配布していたものです。改革前は、この袋にベルマークをまとめて入れて、月1回提出してもらっていました。

 スタンプを楽しみにしている児童の様子を見て、ウォールポケットにしてからも、この袋の使用を継続することに決めました。

 工夫その5、点数掲示で残高や目標を見える化! 予め学校に確認して、目標とする学校用品を決め、その目標や点数残高をウォールポケット周辺に掲示しています。やる気アップにつながるように工夫しました。

家ベルさんは自宅集計要員

 では次に、改革の二つ目です。「一家庭一役」制の活用で集計に改革!

 はじめにご説明しました、一家庭一役の役割の一つに、ベルマーク集計作業を位置づけました。担当になった保護者に、集計のみを依頼します。

 家でできるベルマーク作業ですので、私たちは家ベルさんと呼んでいます。きれいに線に沿ってカットをしたり、テープを使うことは一切行わず、点数ごとに枚数を数えるのみにしました。

 マニュアルを作成し、作業に必要な物一式、つまり家ベルセットを配布します。期間は2週間です。児童を通して配布・回収をしていますので、学校に出向く必要もなく、家で都合のよい時に、無理なくPTA活動に参加してもらうことができます。

 続きまして、改革の三つ目です。テトラパックで新たに点数加算!

 新たな取り組みとして、効率よく点数を集めるため、テトラパックの回収も始めました。回収できない物や注意点などを載せたポスターを作成して、回収箱に掲示しました。

 回収箱は、ウォールポケットの横に設置しています。

 ここで、改革の三本柱について、まとめたいと思います。

 改革1「仕分け」。改革前は、委員の長時間作業でしたが、改革後は、一人一人が持参時に仕分け。児童はスタンプGETで楽しく。

 改革2「集計」。改革前は、こちらも委員の長時間作業でしたが、改革後は、家ベルさんが家で都合のよい時に、無理なく。点数ごとの枚数を数えるのみに。

 改革3「新たに、テトラパックの回収」。これで回収品目は、ベルマーク、インクカートリッジとあわせて3種類になりました。

 以上、三つの改革後、どのような流れになるのか、それを表したのが、こちらの作業フローの表になります。3番と4番の、回収と仕分けの順序が入れ替わります。

生憎の雨に参加者の足は衰えず

大量注文で点数アップ

 この作業フローに沿って、「①集める」から順番に、他に工夫している点や、以前から継続している点も含めて、現在の活動内容をまとめてご説明します。

 ①の集めるですが、総務委員会で担当する行事の際に、飲み物を購入する場合、テトラパックやベルマーク付きのものを購入しています。夏祭りの景品を購入する際も、WEBベルマークを活用しています。

 次に、②呼びかけです。月1回、原則第2水曜日をベルマークの日と設定しています。ウォールポケットは常時設置していますので、いつでも入れてもらえるようになっていますが、意識づけ、呼びかけの日として設定しました。

 その前日に、呼びかけのメールを配信しています。また児童にも、より活動に参加してもらえないか学校に提案しました。その結果、児童による校内放送での呼びかけも実施しています。

 その他には、児童による仕分けが難しい場合や、一度に仕分けするのが大変な場合の対策として、参観日などの学校行事参加時に、保護者にも持参してもらうよう、行事前日にもメールで呼びかけています。

 地域の方には、協力依頼文を配布して呼びかけをしています。

 ウォールポケットは、校舎1階のふれあいサロンという、地域の方も会合などで利用してもらえる部屋の向かいに、設置しています。

 ただし、校舎の中まで入りにくい場合は、校門入ってすぐの場所にある「あらひがPOST」へ。また週二回、児童による校門前回収をしています。

 学校以外では郵便局に置かせてもらっている回収箱を利用してもらっています。

「これは全部僕が入れる~」

 次に、③仕分けです。こちらが、ベルマークの日の当日に、児童がウォールポケットに入れてくれている写真です。

 軌道に乗るまでは、本部役員や総務委員が立会いました。実は、私も何度か立会いをしました。多くの子どもたちは、朝、学校に着くと、ランリュックを置いて、最初の授業が始まるまでの時間に入れに来てくれていました。

 たくさんのベルマークを持ってきてくれた子どもがいましたので、私の方から「お手伝いをしてもいいですか?」と声をかけて、一緒に仕分けをしてみました。

 「このお菓子のベルマークはどこかな?」「こっちだよ」とか、「○番のポケットはどのあたり?」「この端っこにあるよ」とか、みんなで協力してやっていると、いつの間にか、私自身もすごく楽しんで仕分けをしていました。

 中には、「これは全部僕が入れる~」と言って、お手伝いをキッパリと断られたこともありましたが、どちらにしても、子どもたちが楽しんで仕分けをしてくれている様子を、この目でしっかりと確かめることができて、とても嬉しく思いました。

写真入りポスターで購入品報告

 では次に、④回収です。こちらが、ベルマークの日の翌日、私たちの作業になります。ウォールポケットに入っているベルマークを、番号ごとの透明の保管袋に入れて、PTA室で保管しておきます。

 また、回収袋にスタンプを押し、先生を通じて児童に返却しています。そして、新たなテトラパックとインクカートリッジのチェックもしています。

 委員は3名程度で、作業時間は、約1時間~1時間半程度で終えることができています。

 次は、⑤集計です。家ベルさんが家で都合のよい時に。期間は2週間です。

 ⑥発送。マークが戻ってきたら、委員は集計表に転記するのみで発送することができます。この集計と発送は年3回実施します。

 では、作業フローの最後、⑦購入です。点数が貯まったら、目標としていた学校用品を購入します。昨年度は、ハードルなど、3回購入することができました。

 これらは、運動会や普段の体育の授業などで、児童たちに、大変役立っています。報告は、写真入りポスターをウォールポケット周辺に掲示したり、ホームページにアップします。

 また、ベルマークには寄付のしくみがあって、教育支援につながっている旨も、あわせて報告をしています。

 これらの一連の活動をまとめたものを、財団主催のベルマーク便りコンクールに応募したところ、「佳作」に入賞することができました。

 いただいた賞金で、各クラスに1台ずつ鉛筆けずりを購入しました。朝会で贈呈し、活動成果をみんなで共有しました。

負担は減り、点数は増えた

 ではここで、一年間の取組を終えて、どのような結果になったかをまとめさせていただきます。

 まずは、本部役員の全面的なサポートにより、財団のHPや説明会で得た情報などをヒントに、改革。担当委員に集中していた大きな負担の削減が見事に実現しました。

 そして、児童や、学校の先生方、保護者、地域の方、みんなで連携、協力して、無理なく、楽しく、取り組む体制を、さらに強化することへ、つなげることができました。

 その結果、効率もアップ!点数もアップ! 集まった点数は約3万8,700点。前年度に比べると、約4,600点のアップ。増加率は13.8%という大きな成果を挙げることができました。

 最後になりましたが……。

 ベルマーク運動は、ご存知の通り、二つの目的があります。子どもたちのために学校用品を購入し、学校づくりをする。

 それだけでなく、国内外のお友達の教育支援にもつながる。そのようなしくみをもつベルマーク運動は、本当に素晴らしい取り組みだと思っています。

 このベルマーク運動をこれからも、無理なく、みんなで、楽しく、続けていきたいと思っています。

 以上で、発表を終わらせていただきます。最後まで、ご清聴ありがとうございました。

*画像をクリックすると、PDFでご覧になれます。

 

(パワーポイントを使って説明)

=京都教育文化センター 2階ホール

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今週の作業日:3/18~3/22
1/23までの受付分を作業中