ベルマークの仲間に名古屋市昭和区の私立南山短期大学が加わりました。2006年4月、規約の変更で大学も参加できるようになってから、大学としては全国で2番目の参加です。
最初にベルマーク運動に取り組もうと提案したのは、自らも小中学生の頃にベルマークを集め、整理していた経験があるボランティア部の尾山恵美さん(2年生)です。大学にも新たに門戸が開放されたと知り、顧問の小知和優江教授に相談、書類を整えて参加を申し込んでもらったそうです。
同部は2000年から、フィリピンのストリートチルドレンや孤児など恵まれない子どもたちを支援する事業に取り組んでいます。随時、衣服や文房具などを贈っているほか、今年2月にはセブ島に22人、夏にはその隣のボホール島に12人の学生が行き、子どもたちと紙芝居やお絵かき、折り紙、いす取りゲームなどをして遊んだり、歌ったり、食事を作って食べたりしてきました。こうした恵まれないフィリピンの子どもたちにベルマーク預金で学用品などを買い、贈ってあげたいと思ったのが参加を申し込んだきっかけです。
尾山さんと、同じ2年生の千田里美さん、春田里子さんの3人がベルマークの担当になり、他の部員にも手伝ってもらって、呼びかけのポスターを張ったり、教官の先生方に協力依頼のメッセージを届けたりしました。また学生が休憩などで利用するラウンジの一角にベルマーク回収箱を何個も置き、1枚でも2枚でも入れてくれるようにと求めています。
まだ活動を始めたばかりですが、箱の中には少しずつマークが寄せられています。とくに使用済みインクカートリッジの集まり具合は順調です。
同部では以前もベルマークを集めていましたが、このときは一般的な善意の寄贈で、特定の施設や国を指定して贈っていたわけではありません。今回、南山短大としてベルマーク運動に参加できたことで、これからは自分たちが望む相手に、自分たちが希望する品を贈ることができるようになりました。
短大なので、2年生はもう最後の学年です。しかし、フィリピンの子どもたちのためという目標をもって1年生や、これからの後輩たちに運動を引き継ぎたいと尾山さんらは考えています。
(2006/11/28)
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