埼玉県蕨市の東公民館で催された生涯学習フェスティバル(9月29日〜10月1日)で、会場に「ベルマーク運動の展示・啓発」コーナーが設けられ、地域の関心を呼びました。4月から公民館もベルマーク運動に参加できるようになり、この東公民館は全国での加入第1号です。「家にたまったベルマークをどうしたらいいか困っていたけれど、やっと活かせることができるわね」。歓迎の声が、参観された方々から聞こえました。
展示コーナーには、へき地などへの教育援助の写真パネルや、ベルマーク新聞、収集箱などがずらりと並びました。公民館によると、開催した3日間に収集箱の中のベルマークがいつの間にか増えており、「家から持ち寄っていただいたようです」と、手ごたえを話していました。
東公民館の冨士田始館長と、ベルマーク運動を進めてくださる生涯学習連絡会会長の高松とし枝さんのお話によると、地元の塚越地区は伝統的に住民の連帯感と郷土愛が強い地域です。1962年に公民館が開設されたのも、地元の方たちの働きかけと寄付が大きな原動力でした。こうした地盤の上で、ベルマーク収集箱はすでに公民館のほかに保育園など3カ所に設置されています。
「地域との連携を着実なものにするために、住民にじっくりと運動を理解してもらい、じわりと広げていきたい」「地域の家庭で眠っている、ベルマークという教育財源をぜひ活かしたい」。冨士田館長と高松会長は、それぞれにベルマークに託した地域への思いを話していました。
(2006/10/5)
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