ベルマーク運動が始まって50周年を迎えるにあたって、全国の運動参加PTAの皆さんにお願いしたアンケート調査の結果がまとまりました。09年12月20日現在で、1226人の回答があり、貴重なご意見や要望もたくさん寄せられました。ありがとうございました。ベルマーク運動が、次の時代に向けた新たな一歩を踏み出すための参考にさせていただきます。
アンケートの大きなねらいは、3つありました。@最近の学校やPTAを取り巻く環境を把握することAIT化、インターネット時代のベルマーク運動はどうあるべきかB50周年記念事業に対する皆さんの考えや要望を知ることです。
まず、学校の周りで感じていること(複数回答)で最も多かったのは「PTA役員の引き受け手がいない」(677人)で、ほとんど変わらずに「少子化などの影響で、児童数が減っている」(652人)でした。次いで「教育設備や備品購入予算が減った」(383人)、「給食費や教材費を払えない家庭が増えている」(230人)が続いています。現在の社会状況、経済状況を反映した結果になっています。意見の中には「仕事をする母親が増えて役員会などが開けない」「先生に友達のように接する児童が多い」「自分の子だけ中心に考えている人が多い」といったものもありました。
新しい商品情報などの入手方法(複数回答)は、ベルマーク新聞が圧倒的に多く、603人でした。「一覧表しか見ない」(495人)が続き、PTAのベルマークだより(276人)、財団のホームページ(219人)の順でした。3カ月に一度、確実に学校に届くベルマーク新聞の強みが現れています。またPTAの皆さんがそれぞれ工夫している「ベルマークだより」が、委員以外の方たちには有力な情報源になっていることがわかります。
一方で、1226人の半数以上が「インターネットを使える」という環境にありますが、財団のホームページについて「全く見ない」が640人と最も多く、「気ままに」(472人)、「月1回程度」(113人)の順で、「週1回」が12人、「ほぼ毎日」はわずか7人でした。
ホームページでよく見られる項目(複数回答)は、新商品や援助報告などの最新ニュース(299人)、協賛・協力会社の情報(288人)、活動の進め方(164人)、達成校などの活動報告(128人)の順でした。やはり関心が高いのは、収集・整理作業に直接結びつく新商品や協賛会社の動向のようです。財団から、協賛会社などの動向を最も早くお知らせできる方法もホームページです。50周年を機に、現在リニューアル作業を進めています。この調査結果も参考にしながら、みなさんにとって使い勝手のいいホームページにしたいと思っています。
IT化が進む時代の中で「ベルマーク活動のあり方は今のままでいいのか?」。そんな質問もしました。最も多かったのが「今の作業システムを大事にしながら、コンピュータも利用するようにした方が良い」が651人とトップ。次いで「保護者同士のコミュニケーションやこどもたちとの共同作業という意味で、手作業中心の今の活動の形が望ましい」が311人で、合わせると75%の人が、作業だけの問題ではなく、手間はかかっても人との交流も大事にした方法を望んでいることがわかります。一方で、「インターネットやバーコードなどを活用した新しい作業システムを考えるべき」という人も263人いました。
最後に50周年記念事業についておたずねしました(複数回答)。
最も関心を寄せていただいたのが「工場見学など協賛会社と連携した子ども向け、親子向け企画」で453人、次いで「すべての参加校・団体に、活動に役立つ記念品を贈る」の376人でした。ただ、連携企画に参加するかどうかは、「会場が近ければ」(595人)、「夏休みなど時期がよければ」(415人)の条件がつくようです。記念品の希望では、ベルマーク回収ボックスがトップで52人、実用品42人、文房具39人などとなっています。これらを参考に「全参加校・団体に記念の回収ボックスを贈る」ことなどを決めました。また、協賛会社が現在行っている工場見学やいろいろな教室、イベントを「ベルマーク50周年記念事業協賛」としていただくようお願いしていますが、20社ほどとの連携ができそうです。もっとも記念事業は「必要最低限にすべきだ」も271人いらっしゃいました。
《主な質問項目》
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最近、学校の周りで感じていることがありますか。 |
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ベルマークの新しい商品情報などはどういう方法で得ていますか。 |
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ベルマーク財団のホームページは見ていますか。 |
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インターネットの利用など、ますますIT化が進むと思われますが、ベルマーク運動はどう取り組めばいいと思いますか。 |
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財団では、50周年を記念して記念事業を検討しています。考えをお聞かせください。 |
(2010/01/13)
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