最近、企業ぐるみや社内のグループでベルマークを集め、財団に「寄贈マーク」として届けるケースが増えています。社会貢献活動への意識の高まりの中で、日常生活の延長でマークを集めるだけという容易さと、教育環境に恵まれない子供たちの応援という目的が注目を集めているようです。
帝国ホテル(東京都千代田区)からは、9月1日に4774点分のマークが財団に寄贈されました。ホテルをあげて、環境に優しいものを使う運動をしていますが、その中で社会貢献につながるベルマーク集めをしたそうです。従業員食堂や30近い部署やテナントにも回収箱を置き、7、8月の2カ月で業務用の飲料や乾電池、それに従業員食堂にある自動販売機の清涼飲料水など4社分のマークが集まりました。 
マークは、手作りのベルマーク台紙にきれいに張られていました =写真。15人で約1時間かけて張ったそうです。従業員は約1800人。加藤俊也管理部長は「今後も社会貢献につながるベルマーク集めを続けたい」と話していました。
株式会社ナック(東京都新宿区)は、7月に初めて寄贈マークを届けてくれました。ダスキンのレンタルやボトルウオーター事業などで、総合生活分野の「お役立ち企業」を目指している会社です。きっかけは、今年掲げた売り上げ倍増など3つの目標の中に、CSR(企業の社会貢献)活動が含まれたことから、CSR委員会を立ち上げ、
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1. |
全社員で取り組める |
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単発で終わらない |
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実施が容易な活動 |
を条件に検討したそうです。その結果、「だれでも知っているベルマークを集めて財団に寄付しよう」ということに。
グループ全体で全国に拠点が100あり、社員は2200人。月に一度、集まったベルマークを全国から本社に集め、まとめてベルマーク財団に送ることにしています。このほど2回目の寄贈マークが財団に届きました。「従業員がCSR意識を持って、ステップアップしてくれたらいいと思っています」と、CSR委員長でもある吉野雅彦業務管理室長は話しています。
また協賛会社のキリンビバレッジは、社内の有志で生茶などの自社マークを集めて寄贈しています。このほか、会社や労働組合単位、運動に登録していない学校などのほか、個人で毎月のように送って来られる人もいます。
(2009/09/14)
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