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夕張市にデジタルテレビをプレゼント

小林夕張市教育長にベルマーク財団末吉事務局長から目録が渡されました=北海道夕張市役所で ベルマーク教育助成財団(斎藤諦淳理事長)の末吉正憲事務局長は16日、財政破綻した北海道夕張市役所を訪れ、小林信男教育長に液晶テレビ6台(約100万円相当額)を贈る目録を手渡しました。同市には現在小学校が6校ありますが、2011年度には市立清水沢小学校(坂口貴裕校長、123人)1校に統合され、学校名も「ゆうばり小学校」に改名されることになっています。
 財団では毎年、国内外の子供たちを援助しようと、全国のPTAに呼びかけそれぞれの預金から出資してもらう「友愛援助運動」を続けています。夕張市の場合は、財政再建団体になった一昨年度から友愛援助対象団体とし、昨年度は中学校に液晶テレビ5台を贈りました。昨年度も今年度も、全国81校から友愛援助を受けましたが、不足分は財団の資金から補充しました。
 贈呈にあたって末吉事務局長は「財団の資金も、全国のPTAの日々の努力の結晶です。有効に使っていただければ、PTAの皆さんに喜んでいただけると思います」と話しました。これらのテレビは、2011年からスタートする地上デジタル放送対応の40型液晶テレビで、小林教育長は「1学年に1台のテレビのプレゼントはありがたい。贈られた液晶テレビを見て喜ぶ子どもたち=夕張市立清水沢小学校で全国のPTAの皆さんに心から感謝しているとお伝えていただきたい」と話していました。
 テレビが届いた清水沢小学校では、子供たちが見守る中、先生が梱包を解いていくと、「うわー、すごい」「大きいね」と歓声が上がりました。みんなの顔は、笑顔で一杯。児童を代表して6年生の田中鉱樹君が「高価なテレビをありがとうございました。勉強に役立てて生きたいと思います」と、感激した表情でお礼を述べていました。
◇            ◇            ◇
 財政的に厳しい状態が続いている夕張市で、財政再建団体になった2006年度末から市職員は半分以下の107人になっています。これを支援しようと、「職員研修」の名目で北海道や岩見沢市、伊達市、釧路市などから計20人の職員が派遣されています。「幸福の黄色いハンカチ」や「北の零年」などの映画舞台として知られており、今年になってから映画資料館も新たにオープン、「羅生門」「雨月物語」「太陽がいっぱい」など邦画、洋画の懐かしい映画のポスターや撮影機材や衣装も展示されており、観光客も再び増えてきているそうです。

《写真上から》
・小林夕張市教育長にベルマーク財団末吉事務局長から目録が渡されました=北海道夕張市役所で
・贈られた液晶テレビを見て喜ぶ子どもたち=夕張市立清水沢小学校で


(2009/09/28)


福岡のASAがベルマーク研修会

 北九州、行橋、飯塚市と周辺地区の朝日新聞販売会社・販売所(ASA)でつくっている北福朝日会(山田靖会長、52店)が9月20日、北九州市の九州厚生年金会館で「ベルマーク運動」研修会を開きました。
 毎年開いている従業員研修の一環で、今回は「朝日新聞が提唱し、かかわりが深い」ベルマークをテーマに選びました。約130人が参加、運動の歴史や仕組みなどを紹介したDVD「子供たちの笑顔と共に」と、ベルマーク教育助成財団広報委員のパワーポイントを使った「現状報告」に見入っていました。
 早朝の新聞配達を終えて参加した人たちばかりですが、みんな真剣な表情で、「集めたベルマークは地域の学校に寄付するほうがよいのか、財団がよいのか」「活動している近くの学校を教えてほしい」などの質問や要望が相次ぎました。同会労総務委員長の西村達夫・朝日新聞北九販売社長は「地域のみなさんと協力して、ベルマーク運動を応援していきましょう」と締めくくりました。

(2009/09/28)


ベルマーク運動紹介のビデオ撮影進む

馬根小学校に援助の品が届くシーンを撮影するスタッフ ベルマーク運動の紹介ビデオ「子供たちの笑顔と共に」に代わる、新しいビデオ「未来を育むベルマーク」(仮称)の撮影が進んでいます。運動50周年を迎える来年2010年春には完成し、ベルマーク運動説明会などで皆さんにお披露目できると思います。
 現在の「子供たちの笑顔と共に」は05年に制作し、毎年一部を修正する形で使ってきましたが、紹介している学校などの使用映像が古くなったことなどから、全面的に作り替えることにしました。上映時間は現在と同じ約20分の予定で、内容も活動の進め方、いろいろなお買いもの、多彩な援助の紹介など、基本的な部分は同じです。しかし、新しく撮影した映像のほか、コンピューターグラフィックを使うなど、より見やすく、子どもたちにも理解できるような作品を目指しています。
 へき地校援助のシーンでは、鹿児島県徳之島にある伊仙町立馬根小学校で援助の設備品が届いて子どもたちが喜んでいる様子を撮影しました。また、いろいろな活動紹介の場面は、千葉県柏市立第八小学校に協力をお願いし、地域の皆さんにも出演していただくなどしてロケを続けています。
柏第八小の教室で、子どもたちが持ってきたベルマークを回収箱に入れるシーンを撮影

《写真上から》
・馬根小学校に援助の品が届くシーンを撮影するスタッフ
・柏第八小の教室で、子どもたちが持ってきたベルマークを回収箱に入れるシーンを撮影


(2009/09/18)


マスクや消毒液、石けんなどの購入OK

 新型インフルエンザが拡大していることからベルマーク教育助成財団では、マスク、消毒液、石けんなどもベルマーク預金で購入出来るようにしました。通常の冬の流行期を前に、夏頃から新型インフルエンザが学校などで広がり、新学期に入ってさらに拡大し、PTAから問い合わせが相次いだため、健康保持の商品としてお買い物出来ることにしたものです。ご不明な点があれば、ベルマーク財団お買い物係(電話03・3571・2466、メールokaimono@bellmark.or.jp)までお問い合わせ下さい。

(2009/09/17)


小学校6年生からベルマーク寄贈

 大分県竹田市の小学校6年生甲斐良紀君からベルマーク財団にベルマークが寄贈されました。整理袋ごと、点数別にきちんと分けられたマークは37社2352点。1年生の時にノートに付いていたベルマークに気付き、お菓子にも付いている、ことなどに興味を持ったことから集め始めました。大切に貯めていましたが、通っている学校はベルマーク運動に参加しておらず、大分たまったので一区切り付けようと送ったそうです。
 良紀君のベルマーク集めは有名で、友達からももらったりしており、お母さんによると、家ではマークを広げて、協賛会社別に仕分けていることが、よくあるそうです。整理袋は、校長先生が以前勤務していた学校時代に手に入れたものを譲ってもらったそうです。財団から送ったベルマーク運動の資料にも良紀君からお礼状が届きました。「ベルマークは、番号やデザインがひとつひとつ違うので、とても面白い。贈ったベルマークがいくらかでも役立てば嬉しいです。これから中学生になってもベルマーク集めを続けたいです」。良紀君はこう話していました。

(2009/09/14)


「寄贈マーク」で運動参加の企業相次ぐ

 最近、企業ぐるみや社内のグループでベルマークを集め、財団に「寄贈マーク」として届けるケースが増えています。社会貢献活動への意識の高まりの中で、日常生活の延長でマークを集めるだけという容易さと、教育環境に恵まれない子供たちの応援という目的が注目を集めているようです。
 帝国ホテル(東京都千代田区)からは、9月1日に4774点分のマークが財団に寄贈されました。ホテルをあげて、環境に優しいものを使う運動をしていますが、その中で社会貢献につながるベルマーク集めをしたそうです。従業員食堂や30近い部署やテナントにも回収箱を置き、7、8月の2カ月で業務用の飲料や乾電池、それに従業員食堂にある自動販売機の清涼飲料水など4社分のマークが集まりました。帝国ホテルから寄贈されたベルマーク
 マークは、手作りのベルマーク台紙にきれいに張られていました=写真。15人で約1時間かけて張ったそうです。従業員は約1800人。加藤俊也管理部長は「今後も社会貢献につながるベルマーク集めを続けたい」と話していました。
 株式会社ナック(東京都新宿区)は、7月に初めて寄贈マークを届けてくれました。ダスキンのレンタルやボトルウオーター事業などで、総合生活分野の「お役立ち企業」を目指している会社です。きっかけは、今年掲げた売り上げ倍増など3つの目標の中に、CSR(企業の社会貢献)活動が含まれたことから、CSR委員会を立ち上げ、
  1. 全社員で取り組める
  2. 単発で終わらない
  3. 実施が容易な活動
を条件に検討したそうです。その結果、「だれでも知っているベルマークを集めて財団に寄付しよう」ということに。
 グループ全体で全国に拠点が100あり、社員は2200人。月に一度、集まったベルマークを全国から本社に集め、まとめてベルマーク財団に送ることにしています。このほど2回目の寄贈マークが財団に届きました。「従業員がCSR意識を持って、ステップアップしてくれたらいいと思っています」と、CSR委員長でもある吉野雅彦業務管理室長は話しています。
 また協賛会社のキリンビバレッジは、社内の有志で生茶などの自社マークを集めて寄贈しています。このほか、会社や労働組合単位、運動に登録していない学校などのほか、個人で毎月のように送って来られる人もいます。

(2009/09/14)


ベルマーク、今年も多彩な教育支援

 ベルマーク教育助成財団は、今年もへき地学校や特別支援学校、海外の教育環境に恵まれない子供たちへの援助を行います。学校PTAや公民館などの参加団体のベルマーク運動から生まれた援助資金や企業からの寄付などをもとに、援助がスタートして47回目になります。援助は設備や教材などのハード面から、一輪車教室などのソフト援助も充実してきました。企業の社会貢献活動への関心も高まり、教育環境に恵まれない国内外の子どもたちを支援する運動が改めて見直されています。

 今年度の教育支援は次の通りです。
国内援助     
  へき地学校=100校に希望の教材・設備品と朝日ジュニア学習年鑑を贈ったほか、ソフト援助として「走り方教室」や「絵画教室」、「一輪車講習会」、「理科の実験教室」、「演劇公演」を開きます。
   養護学校=20校に希望の教材・設備品▽ろう学校=15校に教材提示装置▽盲学校35校にデジタル図書の録音再生ができるポータブルレコーダー▽病院内学級=4学級にパソコン一式と自習用ソフトをそれぞれ贈りました。
途上国援助     
  日本ユネスコ協会連盟、ジョイセフ(家族計画国際協力財団)、シャンティ国際ボランティア会、日本ユニセフ協会、ラオスのこども、シェア(国際保健協力市民の会)、オイスカを通じた教育支援事業を年度末までに実施します。海外日本人学校には希望の教材・設備品を贈ります。
 これらの助成は、全国約2万8500校・団体のPTAや児童・生徒らと、自社の商品にベルマークを付けて支援する協賛会社などが力を合わせるベルマーク運動から生まれた資金に、ミズノスポーツ振興会からの寄付金などを加えて実現したものです。国内の対象校への教材・設備品などは、9月上旬に届けられます

 協賛会社は次の63社です。(50音順)
 アサヒ飲料、旭硝子、旭松食品、味の素(スープ)、イーイーアイ、石井食品、エスビー食品、エプソン販売、小倉屋柳本、キヤノンマーケティングジャパン、キユーピー、牛乳石鹸共進社、キョクトウ・アソシエイツ、キリン・トロピカーナ、キリンビバレッジ、クツワ、クラレトレーディング、グリーンスタンプ、クレハ、グンゼ、湖池屋、サンスター文具、ジブラルタ生命保険、ショウワノート、新学社、住商フルーツ、住友スリーエム、セメダイン、ソントン食品工業、損保ジャパン・ディー・アイ・ワイ生命保険、大王製紙、寺西化学工業、東京ワンタン本舗、東芝、トヤマ楽器製造、成田食品、日活、日清オイリオグループ、日清食品、日清フーズ、ニッセイ同和損害保険、日本水産(ハム・ソーセージ)、日本水産(冷凍食品)、日本デキシー、白鶴酒造、ファインプラス、ファミリーマート、フジッコ、ブルボン、ペットライン、マルトモ、マルニ、三井製糖、宮坂醸造、宮田工業、明治製菓、森永製菓、森永乳業、山田養蜂場、ヤマハ、ラッキーベル、ロッテアイス、ロッテ商事

(2009/09/03)


調布市役所がカートリッジ回収に参加
          ベルマーク点数は市立の小中学校へ

 東京都の調布市役所が、今年4月からベルマーク協賛会社・エプソンの使用済みインクカートリッジ、トナーカートリッジの回収団体に登録して活動しています。回収で貯まったベルマーク点数は、市内の公立小中学校に寄贈して設備の購入などに役立ててもらおうとの狙いです。エプソンのカートリッジ回収への企業・団体の参加登録は、自治体の役所では調布市役所が全国で初めて。使い終わったカートリッジが新たな"教育設備予算"を生み出し、社会貢献にもつながる活動の成り行きが注目を集めそうです。
調布市役所に設置されているエプソンの回収箱 ベルマーク運動と連動したエプソンのカートリッジ回収は、まず企業や団体ごとに登録してもらい、回収箱を設置、いっぱいになったら無料で回収し、回収されたカートリッジ1個につきインクは5点、トナーは50点の「ベルマーク点数証明書」を与えるという仕組みです。ベルマーク運動に参加している学校・団体は、貯めれば自分たちで設備などが購入できますが、調布市役所などのように運動に直接参加できない企業や団体は、地元の参加校などに寄贈して役立ててもらうことになります。
 調布市役所が取り組んだきっかけは、今年4月、業務用プリンタの更新で市庁舎にエプソン社のページプリンタを導入したことでした。エプソンがベルマーク運動に協賛していたため、活用できないかということになったそうです。調布市公立学校PTA連合会(赤羽根進会長)に相談したところ、市立の小学校20校、中学校8校のほとんどがベルマーク運動参加校であることもわかり、貯まったベルマーク点数の配分を同連合会に一任することで実施が決まりました。市総務部情報管理課課長補佐の岡田理津子さんは「自分たちでマークを切り取ったりする作業があるととてもできませんが、カートリッジの回収はどちらにしてもやらなきゃならないことですから。それにおまけがあるならぜひ有効活用しない手はない」と話しています。
 現在は、市役所本庁舎1階と文化会館たづくり西館4階の2カ所に回収ボックスを置き、エプソンの看板やポスターでわかりやすいように掲示しています。本庁舎及び出先機関を含め80カ所以上でプリンタを使っているため、使用するトナーカートリッジの数も多く、回収のペースは月に1回〜2回のペース。1回の回収でトナー40個前後、2000点余りが集まるそうです。業務用はモノクロのレーザープリンタのためトナーが大半ですが、本庁舎の回収箱には気がついた市民や職員が家庭から持ち寄ってくれたインクカートリッジも見受けられるそうです。
 岡田さんは「まだ年間でどれくらいのベルマーク点数になるか、わかりません。とりあえず秋にPTA連合会の理事会が開催されると伺っているので、それまでに貯まった分を贈ろうかと思っています」と話しています。
 エプソンのカートリッジ回収の登録は、8月現在、全国で13,300校・団体を超えていますが、このうちベルマーク運動参加校以外の企業・団体は、100団体になっています。
 くわしくは調布市役所ホームページをご覧ください。

写真は、調布市役所に設置されているエプソンの回収箱

(2009/09/01)

大分県国東市もトナー回収
 大分県の国東市役所も、今年6月にエプソンのトナー、インクカートリッジの回収団体に登録しました。同市は06年に国東半島の4つの町が合併して誕生しました。人口は約3万3千人です。東京都調布市役所につづいて、自治体では2番目になります。
 合併当時からエプソン社のレーザープリンタなどを導入していましたが、トナーのリサイクルがベルマーク点数になることがわかり、「いずれにしてもリサイクルするもの。市内にもベルマーク運動をしている学校があることもわかったので、少しでも役に立てば」と、トナーの発注、回収を担当する財務課が窓口になって参加することになったそうです。
 一度にトナー6個(300点分)単位での回収・発注になっていますが、年間で使用するトナーは、約100本(ベルマーク点数5000点相当)ほどになるそうです。届いた点数証明書は、そのたびに学校教育課を通じて市内の参加校に順番に渡しているそうです。「大した金額ではありませんが、1点ずつ集めて整理する作業を考えれば、一度にはがき一枚で300点は大きいのでは」と財務課では話しています。


カンボジアから識字教室の先生来訪 日本ユネスコ協会連盟

 カンボジアで、ベルマーク運動・友愛援助事業の1つ「寺子屋運動を中心とする識字教育」に取り組んでいる先生ら3人が、このほど日本ユネスコ協会連盟の招きで来日し、ベルマーク教育助成財団を訪れました。9月中旬まで滞在、全国各地で開かれるユネスコの世界寺子屋運動20周年記念のイベントや交流会に参加して、現場の様子を伝えていく予定です。
左からシブコイさん、トーンさん、ポンルーさん=東京・銀座のベルマーク財団で 3人は、寺子屋運営委員で識字学級の先生でもあるシン・シブコーイさん(49)、チェン・ポンルーさん(25)と、日本ユネスコ協会連盟カンボジア事務所のトン・トーンさん。
 ポンルーさんらによると、寺子屋は基本的には教師、技術者、会計ら8人ほどで運営し、ほかに4人のサポートメンバーがいるそうです。識字教室は、1クラス25人ずつで、年齢は15歳〜45歳。およそ8カ月間にわたって、読み書き、計算を習う仕組みになっています。カンボジアで読み書きができない人の率は、全国で20〜30%と言われています。ポンルーさんの住むプレイクロッチ村も8年ほど前までは同じような状況でしたが、識字教室を続けた結果、現在は6866人中54人と、1%以下になっているそうです。シブコイさんのコックスロック村も同様ですが、ちゃんとした寺子屋はまだ少なく、識字教室は民家の軒下を使っているケースが多く、シブコイさんも自宅を開放しているそうです。
 生徒の年齢が幅広く、仕事や経験もまちまちのため、レベルを合わせるのが大変だとか。しかし「計算ができなかった女性が識字教育を受けてから、事業を起こすなど実生活に役立てているのを見ると、とてもうれしい」と2人は声をそろえ、「ベルマーク運動で、援助していただいている日本の親や子供たちに感謝します」と話していました。

写真は、左からシブコイさん、トーンさん、ポンルーさん=東京・銀座のベルマーク財団で

(2009/09/01)