09年度のベルマーク運動説明会が、6月26日(金)の高知と群馬県高崎会場ですべて終わりました。新型インフルエンザの影響で、一部会場をやむなく中止せざるを得ませんでしたが、それでも計1万5千人を超える参加があり、PTAの皆さん方の根強い運動への取り組みと熱気が感じられた2カ月間になりました。
 33回目の今年は、5月8日(金)の新宿会場からスタートしました。当初、北海道から沖縄まで全国94都市・地区の102会場を予定していました。しかし残念ながら新型の豚インフルエンザの国内感染が確認され、広がる傾向になったことから、5月下旬に予定していた関西地区の4会場(大阪【2】、奈良、大津、京都)を急遽中止することになりました。同会場への参加を申し込まれていた参加団体の皆様や、体験発表をお願いしていた学校のPTAの皆様には大変ご迷惑をおかけしました。結局、91都市・地区で98回開かれ、参加は5123校・園・団体、参加者は1万5564人(昨年は5407校・園、1万6017人)になりました。
説明会は、ベルマーク運動を第一線で支えるPTAなど参加団体の皆さん、商品にベルマークを付けている協賛会社、それにベルマーク教育助成財団の3者が年に1回顔を合わせる大きなイベントです。財団から、運動の意義や成り立ち、活動の進め方など「運動のイロハ」をビデオ「子供たちの笑顔と共に」やスライドショーを使って説明し、参加された皆さんと意見交換、いろいろなご質問にも答えました。
 とくに地元のPTAによる体験発表は説明会の目玉です。自分たちの学校での実際の取り組み、活動の進め方や仕分け方など実務の工夫やノウハウを披露していただきました。発表方法もさまざまで、実際に使っている収集袋や整理箱を持参して見せながら説明したり、活動の様子を写真や文字のスライドショーで紹介したり。中には、本格的な劇でベルマーク活動を紹介して大喝采を浴びたPTAもありました。また歌を流すなどのパフォーマンスやプロ顔負けの学校紹介プロモーションビデオで盛り上げる学校も登場しました。
よかった点だけでなく、苦労した点やこれからの課題なども紹介されます。「人集めをどうするか」といった課題は、どの地域でも働くお母さんたちが増えていることもあって共通の悩みのようで、参加者の関心は高く、真剣な表情で聴いていました。さらに大半のPTAの皆さんが「自分たちの活動が、へきち学校や海外の子供たちの援助にもつながっていることを、もっと子供たちにも知らせたい」と締めくくっていました。発表には大きな拍手が起こり、質疑応答も活発でした。終了後も発表者を囲んで質問をぶつけるなど、交流の輪も広がりました。
協賛会社は14社が参加しました。「寺西化学工業」、「ラッキーベル」、「ファミリーマート」、「日清食品」「ショウワノート」、「キリンビバレッジ」、「グリーンスタンプ」「マルトモ」「フジッコ」「住商フルーツ」「セメダイン」、「小倉屋柳本」、「損保ジャパンDIY生命」、「イーイーアイ」です。マルトモ、キリンビバレッジの全国各地への参加は初めてです。
 各会場の受付で、参加者に即席ラーメン、接着剤、マジックインキ、バナナ、清涼飲料などの試供品の他、ベルマークのついた商品の紹介パンフやアンケートなどを配り、説明したり、質問に答えたりする姿も見られました。またベルマーク運動を応援している朝日新聞販売局と販売所ASAが昨年に続き参加、朝日新聞紙面に掲載されたベルマーク運動記事を再編集した表裏カラー4ページの特集を35会場で配りました。
今年は、参加者の多い会場が目立ちました。埼玉・大宮【1】(5月12日=火)、東京・町田(同14日=木)、大阪【3】(6月9日=火)の3会場で400人を超え、大宮【1】では418人が参加しました。300人台の会場も、386人の大宮【2】(6月23日=火)、376人の千葉・船橋(5月15日=金)、345人の札幌(6月10日=水)など10カ所に上りました。
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6月9日の大阪【3】会場(梅田アクトVホール=大阪市北区)は、新型インフルエンザにより中止になった4会場の代替会場にもなったため、京都、滋賀、奈良からの参加も含めて159校408人が参加しました。予想をはるかに超えたため、大ホールにはスクリーンを2カ所に増設し、別に小ホールの第2会場を確保して対応しました。大、小ホールで行われた説明会の中身は体験発表を含め全く同じです。このため財団職員を増やし、両会場の進行に時間差をつけました。
《写真上から》
・6月10日、札幌サンプラザコンサートホール
・6月 5日、名古屋・朝日ホール
・5月26日、さいたま市民会館うらわホール
(2009/07/08)
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