ベルマーク運動の現況と2008年度事業計画・予算を説明する協力、協賛会社懇談会が3月18日(火)と21日(金)、東京・銀座で開かれました。
朝日新聞社の大道裕宣事業担当補佐が「ベルマーク運動は朝日新聞社が提唱して始まった社会貢献活動で、間もなく半世紀を迎えますが、スタート時の参加2263校から、今年2月には約2万8500校、ベルマーク累計229億円を超す大きな運動に発展しました。これも協賛・協力会社とPTAのみなさんの温かいご支援とご協力によるものです。この運動は、未来を担う子どものために我々が我慢をする『現代版米百俵』といえます。最近では朝日新聞の販売所、ASAも支援を広げています。朝日新聞社としても今後もベルマーク運動を全面的にバックアップしますので、皆さんのご支援を引き続きよろしくお願いします」とあいさつしました。

森精一郎常務理事・事務局長は、現況を、参加PTA・団体は147増え、2万8497。2007年度にPTA・団体の皆さんが集めたベルマークの点数は4億3797万6406点で、前年度の4億2287万8055点と比べると1500万点ほど増加しましたが、このように集票点数が前年度実績を上回ったのは2000年度以来のことです。累計は229億3389万2426点になりました。また、教育設備品の購入額は5億0204万1249円で、再び5億円台に戻りました。累計では214億8035万0393円になります、と報告。
2008年度事業計画では「ベルマーク集票点数の目標を前年と同じ4億4000万点に設定しました。援助予算は5970万円で微増ですが、夕張の子どもたちを支援する特別援助を2年連続で100万円計上したほか、災害予備費を増額、絵画教室、走り方教室、一輪車教室、理科実験教室といった出前教室も継続します。これからも教育環境に恵まれない子どもたちを助けるという運動の理念を常に訴えながら、教育支援活動を一層強力に推進し、地域との結びつきを強めて、心豊かな人づくりと地球規模での教育の機会均等の実現に努めていきます」と述べました。また具体的な事業活動として@5月中旬から7月第1週にかけて開くベルマーク運動説明会に向けて、参加校を増やすため運動未参加の小中学校にも案内葉書きを送るA運動の仕組み、活動の仕方などをイラスト入りで分かりやすく解説するベルマーク手帳は、縦書きだったものを横書きに改め、大きさもお買いものガイドと同じB5判に大きくし、より読みやすいものにする、ことなどをあげました。
また末吉正憲総務・業務部長からは、消耗品としてお買い物できなかったものの一部も購入出来るよう、購入品の対象を広げたことを説明。「以前から要望があり財団で検討しました。購入品の付属品であり、みんなで繰り返し使うものは原則OKとしたものです」。具体的には、ウオータークーラーのカートリッジ、パソコンのUSBメモリー、メモリーカードなどの記録メディアやプリンターのトナーカートリッジ、インクカートリッジなどが含まれます。
協賛会社懇談会では、新参加のファミリーマート、キリンビバレッジ(欠席)の2社を紹介。ファミリーマートの高橋哲社会・環境推進部マネジャーは「流通業界からは初めての参加で、4月1日からはおいしさと品質にこだわるおむすび全品にベルマークを付けます。事業計画でも『あなたの家族になりたい』を掲げました。ベルマーク参加を機会に、学校、PTAと家族的なつきあいを深めていきたい」などと抱負を述べました。
<写真> ベルマーク財団の事業計画を聞く協賛会社の皆さん=東京・銀座のホテルで
(2008/3/26-3)
|