5年生がベルマーク運動を学習/東京・大田区立雪谷小


(2022/12/14)印刷する

 東京都大田区の区立雪谷小学校(八木貴広校長、児童764人)で11月15日、ベルマーク財団の職員が出前授業をしました。5年生が総合的な学習の時間にベルマーク運動を学んでいますが、調べ学習だけでは分からないことがあり、その疑問を解決することが目的です。

 今年度、5年生は「誰かのために動いている人」をテーマに学習を進めています。人のためになる活動はどのようなものか、どんな人が関わっているのかを深く知ることは、未来の自分像や就きたい職業を考えるうえでも大切です。ベルマーク運動に参加している雪谷小の子どもたちにとって「ベルマークは身近な話題」と学年主任の田中芳明先生。「ただ、具体的にどのようなことが行われているのかは認識できていない。そこに学習のねらいがあります」


 5年生は1クラス31人が計4クラスあり、密を避けるために、クラスごとに授業をしました。授業の前半は、ベルマーク財団が設立された背景や、運動のしくみを伝えました。

 最も知ってほしいのは「自分たちの学校の設備品を整えることが、困っている学校への支援にもつながる」ということ。支援先のへき地学校や特別支援学校などから届いた感謝のメッセージも紹介し、学校が本当に必要としているものが確実に届いていることを理解してもらいました。

 支援活動は、たくさんの人の協力があって成り立っています。PTAなどの参加団体、商品にベルマークを付けている協賛会社、貯めたベルマーク預金で買える備品・教材を扱う協力会社です。図を用いて説明すると、子どもたちはしっかりと目で追い、真剣に聞いてくれました。手書きのメモに書ききれず、タブレットを取り出した子もいました。

 後半は質問タイムです。

――ベルマーク預金で多く買われているものは?

 ボールです。休み時間に遊んだり、体育の授業で使ったりと、頻繁に使用する消耗品だからです。

――食べものはベルマークで買えますか?

 買うことができます。お買いものガイドに載っている保存食のパンやご飯、水などが購入できます。

――なぜ公式キャラクターはヤドカリなのですか?

 キャラクターの「ベルマークファミリー」はベルマーくん、りんちゃん、パパベル、ママベルの4人家族です。ベルマークを切るはさみを持ち、殻には切ったマークを入れられることからヤドカリになりました。

 財団職員が話し終わったあと、子どもたちは感想を発表してくれました。「ジャングルジムやすべり台も買えるなんて、驚きました」「調べても分からなかったことを詳しく聞けて良かった」。たくさんの子が挙手してくれて、時間切れになってしまったクラスもあるほどでした。今回学んだことは、ポスターにまとめて発表するそうです。

 雪谷小は1961年にベルマーク運動に参加し、これまで700万点近くを集めてきました。毎月18日をベルマーク回収日にしていることに加え、地域住民の協力も得ようと、校門横にベルマークの形をくり抜いた木箱を設置しています。

ベルマーク商品

広東風ふかひれスープ

ベルマーク検収

今週の作業日:4/22~4/26
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