「本の帯コンクール」ベルマーク賞受賞者が決定


(2021/12/17)印刷する

 キャッチフレーズやイラストで、本を選ぶきっかけをつくる「本の帯」。小学生が児童書に巻く「本の帯」をデザインする大阪こども「本の帯創作コンクール」(大阪読書推進会、朝日新聞大阪本社主催)の今年度の入賞者が決まりました。17回目となった今回は、13都府県の299校から計1万30点の応募があり、115点の作品が入賞。その中の1点にベルマーク賞が贈られました。


 ベルマーク賞を受賞したのは大阪府茨木市の市立茨木小学校4年、山岡みつきさん。中学年の課題図書のひとつ、「ラグリマが聞こえる―ギターよひびけ、ヒロシマの空に―」(ささぐちともこ著、汐文社)の帯を作りました。

 広島への原爆投下の際に爆心地近くで見つかり、後に修復された「被爆ギター」を題材にした児童文学です。「ラグリマ」はスペイン語で「涙」を意味します。

 山岡さんは空を表す青と水色のグラデーションを本の帯に描き、そこにギターと雲を浮かばせました。「本の表紙イラストと合うような作品に仕上げました」と説明してくれました。また、「広島の涙の二重奏」というキャッチコピーと、「原爆の怖さと音楽の素敵さが分かりました」といった感想も記されています。

 山岡さんは、学校に提出する夏休みの自由課題として、本の帯を制作しました。コンクールへの応募は今回が初めてで、作品は3時間をかけて、一気に書き上げたそうです。

 普段からよく本を読む山岡さん。好きなジャンルは「怖い気持ちになる本」で、図書館には友達と行くこともあれば、一人で行くこともあるほど本が好きとのことです。

 コンクールには課題図書部門(低、中、高学年の部)と自由図書部門(全学年)があり、審査は大阪国際児童文学振興財団理事長の宮川健郎さんらが行いました。課題図書部門で大阪府知事賞などに選ばれた作品9点は、製品化され書店店頭に並ぶことになっています。

 例年は大阪で表彰式が行われますが、コロナ禍のため、昨年度に引き続き中止となりました。来年こそは、会場で表彰状を直接お渡しできることを願っています。

 受賞者一覧は大阪府書店商業組合のホームページからご覧になれます。

ベルマーク商品

白鶴 米だけのまる 純米酒

ベルマーク検収

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