新潟県長岡市の中越高校(野内清忠校長、939人)に、ベルマーク協賛会社(ベルマーク番号13)と協力会社でもある旭硝子が防災ガラス約600平方メートルとベルマーク2000点を寄贈しました。
 安全・防災・地球温暖化防止を掲げた同社の「ガラスパワーキャンペーン」の一環で、災害時など万が一ときの避難場所となる同校第一、第二体育館の正面入口や壁面の窓など、多くのガラスが新しくなりました。
防災ガラスは2枚のガラスの間に樹脂のフィルムが挟み込んであり、割れにくく飛び散りにくい構造になっています。2005年10月から始めたキャンペーンで同社は全国各地の小中高校に防災ガラスを贈っており、中越高校は22番目に当たります。寄贈先は、昨年度からインターネット投票で決める方式をとっています。
中越高校での贈呈式は2009年12月22日、同校の職員、生徒代表の皆さんや旭硝子の関係者に加えて地元の野口安夫新保町内会長や施工関係者も出席して、同校大会議室で開かれました。
最初に、旭硝子の小沢幸三キャンペーン事務局リーダーから運動の趣旨や選考の経緯の説明があり、学校法人中越学園の品川英夫理事長に防災ガラス寄贈目録とベルマークが贈られました。続いて、学校側からは同社に感謝状が贈られました。
 野内清忠校長は「2005年の中越地震でうちの体育館のガラスが割れて、たいへんな思いをした。観客席のない構造で、ガラスの被害はとくに大きいので、防災ガラスは本当にありがたい。地域の皆さんの支援にも感謝したい」と謝辞を述べました。
生徒代表の遠藤晃彦生徒会長(2年)は「これで僕たちも安心してスポーツに打ち込める。体育館は地域の皆さんの避難場所でもあるので、地域の活性化にも役立つと思う。ありがとうございました」とあいさつしました。
贈呈式のあと、2007年の中越沖地震でのガラスの被害状況をビデオで見ました。そして、防災ガラスと普通のガラスの破壊実験が行われ、参加者の皆さんは、実際にハンマーで叩いて両者の割れ方の違いを体験しました。
09年度の寄贈校は愛知県武豊小(9月)と合わせて2校です。旭硝子は今後もこの防災ガラス寄贈活動を継続していくそうです。
(2010/01/05)
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