愛知県武豊町の武豊小学校(榊原雅信校長、844人)に、ベルマークの協賛・協力企業である旭硝子(ベルマーク番号13)が防災ガラス計約180平方メートルとベルマーク2000点などを寄贈しました。
 安全・防災・地球温暖化防止を掲げた同社の「ガラスパワーキャンペーン」の一環で、万が一の時に避難場所となる体育館と付随のトイレ、正面玄関の窓、ドアのガラスが一新されました。防災ガラスは2枚のガラスの間に特殊なフィルムを挟みこんであり、割れにくく破片が飛び散りにくいのが特徴です。町、学校の関係者は「これで地震や台風の際も安心」と感謝しています。
2005年10月から始めたキャンペーンでは、08年度末までに計20の小中高校等に防災ガラスが贈られています。08年度からは全国で候補を公募し、インターネット投票で寄贈先  を決める方式に改めました。今年度は最終に残った7件の候補から、投票で武豊小と新潟県長岡市の中越高校が選ばれました。
武豊小での寄贈式は9月10日、籾山芳輝・武豊町長や大庭和哉・旭硝子愛知武豊工場長らが出席して、体育館で開かれました。同キャンペーン事務局の浅沼光一事務局長が運動の経緯や趣旨を説明した後、大庭工場長から籾山町長に防災ガラス寄贈目録、龍官葵(りゅうかん・あおい)児童会長にベルマークと記念品が手渡されました。
式の中で榊原校長は「地区の防災意識をさらに高めることを誓いたい」、籾山町長は「(インターネット投票に)結集してくれた地域の皆さんのおかげ」などと話しました。また龍官さんは「これを機会に、もし地震がきても大丈夫なように訓練していきたいと思います。それからベルマーク、本当にありがとうございました」とあいさつしました。
 同小はベルマーク収集活動が盛んで、年間の送票数が06年度は県内17位、08年度は20位にランクインしています。運動参加以来の累計送票点数は、県内26位の約396万点。大台の400万点を目前にした旭硝子からのプレゼントを喜んでいました。
寄贈式の後、体育館では4〜6年生を対象に、ガラスに関する出張授業が行われました。同社の社員が講師で、普通のガラス、網入りガラス、強化ガラス、防災ガラス、暑さ・寒さを和らげるエコガラスなど、いろいろな板ガラスの違いと特性を学びました。最後は、エコガラスを除く各ガラスを実際にハンマーでたたいて、割れ方や破片の形状の違いを確かめました。
《写真上から》
・旭硝子の大庭和哉愛知武豊工場長から龍官葵児童会長にベルマーク2千点と記念品が贈られました
・寄贈式の後に開かれたガラスの出張授業でエコガラスに触れ、「熱くない」と驚く児童
・いろいろなガラスを実際に割って防災ガラスの特性を学びました=いずれも愛知県武豊町の武豊小学校で
(2009/09/03)
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